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第一章 死ぬまでにしたい10のこと
23話 極悪令嬢vs悪役令嬢
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ゾーイはエメラルドをはめ込んだような瞳を細め、わたくしを見る。口元は、うっすらと笑っている。
わたくしの足下は液体がかかって、ぽたぽたと床に落ちる。
春の暖かい気候でよかった。
イタムはかばんのなかに入れていたので濡れていない。
クラス中が固唾をのんで見守っている。
「お、おい、どうしたんだ? ゾーイ。フ、フェイト、なんか言えよ」
なぜか、イザベラが取り乱している。
「フェイトさん。私、いいましたよね。マブダチだって。忘れました、か? イザベラは私たちの敵、そうでした、ね? クラスメイトは見て見ぬ振り。そうでした、ね? なんで、私を差し置いて、仲良くしているのです、か」
ゾーイはバケツに残った液体を手に取って、わたくしの顔をさわった!
冷たい水のようなものが、顔中に塗ったくられる。
「これね? 気になりますか。ただの水では、ないんですよ。なんだと思いますか」
にやり、と不気味な笑みをもらし、目を細めるゾーイ。
「マジかよ。ゾーイ。キャラ変わりすぎだろっ。おい、フェイト! 大丈夫かよ! なに呆けてんだよ。しっかりしろ」
イザベラは紫の長い髪を振り乱し、茫然自失としていたわたくしの肩を前後させた。
「ちょっと、驚いてしまって……」
「ぼーっとすんな。ただの水じゃないって言ってるぞ。魔法攻撃ならそうとうやられている!」
「イザベラ、黙りなさい! 私とフェイトさんが喋っているんで、す。これは肌を綺麗にするカスピ湖の水。フェイトさんが私のことを忘れて、友人がいっぱいできたから、ちょっと多めに振りかけちゃいました。でも見て、すごい! こんなにつやつやになっています」
ゾーイのエメラルドの瞳が怪しく光る。
イザベラがわたくしの後ろに隠れた。
「いつも大人しそうな奴を怒らせたら、こうなるんだよ。謝ろう! フェイト」
イザベラがまくし立てるが、わたくしは聞いてはいない。
わたくしは濡れた顔をお化粧が落ちないように押さえ、立ち上がった。
「えっ……」
わたくしはゾーイの手首をつかむ。ゾーイが悲鳴にならない声をあげた。
「す、素晴らしい。その悪役令嬢っぷりは【公爵令嬢ヴァイオレットは今日も涙をひた隠す】のライバル公爵令嬢のオマージュですね。そっくりすぎます!」
わたくしはゾーイの手をにぎり、興奮して、両足をばたつかせた。
「なんです、か。フェイトさんが私を無視して、友達と仲良くしているのがイライラするんです。私が、いちばんのマブダチ、なのに」
手を振って、わたくしの手を引き離そうとする。わたくしは離さない。
「あの本のだれが好きですか? ライバル公爵令嬢ですか? うーん。たしかに彼女の悪役令嬢も捨てがたい。わたくしはヴァイオレット様一筋です。あの方は高尚な魂をお持ち。わたくしもああなりたいものです」
遅刻ぎりぎりになって、ミラーとウィレムスが登校してきた。
「あらあら。おふたりとも水遊びですか~? 幼稚で悪趣味ですこと~」
高い鼻を見せつけるようにミラーが高笑いする。
「いえいえ。わたくしたち、熱く、悪役令嬢について語っておりましたの。なかなか悪役令嬢を知っている御令嬢はいらっしゃらなくて……。さらに友情を深めていたところです」
「はな、せ。私は、みんなにちやほやされるフェイトさんなんか見たくない。私だけに笑いかけ、私にだけ話しかけてほしい」
眉を寄せ、険しい表情で訴えかけるゾーイ。
「はーい。席にー。ついてーねー」
先生が入ってきた。
クラスの空気が弛緩するのがわかる。
わたくしは急いでイザベラに耳打ちする。
イザベラはわたくしをじっと見つめ、うなずいた。
膝掛けをして、濡れていることを隠した。
「はーい。じゃーねー。二週間後に迫った、文化祭の出し物を決めたいと思いまーす。意見がある人ー」
「はい!」
わたくしは背筋を伸ばし、だれよりも先に手をあげた。
「お化け屋敷をやりたいです!!!」
クラスがざわつく。え、そこ、みたいな雰囲気で。
「いいんじゃないか。私は賛成だね。……おばけ役、やってやるよ」
イザベラが面倒くさそうに手をあげた。
「妾も賛成じゃ。面白そう」
マデリン! 起きていたんですね!
隣のゾーイは無反応だ。
「いいんじゃねーの! アシュフォードさんがやる気だしな」「イザベラがお化けをやったら、怖すぎて話題になるのではないかしら」
メイド喫茶や執事喫茶などの案がでたが、クラスで話し合った結果、イザベラのお化けを見てみたいという意見にまとまった。
いちばん最初に発言し、話題となるイザベラも確保しておいたので、決まるとは思っていましたが。想定どおり。
後ろにいるミラーとウィレムスはわたくしが中心にいることが面白くないようですが、お化け屋敷には反対ではないよう。
「定番ではあるけど、お化け屋敷、いいんじゃないかなー。先生も、楽しみにしていますね。でも、あんまり本格的すぎると、苦情がくるからほどほどにね。イザベラさん」
「なんで、私に言うんだよ! そんなに怖くないだろっ!」
イザベラがまわりを見渡すと、クラスメイトから冷やかされた。
あら。こんな状況はいままでなかったですね。イザベラをみんな怖がっていましたから。
苦笑いする先生をクラス中が笑う。
雨降って地固まる、とはこのことですわね。もし、すこしでもわたくしがお役に立てたのなら光栄です。
さて。「先生、トイレに行きたいのです」
そそくさとトイレに向かう。
持ってきたタオルで足元についた水をぬぐう。
鏡にうつるわたくしは笑っていた。
頑張ってこしらえた作り笑顔だった。
トイレにだれもいないことを確認して、個室の扉を強く、叩いた。
怒りが収まらなかったからだ。
「物に当たるなど下品で、不良じみていて、申し訳ありません」
今朝登校すると、机に手紙が入っていた。いちばん奥のトイレにきて、とだけ書いてあった。向かうと、ゾーイが個室にうずくまって泣いていた。
「どうしましたか! ゾーイさん!!!」
「フェイトさんに意地悪をしないと、我が、モーガン家が破産しま、す……」
訳を聞くと、モーガン家は新しく輸送船事業に乗り出すらしく、ミラー侯爵より、お金を借りていた。期限は3年。それを同じクラスのグレタ・ミラー令嬢より、即日全額を返金するように言われた。できないなら、フェイトを指示したとおり、いじめること。さらに自分の意思でやっているように見せろとの事だった。
「ここまで……やるんですのね。ミラー。ほんとうにわたくしのことが憎くて憎くてならないのね。これは、悪役令嬢の範疇を超えています! まさに、極悪令嬢ですね……」
「どうしましょう。私、混乱してしまっ、て。私の家族のことで巻き込んでしまい、本当にごめん、なさい」
落涙するゾーイを抱きしめ、涙をぬぐった。彼女のエメラルドの瞳は涙で輝いて、とても綺麗だった。
「わたくしのせいです。アラン殿下、ブラッド殿下と仲良くさせて頂いておりましたから……。彼女はそれが気に入らないのです。あとはわたくしに任せて。ちなみに輸送船はどのような商売を考えていたのか聞いていますか?」
「ワイン用のぶどう園を我が家では持っていまして、そのぶどうをアルトメイア帝国で売ろうと考えていました。ただ、いい商会が見つからなくて」
わたくしはうなずく。
「マルクール王国のぶどうやワインは名産ですからね。この学校にアルトメイア帝国とマルクール、おなじ生徒がいるのが不思議なぐらい、まだ両国の溝は深い。マルクールからの商品を扱うのをアルトメイア側の商会から避けられているのですね。承知しました。その件もわたくしに考えがあります」
やっと、ゾーイが笑った。泣きながら、それでも必死に笑う。わたくしに心配をかけまいと。
「すごいですよ。フェイトさん、は。私にとって特別なひと。でも、私、フェイトさんに意地悪をしないと……いやだよぉ」
「ちょっと待っていてください!」
わたくしは急ぎ、教室にもどり、一冊の本を手渡す。
「こ、これは……」
「【公爵令嬢ヴァイオレットは今日も涙をひた隠す】というわたくしのバイブルです。ここには世界中の悪役令嬢が、これでもかとふんだんに詰まっています。このなかで好きな悪役令嬢を模して、わたくしに嫌がらせをしてきてください。とことんやってください。ミラーにはゾーイさんが言うことをきいていると思わせるのです」
その後、ゾーイは教室でわたくしに水を浴びせてきたというわけだ。
汚い手でゾーイに手を出して。絶対に、許さない! わたくしにはなにをしたっていい。もうあと僅かの命だ。
ただ、わたくしと直接戦わず、ゾーイやわたくしの友人に手を出すのなら――。
極悪令嬢ミラーさん。貴方と全面的に戦争をしましょう。
わたくしはヴァイオレット様のように綺麗ではありません。
ご覧くださいませ。わたくしの悪役令嬢っぷりを。
わたくしの足下は液体がかかって、ぽたぽたと床に落ちる。
春の暖かい気候でよかった。
イタムはかばんのなかに入れていたので濡れていない。
クラス中が固唾をのんで見守っている。
「お、おい、どうしたんだ? ゾーイ。フ、フェイト、なんか言えよ」
なぜか、イザベラが取り乱している。
「フェイトさん。私、いいましたよね。マブダチだって。忘れました、か? イザベラは私たちの敵、そうでした、ね? クラスメイトは見て見ぬ振り。そうでした、ね? なんで、私を差し置いて、仲良くしているのです、か」
ゾーイはバケツに残った液体を手に取って、わたくしの顔をさわった!
冷たい水のようなものが、顔中に塗ったくられる。
「これね? 気になりますか。ただの水では、ないんですよ。なんだと思いますか」
にやり、と不気味な笑みをもらし、目を細めるゾーイ。
「マジかよ。ゾーイ。キャラ変わりすぎだろっ。おい、フェイト! 大丈夫かよ! なに呆けてんだよ。しっかりしろ」
イザベラは紫の長い髪を振り乱し、茫然自失としていたわたくしの肩を前後させた。
「ちょっと、驚いてしまって……」
「ぼーっとすんな。ただの水じゃないって言ってるぞ。魔法攻撃ならそうとうやられている!」
「イザベラ、黙りなさい! 私とフェイトさんが喋っているんで、す。これは肌を綺麗にするカスピ湖の水。フェイトさんが私のことを忘れて、友人がいっぱいできたから、ちょっと多めに振りかけちゃいました。でも見て、すごい! こんなにつやつやになっています」
ゾーイのエメラルドの瞳が怪しく光る。
イザベラがわたくしの後ろに隠れた。
「いつも大人しそうな奴を怒らせたら、こうなるんだよ。謝ろう! フェイト」
イザベラがまくし立てるが、わたくしは聞いてはいない。
わたくしは濡れた顔をお化粧が落ちないように押さえ、立ち上がった。
「えっ……」
わたくしはゾーイの手首をつかむ。ゾーイが悲鳴にならない声をあげた。
「す、素晴らしい。その悪役令嬢っぷりは【公爵令嬢ヴァイオレットは今日も涙をひた隠す】のライバル公爵令嬢のオマージュですね。そっくりすぎます!」
わたくしはゾーイの手をにぎり、興奮して、両足をばたつかせた。
「なんです、か。フェイトさんが私を無視して、友達と仲良くしているのがイライラするんです。私が、いちばんのマブダチ、なのに」
手を振って、わたくしの手を引き離そうとする。わたくしは離さない。
「あの本のだれが好きですか? ライバル公爵令嬢ですか? うーん。たしかに彼女の悪役令嬢も捨てがたい。わたくしはヴァイオレット様一筋です。あの方は高尚な魂をお持ち。わたくしもああなりたいものです」
遅刻ぎりぎりになって、ミラーとウィレムスが登校してきた。
「あらあら。おふたりとも水遊びですか~? 幼稚で悪趣味ですこと~」
高い鼻を見せつけるようにミラーが高笑いする。
「いえいえ。わたくしたち、熱く、悪役令嬢について語っておりましたの。なかなか悪役令嬢を知っている御令嬢はいらっしゃらなくて……。さらに友情を深めていたところです」
「はな、せ。私は、みんなにちやほやされるフェイトさんなんか見たくない。私だけに笑いかけ、私にだけ話しかけてほしい」
眉を寄せ、険しい表情で訴えかけるゾーイ。
「はーい。席にー。ついてーねー」
先生が入ってきた。
クラスの空気が弛緩するのがわかる。
わたくしは急いでイザベラに耳打ちする。
イザベラはわたくしをじっと見つめ、うなずいた。
膝掛けをして、濡れていることを隠した。
「はーい。じゃーねー。二週間後に迫った、文化祭の出し物を決めたいと思いまーす。意見がある人ー」
「はい!」
わたくしは背筋を伸ばし、だれよりも先に手をあげた。
「お化け屋敷をやりたいです!!!」
クラスがざわつく。え、そこ、みたいな雰囲気で。
「いいんじゃないか。私は賛成だね。……おばけ役、やってやるよ」
イザベラが面倒くさそうに手をあげた。
「妾も賛成じゃ。面白そう」
マデリン! 起きていたんですね!
隣のゾーイは無反応だ。
「いいんじゃねーの! アシュフォードさんがやる気だしな」「イザベラがお化けをやったら、怖すぎて話題になるのではないかしら」
メイド喫茶や執事喫茶などの案がでたが、クラスで話し合った結果、イザベラのお化けを見てみたいという意見にまとまった。
いちばん最初に発言し、話題となるイザベラも確保しておいたので、決まるとは思っていましたが。想定どおり。
後ろにいるミラーとウィレムスはわたくしが中心にいることが面白くないようですが、お化け屋敷には反対ではないよう。
「定番ではあるけど、お化け屋敷、いいんじゃないかなー。先生も、楽しみにしていますね。でも、あんまり本格的すぎると、苦情がくるからほどほどにね。イザベラさん」
「なんで、私に言うんだよ! そんなに怖くないだろっ!」
イザベラがまわりを見渡すと、クラスメイトから冷やかされた。
あら。こんな状況はいままでなかったですね。イザベラをみんな怖がっていましたから。
苦笑いする先生をクラス中が笑う。
雨降って地固まる、とはこのことですわね。もし、すこしでもわたくしがお役に立てたのなら光栄です。
さて。「先生、トイレに行きたいのです」
そそくさとトイレに向かう。
持ってきたタオルで足元についた水をぬぐう。
鏡にうつるわたくしは笑っていた。
頑張ってこしらえた作り笑顔だった。
トイレにだれもいないことを確認して、個室の扉を強く、叩いた。
怒りが収まらなかったからだ。
「物に当たるなど下品で、不良じみていて、申し訳ありません」
今朝登校すると、机に手紙が入っていた。いちばん奥のトイレにきて、とだけ書いてあった。向かうと、ゾーイが個室にうずくまって泣いていた。
「どうしましたか! ゾーイさん!!!」
「フェイトさんに意地悪をしないと、我が、モーガン家が破産しま、す……」
訳を聞くと、モーガン家は新しく輸送船事業に乗り出すらしく、ミラー侯爵より、お金を借りていた。期限は3年。それを同じクラスのグレタ・ミラー令嬢より、即日全額を返金するように言われた。できないなら、フェイトを指示したとおり、いじめること。さらに自分の意思でやっているように見せろとの事だった。
「ここまで……やるんですのね。ミラー。ほんとうにわたくしのことが憎くて憎くてならないのね。これは、悪役令嬢の範疇を超えています! まさに、極悪令嬢ですね……」
「どうしましょう。私、混乱してしまっ、て。私の家族のことで巻き込んでしまい、本当にごめん、なさい」
落涙するゾーイを抱きしめ、涙をぬぐった。彼女のエメラルドの瞳は涙で輝いて、とても綺麗だった。
「わたくしのせいです。アラン殿下、ブラッド殿下と仲良くさせて頂いておりましたから……。彼女はそれが気に入らないのです。あとはわたくしに任せて。ちなみに輸送船はどのような商売を考えていたのか聞いていますか?」
「ワイン用のぶどう園を我が家では持っていまして、そのぶどうをアルトメイア帝国で売ろうと考えていました。ただ、いい商会が見つからなくて」
わたくしはうなずく。
「マルクール王国のぶどうやワインは名産ですからね。この学校にアルトメイア帝国とマルクール、おなじ生徒がいるのが不思議なぐらい、まだ両国の溝は深い。マルクールからの商品を扱うのをアルトメイア側の商会から避けられているのですね。承知しました。その件もわたくしに考えがあります」
やっと、ゾーイが笑った。泣きながら、それでも必死に笑う。わたくしに心配をかけまいと。
「すごいですよ。フェイトさん、は。私にとって特別なひと。でも、私、フェイトさんに意地悪をしないと……いやだよぉ」
「ちょっと待っていてください!」
わたくしは急ぎ、教室にもどり、一冊の本を手渡す。
「こ、これは……」
「【公爵令嬢ヴァイオレットは今日も涙をひた隠す】というわたくしのバイブルです。ここには世界中の悪役令嬢が、これでもかとふんだんに詰まっています。このなかで好きな悪役令嬢を模して、わたくしに嫌がらせをしてきてください。とことんやってください。ミラーにはゾーイさんが言うことをきいていると思わせるのです」
その後、ゾーイは教室でわたくしに水を浴びせてきたというわけだ。
汚い手でゾーイに手を出して。絶対に、許さない! わたくしにはなにをしたっていい。もうあと僅かの命だ。
ただ、わたくしと直接戦わず、ゾーイやわたくしの友人に手を出すのなら――。
極悪令嬢ミラーさん。貴方と全面的に戦争をしましょう。
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