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第一章 記憶
2話 世界の敵、復活
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眠て~。
後五分まって!
ほんと、マジで起きるから!
数時間経ってから起き上がる。
辺りを見回す。
なんか全体的に薄暗くて、地面を触るとごつごつしてる。
まるで洞くつの中のような。
「いや、どこだよここ!!」
叫ぶと、俺の声が木霊して消えていく。
最後の記憶を思い出してみる。
確かゲームをやってて、それで勝ったと思ったら……
どうも記憶が曖昧だ。
まあ思い出せない物は諦めていいだろう。
それよりも状況を確認するべきだ。
今現在、一番可能性が高いのは睡眠薬かなんかで眠らされて誘拐されたってとこだが、俺を誘拐する意味が分からない。
それに、洞窟に監禁する必要も不明だ。
そんな事を考えているとどうしようも無く不安になって来る。
早く出口を見つけたい。
辺りを見回してみると、キラキラを光る箇所を見つけた。
どうやら元々ここにあった出入口に瓦礫が積み上がっていている状況のようだ。
酸素はどうにかなりそうだが、人が通れるような穴は見つからない。
完全に閉じ込められている。
大震災に巻き込まれた、という予想が俺の頭をよぎるが、今は考えても仕方ないと放棄する。
取り敢えず瓦礫をどけるしかないが、素手でやるには無理が有るし、スコップやらがあっても何日かかるか分からない。
そんな事をしていたら餓死で終わりだろう。
万事休す。
結局俺はそう結論ずける。
「クソが!」
鬱憤をぶつけるように瓦礫を殴りつけた。
普通、そんな事は何の意味も無い。
そのはずなのに、瓦礫は爆音をたてて吹き飛んで行った。
それを起こしたのが俺だという事実を、俺が一番認識できている。
いやいや、そんな馬鹿な事……
今まで喧嘩とは無縁だった人生は伊達じゃないんだぜ?
今度はそこら辺に落ちていた石を全力で空に放り投げてみる。
キランと光って消えていくというマンガみたいな結果に終わった。
結論 どうやら俺は最強になったようである。
いやいや、ここは ついに俺の隠された力が覚醒した件
とかの方が面白そうか?
みたいな現実逃避を少々。
考えても、答えは出ない。
俺がなんであんな場所に居たのかも、あの馬鹿力の説明も俺は出来ない。
「うーー、ああーーー」
洞窟を出た俺は日光を浴びでお爺ちゃんみたいな声を出していた。
なんか一気に老け込んだ気分。
少し歩いてみると泉を見つけた。
覗き込んでみると水は澄んでいて飲めそうだ。
泉には俺の顔も反射していた……
「俺の顔が別人な件」
呟いてみた物の見覚えのある顔だ。
どこかで見た事が有る気がする。
金髪で、絶対にセットしてないと出来ないような髪型。
目は紫色に光っていて、一言で言えば日本人が憧れるタイプのハーフのイケメン。
そう、それはまるで……
「俺がゲームで使ってたアバターだ……」
だとしたら、さっきのアホな怪力はゲームの能力?
いやそんな事があり得るか?
気が付いたらゲームの能力が宿ってて見た目まで変わってましたって、それなんてラノベ?
だが、仮に本当にそうだとしたらメニューも開けるはずだ。
そう考えると、目の前にウィンドウが現れた。
「本当に使える……だと……」
俺がやっていたゲームはTCGとRTSが合体したようなゲームで、主にカードから召喚されたユニットで戦うゲームだった。
プレイヤーにも戦闘能力はあるが、ユニットで言う所のコスト50のレベル5ぐらいの中級程度の能力しか持っていなかった。
正直いって、あのゲームのプレイヤーは強くないのだ。
それにプレイヤーは将棋で言う「王」の役割もあり、やられてしまうと敗北になる為、殆ど前に出て戦う事は無かった。
それにこのアバターデータが何処まで強化されているかも気になる。
メニューからアバターデータを開く。
メイフォン
レベル 10
体力 25000
攻撃力 25000
速度 20m/s
スキル『レベル限界突破』『能力制御・極』『奪神の溺愛』
プレイヤースキル『メニュー表示』『マッピング』『遠隔命令』『不老』『エネルギー自動生成』『食事睡眠疲労排泄病気無効』
スキル欄がめちゃめちゃになっている事以外は納得のいく情報だ。
レベルはゲーム時代の最大レベルの10。
体力、攻撃力も盗賊クラスにしては高い方なので言う事は無い。
気になるスキルだが、1つづつ詳細を見て行こう。
『レベル限界突破』
・レベルが10を超えて上昇するようになる。
なるほど、俗に言うチートである。
『能力制御・極』
・必要な場合に必要なだけの能力を精密に使用する事が出来る。
・最大能力が変化するわけでは無い。
まあ、俺みたいな初心者にはありがたいスキルだと思っておこう。
それで、問題の奴だ。
もう名前からしてやばい。
確か奪神ってのは俺のデッキの主力ユニットだった気がするが、まあ取り敢えず読んでみよう。
『奪神の溺愛』
・願いに応える。
は? 説明終わりかよ。
いや、うん3スロ目だししょうがないか。
俺がプレイしていたゲームはユニット、プレイヤーに限らずレベル5につきスキル1つの装備が可能だった。
俺のレベルは10で2つまでしか装備できない筈なのだ。
それが3つになってるのはバグみたいな物なのだろう。
後五分まって!
ほんと、マジで起きるから!
数時間経ってから起き上がる。
辺りを見回す。
なんか全体的に薄暗くて、地面を触るとごつごつしてる。
まるで洞くつの中のような。
「いや、どこだよここ!!」
叫ぶと、俺の声が木霊して消えていく。
最後の記憶を思い出してみる。
確かゲームをやってて、それで勝ったと思ったら……
どうも記憶が曖昧だ。
まあ思い出せない物は諦めていいだろう。
それよりも状況を確認するべきだ。
今現在、一番可能性が高いのは睡眠薬かなんかで眠らされて誘拐されたってとこだが、俺を誘拐する意味が分からない。
それに、洞窟に監禁する必要も不明だ。
そんな事を考えているとどうしようも無く不安になって来る。
早く出口を見つけたい。
辺りを見回してみると、キラキラを光る箇所を見つけた。
どうやら元々ここにあった出入口に瓦礫が積み上がっていている状況のようだ。
酸素はどうにかなりそうだが、人が通れるような穴は見つからない。
完全に閉じ込められている。
大震災に巻き込まれた、という予想が俺の頭をよぎるが、今は考えても仕方ないと放棄する。
取り敢えず瓦礫をどけるしかないが、素手でやるには無理が有るし、スコップやらがあっても何日かかるか分からない。
そんな事をしていたら餓死で終わりだろう。
万事休す。
結局俺はそう結論ずける。
「クソが!」
鬱憤をぶつけるように瓦礫を殴りつけた。
普通、そんな事は何の意味も無い。
そのはずなのに、瓦礫は爆音をたてて吹き飛んで行った。
それを起こしたのが俺だという事実を、俺が一番認識できている。
いやいや、そんな馬鹿な事……
今まで喧嘩とは無縁だった人生は伊達じゃないんだぜ?
今度はそこら辺に落ちていた石を全力で空に放り投げてみる。
キランと光って消えていくというマンガみたいな結果に終わった。
結論 どうやら俺は最強になったようである。
いやいや、ここは ついに俺の隠された力が覚醒した件
とかの方が面白そうか?
みたいな現実逃避を少々。
考えても、答えは出ない。
俺がなんであんな場所に居たのかも、あの馬鹿力の説明も俺は出来ない。
「うーー、ああーーー」
洞窟を出た俺は日光を浴びでお爺ちゃんみたいな声を出していた。
なんか一気に老け込んだ気分。
少し歩いてみると泉を見つけた。
覗き込んでみると水は澄んでいて飲めそうだ。
泉には俺の顔も反射していた……
「俺の顔が別人な件」
呟いてみた物の見覚えのある顔だ。
どこかで見た事が有る気がする。
金髪で、絶対にセットしてないと出来ないような髪型。
目は紫色に光っていて、一言で言えば日本人が憧れるタイプのハーフのイケメン。
そう、それはまるで……
「俺がゲームで使ってたアバターだ……」
だとしたら、さっきのアホな怪力はゲームの能力?
いやそんな事があり得るか?
気が付いたらゲームの能力が宿ってて見た目まで変わってましたって、それなんてラノベ?
だが、仮に本当にそうだとしたらメニューも開けるはずだ。
そう考えると、目の前にウィンドウが現れた。
「本当に使える……だと……」
俺がやっていたゲームはTCGとRTSが合体したようなゲームで、主にカードから召喚されたユニットで戦うゲームだった。
プレイヤーにも戦闘能力はあるが、ユニットで言う所のコスト50のレベル5ぐらいの中級程度の能力しか持っていなかった。
正直いって、あのゲームのプレイヤーは強くないのだ。
それにプレイヤーは将棋で言う「王」の役割もあり、やられてしまうと敗北になる為、殆ど前に出て戦う事は無かった。
それにこのアバターデータが何処まで強化されているかも気になる。
メニューからアバターデータを開く。
メイフォン
レベル 10
体力 25000
攻撃力 25000
速度 20m/s
スキル『レベル限界突破』『能力制御・極』『奪神の溺愛』
プレイヤースキル『メニュー表示』『マッピング』『遠隔命令』『不老』『エネルギー自動生成』『食事睡眠疲労排泄病気無効』
スキル欄がめちゃめちゃになっている事以外は納得のいく情報だ。
レベルはゲーム時代の最大レベルの10。
体力、攻撃力も盗賊クラスにしては高い方なので言う事は無い。
気になるスキルだが、1つづつ詳細を見て行こう。
『レベル限界突破』
・レベルが10を超えて上昇するようになる。
なるほど、俗に言うチートである。
『能力制御・極』
・必要な場合に必要なだけの能力を精密に使用する事が出来る。
・最大能力が変化するわけでは無い。
まあ、俺みたいな初心者にはありがたいスキルだと思っておこう。
それで、問題の奴だ。
もう名前からしてやばい。
確か奪神ってのは俺のデッキの主力ユニットだった気がするが、まあ取り敢えず読んでみよう。
『奪神の溺愛』
・願いに応える。
は? 説明終わりかよ。
いや、うん3スロ目だししょうがないか。
俺がプレイしていたゲームはユニット、プレイヤーに限らずレベル5につきスキル1つの装備が可能だった。
俺のレベルは10で2つまでしか装備できない筈なのだ。
それが3つになってるのはバグみたいな物なのだろう。
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