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番外編 ジェシカ
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❁お兄様と一緒にいたあの女子生徒のお話です。
私はジェシカ=ダルトン。
ダルトン子爵家の長女だ。
我が家は隣国との国境近くにあり、貿易によっても利益を得ている。
身分は低いがお金だけはある。
だから周りからもちろん面と向かっては言われないが、陰では成金と呼ばれているらしい。
それがどうした。
そう思っていた。
だって、お金は無いよりある方が良い。
身分があってもお金が無いなんてかわいそう………
そう思って、自分が偉いと思ってしまった。
私はとんだ勘違いをしていたんだ。
でもさぁ、私にはまだ婚約者がいない。
そんな時に一つ年上の、顔の良い侯爵家子息に声をかけられたんだよ。
私が、舞い上がって浮かれてもおかしくないと思う。
でも、それが、あんな結果になるなんて………
❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁
声をかけられて、ちょっとだけ仲良くしていた。
そんな彼の婚約破棄。
もちろん私とお付き合いなんてしていない。
だから私はその場にいただけだとの判断となり、事情を聞かれて無罪放免となった。
でも、高位貴族怖いよぉ。
私、間違ってたんだね。
そのことを肌で感じた。
そこからの動きは速かった。
すぐに実家に戻され両親に事情説明がされた。
話を聞いた家族は顔面蒼白。
それから、お父様とお母様にめちゃくちゃ叱られた。
そして残りの学生生活を留学することになった。
すぐに私は隣国の学校へと転校した。
結局、知らない土地での生活は私には合っていたようだ。
この地で新しい友人もできた。
そのおかげもあって、卒業まで恙なく過ごすことができた。
そうしてそのままダルトン子爵家と取引のある隣国の子爵家からの縁談を受けて婚約することになった。
あの時、あの婚約破棄が公にならなくて良かった。
私の関与が認められなくて、何事もお咎めがなかったからこそ今の私の幸せがあるのだろう。
私がこれから結婚する彼は、真面目で几帳面な人。
少し口うるさいけれども、私を大切にしてくれる。
あの当時ならきっと真面目すぎて選ばなかった人だけど…
この人ならずっとそばにいてくれる。そんな人。
この幸せが続きますように………
もし、子どもが産まれたら必ず高位貴族との付き合い方を学ばせよう。私のように勘違いしないように。
それが子どもたちの幸せにつながるはずだ。
❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁
そうして、あのどう見ても考え浅く婚約破棄してしまったフリード様。
フリード様も、いつか 幸せになりますように。
遠く離れた地で私は祈った。
明日はいよいよ私たちの結婚式だ。
後書きーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一緒にいただけとはいえ、国内には居づらいかもしれないと思い留学としました。彼女も幸せになりそうです。
お読みいただきありがとうございました。
お気に入り、評価していただけると嬉しいです。
たくさんの方に読んでいただき、連日ドキドキが止まりません。これからの活力になります。
皆さま本当にありがとうございます。
また、金曜日10時に更新予定です。
私はジェシカ=ダルトン。
ダルトン子爵家の長女だ。
我が家は隣国との国境近くにあり、貿易によっても利益を得ている。
身分は低いがお金だけはある。
だから周りからもちろん面と向かっては言われないが、陰では成金と呼ばれているらしい。
それがどうした。
そう思っていた。
だって、お金は無いよりある方が良い。
身分があってもお金が無いなんてかわいそう………
そう思って、自分が偉いと思ってしまった。
私はとんだ勘違いをしていたんだ。
でもさぁ、私にはまだ婚約者がいない。
そんな時に一つ年上の、顔の良い侯爵家子息に声をかけられたんだよ。
私が、舞い上がって浮かれてもおかしくないと思う。
でも、それが、あんな結果になるなんて………
❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁
声をかけられて、ちょっとだけ仲良くしていた。
そんな彼の婚約破棄。
もちろん私とお付き合いなんてしていない。
だから私はその場にいただけだとの判断となり、事情を聞かれて無罪放免となった。
でも、高位貴族怖いよぉ。
私、間違ってたんだね。
そのことを肌で感じた。
そこからの動きは速かった。
すぐに実家に戻され両親に事情説明がされた。
話を聞いた家族は顔面蒼白。
それから、お父様とお母様にめちゃくちゃ叱られた。
そして残りの学生生活を留学することになった。
すぐに私は隣国の学校へと転校した。
結局、知らない土地での生活は私には合っていたようだ。
この地で新しい友人もできた。
そのおかげもあって、卒業まで恙なく過ごすことができた。
そうしてそのままダルトン子爵家と取引のある隣国の子爵家からの縁談を受けて婚約することになった。
あの時、あの婚約破棄が公にならなくて良かった。
私の関与が認められなくて、何事もお咎めがなかったからこそ今の私の幸せがあるのだろう。
私がこれから結婚する彼は、真面目で几帳面な人。
少し口うるさいけれども、私を大切にしてくれる。
あの当時ならきっと真面目すぎて選ばなかった人だけど…
この人ならずっとそばにいてくれる。そんな人。
この幸せが続きますように………
もし、子どもが産まれたら必ず高位貴族との付き合い方を学ばせよう。私のように勘違いしないように。
それが子どもたちの幸せにつながるはずだ。
❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁
そうして、あのどう見ても考え浅く婚約破棄してしまったフリード様。
フリード様も、いつか 幸せになりますように。
遠く離れた地で私は祈った。
明日はいよいよ私たちの結婚式だ。
後書きーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一緒にいただけとはいえ、国内には居づらいかもしれないと思い留学としました。彼女も幸せになりそうです。
お読みいただきありがとうございました。
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たくさんの方に読んでいただき、連日ドキドキが止まりません。これからの活力になります。
皆さま本当にありがとうございます。
また、金曜日10時に更新予定です。
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