33 / 54
勇者佐間を殺す
しおりを挟む
背後からの俺の一撃を完全に見切ってギリギリのところで躱してきた。
俺の俊敏のステータスはブレイブスレイヤーの効果で八百に迫る。
それをあっさりと躱して来るとは……
「あんた本当に初心者? それにしては剣の扱いとかスピードが早すぎる気がするんだけど~。どう言う事かしら。まあ私の敵じゃないから別にどうでもいいけど」
正面を向いた佐間は、再びナイフを手にして、こちらへと投げてきたので俺は止まらずに走り続ける。
背中に刺さったナイフは致命傷ではないと思うが、激痛が走る上に、徐々に血が流れていっている。
このままでは、消耗して俺の限界が先に来る。
長期戦は得策では無い。
どうにかして佐間を斬らなければならない。
だが、交戦してみて分かったが、悔しい事に攻撃力以外は佐間の方が上だ。
正面からまともにぶつかってもいなされて、恐らく逃げられる。
俺はナイフを回避する為に先ほど同様佐間に向かって走り、そのまま佐間の背後に回り込んだ。
俺は背後から先程同様に剣を振るうが
『火炎剣』
スキルを発動し剣に炎の刃を纏わせてそのまま振り切る。
火炎の刃を纏わせる事で剣の間合いが一気に伸びる。
先程まで紙一重で躱していた佐間の距離感を完全に狂わせる事ができる筈だ。
佐間は先程と同じ様に前方に飛んで逃げようとするが、俺も更に一歩踏み込み剣をねじ込む。
手元に肉を断つ感触が伝わって来る。
捉えた。
「くぅっ! ああっ!」
火炎剣が肉を焼く臭いがするが、焼き切るには浅かったらしい。
完全に捉えたと思っただけに予想外だったが、確実にダメージを与える事に成功した。
動きの鈍った佐間はまだ背を向けているので、更に一振りし手傷を負わせる。
「あ、あんた私の身体に……身体に傷を~!」
佐間騒いでいるが知ったことでは無いので攻撃の手を緩めずにとどめをさす。
『アイスジャベリン』
氷の槍と同時に俺も飛び込み、佐間が氷の槍を避けた方向に向かって斬りつけた。
今度は炎の刃が完全に身体を捉え、鈍い抵抗と共に佐間の身体を切断し一気に燃え上がらせた。
「ううっ……」
無理矢理動かしていた身体が悲鳴をあげる。
背中に刺さったナイフの周辺を中心に上半身全体に痛みと熱を感じる。
正面から勇者と戦ったのはこれが初めてだが強かった。
強化されたステータスでそれなりに戦えるだろうと踏んで、勝負を挑んだが、思った以上に強かった。
佐間は、どちらかというと前衛タイプでは無く後衛タイプだったので押し切れたが、佐間と同レベルの前衛タイプの勇者が相手なら結果は逆になっていた可能性が高い。
「ぐっうあっ!」
俺は背中に刺さったナイフを二本共に引き抜いたが、気を失いそうになるほどの激痛が走る。
ナイフを引き抜いても傷口が閉じるわけでは無いので、治療は必須だ。
俺の俊敏のステータスはブレイブスレイヤーの効果で八百に迫る。
それをあっさりと躱して来るとは……
「あんた本当に初心者? それにしては剣の扱いとかスピードが早すぎる気がするんだけど~。どう言う事かしら。まあ私の敵じゃないから別にどうでもいいけど」
正面を向いた佐間は、再びナイフを手にして、こちらへと投げてきたので俺は止まらずに走り続ける。
背中に刺さったナイフは致命傷ではないと思うが、激痛が走る上に、徐々に血が流れていっている。
このままでは、消耗して俺の限界が先に来る。
長期戦は得策では無い。
どうにかして佐間を斬らなければならない。
だが、交戦してみて分かったが、悔しい事に攻撃力以外は佐間の方が上だ。
正面からまともにぶつかってもいなされて、恐らく逃げられる。
俺はナイフを回避する為に先ほど同様佐間に向かって走り、そのまま佐間の背後に回り込んだ。
俺は背後から先程同様に剣を振るうが
『火炎剣』
スキルを発動し剣に炎の刃を纏わせてそのまま振り切る。
火炎の刃を纏わせる事で剣の間合いが一気に伸びる。
先程まで紙一重で躱していた佐間の距離感を完全に狂わせる事ができる筈だ。
佐間は先程と同じ様に前方に飛んで逃げようとするが、俺も更に一歩踏み込み剣をねじ込む。
手元に肉を断つ感触が伝わって来る。
捉えた。
「くぅっ! ああっ!」
火炎剣が肉を焼く臭いがするが、焼き切るには浅かったらしい。
完全に捉えたと思っただけに予想外だったが、確実にダメージを与える事に成功した。
動きの鈍った佐間はまだ背を向けているので、更に一振りし手傷を負わせる。
「あ、あんた私の身体に……身体に傷を~!」
佐間騒いでいるが知ったことでは無いので攻撃の手を緩めずにとどめをさす。
『アイスジャベリン』
氷の槍と同時に俺も飛び込み、佐間が氷の槍を避けた方向に向かって斬りつけた。
今度は炎の刃が完全に身体を捉え、鈍い抵抗と共に佐間の身体を切断し一気に燃え上がらせた。
「ううっ……」
無理矢理動かしていた身体が悲鳴をあげる。
背中に刺さったナイフの周辺を中心に上半身全体に痛みと熱を感じる。
正面から勇者と戦ったのはこれが初めてだが強かった。
強化されたステータスでそれなりに戦えるだろうと踏んで、勝負を挑んだが、思った以上に強かった。
佐間は、どちらかというと前衛タイプでは無く後衛タイプだったので押し切れたが、佐間と同レベルの前衛タイプの勇者が相手なら結果は逆になっていた可能性が高い。
「ぐっうあっ!」
俺は背中に刺さったナイフを二本共に引き抜いたが、気を失いそうになるほどの激痛が走る。
ナイフを引き抜いても傷口が閉じるわけでは無いので、治療は必須だ。
0
あなたにおすすめの小説
異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜
沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。
数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。
死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。
命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。
自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる