疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!

ミミリン

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生活が始まった

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リリアがジーナとして過ごしてから2ヶ月が経った。


修道院の雑用はおおかた理解し積極的に取り組む。

皐月の頃一人暮らしや介護の経験もあったのですぐ覚えていった。

体型もさらに贅肉が落ち、スリムではないが標準体型になった。


髪の毛はまだまだ短いままだったがこれはこれでスッキリして気に入っている。


リリアが雑用を丁寧かつスピーディにこなすのでシスタージャスミンが授業を開く時間も
少しずつ確保できるようになってきた。子供たちはまばらだったがカズは必ず出席していた。


ロイも出席していたがリリアの監視目的が大きかった。


リリアはエプロン姿でシスタージャスミンの授業にかじり付くように出席していた。


質問があれば授業終了後ダッシュでシスタージャスミンの元へ駆け寄り分かるまで質問攻めにした。
初めの頃はシスタージャスミンも怪訝な表情で対応していたが
全身で学ぶ喜びを表現するリリアと接するうちに、リリアの質問の答えに付属する知識を付け加えたり参考になる本を貸している。

今はシスタージャスミンの時間がある時は授業内容について意見を交わすこともある。

「なあ、ジーナさんよ。何でそんなに楽しそうなんだ?」ロイが呆れ顔でリリアに尋ねる。

「ロイさん、すごいのよ!この世界には様々なことわりが有るの。点が線に繋がる!
シスタージャスミンの教えが上手いのよね!新しいことを学ぶって本当に素敵だわ!」


「ジーナはすごいよ。僕がシスターに教えてもらっても飲み込めなかったことすぐ理解しちゃうもんな。」
カズが入ってきた。

「カズ。あなたも素敵よ!あなたはとても努力家だわ。
本当はもっと学ぶ機会があっていいと思うの。働きに出るのは必須なの?」

「うん。前も言ったけど、僕はかなり運がいいんだ。
この辺りで子供が働く求人の中で一番安全な所なんだよ。
友達はもっと劣悪なところにしか行けなかった。生きていくので必死なんだ。」

「そんな…。何か策はないのかしら。」

「おい、短髪女!お前また変なこと考えているだろう!お見通しだぞ!」

「あら?ロイさん。あなた探偵になれそうね。」

「お前が分かり易すぎるんだよ!ああ、もう!カズが働く屋敷は俺の知り合いがいてるから心配すんな。
勉強のことも上手く言っておいてやるから!全く。」

「ロイさん、あなた本当に優しいのね。利益なく人のために動ける青年なんてなかなかいないですよ。
この世も捨てたもんじゃないですね。」


「何だよ、言い方がババくさいな。」

最近やっとロイにも慣れてきたリリアだが、興奮すると距離が近くなるが
冷静になると妙に他人行儀な距離感になる。
昔見たことある、雲の上の上司と若手の部下のような距離感みたいだ。

どこかリリアの方が埋められない余裕がある。それが何だか腹立たしく納得できない。俺の方が年上なのに。



「それにしても、ジーナ髪の毛なかなか伸びないね。
僕初めて見た時ジーナが女神様のように見えたんだけどな。
今も可愛いけどあの髪の毛勿体無いね。ジーナは気になる男の人とか居ないの?」


「え?気になる男の人?そうね。探している人はいるの。」

「え?何それ!」

「何だよ!誰だよ!いつの間にそんなやつできたんだよ!」

「ふふふ。子供には関係ない話よ。気にしないで。
私のこと知っても何の特にもならないわ。もっと勉強して頂戴。若者諸君。じゃあ、私はこれで。またね。」



「えええ。僕ジーナ結構好きなんだけどなー。結構ショックだ。」

「あの短髪デブだったくせに。いつの間に…。」

「ねえ、ロイ。ジーナのことデブ女とか短髪女とか言い方失礼だよ。
ジーナ何にも言わなからっていっても、僕の好きな人そんなふうに言われるのは悲しいよ。」


カズは冷ややかな目でロイを見た。


「あああ!うるせーよ。あの女はなあ!意味不明だからいいんだよ!」ロイはまたむしゃくしゃしていた。

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