疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!

ミミリン

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問題発生 3

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「ケント様、あまりリリア様をいじめてはいけませんよ。ああ、今からはデリスがリリア様を外出に誘うのですね。」

隣の部屋で待機していたケントの執事が顔を出した。

「そうだ。デリスがな。」

「そうですね、デリスが万が一リリア様に重傷を負わせても我々は関係ないですね。
なんせ口約束ですからね。
まあ、ことを荒立てず上手くリリア様が魔契約を違反させれば特大ボーナスですね。
ふふふ。特大ボーナスなど俗めいた言い方を…。ふふふ。私はこれで失礼します。」

「ああ。」

「…。さて、早く魔契約の威力を見たいものだな。」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



豚リリアの屋敷に着いた。

逃げたり隠れたりされると面倒だから、サプライズでした。
とか言って目の前に現れてやろう。

と名乗りもせずお伺いも立てずに屋敷に入った。

女の人の声が聞こえる。お菓子のいい匂いもする。

楽しそうな声だ。3人ほど会話をしているようだ。笑い声も聞こえる。

声のする方へ行き、その場に来た。
この女は誰?

一人は賢そうな顔つきの女。かなりお腹だけが出ている。多分妊婦だ。
もう一人は冴えない中年の女。あれが私の代わりのメイドだ。

じゃあ、あともう一人の女が豚リリア?

二人に囲まれて後ろ姿しか見えないが、落ち着いた空色のシンプルなワンピースを着ている。

多少ふっくらしているが以前の巨体ではない。
髪も油ぎっていない。ふわふわと柔らかそうな栗色の髪をハーフアップに束ねている。

腕も細くはないが色白で女性らしい手だ。白い巨大フランスパンではない。

声も、確かに豚リリアだが以前は喋るだけで鼻息が荒く息切れしているのに、今大人の女たちと落ち着いたトーンで話が続いている。笑い方も上品だ。


嘘でしょ…。顔を、本当に豚リリアか分からないじゃない。顔を見なくちゃ…。

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