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第二章 死ぬまでにしたい【3】のこと
89話 フェイト・アシュフォードの運命
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「さがってください! バルクシュタイン!」
とっさにわたくしは叫ぶ。彼女は後ろを向いて、一度にこっと笑ってから、ブラッド殿下と対峙した。
「武器もなく、どうする気だ。どけよ! 時間がないんだって」
ブラッド殿下が片腕をま横に振った。
「あたしのほうが知りたいよ。でもどうしようもないんだよね。怖くてたまらないのに、からだが勝手に動いちゃって」
「みんな僕の邪魔ばかり……。 殺すよ。兄さんの元婚約者であってもね」
「やってみてよ。あたしだってさ。あたまに来てるんだ。アシュフォード様は幸せにならないといけないんだ。消えてよ。邪魔しないで!!!」
「おまえになにがわかる? おまえに、いったい、僕のなにが!!」
ブラッド殿下が剣を振り上げる。
バルクシュタインは一歩も引かない。
「やれよ。みんな殺せばいい。そうしたら、魔法やなんかでアシュフォード様を操ろうと、愛までは絶対に勝ち取れない。アシュフォード様は自分の友人、大切な人が殺されたら、迎合なんてしない。最後まで戦いぬくおひとだ!! アンタなんかに大切なアシュフォード様は渡せないね!!」
バルクシュタインの言葉にわたくしは泣きそうになる。
急にバルクシュタインのからだがふらり、と前後して、前にかたむいた。
「バルクシュタイン!」
走ろうとしたわたくしをアラン殿下は止めた。
ブラッド殿下がバルクシュタインを支え、床に寝かせた。
「大丈夫。気絶させただけだ。さあ、茶番を終わらせよう」
イタムをむりやり逃がした。イタムは意味深な視線を送ったあと、すみに隠れた。
兵士たちは逃げこそしなかったが、後ろにさがり、戦意を喪失している。
マデリンと、シリルは背後で様子をうかがっている。
「フェイト、すまぬ。妾にできることは対魔法のみ。剣に関してはなんともできぬのだ」
マデリンが申し訳なさそうに言った。
「いえ。助かっています。お力がなければ一瞬で全滅だったでしょうから」
残りは、アラン殿下とわたくしでなんとかするしか。
わたくしも剣をとって、アラン殿下とともに戦うか。
――いや。ダメだ。間近でブラッド殿下の強さをみていただろう。修練をつみはしたが、油断をついた不意打ちがメイン。そんな小細工が、ブラッド殿下に通じるわけがない。
どうすればいい。
ブラッド殿下は近くまで、焦らすように歩いてきた。
アラン殿下がわたくしを自分の背中でかばって、剣を向ける。
「フェイト! 頼む、いまだけは下がってくれ。守りきれない!!!」
悲鳴にも似たアラン殿下の声がする。
それでも、わたくしは、動向を見ていた。
「フェイト、ちょっと待っていてね。そいつだけはどうしても殺しておかないといけないから。それからはふたりで旅に出よう。好きなものを食べ、だれからもしばられることはない。魔女の責務、公爵令嬢としての責任、そういったものは、今日でおさらばだよ」
ブラッド殿下の足が、一瞬で見えなくなった。
その瞬間、前に飛び出す。
なにかにぶつかるすさまじい衝撃に目を閉じた。
「フェイト……なぜだ……」
ブラッド殿下がしぼり出すように、言った。
「フェイト!!!!!」
目をうっすらと開けると、血相をかえたブラッド殿下がいた。
からだの感覚がなくなって、勝手に震えだした。
わたくしの脇にブラッド殿下の剣が突き刺さっていた。
さすが、剣聖。わたくしのチェイン・メイルなど、簡単に突き抜けてしまっています。
わたくしはなんとか、首をかたむけ、アラン殿下が無事なのを確認した。
よかった。ほんとうに。
このままではふたりとも死ぬ可能性が高かったもの。
「フェイト!!! 医者を!!! 回復士を呼んできてくれ!!!」
「急ぎ、宮廷魔術師も呼んできてくれ! 頼むぞ、弟君」
アラン殿下とマデリンの声が。
後ろでかけ出す音がした。シリルでしょうか。辛い役目を、すみません。
ブラッド殿下の胸にはアラン殿下の剣が突き刺さっていた。
「もう……わたくしの前で、ケンカしちゃ……ダメ……。ブラッド……殿下。わたく、し、うらんで……おりません。貴方も……わたくしも……運命に……おどらされた、だけ」
吐血して、せきこむ。
ブラッド殿下はなにかを言おうとしたが、その前に力尽きた。
アラン殿下にすがった。
「……ど、毒は……快方を?」
わたくしにはもう、それを感じる力は残されていなかった。
「……ああ、あああ。治った。見ろ! 俺はこんなに元気になった。フェイトのおかげだ」
アラン殿下が泣きながら、はしゃぐ。まるで道化みたいに。
わたくしは気がつかないふりをした。
――ああ、毒はブラッド殿下の死をもってしても、呪いつづけるのですね。
「よかったです……。よかった」
殿下のふとももにあたまを乗せてもらっているのだろうか。あまり物を考えられなくなった。
「フェイト、守れなくてすまない……頼む。いかないでくれ……」
泣きじゃくる殿下の頬にふれようとしたが、腕が動かせない。
殿下がわたくしの腕だったものを、頬に当ててくれた。
「泣かない……で。ア、ラン……」
目をあけていられない。
意識を手放すまえに、イタムが目の前にやってきた。
イタム、いままで、ありがとう。バルクシュタインに、かわいがってもらってね。
◇◇◇
とても、静かだった。
死後の世界というのは、書物、口伝もできませんから、だれもがはじめての経験で気になっておりましたが、ほんとうに静かなのですね。
「よぉく、がんばったねぇ。フェイト」
聞いたことのない声があたまに響いた。優しくて、安心する声色だ。
わたくしは目をあける。満天の星が、わたくしの頭上にあった。
「こうして話すのもぉ、もう9回目になるんだけれどねぇ」
てのひらにイタムが乗っていた。
首をくねくねさせている。
「イタムが……しゃべっているの?」
わたくしがおどろくと、イタムは首をかしげた。
「さて、ここで問題です。【死ぬまでにしたい10のこと】のいちばんうえに、ジョージ護身術に通うように書いたのはだれでしょうーか」
イタムが口を器用にあけて、どうやら、ほんとうにしゃべっているようです。最初に聞いた優しげな声だ。イタムの口を様々な角度から見る。そして、わたくしは首をひねった。そういえば、あの文字、わたくしのニセモノがいるわけでもなく、だれが書いたのかわかりませんでしたね。
「もしかして、イタムがやったのですか?」
「ちがうねぇ。正解は、先代の8代目のフェイトが書いたんだよ」
「せんだい、……先代?」
「いまは、9代目のフェイトってことなんだよ」
「いや、よくわからないのですが。いったいなにをおっしゃっているのですか? そして、貴方は、だれなのですか」
イタムが笑う。引きつるような、引っかかるような特徴的な笑い声で。
「そう。これこそが、我がアシュフォード家、照覧の魔女の秘密。本人が知らないことは絶対ばれない。まあ、これはフェイトの母のアニエスのアイデアでこうなったのだけれどねぇ。つまり、照覧の魔女の正体とは、イタムのなかに魔眼を移植した祖母の、私、エヴァと、当代の照覧の魔女が織りなす合作魔法を使う魔女のバディ名のことだねぇ。本人にさえ、高度に秘匿された魔法はないに等しい。それは、もうひとりが管理していればいいのだからぁ」
イタムは口角をあげて、にやっと笑ったように見えた。
「運命という理不尽で残酷なものに、反旗をひるがえしたくはないかぃ? フェイト」
とっさにわたくしは叫ぶ。彼女は後ろを向いて、一度にこっと笑ってから、ブラッド殿下と対峙した。
「武器もなく、どうする気だ。どけよ! 時間がないんだって」
ブラッド殿下が片腕をま横に振った。
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「おまえになにがわかる? おまえに、いったい、僕のなにが!!」
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バルクシュタインの言葉にわたくしは泣きそうになる。
急にバルクシュタインのからだがふらり、と前後して、前にかたむいた。
「バルクシュタイン!」
走ろうとしたわたくしをアラン殿下は止めた。
ブラッド殿下がバルクシュタインを支え、床に寝かせた。
「大丈夫。気絶させただけだ。さあ、茶番を終わらせよう」
イタムをむりやり逃がした。イタムは意味深な視線を送ったあと、すみに隠れた。
兵士たちは逃げこそしなかったが、後ろにさがり、戦意を喪失している。
マデリンと、シリルは背後で様子をうかがっている。
「フェイト、すまぬ。妾にできることは対魔法のみ。剣に関してはなんともできぬのだ」
マデリンが申し訳なさそうに言った。
「いえ。助かっています。お力がなければ一瞬で全滅だったでしょうから」
残りは、アラン殿下とわたくしでなんとかするしか。
わたくしも剣をとって、アラン殿下とともに戦うか。
――いや。ダメだ。間近でブラッド殿下の強さをみていただろう。修練をつみはしたが、油断をついた不意打ちがメイン。そんな小細工が、ブラッド殿下に通じるわけがない。
どうすればいい。
ブラッド殿下は近くまで、焦らすように歩いてきた。
アラン殿下がわたくしを自分の背中でかばって、剣を向ける。
「フェイト! 頼む、いまだけは下がってくれ。守りきれない!!!」
悲鳴にも似たアラン殿下の声がする。
それでも、わたくしは、動向を見ていた。
「フェイト、ちょっと待っていてね。そいつだけはどうしても殺しておかないといけないから。それからはふたりで旅に出よう。好きなものを食べ、だれからもしばられることはない。魔女の責務、公爵令嬢としての責任、そういったものは、今日でおさらばだよ」
ブラッド殿下の足が、一瞬で見えなくなった。
その瞬間、前に飛び出す。
なにかにぶつかるすさまじい衝撃に目を閉じた。
「フェイト……なぜだ……」
ブラッド殿下がしぼり出すように、言った。
「フェイト!!!!!」
目をうっすらと開けると、血相をかえたブラッド殿下がいた。
からだの感覚がなくなって、勝手に震えだした。
わたくしの脇にブラッド殿下の剣が突き刺さっていた。
さすが、剣聖。わたくしのチェイン・メイルなど、簡単に突き抜けてしまっています。
わたくしはなんとか、首をかたむけ、アラン殿下が無事なのを確認した。
よかった。ほんとうに。
このままではふたりとも死ぬ可能性が高かったもの。
「フェイト!!! 医者を!!! 回復士を呼んできてくれ!!!」
「急ぎ、宮廷魔術師も呼んできてくれ! 頼むぞ、弟君」
アラン殿下とマデリンの声が。
後ろでかけ出す音がした。シリルでしょうか。辛い役目を、すみません。
ブラッド殿下の胸にはアラン殿下の剣が突き刺さっていた。
「もう……わたくしの前で、ケンカしちゃ……ダメ……。ブラッド……殿下。わたく、し、うらんで……おりません。貴方も……わたくしも……運命に……おどらされた、だけ」
吐血して、せきこむ。
ブラッド殿下はなにかを言おうとしたが、その前に力尽きた。
アラン殿下にすがった。
「……ど、毒は……快方を?」
わたくしにはもう、それを感じる力は残されていなかった。
「……ああ、あああ。治った。見ろ! 俺はこんなに元気になった。フェイトのおかげだ」
アラン殿下が泣きながら、はしゃぐ。まるで道化みたいに。
わたくしは気がつかないふりをした。
――ああ、毒はブラッド殿下の死をもってしても、呪いつづけるのですね。
「よかったです……。よかった」
殿下のふとももにあたまを乗せてもらっているのだろうか。あまり物を考えられなくなった。
「フェイト、守れなくてすまない……頼む。いかないでくれ……」
泣きじゃくる殿下の頬にふれようとしたが、腕が動かせない。
殿下がわたくしの腕だったものを、頬に当ててくれた。
「泣かない……で。ア、ラン……」
目をあけていられない。
意識を手放すまえに、イタムが目の前にやってきた。
イタム、いままで、ありがとう。バルクシュタインに、かわいがってもらってね。
◇◇◇
とても、静かだった。
死後の世界というのは、書物、口伝もできませんから、だれもがはじめての経験で気になっておりましたが、ほんとうに静かなのですね。
「よぉく、がんばったねぇ。フェイト」
聞いたことのない声があたまに響いた。優しくて、安心する声色だ。
わたくしは目をあける。満天の星が、わたくしの頭上にあった。
「こうして話すのもぉ、もう9回目になるんだけれどねぇ」
てのひらにイタムが乗っていた。
首をくねくねさせている。
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わたくしがおどろくと、イタムは首をかしげた。
「さて、ここで問題です。【死ぬまでにしたい10のこと】のいちばんうえに、ジョージ護身術に通うように書いたのはだれでしょうーか」
イタムが口を器用にあけて、どうやら、ほんとうにしゃべっているようです。最初に聞いた優しげな声だ。イタムの口を様々な角度から見る。そして、わたくしは首をひねった。そういえば、あの文字、わたくしのニセモノがいるわけでもなく、だれが書いたのかわかりませんでしたね。
「もしかして、イタムがやったのですか?」
「ちがうねぇ。正解は、先代の8代目のフェイトが書いたんだよ」
「せんだい、……先代?」
「いまは、9代目のフェイトってことなんだよ」
「いや、よくわからないのですが。いったいなにをおっしゃっているのですか? そして、貴方は、だれなのですか」
イタムが笑う。引きつるような、引っかかるような特徴的な笑い声で。
「そう。これこそが、我がアシュフォード家、照覧の魔女の秘密。本人が知らないことは絶対ばれない。まあ、これはフェイトの母のアニエスのアイデアでこうなったのだけれどねぇ。つまり、照覧の魔女の正体とは、イタムのなかに魔眼を移植した祖母の、私、エヴァと、当代の照覧の魔女が織りなす合作魔法を使う魔女のバディ名のことだねぇ。本人にさえ、高度に秘匿された魔法はないに等しい。それは、もうひとりが管理していればいいのだからぁ」
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