2 / 8
1
私はその日の夜、父に相談いましました。
「お父様は、今ご在宅かしら」
「はい、執務室にいらっしゃいます」
「ありがとう。レオ」
レオは私の専属執事です。
「お父様、少し宜しいでしょうか。お話があるのですが」
執務室に入ると父がいつもの様に大きな椅子に腰掛けています。
「どうした、フローレン」
「婚約者のリュート様がおかしな事を言い出しましたの」
「何をだ!」
「はい、何でも義姉と一緒に婿に来ると言い出しまして」
「はあ?阿保なのか」
「ですよね。私もそう思います。だから婚約を解消したいのですが」
「常々、馬鹿でのろまでろくでもない男だとは思っていたが、まさかここまでとは、安心しなさい。婚約を取り消す」
「ありがとうございます」
「新しい婚約者だが、レオはどうだ」
「えっ、レオですか」
「ああ、思いあっているのだろう。知っている」
「はい、でも、宜しいのでしょうか」
「大丈夫だ。彼ならお前を幸せにしてくれる」
「ありがとうございます」
「では下がりなさい」
「はい、失礼します」
私は有頂天になりながら、父の執務室を後にしました。
「レオ、レオ」
「お嬢様、はしたないですよ、そんな大声で」
「だって、父からお許しが出たの。貴方と結婚出来るのよ」
私ははしゃいでレオにそう伝えると
「本当ですか。旦那様がお許しになったんですか」
「ええ、そうよ」
「ああ、これで貴女を誰にも奪われなくても良くなった」
私二人は、抱き合って歓んだ。
「でも、お嬢様には婚約者がいるでしょう」
「婚約を解消する事になったの」
「また、どうして」
「ふふふ、今から話すわ」
そう言って、レオの手を握りながら、庭に出ました。
ガゼボに着くと、お茶の用意がされています。
「夕食まで時間があるから、ここで話しましょう」
「では、お気に入りの紅茶をお入れしましょう」
そう言って、レオは私の大好きなアールグレイを入れてくれました。
「お父様は、今ご在宅かしら」
「はい、執務室にいらっしゃいます」
「ありがとう。レオ」
レオは私の専属執事です。
「お父様、少し宜しいでしょうか。お話があるのですが」
執務室に入ると父がいつもの様に大きな椅子に腰掛けています。
「どうした、フローレン」
「婚約者のリュート様がおかしな事を言い出しましたの」
「何をだ!」
「はい、何でも義姉と一緒に婿に来ると言い出しまして」
「はあ?阿保なのか」
「ですよね。私もそう思います。だから婚約を解消したいのですが」
「常々、馬鹿でのろまでろくでもない男だとは思っていたが、まさかここまでとは、安心しなさい。婚約を取り消す」
「ありがとうございます」
「新しい婚約者だが、レオはどうだ」
「えっ、レオですか」
「ああ、思いあっているのだろう。知っている」
「はい、でも、宜しいのでしょうか」
「大丈夫だ。彼ならお前を幸せにしてくれる」
「ありがとうございます」
「では下がりなさい」
「はい、失礼します」
私は有頂天になりながら、父の執務室を後にしました。
「レオ、レオ」
「お嬢様、はしたないですよ、そんな大声で」
「だって、父からお許しが出たの。貴方と結婚出来るのよ」
私ははしゃいでレオにそう伝えると
「本当ですか。旦那様がお許しになったんですか」
「ええ、そうよ」
「ああ、これで貴女を誰にも奪われなくても良くなった」
私二人は、抱き合って歓んだ。
「でも、お嬢様には婚約者がいるでしょう」
「婚約を解消する事になったの」
「また、どうして」
「ふふふ、今から話すわ」
そう言って、レオの手を握りながら、庭に出ました。
ガゼボに着くと、お茶の用意がされています。
「夕食まで時間があるから、ここで話しましょう」
「では、お気に入りの紅茶をお入れしましょう」
そう言って、レオは私の大好きなアールグレイを入れてくれました。
あなたにおすすめの小説
婚約者のことが好きで好きで好きで仕方ない令嬢、彼に想い人がいると知って別れを切り出しました〜え、彼が本当に好きだったのは私なんですか!?〜
朝霧 陽月
恋愛
ゾッコーン伯爵家のララブーナは、3日間涙が止まらず部屋に引きこもっていた……。
それというのも、ふとした折に彼女の婚約者デューキアイ・グデーレ公爵子息に想い人がいると知ってしまったからだ。
※内容はタイトル通りです、基本ヤベェ登場人物しかいません。
※他サイトにも、同作者ほぼ同タイトルで投稿中。
お義兄様に一目惚れした!
よーこ
恋愛
クリステルはギレンセン侯爵家の一人娘。
なのに公爵家嫡男との婚約が決まってしまった。
仕方なくギレンセン家では跡継ぎとして養子をとることに。
そうしてクリステルの前に義兄として現れたのがセドリックだった。
クリステルはセドリックに一目惚れ。
けれども婚約者がいるから義兄のことは諦めるしかない。
クリステルは想いを秘めて、次期侯爵となる兄の役に立てるならと、未来の立派な公爵夫人となるべく夫人教育に励むことに。
ところがある日、公爵邸の庭園を侍女と二人で散策していたクリステルは、茂みの奥から男女の声がすることに気付いた。
その茂みにこっそりと近寄り、侍女が止めるのも聞かずに覗いてみたら……
全38話
真面目な王子様と私の話
谷絵 ちぐり
恋愛
婚約者として王子と顔合わせをした時に自分が小説の世界に転生したと気づいたエレーナ。
小説の中での自分の役どころは、婚約解消されてしまう台詞がたった一言の令嬢だった。
真面目で堅物と評される王子に小説通り婚約解消されることを信じて可もなく不可もなくな関係をエレーナは築こうとするが…。
※Rシーンはあっさりです。
※別サイトにも掲載しています。
公爵令嬢のひとりごと
鬼ヶ咲あちたん
ファンタジー
城下町へ視察にいった王太子シメオンは、食堂の看板娘コレットがひたむきに働く姿に目を奪われる。それ以来、事あるごとに婚約者である公爵令嬢ロザリーを貶すようになった。「君はもっとコレットを見習ったほうがいい」そんな日々にうんざりしたロザリーのひとりごと。
婚約破棄された令嬢は、“神の寵愛”で皇帝に溺愛される 〜私を笑った全員、ひざまずけ〜
夜桜
恋愛
「お前のような女と結婚するくらいなら、平民の娘を選ぶ!」
婚約者である第一王子・レオンに公衆の面前で婚約破棄を宣言された侯爵令嬢セレナ。
彼女は涙を見せず、静かに笑った。
──なぜなら、彼女の中には“神の声”が響いていたから。
「そなたに、我が祝福を授けよう」
神より授かった“聖なる加護”によって、セレナは瞬く間に癒しと浄化の力を得る。
だがその力を恐れた王国は、彼女を「魔女」と呼び追放した。
──そして半年後。
隣国の皇帝・ユリウスが病に倒れ、どんな祈りも届かぬ中、
ただ一人セレナの手だけが彼の命を繋ぎ止めた。
「……この命、お前に捧げよう」
「私を嘲った者たちが、どうなるか見ていなさい」
かつて彼女を追放した王国が、今や彼女に跪く。
──これは、“神に選ばれた令嬢”の華麗なるざまぁと、
“氷の皇帝”の甘すぎる寵愛の物語。
唯一の味方だった婚約者に裏切られ失意の底で顔も知らぬ相手に身を任せた結果溺愛されました
ララ
恋愛
侯爵家の嫡女として生まれた私は恵まれていた。優しい両親や信頼できる使用人、領民たちに囲まれて。
けれどその幸せは唐突に終わる。
両親が死んでから何もかもが変わってしまった。
叔父を名乗る家族に騙され、奪われた。
今では使用人以下の生活を強いられている。そんな中で唯一の味方だった婚約者にまで裏切られる。
どうして?ーーどうしてこんなことに‥‥??
もう嫌ーー
あの人のことを忘れたい
ララ愛
恋愛
リアは父を亡くして家族がいなくなった為父の遺言で婚約者が決まり明日結婚することになったが彼は会社を経営する若手の実業家で父が独り娘の今後を託し経営権も譲り全てを頼んだ相手だった。
独身を謳歌し華やかな噂ばかりの彼が私を託されて迷惑に違いないと思うリアとすれ違いながらも愛することを知り手放したくない夫の気持ちにリアは悩み苦しみ涙しながら本当の愛を知る。
【R18】愛され総受け女王は、20歳の誕生日に夫である美麗な年下国王に甘く淫らにお祝いされる
奏音 美都
恋愛
シャルール公国のプリンセス、アンジェリーナの公務の際に出会い、恋に落ちたソノワール公爵であったルノー。
両親を船の沈没事故で失い、突如女王として戴冠することになった間も、彼女を支え続けた。
それから幾つもの困難を乗り越え、ルノーはアンジェリーナと婚姻を結び、単なる女王の夫、王配ではなく、自らも執政に取り組む国王として戴冠した。
夫婦となって初めて迎えるアンジェリーナの誕生日。ルノーは彼女を喜ばせようと、画策する。