疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!

ミミリン

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生活が始まった 2

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リリアは庭の手入れを手伝っていた。


当初、庭に入ること自体、ダン爺さんには嫌がられた。


「俺の聖域に入るんじゃねえ!お前みたいな変な奴に触られたらなあ、

お前の髪の毛みたいに突然植物が引っこ抜かれるだろ!」


「そんなことしません。
ダンさんがこの場所を大切にしているのは見てわかります。
ここを荒らすつもりは毛頭ありません。ここはダンさん個人の経費が掛かっていることも承知です。
いくらでも払います。


小さな面積でいいんです。この土地を分けてください。
どうしても植えたいものがあるのです。お願います。」

「やだね!お前さん貴族令嬢だろ?リリア•アルバだろ?ジーナなんかじゃねえ。
お前からもらう金は貴族の金だ。そんなもんいらねーんだよ。帰れ!」


「ったくこんだけ言えば小娘だ、泣いて帰るだろ。」ダン爺さんがため息をつくと

「知っているのなら話は早いです。そうです。
私は1日も早く自立して貴族を辞めたいのです。それを現実にする秘訣がこの庭にあるです。」


「開き直るな。どっか行ったんじゃねえのかよ」



「ダンさん、この2ヶ月で修道院の補修を手を抜かず進めてますよね。

予算をあなたに渡すようシスタージャスミンに頼みました。

お金を中抜きすることもできたはずです。でも補修した質を見ればわかります。
あなたは予算に見合う内容を施してくれました。

私が貴族令嬢であることを知っていてもバラさなかった。
私をゆすることもできたはずです。でもしなかった。

私がこの修道院にいることで建物の補修や子供たちの食事面などメリットが大きいからですよね。」


「…お嬢ちゃん、気持ち悪い奴だな。外見と中身がチグハグだ。
始めた会った時からあんたの顔つきに違和感があったんだよ。
オレはな、変な奴には近づかないようにしてんだんよ。」


「自分が変なことは自分が一番よく分かっています。ご迷惑はかけません。
この素晴らしい土地をほんの少しだけ分けていただければいいのです。そして、ほんの少しだけ栽培のコツを教えていただければ。」


「要求が増えてんじゃないかよ。」
「あー!もういいよ。お嬢ちゃんみたいな奴は怖がれせたってしつこいのは経験上知ってんだ。

仕方がねえ。あの庭の隅の一角を分けてやるよ。
次に植えるために肥料は蒔いてるからいつでも植えろ。

だがな、オレにおんぶに抱っこみたいな態度見せてみろ!一瞬で育っているもの引っこ抜いてやるからな!」


「ありがとうございます!この土地が私のこの世界に根付く第一歩になります!
ダンさんの恩は忘れません!」リリアは感動し目を潤ませながらお辞儀した。


「けっ大袈裟な奴だぜ。オレは補修にいく。暇じゃないんだ。」



ダン爺さんはため息をつきながら修道院の建物に戻っていった。



「良かった。これだけ美しい花々が育っているなら土も水も申し分ないわ。

お父様に頂いた種は希少だから、まず腕ならしにリタさんに用意してもらった薬草を育ててみましょう。
薬草の本もセリ先生のおすすめが何冊かあったし、何とかなるわ。フフフフフ。楽しみだわ。」


「この世界では、女性はズボンをはいてはいけないのかしら?スカートじゃ作業ができないわ。」
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