異世界転移した俺は異世界ライフを満喫する事にした

森崎駿

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第3章『双子の少女を救出する事にした』

No.0とステータスの呪い

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「タロット占い…いえ、知りませんね…何なのでしょう?」
土方は身構え、臨戦態勢を取りつつもNo.02の問いかけに答える

「まぁ厳密には違うけど…これから始まるのは誰かの運命を…命運を占うもの…」
「そして今回占うのは今後の私の事…この選択によって私の勝敗は決まる…」
No.02はそう言って手に持つタロットカードの『大アルカナ』のカード全22枚を宙に浮かべる

『我が身の呪い…星の唄…運命を操らんとする罪深き我の業を許したもれ…我が望は一部の希望と絶望なり…』
No.02がそう詠唱すると22枚のカードが空中でシャッフルされ、一枚づつNo.02の手に戻っていく
そして全カードがNo.02の手中に収まった時…一枚のカードが大アルカナの束から光を帯びて飛び出した

『No.0《愚者》THE FOOL』
「《愚者》のカード…今の状況的には《女帝》が欲しかったけど…運命がそう決めたのなら従うまでかな?」
No.02がそう呟いた瞬間、式場内に眩い閃光が放たれる

その光が収まるとNo.02は既に制限リミッター解除しており姿が変わっていた
「さてと…ここからが本番だよ…土方のお兄さん」



「くっそ~…当たれ当たれぇ…当たってよォ…」
沖田は先程から必死に剣を振っているが…当たる気配がない…いや、実はユートは先程から右に避けるか左に避けるかを数cmの円の中で最低限の動きしかしていないのにも関わらず…

沖田は転んだり何故か天井からタライが降ってきたりと…出会ったばかりのアルカを思い出す…
最近のアルカはユートの仲間全員に付与される『成長倍加レベルアッパー』によりラックの値も大分マシになっているのだ

「あー…その…なんだ…元気出せよ…」
これには流石のユートも茶化す気力はなく…励ますしかなかった

だが…敵に励まされた方が剣士としては何よりの侮辱と言えるだろう…勿論、この沖田も例外なく内心は激昴していた

そんな時、部屋全体に激しい閃光が放たれる
ユートと沖田は失明しないように目を塞ぎつつもお互いに相手の気配を探り接近させないようにしていた

光が収まった時…沖田は自分も見えるようになった為、そのまま攻撃に移る…のユートならば難無く回避できたのだろうが…
地面に真紅の血が垂れ落ちる…その血の持ち主は…だった

「沖田…また何かバフを掛けやがったな…」
ユートは体を貫いている菊一文字則宗を左手で抑えながら沖田にそう尋ねるが…沖田自身も困惑していた

なぜなら…先程までの沖田ならば攻撃が届く前に何かしらの不幸な目に会っていたのに…今回は不幸な目には会わず…
否、通常よりもより速くより正確にユートの体を貫いたのだ

「まさか…」
沖田はすぐに自らのステータスを確認すると…なぜユートに攻撃が当たったのか…ステータス画面が全てを語っていた

「ユウ君…ステータス画面を開いてみて…」
沖田は菊一文字則宗を刺したままユートにそうするように指示をする

「…『ステータス・オープン』」

[名前] 佐藤勇翔さとうゆうと
[種族] 人間
[レベル] 499

[MP] 0/0
攻撃力アタック]-999988000
防御力ガード] -999960000
俊敏スピード] -998990000
ラック] 0

[称号]
愚者の呪い

[魔法]
該当無し
[スキル]
該当無し

「ステータスが…一体どうなって…」
ユートはステータス画面が異常な理由を考えた時…先程の光が原因なのではと考察する
そしてこのステータスの値は…常日頃から『劣化』のスキルによって減らしていた数値と同じなのである

つまり…元々のステータスが0になり…そこにいつも減らしていた分が0から引かれ『マイナスの値』になっている…

「バフとデバフによって変化した数値分は変更されないで…元々あった数値分のステータスを0にする」

沖田は遺伝粒子アーツによって上昇した値が残っていた為…マイナスになっていたユートは沖田の動きに反応出来なくなっていたという事だった

「どうしよう…僕は回復系統の遺伝粒子アーツなんて持ってないし…山崎は街まで買出しに行ってるし…」
沖田は自分に下された命令が寝室までの連行だったのを思い出し…このままでは命令違反となってしまう
そう思った沖田は突き刺していた刀から手を離し頭を抱えてうずくま

「がフッ…とりあえずこの刀は抜くなよ…さらに出血しちまうからな…」
「あそこにいるNo.01を呼んできてくれ…あいつなら完全に治すまでじゃなくても一時凌ぎ程度の回復なら出来るはずだ…」
ユートは痛みに耐えながらも沖田に適切な指示を出す
魔法も一つも使えなくなっているユートはこのまま行くと死んでしまう為、沖田に適切な指示を出していく

「え?あ…うん、わかった!」
沖田はユートをそのままにして近藤を倒し休憩しているNo.01を呼びに行った
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