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第5章『悪魔の王様を探す事にした』
こだわりの朝と謎の落下痴少女
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ユートの優雅な一日は子ども達からの一撃に始まる
スヤスヤと寝息を立てている腹部に天井スレスレまで飛び上がり瓦を五六枚は割りそうな勢いで降り注ぐ
その為、寝る前には必ず自身に鋼鉄化を付与してから寝ないと朝になったら亜神モードになっていた事がしばしばある
普通ならば叱らなければならない事なんだろうが…アイトとユラの万遍な笑みでおはようと言われれば全てがどうでも良くなってしまい、ついつい怒るのを忘れてしまう
部屋を出て廊下を歩き、全員が食事をする卓につくとリンカが一杯のコーヒーを入れてくれる
砂糖一本とミルクを70g…これは絶対に譲れない朝のこだわりだ
一杯を飲み終えるといつもリンカはもう一杯勧めてくるが…朝のコーヒーは一杯だけと決めているとだけ伝えると今度はイリーナが大きなお腹を擦りながら食事を盆に載せ持ってくる
ここでまたこだわりがある、それは朝は必ず和食だという事だ
昼と夜は洋食でも中華料理でも何でも良いが…和食が食べられると知った今…日本を少なならず忘れない為に毎朝和食にしているのだ
味噌汁を一口啜る、味噌の深い独特な甘みと風味が口いっぱいに広がりいつの間にかそれを更に引き立たせようとご飯を一口だけ放り込む
《至福》その言葉が相応しいと断言出来るほどに充実した時間
だが忘れないで欲しい…ユートがこれまでにまともに朝食を完食できたのは一度だけであり、それ以外は必ず何かしらの問題が降り注いできているのだという事を。
そして…おかずである焼きジャケの骨を取り除いていた瞬間
中庭の方からドゴォン!!!と巨大な爆音と振動がユートの館全体に響き渡る
「またか…今度はおかずを食べる前…か……」
ユートは落胆の言葉を表し、渋々パジャマからいつもの戦闘服…
及びディオニスに作らされた白をベースに金の装飾が施され、右肩に龍の羽のような形をした肩当、青の短いマントを翻し、腰から銀色のチェーンを垂らし、家紋の証である龍の頭を包む様に二本の光輪が交差している模様の《緑の宝石のイヤリング》を左耳につける
何かしらの事態になった時は必ずこの服を着ていなければならないと、ディオニスやヒューイ…果てにはカイトにまで口を酸っぱくして言われた為、仕方なく着ているのだ
「堅苦しいのは嫌いなんだが…着てないと後でうるさく言われるからなぁ」
ユートは再度苦悶の表情を浮かべながら溜息をつき、爆音が鳴り響いた中庭へと転移で向かった
__________________________________
中庭に着くと直径十メートルはありそうな程の大きな穴が出来ており、そこに元々あった筈のもみの木は庭中にバラバラになって散開していた
ユートは戦闘態勢を取りながらも穴の中央を覗き込むと底には頭が地面にめり込み身動きが取れない状態の一人の女の子がいた
『スミまセん、助ケテくレませンカ?』
歪でノイズに似た音声が頭の中に突然響いてくる、その音をずっと聞いていたら精神が崩壊してしまいそうな程の音に苦痛の表情を浮かべる
だが、その内容をちゃんと聞くと…どうやら底にいる女の子が助けを求めているのだという事がわかりスグにユートは穴の中へ飛び降り、念の為飛翔を応用させた魔法《浮遊》で直接触れない様に女の子を浮かばせる
女の子をよく見てみると、身体を包んでいる包帯のようなボロボロの布地は綻びによって素肌なのであろう青白い肌が殆ど顕になっている
だが、Vゾーンはそこの所を警戒しているのかしていないのか…前貼りは貼っているが逆にそれ以外には包帯のような布地の下には何も対策されておらずモロ見え状態になっている
髪は白髪のショートで毛先が丸みがかった前髪だけは異様に伸び、目元は完全に隠れており表情はよく伺えないが、たまにチラチラと前髪が風で揺れ動くたびに深緑色をした瞳が見える
『ありガトうこざイまシ多』
女の子が頭を下げるとついでに、また頭の中にノイズの様な声響いてくる
「あのさぁ、これ止めてくれないか? 結構ずっしりと響いてきて少しばかり気持ち悪くなってきちゃうからさ…」
そう言うと女の子はバッと顔を上げ、ユートの顔をジーッと見つめた後に大きく深呼吸をしてまるで雑巾で絞り上げた様な声を出す
「あ…ありが…とう………です」
初めて声を出したのだと直感させられるダミ声にユートは異質な何かを感じていたが…今はそれよりも何が目的なのかを聞かねばならないと思い尋ねてみる
「#℃♯&#♂¥@※×□§¢△~○○@@Ủ」
精一杯伝えようとしているのはわかるが互いに話し合うには少しばかり不便だと思ったユートは、懐から一つの懐中時計を取り出して《精霊対話》を発動させる
「ん? ふぁわぁぁ……主様久しぶりじゃのぅ、それで? 妾に何用かの?」
時計の精霊クローノは以前、アンナが創り出した本の世界で通訳を頼んでいた為今回も頼もうと思っていたのだが…それを言うとハッキリと無理だと言われた
「主様、通訳も何も普通に話している者の言葉を訂正し話すというのは酷なものじゃぞ?」
「う~ん…他にもな? この言葉には一文字一文字にとある力が込められていてのぅ…妾の様にその土地の者以外が話した場合は呪いにかかってしまうのじゃ」
どうやら、クローノは今この女の子が話している言語がわかるのだという…だが、しかしこの言語の翻訳は不可能だと言われなにか他の手口がないか考えていると…
館の方から様子を見に来た巨大なハンマーを構えた少女、改めユートの妻の一人ドーラがひょっこりと姿を現した
「ユート様、随分と時間がかかってるっすね」
ドーラはのほほんとした様子で話しかけて来るが…今はそれ所ではないため返事は一応するモノの多少雑になってしまう
「∂◎¥×%¢£△¥♪□▽◎#Å$!♯◎@」
女の子は今まだずっと不思議な言語を使って必死に話そうとしている、これは嘔吐覚悟であの響く声を使ってもらうしかないかと思った時
「♂≠&?○∂♀££~??※℃□◎∂&§∂?」
ドーラが突然横から女の子と同じ言語を話し始め二人は普通に話し合いを初めたのだ
「え? ドーラこの言葉わかるのか!?」
「う~ん…今まで見た事も話した事もない言葉なんすけど…何故か今理解出来てるんっすよねぇ…」
どうやらドーラ自身も何故話せているのかがわからない様だが…今はそれよりも女の子の目的が何なのかを聞き出してもらうことにした
スヤスヤと寝息を立てている腹部に天井スレスレまで飛び上がり瓦を五六枚は割りそうな勢いで降り注ぐ
その為、寝る前には必ず自身に鋼鉄化を付与してから寝ないと朝になったら亜神モードになっていた事がしばしばある
普通ならば叱らなければならない事なんだろうが…アイトとユラの万遍な笑みでおはようと言われれば全てがどうでも良くなってしまい、ついつい怒るのを忘れてしまう
部屋を出て廊下を歩き、全員が食事をする卓につくとリンカが一杯のコーヒーを入れてくれる
砂糖一本とミルクを70g…これは絶対に譲れない朝のこだわりだ
一杯を飲み終えるといつもリンカはもう一杯勧めてくるが…朝のコーヒーは一杯だけと決めているとだけ伝えると今度はイリーナが大きなお腹を擦りながら食事を盆に載せ持ってくる
ここでまたこだわりがある、それは朝は必ず和食だという事だ
昼と夜は洋食でも中華料理でも何でも良いが…和食が食べられると知った今…日本を少なならず忘れない為に毎朝和食にしているのだ
味噌汁を一口啜る、味噌の深い独特な甘みと風味が口いっぱいに広がりいつの間にかそれを更に引き立たせようとご飯を一口だけ放り込む
《至福》その言葉が相応しいと断言出来るほどに充実した時間
だが忘れないで欲しい…ユートがこれまでにまともに朝食を完食できたのは一度だけであり、それ以外は必ず何かしらの問題が降り注いできているのだという事を。
そして…おかずである焼きジャケの骨を取り除いていた瞬間
中庭の方からドゴォン!!!と巨大な爆音と振動がユートの館全体に響き渡る
「またか…今度はおかずを食べる前…か……」
ユートは落胆の言葉を表し、渋々パジャマからいつもの戦闘服…
及びディオニスに作らされた白をベースに金の装飾が施され、右肩に龍の羽のような形をした肩当、青の短いマントを翻し、腰から銀色のチェーンを垂らし、家紋の証である龍の頭を包む様に二本の光輪が交差している模様の《緑の宝石のイヤリング》を左耳につける
何かしらの事態になった時は必ずこの服を着ていなければならないと、ディオニスやヒューイ…果てにはカイトにまで口を酸っぱくして言われた為、仕方なく着ているのだ
「堅苦しいのは嫌いなんだが…着てないと後でうるさく言われるからなぁ」
ユートは再度苦悶の表情を浮かべながら溜息をつき、爆音が鳴り響いた中庭へと転移で向かった
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中庭に着くと直径十メートルはありそうな程の大きな穴が出来ており、そこに元々あった筈のもみの木は庭中にバラバラになって散開していた
ユートは戦闘態勢を取りながらも穴の中央を覗き込むと底には頭が地面にめり込み身動きが取れない状態の一人の女の子がいた
『スミまセん、助ケテくレませンカ?』
歪でノイズに似た音声が頭の中に突然響いてくる、その音をずっと聞いていたら精神が崩壊してしまいそうな程の音に苦痛の表情を浮かべる
だが、その内容をちゃんと聞くと…どうやら底にいる女の子が助けを求めているのだという事がわかりスグにユートは穴の中へ飛び降り、念の為飛翔を応用させた魔法《浮遊》で直接触れない様に女の子を浮かばせる
女の子をよく見てみると、身体を包んでいる包帯のようなボロボロの布地は綻びによって素肌なのであろう青白い肌が殆ど顕になっている
だが、Vゾーンはそこの所を警戒しているのかしていないのか…前貼りは貼っているが逆にそれ以外には包帯のような布地の下には何も対策されておらずモロ見え状態になっている
髪は白髪のショートで毛先が丸みがかった前髪だけは異様に伸び、目元は完全に隠れており表情はよく伺えないが、たまにチラチラと前髪が風で揺れ動くたびに深緑色をした瞳が見える
『ありガトうこざイまシ多』
女の子が頭を下げるとついでに、また頭の中にノイズの様な声響いてくる
「あのさぁ、これ止めてくれないか? 結構ずっしりと響いてきて少しばかり気持ち悪くなってきちゃうからさ…」
そう言うと女の子はバッと顔を上げ、ユートの顔をジーッと見つめた後に大きく深呼吸をしてまるで雑巾で絞り上げた様な声を出す
「あ…ありが…とう………です」
初めて声を出したのだと直感させられるダミ声にユートは異質な何かを感じていたが…今はそれよりも何が目的なのかを聞かねばならないと思い尋ねてみる
「#℃♯&#♂¥@※×□§¢△~○○@@Ủ」
精一杯伝えようとしているのはわかるが互いに話し合うには少しばかり不便だと思ったユートは、懐から一つの懐中時計を取り出して《精霊対話》を発動させる
「ん? ふぁわぁぁ……主様久しぶりじゃのぅ、それで? 妾に何用かの?」
時計の精霊クローノは以前、アンナが創り出した本の世界で通訳を頼んでいた為今回も頼もうと思っていたのだが…それを言うとハッキリと無理だと言われた
「主様、通訳も何も普通に話している者の言葉を訂正し話すというのは酷なものじゃぞ?」
「う~ん…他にもな? この言葉には一文字一文字にとある力が込められていてのぅ…妾の様にその土地の者以外が話した場合は呪いにかかってしまうのじゃ」
どうやら、クローノは今この女の子が話している言語がわかるのだという…だが、しかしこの言語の翻訳は不可能だと言われなにか他の手口がないか考えていると…
館の方から様子を見に来た巨大なハンマーを構えた少女、改めユートの妻の一人ドーラがひょっこりと姿を現した
「ユート様、随分と時間がかかってるっすね」
ドーラはのほほんとした様子で話しかけて来るが…今はそれ所ではないため返事は一応するモノの多少雑になってしまう
「∂◎¥×%¢£△¥♪□▽◎#Å$!♯◎@」
女の子は今まだずっと不思議な言語を使って必死に話そうとしている、これは嘔吐覚悟であの響く声を使ってもらうしかないかと思った時
「♂≠&?○∂♀££~??※℃□◎∂&§∂?」
ドーラが突然横から女の子と同じ言語を話し始め二人は普通に話し合いを初めたのだ
「え? ドーラこの言葉わかるのか!?」
「う~ん…今まで見た事も話した事もない言葉なんすけど…何故か今理解出来てるんっすよねぇ…」
どうやらドーラ自身も何故話せているのかがわからない様だが…今はそれよりも女の子の目的が何なのかを聞き出してもらうことにした
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