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「今晩は、ルクレツィア嬢……」
青い顔をしながらも、王子としての体面を保とうとされるオリオン殿下はさすがと言いましょうか、手はしっかり樹にしがみつきながらも、なんとか引きつる笑顔を作ってみせる様子がかえって可哀相です。
「今晩は、ガラッシア公爵令嬢!」
先ほどまで怒り顔だった男の子は、オリオン殿下とは対照的にわたくしに明るい笑顔を向けると、そのまま座っていた幹を蹴ってなんの躊躇もなくジャンプしました。
(落ち……?!)
落ちてしまうと驚いたのも束の間、男の子は真っ直ぐフォーリア様の腕の中に飛び降りたようです。
フォーリア様も慣れたもので、危なげなく受け止めました。
(びっ、くり、しましたわ……)
心臓が止まるかと思いました。
「グラーノ様、ここは聖国ではありませんから、公爵令嬢が驚いてしまわれますよ」
「うむ、そうか?」
フォーリア様は窘めるというにはあまりに優しい諭し方で、そっとその主人──聖国からの使節を務める、グラーノ様をバルコニーの床に下ろしました。
聖国からの使者と聞いて、そしてフォーリア様が仕える主人だというので、勝手に年嵩の方を想定しておりましたけれど、グラーノ様は正反対の小さな男の子でした。
フォーリア様の腰に届くかという身の丈で、小麦の穂のような茶金髪に葉っぱを数枚付けております。
まだ幼い、という形容がしっくりくるあどけなさです。
「この従者に聞いたかもしれないが、我はグラーノ、聖国から使者として遣わされた副神官長である!」
エヘンと胸を張って自己紹介をしてくださったグラーノ様に、わたくしも改めてカーテシーでごあいさつをいたしました。
「ステラフィッサ王国筆頭公爵家が息女、ルクレツィアでございます。
グラーノ様、どうぞお見知りおきくださいませ」
ひととおりお行儀よく自己紹介は終わらせましたが、それよりもなによりも気になるのは樹上に置き去りにされてしまっている我が国の第二王子殿下です。
「あの、それで……オリオン殿下は、どうして樹の上にいらっしゃるのでしょう……?」
窺うようにグラーノ様からオリオン殿下に視線を移すと、グラーノ様はまた誇らしげに胸を張りました。
「うむ!オリオン殿が木登りをしたことがないと言うからな、我自ら手ほどきをしていたのだ!」
「木登りを」
しがみついた樹から少しも手が離せないようなオリオン殿下は、頷く代わりにわたくしに助けを求めるような視線を向けてきます。
オリオン殿下は今年で11才、星の探索にご多忙なエンディミオン殿下に代わり、聖国からの使者、お年も近そうなグラーノ様の歓待役を任されてペイシ家の夜会にも同伴していらっしゃったのでしょうが、どちらかというと控え目な性格でいらっしゃいますから、押しの強そうなグラーノ様のお誘いを断れず、お付き合いで木登りをするハメになってしまったのですわね。
(安全に降りられる気が少しもしませんわ……)
心許なく震える足元が今にも幹を踏み外してしまいそうで、ペイシ家の夜会で第二王子殿下が聖国の使者のせいで怪我をされるなどととんでもない醜聞が生まれることは、ペイシ家の体面のためにも、マリレーナ様のためにも、なんとしてでも阻止したいところですわね。
周りにはオリオン殿下の従者も護衛も見当たらず、グラーノ様が先ほどフォーリア様に見張りをしていろと仰っておりましたから、人目を忍ばなければならない状況、というのはグラーノ様もご理解されてはいるようです。
「オリオン殿、いつまでもそんなところにいては人目につこう。我のようにぴょん、と下りたらよいのだっ」
グラーノ様が木の下からその下り方も指南しますが、オリオン殿下がグラーノ様のように飛び降りてフォーリア様に受け止めていただくのはとても難しそうですわね。
わたくしはこの緊急事態に仕方がないと心を決め、バルコニーの床に伸びる自身の影にそっと呼びかけました。
「イザイア」
「はい」
姿を現さず、声だけで所在を明かしたイザイアは、わたくしの言わんとしていることはわかっているようですが、あまり前向きとは言えない声色です。
「公爵閣下に、お嬢様の身の安全より優先するものはないと厳命されております」
「イザイアなら一瞬で済むでしょう?」
「聖国の人間がそばにいるところで、一瞬でも目を離しては公爵に合わせる顔がありません」
「グラーノ様もフォーリア様も、危険なことなんてひとつもありません。
けれどオリオン殿下をこのままにしてしまったら、わたくしは心配で倒れてしまうかも」
「……誰か人を呼べば」
「イザイア、わたくしすぐにでも倒れてしまいそう。
わたくしの身の安全が優先、ですわね?」
「………………承知しました」
ようやく納得してくれたらしい護衛に長いため息を吐かれましたけれど、あんなに怯えてしまっているオリオン殿下があまりに哀れですし、人を呼んでこんな姿を衆目に晒してしまうのもできれば避けて差しあげたいですもの。
「オリオン殿下、せっかくグラーノ様にお教えいただいたところ、わたくしの差し出口をお許しいただきたいのですけれど、そこから殿下が飛び下りてくると想像しただけでも心配で胸が押し潰されそうですから、どうぞわたくしの護衛に手助けをさせていただけませんか?」
本来、わたくしの陰なる護衛では王族に触れていい身分ではございません。イザイアは貴族でも騎士でもありませんから、オリオン殿下のその目に触れることも許されない立場です。
けれどオリオン殿下も限界そうですし、わたくしの身勝手を許していただく形でお助けすれば、殿下の体面も守れるはず。
「ゆるすっ」
コクコクと必死で頷くオリオン殿下に、わたくしの陰から、ではなく近くの暗がりから現れたように見せて、イザイアが軽い跳躍で同じ幹の上に飛び上がりました。
(本当に人間の身体機能かしら……?)
いつ見てもとんでもない運動神経ですけれど、今は感心している場合ではありませんわね。
「失礼します」
イザイアが一言声をかけ、オリオン殿下を腕に抱えました。
オリオン殿下がお姫様抱っこをされた王子殿下、ということはお墓まで持っていこうと思います。
子供とはいえ人ひとりを抱えているという事実を無視して、飛び上がった時と同じような軽さでイザイアは木の上から飛び降りました。
「ヒャァ!」
オリオン殿下から乙女のような悲鳴が聞こえてきたことも、わたくし生涯誰にも言わず、胸に秘めておくことを誓います。
目を瞑ったままのオリオン殿下に、下ろします、と合図すると、腰を抜かしたようにバルコニーに座り込んだオリオン殿下には目もくれず、現れたときのようにイザイアはあっという間に暗がりの中に身を潜めて姿を隠してしまいました。
(戻りましたわね)
なんとなく、イザイアが自身の影に収まっている感覚がわたくしにもわかってきましたから、そこにいないとちょっとした喪失感がございます。
一瞬でも職分を逸脱させてしまったことは、あとできちんとお詫びいたしましょう。
「オリオン殿下、わたくしのワガママを聞いてくださりありがとう存じます」
座り込んだままの殿下に合わせるようにわたくしも膝をつくと、驚いてオリオン殿下はすぐに立ち上がろうとなさいましたが、まだ足腰から力が抜けているようです。
「いえっ、僕のほうこそ、助かりました……。
あの護衛は、スゴイんですね。
お礼を言えなかったな……」
素直なエンディミオン殿下とそっくりな大きな目が、わたくしの背後を覗いてイザイアの姿を探しているようでした。
「もったいないお言葉です。
わたくしから、殿下のお気持ちは伝えさせていただきますわね」
「ぜひそうしてください」
殿下の素直なお気持ちが陰の中にも届いたようで、なんとなくイザイアが身じろぎしたような、そんな不思議な感覚が伝わってきました。
青い顔をしながらも、王子としての体面を保とうとされるオリオン殿下はさすがと言いましょうか、手はしっかり樹にしがみつきながらも、なんとか引きつる笑顔を作ってみせる様子がかえって可哀相です。
「今晩は、ガラッシア公爵令嬢!」
先ほどまで怒り顔だった男の子は、オリオン殿下とは対照的にわたくしに明るい笑顔を向けると、そのまま座っていた幹を蹴ってなんの躊躇もなくジャンプしました。
(落ち……?!)
落ちてしまうと驚いたのも束の間、男の子は真っ直ぐフォーリア様の腕の中に飛び降りたようです。
フォーリア様も慣れたもので、危なげなく受け止めました。
(びっ、くり、しましたわ……)
心臓が止まるかと思いました。
「グラーノ様、ここは聖国ではありませんから、公爵令嬢が驚いてしまわれますよ」
「うむ、そうか?」
フォーリア様は窘めるというにはあまりに優しい諭し方で、そっとその主人──聖国からの使節を務める、グラーノ様をバルコニーの床に下ろしました。
聖国からの使者と聞いて、そしてフォーリア様が仕える主人だというので、勝手に年嵩の方を想定しておりましたけれど、グラーノ様は正反対の小さな男の子でした。
フォーリア様の腰に届くかという身の丈で、小麦の穂のような茶金髪に葉っぱを数枚付けております。
まだ幼い、という形容がしっくりくるあどけなさです。
「この従者に聞いたかもしれないが、我はグラーノ、聖国から使者として遣わされた副神官長である!」
エヘンと胸を張って自己紹介をしてくださったグラーノ様に、わたくしも改めてカーテシーでごあいさつをいたしました。
「ステラフィッサ王国筆頭公爵家が息女、ルクレツィアでございます。
グラーノ様、どうぞお見知りおきくださいませ」
ひととおりお行儀よく自己紹介は終わらせましたが、それよりもなによりも気になるのは樹上に置き去りにされてしまっている我が国の第二王子殿下です。
「あの、それで……オリオン殿下は、どうして樹の上にいらっしゃるのでしょう……?」
窺うようにグラーノ様からオリオン殿下に視線を移すと、グラーノ様はまた誇らしげに胸を張りました。
「うむ!オリオン殿が木登りをしたことがないと言うからな、我自ら手ほどきをしていたのだ!」
「木登りを」
しがみついた樹から少しも手が離せないようなオリオン殿下は、頷く代わりにわたくしに助けを求めるような視線を向けてきます。
オリオン殿下は今年で11才、星の探索にご多忙なエンディミオン殿下に代わり、聖国からの使者、お年も近そうなグラーノ様の歓待役を任されてペイシ家の夜会にも同伴していらっしゃったのでしょうが、どちらかというと控え目な性格でいらっしゃいますから、押しの強そうなグラーノ様のお誘いを断れず、お付き合いで木登りをするハメになってしまったのですわね。
(安全に降りられる気が少しもしませんわ……)
心許なく震える足元が今にも幹を踏み外してしまいそうで、ペイシ家の夜会で第二王子殿下が聖国の使者のせいで怪我をされるなどととんでもない醜聞が生まれることは、ペイシ家の体面のためにも、マリレーナ様のためにも、なんとしてでも阻止したいところですわね。
周りにはオリオン殿下の従者も護衛も見当たらず、グラーノ様が先ほどフォーリア様に見張りをしていろと仰っておりましたから、人目を忍ばなければならない状況、というのはグラーノ様もご理解されてはいるようです。
「オリオン殿、いつまでもそんなところにいては人目につこう。我のようにぴょん、と下りたらよいのだっ」
グラーノ様が木の下からその下り方も指南しますが、オリオン殿下がグラーノ様のように飛び降りてフォーリア様に受け止めていただくのはとても難しそうですわね。
わたくしはこの緊急事態に仕方がないと心を決め、バルコニーの床に伸びる自身の影にそっと呼びかけました。
「イザイア」
「はい」
姿を現さず、声だけで所在を明かしたイザイアは、わたくしの言わんとしていることはわかっているようですが、あまり前向きとは言えない声色です。
「公爵閣下に、お嬢様の身の安全より優先するものはないと厳命されております」
「イザイアなら一瞬で済むでしょう?」
「聖国の人間がそばにいるところで、一瞬でも目を離しては公爵に合わせる顔がありません」
「グラーノ様もフォーリア様も、危険なことなんてひとつもありません。
けれどオリオン殿下をこのままにしてしまったら、わたくしは心配で倒れてしまうかも」
「……誰か人を呼べば」
「イザイア、わたくしすぐにでも倒れてしまいそう。
わたくしの身の安全が優先、ですわね?」
「………………承知しました」
ようやく納得してくれたらしい護衛に長いため息を吐かれましたけれど、あんなに怯えてしまっているオリオン殿下があまりに哀れですし、人を呼んでこんな姿を衆目に晒してしまうのもできれば避けて差しあげたいですもの。
「オリオン殿下、せっかくグラーノ様にお教えいただいたところ、わたくしの差し出口をお許しいただきたいのですけれど、そこから殿下が飛び下りてくると想像しただけでも心配で胸が押し潰されそうですから、どうぞわたくしの護衛に手助けをさせていただけませんか?」
本来、わたくしの陰なる護衛では王族に触れていい身分ではございません。イザイアは貴族でも騎士でもありませんから、オリオン殿下のその目に触れることも許されない立場です。
けれどオリオン殿下も限界そうですし、わたくしの身勝手を許していただく形でお助けすれば、殿下の体面も守れるはず。
「ゆるすっ」
コクコクと必死で頷くオリオン殿下に、わたくしの陰から、ではなく近くの暗がりから現れたように見せて、イザイアが軽い跳躍で同じ幹の上に飛び上がりました。
(本当に人間の身体機能かしら……?)
いつ見てもとんでもない運動神経ですけれど、今は感心している場合ではありませんわね。
「失礼します」
イザイアが一言声をかけ、オリオン殿下を腕に抱えました。
オリオン殿下がお姫様抱っこをされた王子殿下、ということはお墓まで持っていこうと思います。
子供とはいえ人ひとりを抱えているという事実を無視して、飛び上がった時と同じような軽さでイザイアは木の上から飛び降りました。
「ヒャァ!」
オリオン殿下から乙女のような悲鳴が聞こえてきたことも、わたくし生涯誰にも言わず、胸に秘めておくことを誓います。
目を瞑ったままのオリオン殿下に、下ろします、と合図すると、腰を抜かしたようにバルコニーに座り込んだオリオン殿下には目もくれず、現れたときのようにイザイアはあっという間に暗がりの中に身を潜めて姿を隠してしまいました。
(戻りましたわね)
なんとなく、イザイアが自身の影に収まっている感覚がわたくしにもわかってきましたから、そこにいないとちょっとした喪失感がございます。
一瞬でも職分を逸脱させてしまったことは、あとできちんとお詫びいたしましょう。
「オリオン殿下、わたくしのワガママを聞いてくださりありがとう存じます」
座り込んだままの殿下に合わせるようにわたくしも膝をつくと、驚いてオリオン殿下はすぐに立ち上がろうとなさいましたが、まだ足腰から力が抜けているようです。
「いえっ、僕のほうこそ、助かりました……。
あの護衛は、スゴイんですね。
お礼を言えなかったな……」
素直なエンディミオン殿下とそっくりな大きな目が、わたくしの背後を覗いてイザイアの姿を探しているようでした。
「もったいないお言葉です。
わたくしから、殿下のお気持ちは伝えさせていただきますわね」
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