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閑話 兄フリード
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自分が馬鹿だったことは分かっている。でも、あんな見栄えの悪い女との結婚なんて嫌だったんだ。
変な眼鏡に目立たない髪色。
これで、皇女様だって言われても。
貴族らしい金髪碧眼の僕とまったく似合わない。
いくら皇女様だからって我慢できない。
別にこのまま、侯爵家でいいじゃないか。
………そんな、軽い気持ちだった。
約束も守らずで
プレゼントも贈るのが嫌で
一緒に歩くのも嫌で
なんて、
まるで子どものようなワガママを
侯爵家嫡男である、僕がしてしまった。
そして、最終的には偉そうに女性まで連れての
婚約破棄宣言。
穴があったら入りたいほどの、黒歴史だ。
そのまま、侯爵家嫡男から
ただの侯爵家子息になり
領地へと送られた。
❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁
その時は知らなかったんだ。
家族にそこまで迷惑がかかっているなんて。
何なら、後継者になった妹に嫉妬までしていた。
連絡してこない両親を憎んでいた。
手紙もくれない友達に絶望していた。
そんな僕に祖父はまず、身体を鍛えることと集中して考えることを教えてくれた。
そして、祖父に鍛えられ自分のやらかしを冷静に説明された。僕の頭がしっかり冷えた頃、現在の妹の置かれている立場も話してもらった。
僕のせいでオランジェット家は苦しい立場に立たされている。
妹には婚約者がいない。
妹は後継教育とともに領地を豊かにするために努力している。
僕がここで自分を見つめ直している間にだ。
恥ずかしさで目眩がした。
すべては僕の過ちから始まったのだ。
近隣の領地からの商人の出入りが減ったのも。
他領からの旅人の訪れが減ったのも。
オランジェット家を誰も助けてくれないのも。
あまりの申し訳なさに妹に会うことができなかった。
でも
それでも
兄として
彼女に初めに
謝らなければならない。
ーーーーーーーー
お馬鹿な兄ではありますが、大変反省しております。
これから、頑張ってもらいますね。
変な眼鏡に目立たない髪色。
これで、皇女様だって言われても。
貴族らしい金髪碧眼の僕とまったく似合わない。
いくら皇女様だからって我慢できない。
別にこのまま、侯爵家でいいじゃないか。
………そんな、軽い気持ちだった。
約束も守らずで
プレゼントも贈るのが嫌で
一緒に歩くのも嫌で
なんて、
まるで子どものようなワガママを
侯爵家嫡男である、僕がしてしまった。
そして、最終的には偉そうに女性まで連れての
婚約破棄宣言。
穴があったら入りたいほどの、黒歴史だ。
そのまま、侯爵家嫡男から
ただの侯爵家子息になり
領地へと送られた。
❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁
その時は知らなかったんだ。
家族にそこまで迷惑がかかっているなんて。
何なら、後継者になった妹に嫉妬までしていた。
連絡してこない両親を憎んでいた。
手紙もくれない友達に絶望していた。
そんな僕に祖父はまず、身体を鍛えることと集中して考えることを教えてくれた。
そして、祖父に鍛えられ自分のやらかしを冷静に説明された。僕の頭がしっかり冷えた頃、現在の妹の置かれている立場も話してもらった。
僕のせいでオランジェット家は苦しい立場に立たされている。
妹には婚約者がいない。
妹は後継教育とともに領地を豊かにするために努力している。
僕がここで自分を見つめ直している間にだ。
恥ずかしさで目眩がした。
すべては僕の過ちから始まったのだ。
近隣の領地からの商人の出入りが減ったのも。
他領からの旅人の訪れが減ったのも。
オランジェット家を誰も助けてくれないのも。
あまりの申し訳なさに妹に会うことができなかった。
でも
それでも
兄として
彼女に初めに
謝らなければならない。
ーーーーーーーー
お馬鹿な兄ではありますが、大変反省しております。
これから、頑張ってもらいますね。
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