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片岡清美 34歳 専業主婦
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日本には甘美な精魂を持つ人間がいるからお勧めよぉ。
そんな風にとある幼馴染みから言われたから、俺も日本に来た。
あいつの言うとおり、日本はHENTAIの巣窟だ。面白い、雄も雌もいやらしい匂いをぷんぷん発してやがる。
さてと、最初はあの雌にするか。お前の精魂、俺に寄越しな!
◇◇◇
その女性--片岡清美--は専業主婦だ。
旦那の片岡卓朗とは大学の【野鳥観察研究会】というサークルで出会い、自然と交際を始めた。「いつから付き合ってたの!?」と言われるくらいごく自然と交際していた。
そして、大学卒業後も順調に交際し、彼女が24歳、片岡卓朗が26歳の時に結婚する。
偶には喧嘩をするものの、新婚生活も上手くいって彼女が26歳の時に長男の片岡一誠を、30歳の時に次男の片岡礼二を出産した。
びっくりするほど全てが順調にいき、今では片岡一誠は小学3年生、片岡礼二は幼稚園に行って楽しい毎日を過ごしている。
ただ、そんな彼女にも憂いがあった。
それは旦那と息子がいない昼間を寂しく思うようになっているということだ。
子供達が新生児の時はバタバタと過ごしていた。しかし、子供達が幼稚園や小学校に行くようになると、家の中に1人だけになってしまうこの家が広いと感じるようになる。つまり、彼女は1人で寂しいと思うようになっていた。
無論、子供達の成長を嬉しく思っているし、今まで出来なかったことをある日急に出来るようになる子供達の成長を間近で見られて母親としての幸せも感じている。
それでも、朝起きて旦那と子供達の朝御飯やお弁当作り。彼らの見送りが終わって、ご飯の買い出しや家の掃除などをしていると、たまに心細くなるようだ。
子供が強請った家庭用ゲームでトレーニングしたり、刺繍や編み物をしたり、隙間時間に自分の好きなことをしていても寂しさに自分を慰めてしまう。
「(……3人目が欲しいって言う? でもそれとはちょっと違うのよねぇ。
もし一誠か礼二がペット飼いたい! って言ったらそれに乗っちゃおうかしら。さーて、今日もにゃんこ見てこよーっと)」
旦那と子供を見送って、洗濯物を干していると時についムラッときてしまったようだ。
だんだん暑くなってきて、思考も早くなっている気がする。熱中症には気を付けなければいけない。
最近彼女は買い出しのついでに野生の猫たちが集まっている公園に行ってから行きつけのスーパーに行っていた。
大学のサークルのように動物と触れ合いたい、ペットを飼いたい、犬カフェ猫カフェのような動物カフェに行きたい、そんな欲求を野生の猫たちで紛らわしていた。
まだ若干散らかっている家の中を1周して、戸締まりと何を買わないといけないのかを確認してリストを作る。絶賛食べ盛り中の子供達が今日も満足出来るように食材の買い出しに行かなければいけない。こういうやるべき事を考えている時と実際に行っている時には寂しさが無いようだが、ふとソファーで休憩するときにズシッときているらしい。
「戸締まりオッケー、買い物袋と財布オッケー、身だしなみもまあオッケー。
トイレットペーパーと石鹸は絶対に必要、ご飯はカレー……とか? まあ回ってみたら決まることでしょう」
買い物の準備をした彼女は戸締まりをして、いつもの公園に向かっていく。
目的の公園に着くと、今日も猫で溢れかえっていた。20匹は優に超えている。
彼女が顔を見せると、猫たちも一瞬警戒するものの、「ああ、いつものやつだ」と直前までの行動を始めた。それ位には親しまれているようだ。
彼女は少し離れたベンチに腰掛けて観察する。
「にゃ~ん」、「にゃ~ん」、「ふしゃー!」
「……うちでも引き取ってあげたいけどねぇ」
彼女は1人ごちる。
保護したい、でも子供達が追い回しそうで猫たちへのストレスになってしまうかもしれない。
そう考えており、なかなか決断出来ていないようだ。
「(難しいわよねぇ……)」
地面に伸びて日光浴をする猫や2匹で戯れる猫、毛繕いをする猫、蝶を追いかける猫、彼女と同じように癒やされる人間を見て食べ物を強請る猫……色んな猫がいて見ているだけで幸せになれる場となっていた。
そんな彼女にとっての至高の場となっていて猫で溢れているこの空間に1人の運動着姿の青年が走ってくる。
大学生くらいだろう。見えている上腕二頭筋や大腿四頭筋など身体全体の筋肉がしっかりとついていて、短く刈り上げられている髪の毛も合わさって好青年に見える。というか、案外格好良かった。
そんな彼は猫たちの所でしゃがみ込み、三毛猫の喉を触り出す。その三毛猫は彼の指に合わせてゴロゴロと喉を鳴らした。
「お、今日も元気そうだな」
「にゃーん」
「(うわぁ、結構格好良いじゃない。どこの大学生かしら。
全体的に引き締まってて腕の血管もすっご、私と旦那にもあんな時があったっけ……)」
彼女は記憶の中に潜り込み、大学生くらいの時を思い出す。
若さという絶対的な味方がいて魅力的に映っていた。肌や髪の張り、夜通し飲める体力、思い通りに動く身体。20代とは素晴らしかった。
しかし、30代となってだんだんと身体にも不調が現れる。しっかり寝ないと朝起きられない、化粧が乗りにくくなった、筋肉痛や腰の痛み……老化が顕著に現れる。
そして、老化は夜の営みにも影響していた。大学生の時には夜通し出来たものの、最近では頑張りすぎると次の日身体が動かなくて布団から起きられないことも徐々に増えている。
3人目は割とギリギリかもしれない。彼女はそう考えていた。
「おーし、今日はもう終わり。じゃあな」
「にゃーん」
「(不倫するつもりは無いけど、若い子と交わってみたい。なんてね)」
旦那にも満足しているし、子供もいるからそんな関係にはならない。でも妄想で楽しむ分は良いよね。旦那だって大人のDVD持ってるんだし。それが彼女の言い分だった。
今あんなに早く走ったら絶対に筋肉痛になる、そんな速さで走っていった彼の背中を眼で追いかけた。
「(へぇ、K大学なんだ。駅伝にでも出るのかしら)」
K大学と言えば駅伝で有名だったはずだ。彼女は記憶の底から辿ってくる。
幸か不幸か、逞しい彼を知ることが出来た彼女は、いつかの妄想に使おうと記憶した。
昔集めていた少女漫画のイケメン彼と専業主婦のイケナイ関係のようなものだ。
「(あ、いっけない。もうこんな時間だ。そろそろ行かないと。……思わぬ収穫も出来たし)」
もってきたスマホを見ると、大分いい時間だった。
内心笑いながら、彼女はスーパーへと向かっていく。
買い物を終わらせて帰ってきた彼女はお昼ご飯を食べて一息つく。
ソファーに腰掛けると睡魔が襲ってきた。最近はこのお昼寝が彼女の生きがいになっている。
背もたれに体重を乗せると、一気に眠くなってきたようだ。だんだん彼女の瞼が落ちてくる。
「(ふはっ、良い夢見ろよ!)」
どこかで聞いたような声に返事をしようと試みた彼女であるが、その甲斐虚しく意識を失った。
◇◇◇
にゃ~ん。
……猫だ、猫の鳴き声が聞こえる。
わん!
……犬もいるの…………?
ぼんやりとする頭で周りを探ってみると、1頭2頭じゃない沢山の動物たちの気配を感じた。
でも目を開けると真っ暗だ。意識を集中させるとアイマスクのようなものを付けられている気がした。……しかも裸っぽくない、私? なんかベトベトするんですけど。
「って、えっ!? なにこれ!?」
卓朗と前に使った両手両足の拘束具で「大」の字になっているようだ。しかもベッドか何かに寝かされている。
「誰か! 助けて! お願い、返事をして!」
私の問いかけに誰も返事を返さない。……いや、猫と犬の鳴き声が返ってくる。
「誰でも良い、説明して! 早く解放して!」
両手両足を動かすけど、拘束を振りほどけなさそうだ。……なんで私こんな格好に?
記憶を辿るけど、直前のことが全然思い出せない。……落ち着かなきゃ。
「私は片岡清美、34歳。旦那の卓朗と長男の一誠、次男の礼二の4人暮らしだ。
卓朗とは大学の【野鳥観察研究会】で出会って、2年次から付き合いだした。人生初めてのエッチは卓朗と旅行で……って、何言わせるんだ!」
「「「にゃ~ん」」」、「「「わん!」」」
「一体どういうこと? 人が来て、お願いだから……」
真っ暗な視界の中、必死に打開策を考える。
身動きが取れない、裸、ベッドの上……途轍もなく嫌な予感がする。”レイプ”の単語が頭を過ぎっている。
でも、誰かの声が聞こえてきた。ボイスチェンジャーでよく分からないけど多分男だ。情報を貰わないと。
こみ上げてくる恐怖心に負けないように、そいつとの会話を試みる。
「お目覚めか、片岡清美」
「……貴方は?」
「私はジョー・ホワイトフェザー。ジョーと呼べ」
「……ジョー、今なら警察には言わない。だから早く私を解放して」
「君に危害を加えるつもりは無い」
「だったら!」
「君に危害を加えるのは……、そこのにゃんことわんこ達だ!」
「はぁ?」
「ふっふっふ、君の全身ににゃんことわんこの好きな液状のおやつを塗りたくった。この意味が分かるな?」
「……そ、それって!」
「そうだ、女体盛りだ! 君の身体は今からにゃんことわんこ達に舐められる。さぁ、どこまで耐えられるかな?」
「ま、待ちなさい!」
「いけ、にゃんこよ! わんこよ! 片岡清美を舐めるのだ!」
「「「にゃ~ん」」」、「「「わん!」」」
「ジョー! 待ちなさい!」
ジョーの声が聞こえなくなる。必死に呼び止めるけど彼の声が聞こえてくることは無かった。
モーターのようなものが動く音が聞こえてくる。……そうか、これってゲートだわ!
でも気が付いたところでどうにもならない。猫と犬の息がどんどん近付いてきて……。
ペロ。
「きゃあ!?」
ペロペロ。
「あっ、そこはぁ……!」
ペロペロペロペロ。
10頭? いやもっといる猫と犬たちに耳たぶからほっぺた、首元、鎖骨、腕、手のひらと手の甲、乳房、脇の下、腋腹、腰、太もも、内股、秘部、ふくらはぎ、足の甲と足指、足の裏……私の身体の至る所が舐められる。同じタイミングで全身を舐められるなんて初めてだし、この状況で恐いけど、とても気持ちいい。
「だめぇ……、なめちゃだめぇ……!」
「ふはははは! たった1分だぞ! もうトロトロではないか!」
1分! まだ1分なの!?
旦那の舌よりももっとざらざらしている猫と犬たちの舌技に否応なく絶頂へと導かれてしまう。特に脇の下と足指、足の裏なんて案外気持ちいいんだ、とか思っちゃう。
「「にゃ~ん」」
「ひゃんっ!?」
ね、猫が私の乳首を…………! あ、まってまってまって…………!
多分子供の猫が2頭私のお腹の上に乗ってきて、私の乳首に甘噛みとペロペロを繰り返してくる。なんというか、なんというかぁ! 母猫からおっぱいを貰っているような感じだ。この一生懸命おっぱいを飲んでこようとする気配が一誠と礼二と似ていた。
それはともかくとして、子猫たちの肉球のポフポフと乳首への必死さがやばい、気持ちよすぎる。卓朗の愛撫とは違うけど、全身を同時に舐められるって言う非現実感が私の中で快楽へと変化していく。
両手が拘束されていて、口から勝手に漏れる嬌声を止められない。
「ゃんっ……!」
「ふはははっ! 無様だな!」
「うるっ……、ひゃぁんっ!?」
「片岡卓朗は1人しかいない、君は不倫も複数の男を同時に相手する気は無い。だとしたら誰が君の夢を叶える?」
「なにぉんっ!? いって……?」
「これは君が望んだ夢なんだよ」
「……ゆめぇ…………?」
「そう、昔から君は複数の動物たちから同時に舐められたい、気持ちよくなりたいと思っていただろう?」
「そ、それは…………」
「でも現実では難しい。
当然だな。30頭以上の動物を集めるのも、人間に怪我をさせないようにするのも全て難が壁となる! だから私が叶えよう、君の夢を!」
「…………っ」
…………そっか、そうなんだ。これは夢なんだ。
卓朗以外の男とセックスするわけでも無い、こんな摩訶不思議の体験を出来る。……だったら、もっと気持ちよくなりたいな。
猫と犬たちにあられも無い姿を蹂躙される。卓朗が普段舐めないような脇の下とか足、お尻の穴だってこの子達は舐めてくれる。
「ふへへっ……、そうなのねぇ…………」
「片岡清美の夢を叶えよう。先程も言ったが私は君に危害を加えない。にゃんことわんこに舐められるのがレイプと言うのか! いや、言わない! さあ、君の夢はなんだ?」
「わ、たしは……」
「恥ずかしく思わなくて構わないよ。ここには私と君と動物しかいない。片岡卓朗と片岡一誠、片岡礼二に聞かれることはない! さあ!」
これは夢。これは夢なんだ。だったら、もっともーっと……!
「きもちよくなりたい!! いっぱいなめてほしい!! あたまがばかになるまで!!」
「そうか! よくぞ言った!
にゃんこよ、わんこよ! 片岡清美の願いを叶えて見せろ!」
「「「にゃ~ん!」」」、「「「わん!」」」
「あっ、はげしくなったぁ……!!」
ペロペロペロペロー!
猫と犬たちの舌技の音が聞こえるくらい激しくなった。
私を舐めているこの子達の勢いが荒くなっている。
私もこの子達の愛撫を受けて気持ちよくなっている!
エッチなビデオみたいに3人の男が1人の女の全身を弄ぶように、今私はこの子達に弄ばれてる! 性感帯の3点責めとかじゃない、これは全身責めだ!
耳たぶ、手の指、乳首、足の指は甘噛みされて。
首筋、鎖骨、両肩、二の腕、脇の下、腋腹、おへそ、下の毛、クリ、秘部、太もも、ふくらはぎ……甘噛みされてないところは全部舐められて。
私の限界が近付いていた。
「あっあっあっあっ! だめだめ、まっ!」
「いいや、待たない! 自分の欲望を解放しろ!」
「だ、だめ~~~~~~っ!!?」
しっちゃかめっちゃかなってる身体全体が敏感になる。でも猫と犬の愛撫は止まらない。
全身敏感になっているところを更に舐められる。……また限界が近付いてきた。
「ねえ、いまだめいまだめなのぉ! ……ぉ゛ぉ゛んっ!?」
2回目。
まだ猫と犬にペロペロされる。
「イ゛っグぅ~~~~っ!?」
3回目。
夢だからか、これなら何度でもイけそうだ。目指せ10回! でも…………。
◇◇◇
彼女は眩しさを感じて起きた。どうやら太陽の光がカーテン越しに届いていたようだ。
1つ伸びをして彼女は深呼吸する。ちらっと時計を確認したら、まだ30分しか経っていなかった。
「ふわぁー……、あれ? なんかすっごい身体が軽い」
ソファーから立上がって、その場で屈伸や前屈などをする。なんだか20代に戻ったみたいだと彼女は感じていた。
加えて、長年の夢が叶ったような……、そんな充実感も覚えていた。
「(何かの夢を見ていたのかしら……? すっごい体も心も軽いって言うか)」
うん、きっと昼寝したからだわ。
彼女はそう結論づけた。何も覚えていないが、まあ夢なんてそんなものだろう。
「さぁて、家事頑張らないと!」
そう言って、彼女はやり残している家事を始めた。
それからの彼女は公園に行く際に液状のおやつを持っていって、手に出して猫たちに舐められるのがブームになったらしい。
◇◇◇
っふ、72点って所か。
全身を動物に舐められたいとは面白い雌だ。他の雌はつがいじゃ無い雄と交わったり、嫌いな雌を調教したりと面白い夢を叶えているぞ?
……まあいい、面白い雌なのは分かった。覚えておくぞ、お前の精魂!
そんな風にとある幼馴染みから言われたから、俺も日本に来た。
あいつの言うとおり、日本はHENTAIの巣窟だ。面白い、雄も雌もいやらしい匂いをぷんぷん発してやがる。
さてと、最初はあの雌にするか。お前の精魂、俺に寄越しな!
◇◇◇
その女性--片岡清美--は専業主婦だ。
旦那の片岡卓朗とは大学の【野鳥観察研究会】というサークルで出会い、自然と交際を始めた。「いつから付き合ってたの!?」と言われるくらいごく自然と交際していた。
そして、大学卒業後も順調に交際し、彼女が24歳、片岡卓朗が26歳の時に結婚する。
偶には喧嘩をするものの、新婚生活も上手くいって彼女が26歳の時に長男の片岡一誠を、30歳の時に次男の片岡礼二を出産した。
びっくりするほど全てが順調にいき、今では片岡一誠は小学3年生、片岡礼二は幼稚園に行って楽しい毎日を過ごしている。
ただ、そんな彼女にも憂いがあった。
それは旦那と息子がいない昼間を寂しく思うようになっているということだ。
子供達が新生児の時はバタバタと過ごしていた。しかし、子供達が幼稚園や小学校に行くようになると、家の中に1人だけになってしまうこの家が広いと感じるようになる。つまり、彼女は1人で寂しいと思うようになっていた。
無論、子供達の成長を嬉しく思っているし、今まで出来なかったことをある日急に出来るようになる子供達の成長を間近で見られて母親としての幸せも感じている。
それでも、朝起きて旦那と子供達の朝御飯やお弁当作り。彼らの見送りが終わって、ご飯の買い出しや家の掃除などをしていると、たまに心細くなるようだ。
子供が強請った家庭用ゲームでトレーニングしたり、刺繍や編み物をしたり、隙間時間に自分の好きなことをしていても寂しさに自分を慰めてしまう。
「(……3人目が欲しいって言う? でもそれとはちょっと違うのよねぇ。
もし一誠か礼二がペット飼いたい! って言ったらそれに乗っちゃおうかしら。さーて、今日もにゃんこ見てこよーっと)」
旦那と子供を見送って、洗濯物を干していると時についムラッときてしまったようだ。
だんだん暑くなってきて、思考も早くなっている気がする。熱中症には気を付けなければいけない。
最近彼女は買い出しのついでに野生の猫たちが集まっている公園に行ってから行きつけのスーパーに行っていた。
大学のサークルのように動物と触れ合いたい、ペットを飼いたい、犬カフェ猫カフェのような動物カフェに行きたい、そんな欲求を野生の猫たちで紛らわしていた。
まだ若干散らかっている家の中を1周して、戸締まりと何を買わないといけないのかを確認してリストを作る。絶賛食べ盛り中の子供達が今日も満足出来るように食材の買い出しに行かなければいけない。こういうやるべき事を考えている時と実際に行っている時には寂しさが無いようだが、ふとソファーで休憩するときにズシッときているらしい。
「戸締まりオッケー、買い物袋と財布オッケー、身だしなみもまあオッケー。
トイレットペーパーと石鹸は絶対に必要、ご飯はカレー……とか? まあ回ってみたら決まることでしょう」
買い物の準備をした彼女は戸締まりをして、いつもの公園に向かっていく。
目的の公園に着くと、今日も猫で溢れかえっていた。20匹は優に超えている。
彼女が顔を見せると、猫たちも一瞬警戒するものの、「ああ、いつものやつだ」と直前までの行動を始めた。それ位には親しまれているようだ。
彼女は少し離れたベンチに腰掛けて観察する。
「にゃ~ん」、「にゃ~ん」、「ふしゃー!」
「……うちでも引き取ってあげたいけどねぇ」
彼女は1人ごちる。
保護したい、でも子供達が追い回しそうで猫たちへのストレスになってしまうかもしれない。
そう考えており、なかなか決断出来ていないようだ。
「(難しいわよねぇ……)」
地面に伸びて日光浴をする猫や2匹で戯れる猫、毛繕いをする猫、蝶を追いかける猫、彼女と同じように癒やされる人間を見て食べ物を強請る猫……色んな猫がいて見ているだけで幸せになれる場となっていた。
そんな彼女にとっての至高の場となっていて猫で溢れているこの空間に1人の運動着姿の青年が走ってくる。
大学生くらいだろう。見えている上腕二頭筋や大腿四頭筋など身体全体の筋肉がしっかりとついていて、短く刈り上げられている髪の毛も合わさって好青年に見える。というか、案外格好良かった。
そんな彼は猫たちの所でしゃがみ込み、三毛猫の喉を触り出す。その三毛猫は彼の指に合わせてゴロゴロと喉を鳴らした。
「お、今日も元気そうだな」
「にゃーん」
「(うわぁ、結構格好良いじゃない。どこの大学生かしら。
全体的に引き締まってて腕の血管もすっご、私と旦那にもあんな時があったっけ……)」
彼女は記憶の中に潜り込み、大学生くらいの時を思い出す。
若さという絶対的な味方がいて魅力的に映っていた。肌や髪の張り、夜通し飲める体力、思い通りに動く身体。20代とは素晴らしかった。
しかし、30代となってだんだんと身体にも不調が現れる。しっかり寝ないと朝起きられない、化粧が乗りにくくなった、筋肉痛や腰の痛み……老化が顕著に現れる。
そして、老化は夜の営みにも影響していた。大学生の時には夜通し出来たものの、最近では頑張りすぎると次の日身体が動かなくて布団から起きられないことも徐々に増えている。
3人目は割とギリギリかもしれない。彼女はそう考えていた。
「おーし、今日はもう終わり。じゃあな」
「にゃーん」
「(不倫するつもりは無いけど、若い子と交わってみたい。なんてね)」
旦那にも満足しているし、子供もいるからそんな関係にはならない。でも妄想で楽しむ分は良いよね。旦那だって大人のDVD持ってるんだし。それが彼女の言い分だった。
今あんなに早く走ったら絶対に筋肉痛になる、そんな速さで走っていった彼の背中を眼で追いかけた。
「(へぇ、K大学なんだ。駅伝にでも出るのかしら)」
K大学と言えば駅伝で有名だったはずだ。彼女は記憶の底から辿ってくる。
幸か不幸か、逞しい彼を知ることが出来た彼女は、いつかの妄想に使おうと記憶した。
昔集めていた少女漫画のイケメン彼と専業主婦のイケナイ関係のようなものだ。
「(あ、いっけない。もうこんな時間だ。そろそろ行かないと。……思わぬ収穫も出来たし)」
もってきたスマホを見ると、大分いい時間だった。
内心笑いながら、彼女はスーパーへと向かっていく。
買い物を終わらせて帰ってきた彼女はお昼ご飯を食べて一息つく。
ソファーに腰掛けると睡魔が襲ってきた。最近はこのお昼寝が彼女の生きがいになっている。
背もたれに体重を乗せると、一気に眠くなってきたようだ。だんだん彼女の瞼が落ちてくる。
「(ふはっ、良い夢見ろよ!)」
どこかで聞いたような声に返事をしようと試みた彼女であるが、その甲斐虚しく意識を失った。
◇◇◇
にゃ~ん。
……猫だ、猫の鳴き声が聞こえる。
わん!
……犬もいるの…………?
ぼんやりとする頭で周りを探ってみると、1頭2頭じゃない沢山の動物たちの気配を感じた。
でも目を開けると真っ暗だ。意識を集中させるとアイマスクのようなものを付けられている気がした。……しかも裸っぽくない、私? なんかベトベトするんですけど。
「って、えっ!? なにこれ!?」
卓朗と前に使った両手両足の拘束具で「大」の字になっているようだ。しかもベッドか何かに寝かされている。
「誰か! 助けて! お願い、返事をして!」
私の問いかけに誰も返事を返さない。……いや、猫と犬の鳴き声が返ってくる。
「誰でも良い、説明して! 早く解放して!」
両手両足を動かすけど、拘束を振りほどけなさそうだ。……なんで私こんな格好に?
記憶を辿るけど、直前のことが全然思い出せない。……落ち着かなきゃ。
「私は片岡清美、34歳。旦那の卓朗と長男の一誠、次男の礼二の4人暮らしだ。
卓朗とは大学の【野鳥観察研究会】で出会って、2年次から付き合いだした。人生初めてのエッチは卓朗と旅行で……って、何言わせるんだ!」
「「「にゃ~ん」」」、「「「わん!」」」
「一体どういうこと? 人が来て、お願いだから……」
真っ暗な視界の中、必死に打開策を考える。
身動きが取れない、裸、ベッドの上……途轍もなく嫌な予感がする。”レイプ”の単語が頭を過ぎっている。
でも、誰かの声が聞こえてきた。ボイスチェンジャーでよく分からないけど多分男だ。情報を貰わないと。
こみ上げてくる恐怖心に負けないように、そいつとの会話を試みる。
「お目覚めか、片岡清美」
「……貴方は?」
「私はジョー・ホワイトフェザー。ジョーと呼べ」
「……ジョー、今なら警察には言わない。だから早く私を解放して」
「君に危害を加えるつもりは無い」
「だったら!」
「君に危害を加えるのは……、そこのにゃんことわんこ達だ!」
「はぁ?」
「ふっふっふ、君の全身ににゃんことわんこの好きな液状のおやつを塗りたくった。この意味が分かるな?」
「……そ、それって!」
「そうだ、女体盛りだ! 君の身体は今からにゃんことわんこ達に舐められる。さぁ、どこまで耐えられるかな?」
「ま、待ちなさい!」
「いけ、にゃんこよ! わんこよ! 片岡清美を舐めるのだ!」
「「「にゃ~ん」」」、「「「わん!」」」
「ジョー! 待ちなさい!」
ジョーの声が聞こえなくなる。必死に呼び止めるけど彼の声が聞こえてくることは無かった。
モーターのようなものが動く音が聞こえてくる。……そうか、これってゲートだわ!
でも気が付いたところでどうにもならない。猫と犬の息がどんどん近付いてきて……。
ペロ。
「きゃあ!?」
ペロペロ。
「あっ、そこはぁ……!」
ペロペロペロペロ。
10頭? いやもっといる猫と犬たちに耳たぶからほっぺた、首元、鎖骨、腕、手のひらと手の甲、乳房、脇の下、腋腹、腰、太もも、内股、秘部、ふくらはぎ、足の甲と足指、足の裏……私の身体の至る所が舐められる。同じタイミングで全身を舐められるなんて初めてだし、この状況で恐いけど、とても気持ちいい。
「だめぇ……、なめちゃだめぇ……!」
「ふはははは! たった1分だぞ! もうトロトロではないか!」
1分! まだ1分なの!?
旦那の舌よりももっとざらざらしている猫と犬たちの舌技に否応なく絶頂へと導かれてしまう。特に脇の下と足指、足の裏なんて案外気持ちいいんだ、とか思っちゃう。
「「にゃ~ん」」
「ひゃんっ!?」
ね、猫が私の乳首を…………! あ、まってまってまって…………!
多分子供の猫が2頭私のお腹の上に乗ってきて、私の乳首に甘噛みとペロペロを繰り返してくる。なんというか、なんというかぁ! 母猫からおっぱいを貰っているような感じだ。この一生懸命おっぱいを飲んでこようとする気配が一誠と礼二と似ていた。
それはともかくとして、子猫たちの肉球のポフポフと乳首への必死さがやばい、気持ちよすぎる。卓朗の愛撫とは違うけど、全身を同時に舐められるって言う非現実感が私の中で快楽へと変化していく。
両手が拘束されていて、口から勝手に漏れる嬌声を止められない。
「ゃんっ……!」
「ふはははっ! 無様だな!」
「うるっ……、ひゃぁんっ!?」
「片岡卓朗は1人しかいない、君は不倫も複数の男を同時に相手する気は無い。だとしたら誰が君の夢を叶える?」
「なにぉんっ!? いって……?」
「これは君が望んだ夢なんだよ」
「……ゆめぇ…………?」
「そう、昔から君は複数の動物たちから同時に舐められたい、気持ちよくなりたいと思っていただろう?」
「そ、それは…………」
「でも現実では難しい。
当然だな。30頭以上の動物を集めるのも、人間に怪我をさせないようにするのも全て難が壁となる! だから私が叶えよう、君の夢を!」
「…………っ」
…………そっか、そうなんだ。これは夢なんだ。
卓朗以外の男とセックスするわけでも無い、こんな摩訶不思議の体験を出来る。……だったら、もっと気持ちよくなりたいな。
猫と犬たちにあられも無い姿を蹂躙される。卓朗が普段舐めないような脇の下とか足、お尻の穴だってこの子達は舐めてくれる。
「ふへへっ……、そうなのねぇ…………」
「片岡清美の夢を叶えよう。先程も言ったが私は君に危害を加えない。にゃんことわんこに舐められるのがレイプと言うのか! いや、言わない! さあ、君の夢はなんだ?」
「わ、たしは……」
「恥ずかしく思わなくて構わないよ。ここには私と君と動物しかいない。片岡卓朗と片岡一誠、片岡礼二に聞かれることはない! さあ!」
これは夢。これは夢なんだ。だったら、もっともーっと……!
「きもちよくなりたい!! いっぱいなめてほしい!! あたまがばかになるまで!!」
「そうか! よくぞ言った!
にゃんこよ、わんこよ! 片岡清美の願いを叶えて見せろ!」
「「「にゃ~ん!」」」、「「「わん!」」」
「あっ、はげしくなったぁ……!!」
ペロペロペロペロー!
猫と犬たちの舌技の音が聞こえるくらい激しくなった。
私を舐めているこの子達の勢いが荒くなっている。
私もこの子達の愛撫を受けて気持ちよくなっている!
エッチなビデオみたいに3人の男が1人の女の全身を弄ぶように、今私はこの子達に弄ばれてる! 性感帯の3点責めとかじゃない、これは全身責めだ!
耳たぶ、手の指、乳首、足の指は甘噛みされて。
首筋、鎖骨、両肩、二の腕、脇の下、腋腹、おへそ、下の毛、クリ、秘部、太もも、ふくらはぎ……甘噛みされてないところは全部舐められて。
私の限界が近付いていた。
「あっあっあっあっ! だめだめ、まっ!」
「いいや、待たない! 自分の欲望を解放しろ!」
「だ、だめ~~~~~~っ!!?」
しっちゃかめっちゃかなってる身体全体が敏感になる。でも猫と犬の愛撫は止まらない。
全身敏感になっているところを更に舐められる。……また限界が近付いてきた。
「ねえ、いまだめいまだめなのぉ! ……ぉ゛ぉ゛んっ!?」
2回目。
まだ猫と犬にペロペロされる。
「イ゛っグぅ~~~~っ!?」
3回目。
夢だからか、これなら何度でもイけそうだ。目指せ10回! でも…………。
◇◇◇
彼女は眩しさを感じて起きた。どうやら太陽の光がカーテン越しに届いていたようだ。
1つ伸びをして彼女は深呼吸する。ちらっと時計を確認したら、まだ30分しか経っていなかった。
「ふわぁー……、あれ? なんかすっごい身体が軽い」
ソファーから立上がって、その場で屈伸や前屈などをする。なんだか20代に戻ったみたいだと彼女は感じていた。
加えて、長年の夢が叶ったような……、そんな充実感も覚えていた。
「(何かの夢を見ていたのかしら……? すっごい体も心も軽いって言うか)」
うん、きっと昼寝したからだわ。
彼女はそう結論づけた。何も覚えていないが、まあ夢なんてそんなものだろう。
「さぁて、家事頑張らないと!」
そう言って、彼女はやり残している家事を始めた。
それからの彼女は公園に行く際に液状のおやつを持っていって、手に出して猫たちに舐められるのがブームになったらしい。
◇◇◇
っふ、72点って所か。
全身を動物に舐められたいとは面白い雌だ。他の雌はつがいじゃ無い雄と交わったり、嫌いな雌を調教したりと面白い夢を叶えているぞ?
……まあいい、面白い雌なのは分かった。覚えておくぞ、お前の精魂!
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