異世界転移した俺は異世界ライフを満喫する事にした

森崎駿

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第3章『双子の少女を救出する事にした』

奇形植物の庭園とカイトの危機

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時はカイトが村に走っていった頃まで遡る


「これは…酷い光景だ…何人救えるか…考えてる時間も勿体無いな」
カイトはまず村の中を一周し重症の者から村の外に停めてある馬車の近くまで運んでいた

「流石に一人じゃ全員は救えないか…騎士団の皆に連絡…いや今からしても間に合わないか…」
仕方なくカイトはそのまま救助活動をしていると

『逃げ遅れた奴らはゴーレムについて行け!火の粉が来ない安全な場所まで案内させる!』
ユートの声が聞こえてくる

「流石ユートだ…この雨もユートかな?やっぱり凄いな」
カイトは怪我人を避難させながら村を回っていると村の中心の村長の家から一人の少年が出てきた

「逃げ遅れちゃったのか、とりあえずあの子も連れていかなければ」
カイトはその少年の近くに行きしゃがんで目線を合わせる

「怪我は無いかい?もう安心してね、今すぐ外まで連れていくから」
カイトは少年の手を掴もうとした時背後から殺気を感じ咄嗟とっさ無限収納アイテムボックスから剣を取り出し殺気を跳ね除ける様に剣を振るう

すると何かの植物の様な物が地面に潜っていく

「これは…一体…」
今度は掴んだ少年の手から何か邪悪なオーラを感じ取り掴んでいた手を離す

「へぇー…俺様の攻撃を二回も退けるなんて少しは出来るようだね…」
少年はポケットから棒付きの飴を取り出し舐め始める

「じゃあ今度はこれだ」
そう言いながら少年は指を弾くと少年の周りの地面から先端の尖った茨のツルの様な植物が生える

奇形植物の庭園ミニチュアガーデン悪魔の薔薇デビルズローズー』
「俺様のコレクションを見て逝ってよ」
少年から密度の濃い殺気をぶつけられる

茨のツルの様な植物がカイト目掛けて伸びてくる
カイトはそれらを剣で斬ろうとするが硬くて斬ることは無理だった
仕方なく初撃のツルの棘を頬に掠めさせて残りの植物は華麗に避ける

「中々良い動きするね、じゃあ次はこれだ」
少年がまた指を弾くと今度はラフレシアの様な大きい花が生えてくる

奇形植物の庭園ミニチュアガーデン悪夢を見せる屍臭花ナイトメアスメルー』
その花から強烈な臭いが辺りに充満する
カイトはその臭いを嗅いだ瞬間強烈な眠気を誘われる

「『悪夢を見せる屍臭花ナイトメアスメル』この臭いを嗅いだ奴は永遠の眠りにつく事が出来るのさ」
カイトはこのままでは死ぬのを宣告されると手に持っていた剣を自らの左の掌を貫く
すると眠気が一気に覚めた

「痛みで眠気を抑えたのか…面白いねでも…この後俺様には先約があるんだ、もう少し俺様のコレクションを見せたかったが…これでお終いだ」
そう言いながら指を弾いた瞬間、地面が激しく揺れる
しかし辺りの家はまったく揺れていない所からカイトがいる地面だけが揺れている事が解る

奇形植物の庭園ミニチュアガーデン炸裂する鳳仙花クリムゾン・デッド・ボムー』
カイトは避けようとするが動けない
いや…動かそうと脳から信号を送るが手足はまったく反応しないのだ

「『悪魔の薔薇デビルズローズ』の棘には遅効性の毒があるんだ、まぁその毒で死ぬ事は無いけど…体に巡ったら二三日は動けなくなるよ」
少年は不敵な笑みを浮かべカイトを見つめる
正に勝利の余韻に浸る様に…その顔はあどけない無垢な少年とはかけ離れた物であった

「バイバイどっかの誰かさん、この場に居合わせた不幸を噛み締めながら死んでね」
少年のその言葉を最後にカイトがいる地面は膨らみ破裂し、カイトは遥か上空へと吹き飛んだ




「何やってんだカイト!」
ユートは飛んで来たカイトを受け止める

「あぁユートか…はは…やられちゃったや…あいつ強いよ」
カイトはそう言いながら先程まで対峙していた少年を指差す

「あれぇ~?また強い反応が出たぞ?」
「まぁいっか…あいつも殺せば」
そう言うと少年はまた悪魔の薔薇デビルズローズをユートに向けて攻撃する

「何だあれは…茨のツルか…とりあえず燃やすか」
そう言うとユートは向かってくるツルに向けて魔法を繰り出す

駆逐する業火デリートファイア
火属性魔法
揺らめく炎フレイムの上位互換で広い範囲の敵を焼き尽くす魔法
その業火は万物全てを焼き尽くすと言われている

「おいガキ、お前がカイトをあんなにしたのか?」
ユートは地面に降りてカイトを少し離れた場所においてから飴を咥えた少年に質問する

「そうだけど…それが何か?」
少年は悪びれる様子も無くユートの質問に答える
舐めていた飴が無くなったのか付いていた棒をそこら辺に捨てる

「いいか…子どもだからといってやって良い事と悪い事の識別くらいちゃんと」
ユートはそこまで言うとまた悪魔の薔薇デビルズローズを飛ばしてくる
ユートはその攻撃を予想していたと言わんばかりに軽々と避ける

「さっきからこの攻撃に頼ってるな…考えられるのは…これしか攻撃手段を持っていないか…持っているが今は使う事が出来ないとか」
ユートがそう言うと少年は一瞬ピクっと反応したがそれも僅かな時間であった為普通の奴なら気付かないが…ユートは見逃さなかった

「後者か…だったら使えない今の内に拘束か無力化するしか無いよな」
ユートは火弾フレイムバレットを牽制に使って距離を詰める

「くそっ…一日三つまでってマスターに言われてるのに…次で最後だ、これでお前含めて後ろの奴も殺す」

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