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第8話 嵐前の焔脈の夜
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山は高く、森は深い。
夜は黒い闇に沈み、月は鋭い稜線を越えて、次の峰へと昇っていく。光は霧に遮られ、青白い霞が谷を覆っていた。
――ここは、月狼一族の領。夜を統べる者たちが、沈黙の下に息づく地。
岩壁を穿った大洞の奥、古き狼の長老たちが巨大な円卓を囲んでいた。一つひとつの席は遠く隔てられ、互いの威を侵さぬ距離が、逆にその権威を際立たせていた。月光が冷たく石壁を照らし、長老たちの瞳が幽かに光を宿す。
「炎狐族の火源石――聖火が弱っておる」
低い声が響き、洞の空気がわずかに震えた。
「巫女の占によれば、早ければ半年、遅くとも一年で消える」
「……つまり、その時こそが、奴らの最も脆い時だ」
沈黙。そして奥の暗がりから、若き将の声が響いた。
「千載一遇の機。備えを始めよう。聖火を失えば、炎狐族は二度と立てぬ」
銀灰の毛並みに月光が落ち、刃のように光を返す。その瞬間、老いた声が祈りにも呪いにも似た調子で低く呟いた。
「月が火を喰らう時が来る――」
その声に呼応するように、洞の外で遠吠えが幾重にも重なった。夜が震え、月光が血のように青く揺らめいた。
☆★♪
一方そのころ、炎狐族の地では、静かな火が優しく灯っていた。夜風が山腹を撫で、鍛冶場の煙が空へと昇る。燐生と颯也は炉の前に立ち、金属と火の呼吸を合わせていた。
「この鉄、息が荒いな」
燐生が呟く。
颯也は微笑みながら、符を一枚炉の縁に貼った。
「火が強すぎるんだ。落ち着かせろ。火も鉄も、お前の心を映す」
燐生は目を閉じ、静かに息を整えた。火の唸りが次第に静まり、鉄の光が柔らかく脈打つ。
――心を静める。それが錬器の第一歩。
素材の霊を聴き、息を読み、魂の火を宿す。最近、燐生はようやく“魂火”の気配を掴み始めていた。それは己の生命の奥底に潜む小さな灯。修士の霊力とは異なる、もっと原始的な――命の炎。
「……よし、悪くない」
背後から炎翁の低い声が響く。
白い髭が火に照らされ、皺深い顔に赤い光を映す。その手には一本の古い槍が握られていた。
「燐生」
炎翁はゆっくりとその槍を差し出した。
「これは、お前が黒瀬から奪ったものだな」
燐生は息を呑んだ。刃は欠け、柄には焦げ跡が残る。しかし、そこに宿る熱だけは、まだ生きていた。
「この槍……」
「良い素材だ。だが、心が濁っている。お前の腕の試しとして、再び鍛え直せ」
炎翁の声は淡々としていたが、その瞳には燃ゆる試火の光が宿っていた。
燐生は槍を炉にくべ、炎の中でその形を見つめた。黒く、白く、やがて赤く。金属が泣くように微かな音を立てる。
「槍よ、眠るな。もう一度、燃えよ」
掌に魂火を呼び、火流へと溶かした。――火は命。命を混ぜねば、器は息をしない。時間が溶け、音が遠のく。金属の声が変わり、やがて心臓の鼓動と重なっていく。
夜明け。
燐生は槍を炉から引き上げ、水に沈めた。
黒き刃が月影のように光を吸い、表には金鱗のような文様が浮かび上がる。刃元には水流を思わせる蒼い筋――炎と水、相反する二つが今、一つの命として融け合っていた。
「これは……」
「見事だ」炎翁が言う。
「火と心が溶け合っておる。名をつけるがいい」
燐生は少し考え、静かに答えた。
「“流火黒金”――火を水のように流す、沈黙の槍です」
炎翁は頷き、槍を手渡した。
「これからはお前のものだ。暇を見て、颯也に術を学ぶがいい」
☆★♪
それからの日々、燐生は炉と槍に心を注いだ。昼は錬器を学び、夜は颯也と槍を交える。火花が舞い、風が唸り、心が研ぎ澄まされていく。
「お前の槍、まるで生き物みたいだな」
颯也が笑う。
燐生は照れくさそうに答える。
「火の声を聴くうちに、槍も話しかけてくるようで……不思議だ」
穏やかな日々だった。火は優しく、風は静か。戦いの記憶が、遠い夢のように霞んでいく。だが、平穏はいつも、終わりを孕む。
ある夜、鍛冶場の戸が静かに開いた。現れたのは煉火――焔璃姫の護衛にして、炎狐軍の将となった者である。
「兵器の鍛造を依頼に来た」
声は冷たく、情を欠いていた。
燐生が口を開きかけたが、煉火は一瞥すら寄越さず、炉を見据える。焔璃の名も、その消息も、一言も語らぬまま。
去り際、外套が翻り、黒い狐の紋が月光に光った。
その夜、燐生は眠れなかった。黒槍の刃に映る炎が、かすかに揺らめく。
――風が変わった。戦の匂いがする。
炎狐の聖火が弱まるという噂が、現実に近づいているのか。
遠く、山の向こうで月が昇る。その光は冷たく、まるで夜そのものが息をしているかのように揺れていた。
燐生は黒き槍を握りしめ、胸の奥で小さく呟いた。
「火よ――どうか、嘘をつかないでくれ……」
☆★♪
焔脈山――火を孕む大地。
地の底では炎の流れが脈のように走り、夜になると岩壁の裂け目から、赤い光が呼吸のように漏れ出す。その焔の奥、灯のない洞窟に、黒い影が三つ、密やかに集まっていた。
「青狐族との連絡が取れた」
低く乾いた声が響く。火に焼けぬよう黒布で身を覆い、顔を隠した男狐が囁いた。
「聖火が消えた時――その刻こそ、炎狐を滅ぼす好機だ」
沈黙。
やがて、別の影がため息を吐く。
「聖火が消えるなど、本当に予言どおりになるのか?」
「確かだ。炎の源はすでに衰えておる。火を継ぐ者が現れず、焔脈の共鳴も鈍い」
「ならば……」
岩の上の影が身を乗り出し、紅く光る瞳を細めた。
「焔璃姫を捕らえれば、青狐族の庇護を得られよう。いや、それ以上の地位さえ――」
「だが、護衛の煉火と焔牙がいる。あの二人は一騎当千。正面から挑めば命はない」
「心配するな」
最初に話した男が、口元を吊り上げた。
「実は――」
その声が小さくなり、闇に溶ける。洞の奥で、乾いた笑いだけが残っていた。
「……クク、ハハハハハハハ……」
焔脈の赤が、嘲るように壁を照らした。
☆★♪
同じころ、別の山。炎狐族の領の地下にある牢獄では、湿った石壁が月光を吸い込み、青白い光を滲ませていた。囚われた影たちが、ひそひそと声を交わす。
「聞いたか? 聖火が消えるって」
「本当なら逃げ出す好機だ。炎狐が混乱すれば、番も緩む」
「炎狐の敵は多い。月狼、青狐……他の族も皆狙っている」
「我が族の者も、もう動いているかもな」
「静かに!」
誰かが鋭く息を呑む。牢の外、重い足音が響いた。鉄の扉の前を、番人の影がゆっくりと通り過ぎる。数息の間、時が止まったように静まり返る。
「……もう少しの辛抱だ」
小さな声が闇に溶けた。その希望の言葉は、果たして光か、あるいは罠か。
☆★♪
その夜は、秋の満月。山々の稜線を越えて、銀の円が天に昇る。光は冷たく、どこか懐かしい。
「燐生、月見だよ」
颯也の声が遠くから届く。
「炎翁が待ってる」
燐生は修行の瞑想から目を覚まし、外へ出た。庭には大きな焚き火が焚かれ、炎の光が炎狐たちの顔を照らしている。炎翁が座し、颯也が笑って盃を掲げた。老いも若きも輪になり、火と月を囲んで語らっている。
「いい月だな。火と月――どちらも命の光じゃ」
炎翁が呟く。白い髭が焔に照らされ、金に輝いた。
燐生は微笑み、盃を受け取る。香ばしい酒の香が火に混じり、胸の奥を温めた。笑い声が響き、子狐たちが走り回る。
――その喧噪の中で、燐生は掌を見つめた。手のひらには、稲妻のような傷跡。故郷が焼かれた日の光景が、ふっと甦る。
思いが、自然と遠くへ飛ぶ
楔ノ里……村長、澪姉ちゃん、零士……みんな元気だろうか。
胸の奥の血がざわめき、微かに不安を告げる。
「燐生、また考え事か?」
颯也が笑いながら肩を叩く。
「お前はすぐ難しい顔をする。今日は祭りだぞ。火も笑っている」
「……ああ。飲もう」
燐生は盃を掲げた。
――夜風は冷たくなりつつあるが、まだ焔の温もりが残っている。
空には満月。光が焚き火を白く包み、火の揺らぎがゆっくりと変わる。
炎翁が手をかざし、低く呟いた。
「……焔の音が違う。まるで、誰かが火を縛っておるようじゃ」
その言葉に、燐生と颯也は顔を見合わせた。山の奥から、地鳴りのような低い響きが伝わる。焔脈の鼓動が――“何か”によって押さえつけられるように、遅く、弱くなっている。
月が雲の切れ間から再び顔を出す。燐生は無意識に拳を握りしめた。掌の傷跡が熱を帯び、微かに光る。
夜空の月は、静かに血のような赤を滲ませる。
夜は黒い闇に沈み、月は鋭い稜線を越えて、次の峰へと昇っていく。光は霧に遮られ、青白い霞が谷を覆っていた。
――ここは、月狼一族の領。夜を統べる者たちが、沈黙の下に息づく地。
岩壁を穿った大洞の奥、古き狼の長老たちが巨大な円卓を囲んでいた。一つひとつの席は遠く隔てられ、互いの威を侵さぬ距離が、逆にその権威を際立たせていた。月光が冷たく石壁を照らし、長老たちの瞳が幽かに光を宿す。
「炎狐族の火源石――聖火が弱っておる」
低い声が響き、洞の空気がわずかに震えた。
「巫女の占によれば、早ければ半年、遅くとも一年で消える」
「……つまり、その時こそが、奴らの最も脆い時だ」
沈黙。そして奥の暗がりから、若き将の声が響いた。
「千載一遇の機。備えを始めよう。聖火を失えば、炎狐族は二度と立てぬ」
銀灰の毛並みに月光が落ち、刃のように光を返す。その瞬間、老いた声が祈りにも呪いにも似た調子で低く呟いた。
「月が火を喰らう時が来る――」
その声に呼応するように、洞の外で遠吠えが幾重にも重なった。夜が震え、月光が血のように青く揺らめいた。
☆★♪
一方そのころ、炎狐族の地では、静かな火が優しく灯っていた。夜風が山腹を撫で、鍛冶場の煙が空へと昇る。燐生と颯也は炉の前に立ち、金属と火の呼吸を合わせていた。
「この鉄、息が荒いな」
燐生が呟く。
颯也は微笑みながら、符を一枚炉の縁に貼った。
「火が強すぎるんだ。落ち着かせろ。火も鉄も、お前の心を映す」
燐生は目を閉じ、静かに息を整えた。火の唸りが次第に静まり、鉄の光が柔らかく脈打つ。
――心を静める。それが錬器の第一歩。
素材の霊を聴き、息を読み、魂の火を宿す。最近、燐生はようやく“魂火”の気配を掴み始めていた。それは己の生命の奥底に潜む小さな灯。修士の霊力とは異なる、もっと原始的な――命の炎。
「……よし、悪くない」
背後から炎翁の低い声が響く。
白い髭が火に照らされ、皺深い顔に赤い光を映す。その手には一本の古い槍が握られていた。
「燐生」
炎翁はゆっくりとその槍を差し出した。
「これは、お前が黒瀬から奪ったものだな」
燐生は息を呑んだ。刃は欠け、柄には焦げ跡が残る。しかし、そこに宿る熱だけは、まだ生きていた。
「この槍……」
「良い素材だ。だが、心が濁っている。お前の腕の試しとして、再び鍛え直せ」
炎翁の声は淡々としていたが、その瞳には燃ゆる試火の光が宿っていた。
燐生は槍を炉にくべ、炎の中でその形を見つめた。黒く、白く、やがて赤く。金属が泣くように微かな音を立てる。
「槍よ、眠るな。もう一度、燃えよ」
掌に魂火を呼び、火流へと溶かした。――火は命。命を混ぜねば、器は息をしない。時間が溶け、音が遠のく。金属の声が変わり、やがて心臓の鼓動と重なっていく。
夜明け。
燐生は槍を炉から引き上げ、水に沈めた。
黒き刃が月影のように光を吸い、表には金鱗のような文様が浮かび上がる。刃元には水流を思わせる蒼い筋――炎と水、相反する二つが今、一つの命として融け合っていた。
「これは……」
「見事だ」炎翁が言う。
「火と心が溶け合っておる。名をつけるがいい」
燐生は少し考え、静かに答えた。
「“流火黒金”――火を水のように流す、沈黙の槍です」
炎翁は頷き、槍を手渡した。
「これからはお前のものだ。暇を見て、颯也に術を学ぶがいい」
☆★♪
それからの日々、燐生は炉と槍に心を注いだ。昼は錬器を学び、夜は颯也と槍を交える。火花が舞い、風が唸り、心が研ぎ澄まされていく。
「お前の槍、まるで生き物みたいだな」
颯也が笑う。
燐生は照れくさそうに答える。
「火の声を聴くうちに、槍も話しかけてくるようで……不思議だ」
穏やかな日々だった。火は優しく、風は静か。戦いの記憶が、遠い夢のように霞んでいく。だが、平穏はいつも、終わりを孕む。
ある夜、鍛冶場の戸が静かに開いた。現れたのは煉火――焔璃姫の護衛にして、炎狐軍の将となった者である。
「兵器の鍛造を依頼に来た」
声は冷たく、情を欠いていた。
燐生が口を開きかけたが、煉火は一瞥すら寄越さず、炉を見据える。焔璃の名も、その消息も、一言も語らぬまま。
去り際、外套が翻り、黒い狐の紋が月光に光った。
その夜、燐生は眠れなかった。黒槍の刃に映る炎が、かすかに揺らめく。
――風が変わった。戦の匂いがする。
炎狐の聖火が弱まるという噂が、現実に近づいているのか。
遠く、山の向こうで月が昇る。その光は冷たく、まるで夜そのものが息をしているかのように揺れていた。
燐生は黒き槍を握りしめ、胸の奥で小さく呟いた。
「火よ――どうか、嘘をつかないでくれ……」
☆★♪
焔脈山――火を孕む大地。
地の底では炎の流れが脈のように走り、夜になると岩壁の裂け目から、赤い光が呼吸のように漏れ出す。その焔の奥、灯のない洞窟に、黒い影が三つ、密やかに集まっていた。
「青狐族との連絡が取れた」
低く乾いた声が響く。火に焼けぬよう黒布で身を覆い、顔を隠した男狐が囁いた。
「聖火が消えた時――その刻こそ、炎狐を滅ぼす好機だ」
沈黙。
やがて、別の影がため息を吐く。
「聖火が消えるなど、本当に予言どおりになるのか?」
「確かだ。炎の源はすでに衰えておる。火を継ぐ者が現れず、焔脈の共鳴も鈍い」
「ならば……」
岩の上の影が身を乗り出し、紅く光る瞳を細めた。
「焔璃姫を捕らえれば、青狐族の庇護を得られよう。いや、それ以上の地位さえ――」
「だが、護衛の煉火と焔牙がいる。あの二人は一騎当千。正面から挑めば命はない」
「心配するな」
最初に話した男が、口元を吊り上げた。
「実は――」
その声が小さくなり、闇に溶ける。洞の奥で、乾いた笑いだけが残っていた。
「……クク、ハハハハハハハ……」
焔脈の赤が、嘲るように壁を照らした。
☆★♪
同じころ、別の山。炎狐族の領の地下にある牢獄では、湿った石壁が月光を吸い込み、青白い光を滲ませていた。囚われた影たちが、ひそひそと声を交わす。
「聞いたか? 聖火が消えるって」
「本当なら逃げ出す好機だ。炎狐が混乱すれば、番も緩む」
「炎狐の敵は多い。月狼、青狐……他の族も皆狙っている」
「我が族の者も、もう動いているかもな」
「静かに!」
誰かが鋭く息を呑む。牢の外、重い足音が響いた。鉄の扉の前を、番人の影がゆっくりと通り過ぎる。数息の間、時が止まったように静まり返る。
「……もう少しの辛抱だ」
小さな声が闇に溶けた。その希望の言葉は、果たして光か、あるいは罠か。
☆★♪
その夜は、秋の満月。山々の稜線を越えて、銀の円が天に昇る。光は冷たく、どこか懐かしい。
「燐生、月見だよ」
颯也の声が遠くから届く。
「炎翁が待ってる」
燐生は修行の瞑想から目を覚まし、外へ出た。庭には大きな焚き火が焚かれ、炎の光が炎狐たちの顔を照らしている。炎翁が座し、颯也が笑って盃を掲げた。老いも若きも輪になり、火と月を囲んで語らっている。
「いい月だな。火と月――どちらも命の光じゃ」
炎翁が呟く。白い髭が焔に照らされ、金に輝いた。
燐生は微笑み、盃を受け取る。香ばしい酒の香が火に混じり、胸の奥を温めた。笑い声が響き、子狐たちが走り回る。
――その喧噪の中で、燐生は掌を見つめた。手のひらには、稲妻のような傷跡。故郷が焼かれた日の光景が、ふっと甦る。
思いが、自然と遠くへ飛ぶ
楔ノ里……村長、澪姉ちゃん、零士……みんな元気だろうか。
胸の奥の血がざわめき、微かに不安を告げる。
「燐生、また考え事か?」
颯也が笑いながら肩を叩く。
「お前はすぐ難しい顔をする。今日は祭りだぞ。火も笑っている」
「……ああ。飲もう」
燐生は盃を掲げた。
――夜風は冷たくなりつつあるが、まだ焔の温もりが残っている。
空には満月。光が焚き火を白く包み、火の揺らぎがゆっくりと変わる。
炎翁が手をかざし、低く呟いた。
「……焔の音が違う。まるで、誰かが火を縛っておるようじゃ」
その言葉に、燐生と颯也は顔を見合わせた。山の奥から、地鳴りのような低い響きが伝わる。焔脈の鼓動が――“何か”によって押さえつけられるように、遅く、弱くなっている。
月が雲の切れ間から再び顔を出す。燐生は無意識に拳を握りしめた。掌の傷跡が熱を帯び、微かに光る。
夜空の月は、静かに血のような赤を滲ませる。
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