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21. 学園舞踏会(ディノ視点)
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人でごった返したエントランスを抜け、案内された一年男子控室に着くとさっさと中に入った。
人混みも格式ばった窮屈な服装も好きではない。開始までしばらく時間があるため、俺は上着を脱いで近くにあった椅子の背もたれにばさりと放り投げた。
大きく椅子を引いてそこへ座ると、その音に驚いたのか、近くにいたクラスメイトの従者がびくりと飛び退いた。
「驚かせたか、すまん」
「いや、こちらこそ失礼した」
クラスメイトのレナードが謝り、従者は顔面蒼白になって申し訳ございませんと深々と頭を下げた。
見ればまだ若く不慣れな印象だ。経験がまだ浅いのかもしれない。
「ディノは行動が荒っぽいというか雑なところがあるからなぁ。まあこういう貴族もいるという勉強になっていいんじゃない」
見るとエイデンがレナードに従者のフォローを入れている。
そうか、これは俺が従者を無視するべきだったなと今更ながら気付いた。反応したことで彼の落ち度を作ってしまった。
これ以上何も言うことはせず、話を切り替えてエイデンに話を振った。
「そういやお前は誰も連れてこなかったのか」
「まあね。父上は付けたかったようだけど断った。母親は初めから気に留めていないし。ディノのところも無頓着そうだよな」
俺はふっと鼻で笑った。エイデンの言う通りグライアム家は基本的に放任主義だ。両親共に細かいことを逐一言わず「家の名を汚すことだけはするな」とだけ言って己の判断に任せることが多い。
子供のころから父親に連れられ、兄や部下たちの訓練を見学し十を過ぎれば参加するようになっていた。
そうして鍛えられてきた俺は、護身も含め大抵の事は一人でできると自負している。両親もお目付け役など必要ないと考えているため、人手が欲しいと思うとき以外には従者を連れ歩く習慣がなかった。
「今宵はどうぞよろしくお願いしますね、ディノ様」
「こちらこそよろしく、ライラ嬢」
控室から出て一階中央に集まると、見慣れているはずの女子達の姿が別人のように華やかになっている。服飾にさほど興味を持たない自分でも、少し眩しく感じるほどだ。
今夜のペアとなるライラと目が合った。白い肌に鮮やかなブルーが映え、綺麗に結い上げられた紫の髪から延びる首筋が美しい。
挨拶を交わした後、ライラの目が奥へと向いたのに気付いて視線を移すと、ルークがこちらに歩いてくるのが見えた。
彼だけ別室の控室であったため、一人奥の廊下からやってきていた。
目の前まで来たところでライラが淑女の礼をとりルークに挨拶をする。
しかし彼女を前にしたまま黙っていることを不審に思い、その顔に目をやるとルークはライラを見て固まっていた。
(まさか、ライラを見て呆けている⁉)
確かに今日のライラは大人びていて一際美しいと思うが、ルークが取り繕うのも忘れて目が釘付けになっている姿にはこっちも驚いた。
しかしライラが顔を上げると、ルークはすぐに顔を引き締めてあからさまに顔を逸らして俺たちの前へ歩き出た。
今の自分を気取られたくなかったんだろうな、とすぐに理解した。ルークは第一王子としての立場上、様々な事を気にかけ配慮することを求められている。
見惚れていた自分の感情を、表に出すことを良しとしなかったのだろう。
ふと、数年前の王宮でのお茶会の日を思い出す。
あの時とは立場が逆だな、と懐かしく思った。
俺たちがまだ十二歳だった頃。
幼馴染であるルークの婚約者候補を選ぶというので、ルークの願いで王子の補佐役としてユウリと共に呼ばれていた。
思えばあの時がクラスの女子達との初顔合わせだったが、当時はそんなことなど頭にもなく、これはルークの好みじゃないなとか、喋りが止まらねー女だなとか菓子をつまみながら眺めていた。
その中に一人、変な令嬢がいた。
侯爵令嬢という身分に違わず作法や所作は申し分ないのだが、何か少し様子がおかしい。
本人は取り繕っているつもりのようだが、他が目に入らないかのようにルークへ向ける眼差しが深く強く、目を細めたり丸くしたり表情が忙しかった。
俺はそれを眺めながら、人というものは目だけで感情を表せるんだなぁ、としみじみと思ったものだ。
他の令嬢たちはこのお茶会の趣旨を理解しているようで、頑張ってルークの関心を引こうとしていた。しかし彼を一番気にしていた様子の侯爵令嬢は、一向に話しかける気配もなくただ聞き手に徹しているだけ。
やっとルークが彼女に話しかけた時、洗練された美しい笑みをたたえて応えている横顔の、耳が赤く染まっているのを見てようやく事を理解した。
ああ、この娘はルークの事が好きなのか、と。
どこでルークに惚れたのか知らないが、婚約者候補を選ぶ場ならばその気持ちを素直に表せばいいものを、彼女は必死に隠そうとしていた。
その姿があまりにいじらしく、可愛らしく思えたので応援したい気持ちになった。
お茶会がお開きになった後、気になる令嬢がいたかとルークに尋ねると、思った通りライラの名前が上がった。俺も彼女には好感を持ったのでそこをつついてみる。
「君の婚約者選びではないのだが?」
ルークにすげなくそう釘をされればお手上げだ。
心の中にわずかに生まれたささやかな異性への好意は、芽吹くことなく土へ還る。
最後は半ば本気、半ば焚きつける気持ちでルークを煽っておいた。思えばこの時からだったのかもしれない。あの娘の想いが叶うといいなと漠然と思うようになったのは。
ダンスホールに出る前、ルークのあの態度を誤解したようでライラが目に見えて気落ちしていた。
ぼんやりとルークの後ろ姿を眺めて歩くライラの寂しそうな顔を見て、励ますつもりで添えていた手を強く握った。
(今日は楽しく踊って、俺たちのダンスを皆に見せつけてやろうぜ)
伝わるかわからなかったが、そんな気持ちを込めてさりげなく目を合わせると、それに応えるようにライラも笑顔を見せて手を握り返してきた。
「さっきのあれ、ライラに誤解されてるぞ」
ダンス披露会の時間が終わり、その後立食パーティに移ったところですぐにルークに指摘した。
「何を」
自覚がないのか、不審な顔をしてルークがこちらを見る。
「ライラ綺麗になっていたもんな。見惚れていたのを誤魔化しただろ」
「ライラは元々綺麗だ」
そこは誤魔化さないのかよと心の中で突っ込む。
「ただ……見慣れない姿だったから」
歯切れ悪くルークが答えた。はっきり言えない理由は理解している。
彼は聖女を娶らなければならない立場にあることから、異性に惹かれるといった恋愛めいたものを意識したくないのだろう。
しかし俺は、ライラが聖女に選ばれルークの伴侶になるだろうと予想している。
婚約者候補はライラとマリーの二人のみで、優秀さではライラが一歩抜きんでている上にマリー自身がライラを応援している節もある。
それから選考には精霊力も重視されるらしいが、測定を見る限りそれも特に劣っているように思えない。
おそらくこの三人を知っている人間ならば、誰もが同じような考えを持っているはずだ。
「わかった。でもさっきのあれは、ライラをあしらったようにも見えたから誤解は解いておいた方がいいぞ。ダンスに入る前、落ち込んでいて元気が無かったからな」
「……そうか」
ルークは表情を変えずににつぶやくと、一年生が集まる輪の中に入っていった。俺も後に続いて様子を窺うと、ルークは何事もなかったかのように普通にライラに話しかけていた。
いつもと同じ態度で接して、さっきのあれは気のせいだと思わせる作戦のつもりか。
俺は苦笑して、その会話の中に入っていった。
人混みも格式ばった窮屈な服装も好きではない。開始までしばらく時間があるため、俺は上着を脱いで近くにあった椅子の背もたれにばさりと放り投げた。
大きく椅子を引いてそこへ座ると、その音に驚いたのか、近くにいたクラスメイトの従者がびくりと飛び退いた。
「驚かせたか、すまん」
「いや、こちらこそ失礼した」
クラスメイトのレナードが謝り、従者は顔面蒼白になって申し訳ございませんと深々と頭を下げた。
見ればまだ若く不慣れな印象だ。経験がまだ浅いのかもしれない。
「ディノは行動が荒っぽいというか雑なところがあるからなぁ。まあこういう貴族もいるという勉強になっていいんじゃない」
見るとエイデンがレナードに従者のフォローを入れている。
そうか、これは俺が従者を無視するべきだったなと今更ながら気付いた。反応したことで彼の落ち度を作ってしまった。
これ以上何も言うことはせず、話を切り替えてエイデンに話を振った。
「そういやお前は誰も連れてこなかったのか」
「まあね。父上は付けたかったようだけど断った。母親は初めから気に留めていないし。ディノのところも無頓着そうだよな」
俺はふっと鼻で笑った。エイデンの言う通りグライアム家は基本的に放任主義だ。両親共に細かいことを逐一言わず「家の名を汚すことだけはするな」とだけ言って己の判断に任せることが多い。
子供のころから父親に連れられ、兄や部下たちの訓練を見学し十を過ぎれば参加するようになっていた。
そうして鍛えられてきた俺は、護身も含め大抵の事は一人でできると自負している。両親もお目付け役など必要ないと考えているため、人手が欲しいと思うとき以外には従者を連れ歩く習慣がなかった。
「今宵はどうぞよろしくお願いしますね、ディノ様」
「こちらこそよろしく、ライラ嬢」
控室から出て一階中央に集まると、見慣れているはずの女子達の姿が別人のように華やかになっている。服飾にさほど興味を持たない自分でも、少し眩しく感じるほどだ。
今夜のペアとなるライラと目が合った。白い肌に鮮やかなブルーが映え、綺麗に結い上げられた紫の髪から延びる首筋が美しい。
挨拶を交わした後、ライラの目が奥へと向いたのに気付いて視線を移すと、ルークがこちらに歩いてくるのが見えた。
彼だけ別室の控室であったため、一人奥の廊下からやってきていた。
目の前まで来たところでライラが淑女の礼をとりルークに挨拶をする。
しかし彼女を前にしたまま黙っていることを不審に思い、その顔に目をやるとルークはライラを見て固まっていた。
(まさか、ライラを見て呆けている⁉)
確かに今日のライラは大人びていて一際美しいと思うが、ルークが取り繕うのも忘れて目が釘付けになっている姿にはこっちも驚いた。
しかしライラが顔を上げると、ルークはすぐに顔を引き締めてあからさまに顔を逸らして俺たちの前へ歩き出た。
今の自分を気取られたくなかったんだろうな、とすぐに理解した。ルークは第一王子としての立場上、様々な事を気にかけ配慮することを求められている。
見惚れていた自分の感情を、表に出すことを良しとしなかったのだろう。
ふと、数年前の王宮でのお茶会の日を思い出す。
あの時とは立場が逆だな、と懐かしく思った。
俺たちがまだ十二歳だった頃。
幼馴染であるルークの婚約者候補を選ぶというので、ルークの願いで王子の補佐役としてユウリと共に呼ばれていた。
思えばあの時がクラスの女子達との初顔合わせだったが、当時はそんなことなど頭にもなく、これはルークの好みじゃないなとか、喋りが止まらねー女だなとか菓子をつまみながら眺めていた。
その中に一人、変な令嬢がいた。
侯爵令嬢という身分に違わず作法や所作は申し分ないのだが、何か少し様子がおかしい。
本人は取り繕っているつもりのようだが、他が目に入らないかのようにルークへ向ける眼差しが深く強く、目を細めたり丸くしたり表情が忙しかった。
俺はそれを眺めながら、人というものは目だけで感情を表せるんだなぁ、としみじみと思ったものだ。
他の令嬢たちはこのお茶会の趣旨を理解しているようで、頑張ってルークの関心を引こうとしていた。しかし彼を一番気にしていた様子の侯爵令嬢は、一向に話しかける気配もなくただ聞き手に徹しているだけ。
やっとルークが彼女に話しかけた時、洗練された美しい笑みをたたえて応えている横顔の、耳が赤く染まっているのを見てようやく事を理解した。
ああ、この娘はルークの事が好きなのか、と。
どこでルークに惚れたのか知らないが、婚約者候補を選ぶ場ならばその気持ちを素直に表せばいいものを、彼女は必死に隠そうとしていた。
その姿があまりにいじらしく、可愛らしく思えたので応援したい気持ちになった。
お茶会がお開きになった後、気になる令嬢がいたかとルークに尋ねると、思った通りライラの名前が上がった。俺も彼女には好感を持ったのでそこをつついてみる。
「君の婚約者選びではないのだが?」
ルークにすげなくそう釘をされればお手上げだ。
心の中にわずかに生まれたささやかな異性への好意は、芽吹くことなく土へ還る。
最後は半ば本気、半ば焚きつける気持ちでルークを煽っておいた。思えばこの時からだったのかもしれない。あの娘の想いが叶うといいなと漠然と思うようになったのは。
ダンスホールに出る前、ルークのあの態度を誤解したようでライラが目に見えて気落ちしていた。
ぼんやりとルークの後ろ姿を眺めて歩くライラの寂しそうな顔を見て、励ますつもりで添えていた手を強く握った。
(今日は楽しく踊って、俺たちのダンスを皆に見せつけてやろうぜ)
伝わるかわからなかったが、そんな気持ちを込めてさりげなく目を合わせると、それに応えるようにライラも笑顔を見せて手を握り返してきた。
「さっきのあれ、ライラに誤解されてるぞ」
ダンス披露会の時間が終わり、その後立食パーティに移ったところですぐにルークに指摘した。
「何を」
自覚がないのか、不審な顔をしてルークがこちらを見る。
「ライラ綺麗になっていたもんな。見惚れていたのを誤魔化しただろ」
「ライラは元々綺麗だ」
そこは誤魔化さないのかよと心の中で突っ込む。
「ただ……見慣れない姿だったから」
歯切れ悪くルークが答えた。はっきり言えない理由は理解している。
彼は聖女を娶らなければならない立場にあることから、異性に惹かれるといった恋愛めいたものを意識したくないのだろう。
しかし俺は、ライラが聖女に選ばれルークの伴侶になるだろうと予想している。
婚約者候補はライラとマリーの二人のみで、優秀さではライラが一歩抜きんでている上にマリー自身がライラを応援している節もある。
それから選考には精霊力も重視されるらしいが、測定を見る限りそれも特に劣っているように思えない。
おそらくこの三人を知っている人間ならば、誰もが同じような考えを持っているはずだ。
「わかった。でもさっきのあれは、ライラをあしらったようにも見えたから誤解は解いておいた方がいいぞ。ダンスに入る前、落ち込んでいて元気が無かったからな」
「……そうか」
ルークは表情を変えずににつぶやくと、一年生が集まる輪の中に入っていった。俺も後に続いて様子を窺うと、ルークは何事もなかったかのように普通にライラに話しかけていた。
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