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質疑応答、騎士の止め方
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使用人に着いて行くと大きな門と、その横に2人の門番の構える場所に案内された。
「ここからは王の御前になります。そこで勇者様方には事情の説明が有るでしょう。それではくれぐれもよろしくお願い致します」
使用人の執事が門番に視線を送ると、門が独りでに開き始めた。恐らくはスキルによる物だろう。
扉が完全に開くとそこはまさにゲームや漫画で見た謁見の間として書かれて然るべき場所だった。
床に敷かれた豪華なレットカーペットに、それを囲むように配置された甲冑の騎士達。
王と王妃であろう身なりがこの上なく豪華な2人は、金色に輝く椅子に腰を下ろし、俺達勇者を悠々と見下ろしていた。
その隣には第一王女と名乗った人物と王の護衛であろう白と黒の騎士が置かれている。
「呼びたてして申し訳ない、勇者殿。では、これよりこの世界の事を話したいと思う」
俺達が部屋の中央辺りまで進んだ処で、王は重い口調で話す。
その威圧感圧迫感は相当な物だった。
「ここからは私、軍務大臣の方から説明させていただきます」
王を中心に据えるとしたならば、この軍務大臣は王、王妃、王女、白黒騎士の1つ外に居る。
権力や地位を見ればそこそこ上の人物なのだろう。
「ちょっと待ってくれ。その説明の後には俺達は質問の時間を貰えるのだろうか?」
勇者側の代表は年長者という事と立候補によって相良が務める事と決まっていた。
基本的には相良が対話し、不備や気になった点に気づき次第相良に伝えると言った形にした。
全員で質問を投げかけるのも時間の無駄だしな。予め質問も考えてある。
「勿論でございます。ご不明な点がおありになりましたならいつでもお聞き下され」
「了解した」
まずは第一関門突破と言ったところか。
ならば、俺達の勝利条件と敗北条件を確認しよう。
この状況において最善なのは、この国でそれ相応の生活の保障を得る事。
次に最悪は強制的に戦わされる事。もしもこの国が手荒な真似に訴えようとしたならば俺達勇者は持てる全ての力を使い逃亡を謀る。
これは勇者の総意だ。
「それでは、始めさせていただきます」
おおざっぱな説明はこうだ。
勇者とは古代魔法陣を使用した魔法で現れる一騎当千の戦士を指し、その誰もが固有スキルを持っている事が特徴に上げられる。
この世界では限られた人物しか持っていない固有スキルは、通常スキルとは比べ物にならない程強力で、持っているだけで英雄になり得る代物だと。
そして何よりも今ここに勇者召喚を行った理由は、戦力増強もあるが、何よりも前提にあるのは魔王の討伐である。
悪魔の上位存在である魔王は、幾万の魔の物を従え復活した。
それが5年前。それからという物世界各地で天変地異が起こり、それは復活した魔王全8体を討伐するまで終わらないと言われている。
正直、天変地異なんて個人で起こせる現象じゃ無いと思うのは俺だけではないだろう。
かと言って5年前に起こったという魔王復活と、天変地異が5年前から発生しているという状態になんの関連性も無いとは考えにくい。
「なら質問がある」
相良が声を発する。
「はい。何なりと」
「それを証明する物は存在するか?」
これは最初から考えていた質問だ。
今の説明は何にしてもこの国の役人が『言っているだけ』に過ぎない。真実かどうかなんて判断のしようが無い。仮に映像が会ったとしても、技術レベルが解らないため、その映像が本物かも解らない。
だが、質問をする事には意味がある。何より矛盾やボロをだす可能性はあるし、何よりもこの世界の情報は一分でも一秒でも早く手に入るだけ手に入れておきたい。
「証明……ですか……」
「映像、画像、何でもいい。
ただ、今貴方方が言っている事は、貴方方が言っている事に過ぎない。正直信憑性に欠るし、何よりも私共は貴方方が信用できる人物、国であるのか見定めなければなりません。
失礼は承知ですが、今一度問います。魔王が悪人で、魔を率いていて、天変地異を発生させている倒すべき敵である証拠はございますか?」
「ない」
王が答えた。
今まで王座から俺達に睨みを利かせているだけだった王がだ。
「映像やその現象が起こったことを証明する明確な物は存在しないし魔王と天変地異を関連付ける確実な証拠も存在しない。だが、勇者殿に信じて貰う事は可能だ」
「如何様にしてですか?」
「大臣、国家予算と軍事状況をまとめた書類を持ってくるがよい」
「それは国家機密ですが!?」
「構わん。持って来い」
「畏まりました……」
なるほど、確かに軍事状況や予算表を今偽装する事は不可能に近い。魔法やスキルを除いては。
そして勇者がどんなスキルを持っているか解らない状況でスキルで偽装可能な証拠を国王が提案するのはリスキーだろう。
だからこそ理由、証拠になり得る。
「相良、大臣がスキルで偽装する事も考えておけ」
元研究員の四ノ宮も俺と同じような結論に至ったようだ。
他の勇者もうなずいていいる。だが、最善は尽くすべきだ。
「それでしたら私の固有スキルで偽物かどうか判別しましょう」
「なるほど。任せよう」
女子高生の1人の篠目がスキルで見抜くと提案する。
相良は篠目にそれが出来ると判断したようだ。
少しして大臣が戻って来ると、相良に10枚程の書類の束を渡した。
もし偽物では無いのなら王は腹を割って話す心積もりが有るという事になる。
「篠目さん。どうです?」
俺じゃない方の男子高校生の真田が小声で聞いた。
「まって下さい『偽装書類』……反応は、在りませんね」
篠目の固有スキルでは偽装書類では無いと判定されたようだ。これで信憑性はグッと上がった。
何せ唯一の国以外から齎された情報だからだ。
「確かに国家予算、軍事関連、共に大きな出費が何度も出ている。その理由は確かに魔王と天変地異の影響となっているな」
相良がそこそこ大きな声を出したのは、俺達にも聞こえるようにするためでもあり、ある程度国を信用したという意思表示でもあるだろう。
言い終わると書類を大臣に返した。
「それじゃあ最後の質問をしても?」
「はい」
息を吸い込み体に力を入れる相良。
だけど、その行動をしてこれから起こる全てを見逃さないように構えているのは勇者全員だ。
「もし勇者がこの国を抜けると言った場合の対処は?」
最初に動いたのは王の横に控えていた黒騎士。
高速で突進するその速度は勇者の中の誰よりも早かっただろう。だが、距離が違った。
勇者は全員固まっている。
だが黒騎士と相良の間の距離はこの大きな部屋の半分ほど離れている。初動と速度は黒騎士が上。それにつられるように白騎士も突っ込んでくる。
刹那。
勇者4人、騎士2人が一斉に攻撃した。
腰の剣を抜いて切りかかる黒騎士と白騎士。
相良豹痲はズボンのポケットに手を入れたまま動いていないが、その目には絶対に攻撃を受けない自信が宿っていた。
篠目麻耶と、坂嶺美沙音は白騎士、黒騎士の腕をひねり揚げ、剣を持つ腕の肘に腕を絡ませて動かないように固定している。
レベル差があったとしてもあの締め方をされては簡単には抜け出せないだろう。四ノ宮宮根は黒騎士の剣に触れている。
触れられた剣は氷が溶けるかの如くぐにゃぐにゃになっていて既に殺傷性は失われているだろう。
白騎士の剣が黒騎士の剣と相良の間に挟み込まれている処を見ると、白騎士は黒騎士を止めようとしているようだ。
「すまない。クロが失礼をした」
「こいつ等は反逆者だ。殺しはしなくともそれ相応の事はやって然るべきだ」
「違うよクロ。彼らは自分の身を案じているだけだ。反逆者か決めるにはまだ早計だよ」
「…………そうだな」
黒騎士が剣を引くと合わせるように、白騎士と勇者も矛を収めた。
「なんか勇者って女の子の方が強く無いっすか?」
「そうかもね……はは」
俺と真田は見ている人に成り下がっている。
「ここからは王の御前になります。そこで勇者様方には事情の説明が有るでしょう。それではくれぐれもよろしくお願い致します」
使用人の執事が門番に視線を送ると、門が独りでに開き始めた。恐らくはスキルによる物だろう。
扉が完全に開くとそこはまさにゲームや漫画で見た謁見の間として書かれて然るべき場所だった。
床に敷かれた豪華なレットカーペットに、それを囲むように配置された甲冑の騎士達。
王と王妃であろう身なりがこの上なく豪華な2人は、金色に輝く椅子に腰を下ろし、俺達勇者を悠々と見下ろしていた。
その隣には第一王女と名乗った人物と王の護衛であろう白と黒の騎士が置かれている。
「呼びたてして申し訳ない、勇者殿。では、これよりこの世界の事を話したいと思う」
俺達が部屋の中央辺りまで進んだ処で、王は重い口調で話す。
その威圧感圧迫感は相当な物だった。
「ここからは私、軍務大臣の方から説明させていただきます」
王を中心に据えるとしたならば、この軍務大臣は王、王妃、王女、白黒騎士の1つ外に居る。
権力や地位を見ればそこそこ上の人物なのだろう。
「ちょっと待ってくれ。その説明の後には俺達は質問の時間を貰えるのだろうか?」
勇者側の代表は年長者という事と立候補によって相良が務める事と決まっていた。
基本的には相良が対話し、不備や気になった点に気づき次第相良に伝えると言った形にした。
全員で質問を投げかけるのも時間の無駄だしな。予め質問も考えてある。
「勿論でございます。ご不明な点がおありになりましたならいつでもお聞き下され」
「了解した」
まずは第一関門突破と言ったところか。
ならば、俺達の勝利条件と敗北条件を確認しよう。
この状況において最善なのは、この国でそれ相応の生活の保障を得る事。
次に最悪は強制的に戦わされる事。もしもこの国が手荒な真似に訴えようとしたならば俺達勇者は持てる全ての力を使い逃亡を謀る。
これは勇者の総意だ。
「それでは、始めさせていただきます」
おおざっぱな説明はこうだ。
勇者とは古代魔法陣を使用した魔法で現れる一騎当千の戦士を指し、その誰もが固有スキルを持っている事が特徴に上げられる。
この世界では限られた人物しか持っていない固有スキルは、通常スキルとは比べ物にならない程強力で、持っているだけで英雄になり得る代物だと。
そして何よりも今ここに勇者召喚を行った理由は、戦力増強もあるが、何よりも前提にあるのは魔王の討伐である。
悪魔の上位存在である魔王は、幾万の魔の物を従え復活した。
それが5年前。それからという物世界各地で天変地異が起こり、それは復活した魔王全8体を討伐するまで終わらないと言われている。
正直、天変地異なんて個人で起こせる現象じゃ無いと思うのは俺だけではないだろう。
かと言って5年前に起こったという魔王復活と、天変地異が5年前から発生しているという状態になんの関連性も無いとは考えにくい。
「なら質問がある」
相良が声を発する。
「はい。何なりと」
「それを証明する物は存在するか?」
これは最初から考えていた質問だ。
今の説明は何にしてもこの国の役人が『言っているだけ』に過ぎない。真実かどうかなんて判断のしようが無い。仮に映像が会ったとしても、技術レベルが解らないため、その映像が本物かも解らない。
だが、質問をする事には意味がある。何より矛盾やボロをだす可能性はあるし、何よりもこの世界の情報は一分でも一秒でも早く手に入るだけ手に入れておきたい。
「証明……ですか……」
「映像、画像、何でもいい。
ただ、今貴方方が言っている事は、貴方方が言っている事に過ぎない。正直信憑性に欠るし、何よりも私共は貴方方が信用できる人物、国であるのか見定めなければなりません。
失礼は承知ですが、今一度問います。魔王が悪人で、魔を率いていて、天変地異を発生させている倒すべき敵である証拠はございますか?」
「ない」
王が答えた。
今まで王座から俺達に睨みを利かせているだけだった王がだ。
「映像やその現象が起こったことを証明する明確な物は存在しないし魔王と天変地異を関連付ける確実な証拠も存在しない。だが、勇者殿に信じて貰う事は可能だ」
「如何様にしてですか?」
「大臣、国家予算と軍事状況をまとめた書類を持ってくるがよい」
「それは国家機密ですが!?」
「構わん。持って来い」
「畏まりました……」
なるほど、確かに軍事状況や予算表を今偽装する事は不可能に近い。魔法やスキルを除いては。
そして勇者がどんなスキルを持っているか解らない状況でスキルで偽装可能な証拠を国王が提案するのはリスキーだろう。
だからこそ理由、証拠になり得る。
「相良、大臣がスキルで偽装する事も考えておけ」
元研究員の四ノ宮も俺と同じような結論に至ったようだ。
他の勇者もうなずいていいる。だが、最善は尽くすべきだ。
「それでしたら私の固有スキルで偽物かどうか判別しましょう」
「なるほど。任せよう」
女子高生の1人の篠目がスキルで見抜くと提案する。
相良は篠目にそれが出来ると判断したようだ。
少しして大臣が戻って来ると、相良に10枚程の書類の束を渡した。
もし偽物では無いのなら王は腹を割って話す心積もりが有るという事になる。
「篠目さん。どうです?」
俺じゃない方の男子高校生の真田が小声で聞いた。
「まって下さい『偽装書類』……反応は、在りませんね」
篠目の固有スキルでは偽装書類では無いと判定されたようだ。これで信憑性はグッと上がった。
何せ唯一の国以外から齎された情報だからだ。
「確かに国家予算、軍事関連、共に大きな出費が何度も出ている。その理由は確かに魔王と天変地異の影響となっているな」
相良がそこそこ大きな声を出したのは、俺達にも聞こえるようにするためでもあり、ある程度国を信用したという意思表示でもあるだろう。
言い終わると書類を大臣に返した。
「それじゃあ最後の質問をしても?」
「はい」
息を吸い込み体に力を入れる相良。
だけど、その行動をしてこれから起こる全てを見逃さないように構えているのは勇者全員だ。
「もし勇者がこの国を抜けると言った場合の対処は?」
最初に動いたのは王の横に控えていた黒騎士。
高速で突進するその速度は勇者の中の誰よりも早かっただろう。だが、距離が違った。
勇者は全員固まっている。
だが黒騎士と相良の間の距離はこの大きな部屋の半分ほど離れている。初動と速度は黒騎士が上。それにつられるように白騎士も突っ込んでくる。
刹那。
勇者4人、騎士2人が一斉に攻撃した。
腰の剣を抜いて切りかかる黒騎士と白騎士。
相良豹痲はズボンのポケットに手を入れたまま動いていないが、その目には絶対に攻撃を受けない自信が宿っていた。
篠目麻耶と、坂嶺美沙音は白騎士、黒騎士の腕をひねり揚げ、剣を持つ腕の肘に腕を絡ませて動かないように固定している。
レベル差があったとしてもあの締め方をされては簡単には抜け出せないだろう。四ノ宮宮根は黒騎士の剣に触れている。
触れられた剣は氷が溶けるかの如くぐにゃぐにゃになっていて既に殺傷性は失われているだろう。
白騎士の剣が黒騎士の剣と相良の間に挟み込まれている処を見ると、白騎士は黒騎士を止めようとしているようだ。
「すまない。クロが失礼をした」
「こいつ等は反逆者だ。殺しはしなくともそれ相応の事はやって然るべきだ」
「違うよクロ。彼らは自分の身を案じているだけだ。反逆者か決めるにはまだ早計だよ」
「…………そうだな」
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