プールサイド

なお

文字の大きさ
25 / 41
落花

25 R18

しおりを挟む
学校から直接、コウキの家に行く約束だったけど、お母さんが早帰りで家で会うのがダメになり、ついでに、女のコの日が来た。
試合終了まで持ってくれてよかった。タンポンで試合に出ると集中力も欠けるから。


夜……高架下へ

コウキは先に待ってた。
女のコの日って言ってたから、エッチなことはできないのはわかってたみたい。

よかった。
そんなの関係ねぇって言うんじゃないかと思ってたから。(小島よしおじゃなくて)


「はぁーっ久しぶり、なおの匂い。抱かせて抱かせて」

「抱かせてって何」

「エロい意味に取るなよ、エロなお~」

正面からむぎゅーってハグして、すぐTシャツ捲られて、おっぱい揉んだり……





野原君は、こういうこと……どんな感じでするんだろ。
そんな下品なことは考えるのも憚られる。


あの指に触れてもらえるコはいいな。


「あ…っ」

「おっぱいおっきくなってきた?」

「そんなことないよ……」

「なぁ~オレ、生理でもヤりたい」

「絶対やだ。変態」

「バーカ。なおだからやりたいんだよっ。挿れさせろ」

ぎゅーっ。抱きしめてくれる。

久しぶりに会うから、コウキは釣った魚に餌をたくさんくれる。

でも、これ本当にエサなのかな……?


私、性欲を愛情と履き違えてないかな。
コウキの表現は、その境界線が紛らわしい……


「風邪……大変だったね」

おっぱいを揉まれながら髪を撫でたら、「会いたかった」と甘えるように吸いつく。

これは、愛情かな…

「コウキ……エッチばっかりすんのやだ…」

「じゃ何すんの」

「話…とか?」

「何があんの。お互いのことなら知ってるじゃん」

「……私、知らないよ。コウキのこと」

「全部知ったからって何になる?好きならそれでいいじゃん。好きな女と一緒にいて触らない奴はどっかおかしいよ」

またすり替え。

「男の人は、好きじゃなくても触れるでしょ」

「かわいかったらな?」


……伝わらない

エッチだけじゃなくて優しくしてほしい

優しく、「がんばったね」って
「大丈夫?」って、そういう……

ちょっとだけでいいのに。

でもコウキは面倒くさそうにあくびした。


「生理だから変なんじゃね?帰る?」

「エッチできなきゃ、会う意味ないの?」

「あーもーっ、うっぜぇ~。なおうぜぇ。そんなねちねちしてたっけ?毎回こんななら生理の時は来なくていいよ」


あ、そこまで言うんだ……








プチ

切れた音がしたような


「あんたね!あんたこそ溜まってイライラしてんでしょ!ウザい!ウザい上にちっさい!短小!」

短小ではないけど、コウキがダメージ受けそうな言葉を選別する。
案の定、顔色が変わった。

「じゃあおまえ貧乳だろ!」

「貧乳気に入らないなら揉むな!」

「揉む!」

「誰が揉ませるか、バカ!じゃあ生理だから帰るわ!生理の時は来るなってあんたが言ったんだからね!」


寂しい は言えないのに、ケンカは買える。


ドォーン……



目の前にドーナツ4つ。


「話な。何話したいの」

向かいにコウキがいて、テーブルには黒いサイフが開いてる。

「コウキ、お金落とすよ。閉めないと」

「あー?ああ。うっわコーヒー溢れた」

サイフをしめてる肘がアイスコーヒーのグラスに当たり、ぐらぐらして……一応セーフ
落ち着かないなぁ…笑っちゃうけど


「こういうのー。だろ?デートっぽいのやりたいんだろ?」

「うん…。ありがとう。いただきます…」

「あっまそー」

「甘いよ…今度は私が何が奢ります」

「いーよ。金はあるんだよ!」

「じゃあ小銭借りに来てたのなんなの」

「あれはー……」

答えを聞かずぱくっ。
おいしー。甘いの好き。


コウキがじーっと見てた。

「……いる?ドーナツ」

「いらねー。今度からなおが機嫌悪かったら、ドーナツ食わそー」

「そんな単純じゃないよ」

「そうか?」

コーヒー飲んで、ニヤリって。
あ、目が優しい。細いけど。





その後、今日泳いだ種目とタイムを話した。
私の第一種目、平泳ぎのタイムを告げると、その瞬間表情が変わる。

「へっ。どしたの。なんかあった?」



……あったよ。いろいろ。

佐久間先生のこと。
野原君のこと。
どっちも言えない。特に佐久間先生の話は誰にも言うつもりもない。


「……ね。彩夏先輩とどんな感じでつきあってた?」

「つきあってねーよ!」

「おっぱいさわったのは?」

「さわってねぇし、喋ったことねぇし」

「喋ってたじゃん」


コウキの言いたくないこと。
言わないんじゃなくて言えないことなのかもしれない。

「まあー…いいけど。言いたくないなら……もう聞かないよ」

「そー言われたら寂しいじゃん」

「どっちなのよ」

「なおこそなんか言いたいことあるの?」

な…なんでわかるの?
コウキの視線が私に。

「……ないよ」

あ……嘘ついちゃった。
コウキはまたコーヒー飲んで、ストロー噛んでる。


店を出て、高架下歩いて、先を歩くコウキをつかまえた。

「早いよ」

「早漏ってこと?」

「なんの話してんの」

「短小?」

あ、さっきの……傷つけちゃってた……よね。
まだ、謝ってない。

「ごめん。比べたことないから、小さいか知らない」

「ほかのちんこ見たことねぇの?」

「ない」

「だよな?オレのデカいもん!」

デカくはないだろうと言いそうになるが寸止めした。
早漏ではないと思う。まだ出さないのかなって思うこともあるから。

「コウキさー…。私に飽きてない?」

「オレに飽きたのなおだろ?」

「な、なんで?」

「さくちゃんとヤリたそうだったし?オレと部室裏でヤってる時、他のこと考えてるし。わかるんだよ、おまえの考えそうなこと。長ーい付き合いだからな?」

違う……けど、違わない部分もある。

私が気持ちよくない時は、コウキも気持ちよくない。
私が不安だと、コウキも…


「佐久間先生の話はしないで、キモいから」

「キモいのがわかってんならいいよ。佐久間と二人になるなよ?」

心配そうなコウキの顔見てたら……
なんであの時自衛できなかったんだろうって泣きそうになった。

佐久間先生に車でイタズラされた直後は、そんなにショックもなくて、助かったーって思ってた。
でも、時間が経つと、だんだん気持ち悪くなってきて…
さりげなく避けるのに必死だった。

呼び出されたくないし、できるだけ構われたくないから、逆にまじめに練習も出た。

大会前になるとコウキも部活に出て、佐久間先生と話している姿を見るたびに、バラされたらどうしようっと、気が気じゃなかった。


被害に遭った子はこうしてみんな泣き寝入りしてるのかも。
黙っていそうな子を選んで、訴えられない微妙なラインを狙って、事に及んでたに違いない。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

マッサージ

えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。 背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。 僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる

ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。 幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。 幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。 関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

一夏の性体験

風のように
恋愛
性に興味を持ち始めた頃に訪れた憧れの年上の女性との一夜の経験

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...