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お約束なの
先生、これは18禁乙女ゲームじゃありません。
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ああ、清清しい風か吹く。雨が降らないのは最初から分かっていたが、考え深い物がある。
今日は、9月1日。[名門王立紫苑館学園]の小中高大学部全ての合同入学式。
乙女ゲーム「ege学園ege~かっこうの啼く丘で~」の始まりの日。
やっとヒロインのご登場だ。私は興奮を隠せない。ヒロイン設定はどのランクなんだろう!「普通」か「大」か「爆乳」か!!そう、皆さんも最後でお分かりだろう。
このゲーム、ヒロインの胸のサイズが可変可能だったのだ!なんと言うマニア設定!
その重大な選択肢によって私の録画へのテンションもアングルも変わる!
私は「爆乳」を強く支持するが、それでは違う方向のゲームになってしまうんではないかと、気を回した「ゲームの神」が余計なことをするかもしれない。
「爆乳少女の純愛物語り」いいではないか。攻略対象者が胸ばかり見ていそうだが。
登校時間にはまだまだ早い、早朝。部活関係だろうか、ちらほら集まりつつある生徒達の白地とネイビーのコントラストの制服が眩しい。制服が白いと汚れ目が目立って大変だと思うが、そこは金持ち学校、染み抜きに余念が無いんだろう。半期に一度のクリーニングだけではないことは確かだ。
私は今日は随分早めに起床し先生がまだ寝てる中、そっと家を抜け出し、いつもの3時間前にご登校だ。
でも、まだ学校には入らず、校門をちょっと離れた学校の塀にもたれて人を待っていた。本当は「中で待っててね!!」と言われたが待ち切れる訳が無い!
もちろん、本日のイベントを全録画する準備に全精力を傾ける必要があるからだ!
昨夜の先生の強制プレイ(宿題)に大分精力を奪われたが、私は花の16歳、絶倫のお年頃である。
ちょっと早く来過ぎたが、今はもうすぐ録画機を持ってくるはずの、義理の兄、亜蘭と土論を待っているところだ。
ちなみに上の兄の亜蘭が今年21歳。大学部枠、下の兄の土論が今年17歳。高等部枠の攻略対象者である。
私は今日から高等部2年生になるのに、私の周りは未だに過保護すぎる。
まあ、私は自分がアホだということは自覚しているし、将来特殊なご職業に就くことが義務付けられているから仕方ないし、ありがたいとは思うが、私が一人で出掛けようとすると皆、異常に心配して100パーセント出してくれない。
それはやり過ぎだと思う。私はいつまでも子供ではない。成熟し爛熟した人妻である!
「かわいい、お譲ちゃ~ん。おいし~い飴ちゃんあげようか?」
「ぬ?」
かわいいは正解だが、お譲ちゃんではない。が、一応振り向くと、黒い帽子と服を着た知らない、特に何の特徴も無い顔のおじちゃんが飴を差し出している。
「おおっ!!これは、飴ちゃん本舗、季節限定商品「桃の飴ちゃん」では?!」
「お譲ちゃん目が高いねぇ~。そ~だよ~。美味しいよ~。なんと!本日から、深夜1時に開店し、限定30袋しか一日に発売されない、まぼろしの飴ちゃんなんだ!!」
「ぬ。私も知っている。今日兄達に頼もうと思っていたんだ!」
もう私の目は、飴に釘付けである。
「お食べ?」
「いいの?!」
―――――――――――・・・私のおつむは小学生以下であった。
「おいひ~い」
飴をコロンと口に含み、手のひらを頬に押し当てコロコロ堪能しながら目を閉じる。そのまま目を開けることなく身体がぐらりと傾いだ・・・・――――――。
*******
「おっと」
倒れてきた少女の身体を支えると、5,6人の同じ黒い服を着た無表情の男達が音も無く集まってくる。
「拍子抜けするぐらい簡単だったが、・・・・本物なのか?」
「ああ、間違いない。―――見ろよ。・・・極上だ。」
ごくんと喉を鳴らす音があちこちから響く。
「信じられねぇ。どうして、こんなモノをいままで隠してこれたんだ?」
「あの冷徹で有名な秘密情報局局長が里親だったんだぞ?ただものじゃねぇ」
「ああ。宰相候補が決まったという情報を掴んでから、やっと鵬雛の年頃を推測できたんだ。隠すならこの学園しかない」
「ああ、大当たりだ」
今日は、9月1日。[名門王立紫苑館学園]の小中高大学部全ての合同入学式。
乙女ゲーム「ege学園ege~かっこうの啼く丘で~」の始まりの日。
やっとヒロインのご登場だ。私は興奮を隠せない。ヒロイン設定はどのランクなんだろう!「普通」か「大」か「爆乳」か!!そう、皆さんも最後でお分かりだろう。
このゲーム、ヒロインの胸のサイズが可変可能だったのだ!なんと言うマニア設定!
その重大な選択肢によって私の録画へのテンションもアングルも変わる!
私は「爆乳」を強く支持するが、それでは違う方向のゲームになってしまうんではないかと、気を回した「ゲームの神」が余計なことをするかもしれない。
「爆乳少女の純愛物語り」いいではないか。攻略対象者が胸ばかり見ていそうだが。
登校時間にはまだまだ早い、早朝。部活関係だろうか、ちらほら集まりつつある生徒達の白地とネイビーのコントラストの制服が眩しい。制服が白いと汚れ目が目立って大変だと思うが、そこは金持ち学校、染み抜きに余念が無いんだろう。半期に一度のクリーニングだけではないことは確かだ。
私は今日は随分早めに起床し先生がまだ寝てる中、そっと家を抜け出し、いつもの3時間前にご登校だ。
でも、まだ学校には入らず、校門をちょっと離れた学校の塀にもたれて人を待っていた。本当は「中で待っててね!!」と言われたが待ち切れる訳が無い!
もちろん、本日のイベントを全録画する準備に全精力を傾ける必要があるからだ!
昨夜の先生の強制プレイ(宿題)に大分精力を奪われたが、私は花の16歳、絶倫のお年頃である。
ちょっと早く来過ぎたが、今はもうすぐ録画機を持ってくるはずの、義理の兄、亜蘭と土論を待っているところだ。
ちなみに上の兄の亜蘭が今年21歳。大学部枠、下の兄の土論が今年17歳。高等部枠の攻略対象者である。
私は今日から高等部2年生になるのに、私の周りは未だに過保護すぎる。
まあ、私は自分がアホだということは自覚しているし、将来特殊なご職業に就くことが義務付けられているから仕方ないし、ありがたいとは思うが、私が一人で出掛けようとすると皆、異常に心配して100パーセント出してくれない。
それはやり過ぎだと思う。私はいつまでも子供ではない。成熟し爛熟した人妻である!
「かわいい、お譲ちゃ~ん。おいし~い飴ちゃんあげようか?」
「ぬ?」
かわいいは正解だが、お譲ちゃんではない。が、一応振り向くと、黒い帽子と服を着た知らない、特に何の特徴も無い顔のおじちゃんが飴を差し出している。
「おおっ!!これは、飴ちゃん本舗、季節限定商品「桃の飴ちゃん」では?!」
「お譲ちゃん目が高いねぇ~。そ~だよ~。美味しいよ~。なんと!本日から、深夜1時に開店し、限定30袋しか一日に発売されない、まぼろしの飴ちゃんなんだ!!」
「ぬ。私も知っている。今日兄達に頼もうと思っていたんだ!」
もう私の目は、飴に釘付けである。
「お食べ?」
「いいの?!」
―――――――――――・・・私のおつむは小学生以下であった。
「おいひ~い」
飴をコロンと口に含み、手のひらを頬に押し当てコロコロ堪能しながら目を閉じる。そのまま目を開けることなく身体がぐらりと傾いだ・・・・――――――。
*******
「おっと」
倒れてきた少女の身体を支えると、5,6人の同じ黒い服を着た無表情の男達が音も無く集まってくる。
「拍子抜けするぐらい簡単だったが、・・・・本物なのか?」
「ああ、間違いない。―――見ろよ。・・・極上だ。」
ごくんと喉を鳴らす音があちこちから響く。
「信じられねぇ。どうして、こんなモノをいままで隠してこれたんだ?」
「あの冷徹で有名な秘密情報局局長が里親だったんだぞ?ただものじゃねぇ」
「ああ。宰相候補が決まったという情報を掴んでから、やっと鵬雛の年頃を推測できたんだ。隠すならこの学園しかない」
「ああ、大当たりだ」
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