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第5章『悪魔の王様を探す事にした』
フェーリの情報と危機迫る約束
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「…ぅ~~ん…良いですよぉ、実は私ぃ…ヘルヘイムで派閥争いで負けてソロモンに吸収されかけた一人なんですぅ」
聞いた直後では何を言っているのか理解出来ずにいたユートだが、一秒経過していく内に氷解していき理解し、逆に理解に苦しんだ。
既に嘘は付いていないことは確認済み。更にどういう事か聞こうとするも拒否される。
「これ以上の情報の前払いは致しませぇ~ん、はい、知りたかったら?せぇのっ」
「わかったわかった、お前の要求を飲むよ…ただし!お前とミルシィは先にソロモン探しに協力してもらうぞ、いいな」
交渉終了、結果的には互いに理があるところに収まったが当の本人達からすればユートの方が食い下がり交渉においては負けたという結果である。
「それじゃぁ先ずはお前のことを詳しく教えてもらおうか」
「良いですよぉ、私のスリーサイズはぁ…」
「だからそっち方面はいらねぇっての!ただでさえ両隣にいる二人の視線が痛いんだからこれ以上余計なことはしないでくれ!」
「冗談が通じない人ですねぇ…まぁそこもユートさんの良いところでもあるのですよぉ」
脱線しかかる話題をなんとか軌道修正して話を続ける。
「あれは確か…200年程前でしたかねぇ…その時ヘルヘイムでは元々《魔王》と呼ばれる存在が統治していたのですが…流行病でぽっくりと逝ってしまいましてぇ…魔王の血統が全て死滅したのですよぉ」
「そして残された有力な貴族達…その内の一つが私なのですよぉ、家名は既に亡くなっているので名乗ることは禁じられていますが元は物凄い権力のある家だったのですよぉ?」
「それで?ソロモンを知っている理由は分かったが…何故お前が居場所まで知ってんだ?」
「簡単な事ですよォ…自分を意味合い的には殺した相手の全ての情報を握るのは当然の事じゃないですかぁ」
そう最後の一言だけフェーリの顔には冗談を言っているような素振りはなく心の底から未練タラタラ恨み全開、必ず復讐するといった狂気が覗けるようだった。
「あ、それから先にユートさんには一つ朗報なのですよォ…現在ソロモンがいるのは男子禁制の女の園…場所はトートの《国立女子魔術育成学院》ソロモンはそこにいますよぉ」
「男子禁制…か、因みに男が入った場合はどうなるんだ?」
「確か…捉え次第モツをぶった斬るとかなんとか…」
「よぉし!最高な情報をありがとうフェーリ!いやぁ本当にラッキーでしたわ~」
明らかになんちゃらガイドラインスレスレな用語を遮りながらユートは改めて自分の姿を確認する。
匂いや容姿、声質に至るまでどこをとってもユートが女であるという確証は取れない。つまりは行くならば今しかない絶好の機会なのだ。
「魔術育成学院ねぇ…ちょうど魔法についてあらかた覚え直そうかなと思い始めてた頃なんだ」
「ん?どうしてだ?ユート殿ならば今更魔法について知らなくても良いではないか?」
「あ~…あまり大声では言えないんだがな…」
そこで少しの間を置いてユートはイリーナやリンカ、フェーリ達にも聞こえるように声を出す。
「魔法の使い方を改めて考えたくてな…いや、イリーナ達には話したがニュクスの一件で俺は原因不明の暴走に陥った、状況的には実験の際に誤ってああなったのかとは思っているんだがな、なんであれ暴走したのは確かだ」
「何故か最近はアイツラの場所に行こうとしても行けないからな、魔法の勉強をし直したいと思っていたところなんだ」
それを聞いたフェーリの表情が一瞬曇ったのをミルシィ以外の全員が見逃さなかったが、すぐにいつものほんわかとした表情に戻ったため特に追求することはしない。
「そうですかぁ、では魔術学院への編入手続きは私が済ませておきますのでぇー、十日程したらトートにいらしてくださぁい」
「一先ずは私はトートに行って手続きしてくるのでぇ、ミルシィはここでユートさんにできる限りのご奉仕をしといてくださぁい」
「え、ちょ、フェーリ様!?」
ミルシィは反論しようとフェーリを呼び止めるが、フェーリはどこ吹く風かとそそくさと呼び止めに応じずに消えていった。
「さぁてと…それじゃぁまた長い長い出張の時間かぁ、この女体化には助けられたな」
「ユート殿……?」
立ち上がって背伸びをしているユートの袖口を弱々しく呟きながら呼ぶイリーナはユートの顔をのぞき込む。
その表情から読み取れる感情は寂しさであった、アルカやドーラの際にも用事があり出産の瞬間に立ち会っていないユート。
その事で落ち込んでいたユートにとある約束をしていた。
言い方は変わるが、私の出産の時は立ち会って欲しい、と。
既に十ヶ月は経過している。そろそろ産まれるのが人間では普通の時期だ。
半血種であるがために本来のエルフやダークエルフの出産時期とはズレが生じているために人間の時期で見ているのだが、傍目から見てもイリーナのお腹は十二分に大きくなっており産まれてもおかしくはない。
「………だが、ソロモンのことを片付けなくちゃいけないのも事実だ」
そうユートが唸りだした時だった。ユートが持つ懐中時計から淡い光が漏れだして時計の蓋が開いて中からクローノが飛び出した。
「力を貸すぞ?主殿」
聞いた直後では何を言っているのか理解出来ずにいたユートだが、一秒経過していく内に氷解していき理解し、逆に理解に苦しんだ。
既に嘘は付いていないことは確認済み。更にどういう事か聞こうとするも拒否される。
「これ以上の情報の前払いは致しませぇ~ん、はい、知りたかったら?せぇのっ」
「わかったわかった、お前の要求を飲むよ…ただし!お前とミルシィは先にソロモン探しに協力してもらうぞ、いいな」
交渉終了、結果的には互いに理があるところに収まったが当の本人達からすればユートの方が食い下がり交渉においては負けたという結果である。
「それじゃぁ先ずはお前のことを詳しく教えてもらおうか」
「良いですよぉ、私のスリーサイズはぁ…」
「だからそっち方面はいらねぇっての!ただでさえ両隣にいる二人の視線が痛いんだからこれ以上余計なことはしないでくれ!」
「冗談が通じない人ですねぇ…まぁそこもユートさんの良いところでもあるのですよぉ」
脱線しかかる話題をなんとか軌道修正して話を続ける。
「あれは確か…200年程前でしたかねぇ…その時ヘルヘイムでは元々《魔王》と呼ばれる存在が統治していたのですが…流行病でぽっくりと逝ってしまいましてぇ…魔王の血統が全て死滅したのですよぉ」
「そして残された有力な貴族達…その内の一つが私なのですよぉ、家名は既に亡くなっているので名乗ることは禁じられていますが元は物凄い権力のある家だったのですよぉ?」
「それで?ソロモンを知っている理由は分かったが…何故お前が居場所まで知ってんだ?」
「簡単な事ですよォ…自分を意味合い的には殺した相手の全ての情報を握るのは当然の事じゃないですかぁ」
そう最後の一言だけフェーリの顔には冗談を言っているような素振りはなく心の底から未練タラタラ恨み全開、必ず復讐するといった狂気が覗けるようだった。
「あ、それから先にユートさんには一つ朗報なのですよォ…現在ソロモンがいるのは男子禁制の女の園…場所はトートの《国立女子魔術育成学院》ソロモンはそこにいますよぉ」
「男子禁制…か、因みに男が入った場合はどうなるんだ?」
「確か…捉え次第モツをぶった斬るとかなんとか…」
「よぉし!最高な情報をありがとうフェーリ!いやぁ本当にラッキーでしたわ~」
明らかになんちゃらガイドラインスレスレな用語を遮りながらユートは改めて自分の姿を確認する。
匂いや容姿、声質に至るまでどこをとってもユートが女であるという確証は取れない。つまりは行くならば今しかない絶好の機会なのだ。
「魔術育成学院ねぇ…ちょうど魔法についてあらかた覚え直そうかなと思い始めてた頃なんだ」
「ん?どうしてだ?ユート殿ならば今更魔法について知らなくても良いではないか?」
「あ~…あまり大声では言えないんだがな…」
そこで少しの間を置いてユートはイリーナやリンカ、フェーリ達にも聞こえるように声を出す。
「魔法の使い方を改めて考えたくてな…いや、イリーナ達には話したがニュクスの一件で俺は原因不明の暴走に陥った、状況的には実験の際に誤ってああなったのかとは思っているんだがな、なんであれ暴走したのは確かだ」
「何故か最近はアイツラの場所に行こうとしても行けないからな、魔法の勉強をし直したいと思っていたところなんだ」
それを聞いたフェーリの表情が一瞬曇ったのをミルシィ以外の全員が見逃さなかったが、すぐにいつものほんわかとした表情に戻ったため特に追求することはしない。
「そうですかぁ、では魔術学院への編入手続きは私が済ませておきますのでぇー、十日程したらトートにいらしてくださぁい」
「一先ずは私はトートに行って手続きしてくるのでぇ、ミルシィはここでユートさんにできる限りのご奉仕をしといてくださぁい」
「え、ちょ、フェーリ様!?」
ミルシィは反論しようとフェーリを呼び止めるが、フェーリはどこ吹く風かとそそくさと呼び止めに応じずに消えていった。
「さぁてと…それじゃぁまた長い長い出張の時間かぁ、この女体化には助けられたな」
「ユート殿……?」
立ち上がって背伸びをしているユートの袖口を弱々しく呟きながら呼ぶイリーナはユートの顔をのぞき込む。
その表情から読み取れる感情は寂しさであった、アルカやドーラの際にも用事があり出産の瞬間に立ち会っていないユート。
その事で落ち込んでいたユートにとある約束をしていた。
言い方は変わるが、私の出産の時は立ち会って欲しい、と。
既に十ヶ月は経過している。そろそろ産まれるのが人間では普通の時期だ。
半血種であるがために本来のエルフやダークエルフの出産時期とはズレが生じているために人間の時期で見ているのだが、傍目から見てもイリーナのお腹は十二分に大きくなっており産まれてもおかしくはない。
「………だが、ソロモンのことを片付けなくちゃいけないのも事実だ」
そうユートが唸りだした時だった。ユートが持つ懐中時計から淡い光が漏れだして時計の蓋が開いて中からクローノが飛び出した。
「力を貸すぞ?主殿」
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