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指輪の刻印
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マックレーン家の屋敷から出て行き数日が経った。
私はイリスの家にお世話になっている。
ここはもうイリスとクロエの生活の場になっているようで、クロエが使う資材で埋め尽くされていた。
でも、決して散らかってはおらず、機能的かつオシャレに整理されている。
二人のセンスが良いんだろうな…。
私の仕事はイリスに協力してもらい、ある程度こちらに運んでもらった。
「仕事をするなと言ったが、無理だったな。
まあ、ルキアらしいか。」
そんなため息をつきながら書類を取りに行ってくれるイリス。
何だかんだで超優しい。
日中はクロエもイリスもフィオナさんの事務所に通っているので、昼間は自分の仕事に没頭し、それ以外は家事を手伝っている。
でも、ずっとこんな生活は続けられないんだよね。
それこそ、ディランと同席してもらう仕事もスケジュールにぎっしり入ってるしさ。
まさか旅券を見つけられるなんて予想外だったもん。
本当だったらキリのいいフェードアウトプランを練って、ディランにも納得して協力してもらうつもりだったんだけどな…。
いや、旅券を見つけたディランのせいではないか。
ディランに惹かれて、体の関係まで持って…私が未練がましくずるずると過ごしてきたからこんな結果になっちゃったんだよね。
やだな…。
男女の恋愛なんてするからこんな周りの迷惑をかける大人になっちゃったんだ。
前世の母親と一緒じゃん。
最悪。
子供が出来なかっただけマシか。
そうなのだ。
自分のような存在を作らないためには完全なる避妊をする必要があった。
この世界では避妊という方法は限られており、望まない妊娠も多くあった。
けれど、私は知ってしまったのだ。
クロエがお世話になっている修道院で魔力による避妊施術がなされていることを。
もともとあの修道院があそこまで財政に潤っているのは寄付だけではないだろうと思っていたんだよね。
イリスが理事長を見て『生臭い』と感じた理由も気になったから、クロエの特権を使って修道院の中をこっそり見て回ったこともあった。
そして、分かったことは場にそぐわない年頃の貴族令嬢や貴婦人、一部の高級娼婦が出入りしている事だった。
出入りしていた貴族を調べると、後継者問題でこれ以上子をなしてはいけない家柄や明らかに理不尽な婚姻を結ばれている女性貴族ばかりだった。
そして、その女性たちは見事なまでに妊娠していないのだ。
ここまでの情報で推理するのは、避妊術をこの修道院で行われていると踏んだ。
ディランに体の関係を持ちかけられた時、今後の人生を考えて理事長に必死にすがったのだ。
始めは相手にしてもらえなかったけど、洗いざらい理事長に説明し何とか避妊術をかけてもらった。
私の魔力が特殊過ぎて一生分の効果は持続できないって言われたけど三年ほどは妊娠しない体にしてもらえたのは本当に幸運だったわ。
まさか、ディランが私の妊娠を考えているなんて思いもしなかったけど…。
子供が出来たら次の配偶者との関係がこじれちゃうんだから、そんな話はちゃんと詰めておかなくちゃいけなかった。
色々振り返ると、私は悪女と言うよりただの無責任で自分勝手な女だってことがよく分った。
そうだ、この指輪もちゃんと返さないとな…。
デイビット様とは違う、鮮やかで輝くようなミントグリーンの指輪はまだ私の左手薬指にはまっている。
指輪を光にかざしてぼんやり眺める。
「きれ―な色…。」
ディランの綺麗なミントブルーの瞳と同じ色…。
あんまり口数は多くないから何考えているか分からないけど、あの瞳が憎しみを帯びていた頃が懐かしいな。
いつの間にか優しさが混じって、誠実な眼差しになったんだよね。
もう、その頃からちょっとずつディランの事好きになってたのかな…。
親子二代に渡ってマックレーン家の男性はいい男過ぎるぞ。
別に、ネガティブに考えてるわけじゃないけど…
前世では虐待の毒親持ちで異世界に来ても毒親バカ姉持ちの教養無し学歴なしの女な私。
そんな私が貴族のイケメンと結婚生活をまともに築けるわけがないんだよね。
不相当ってこういう時に使う言葉じゃん。
ディランには色々迷惑かけちゃったけど、最後くらいは笑ってお別れしたいのは調子が良い考えかな。
指輪を眺めながらため息をついていると
「感傷に浸っているところ申し訳ないが…。」
後ろからぬうっとイリスが指輪を覗き込んできた。
「うわっ!イリス?
いつの間に?」
「クロエの使いでな、部屋に戻って資料を取りに来たのだ。」
「そ、そっか…。」
気配がないからびっくりした…。
「その指輪…。」
イリスが指輪を指さす。
「ああ、これ?
ディランが贈ってくれたものなの。
もう次に会う時は返さないとね。」
「その指輪には何か刻印されていないのか?」
「刻印?
貴族の紋章以外に?」
「ああ。
一度その指輪を外して確認して欲しい。」
「う、うん…。」
イリスにそう言われて指輪を取り外す。
確かに、デイビット様から頂いた指輪も『親愛なる友エレノア』と彫られていた。
この指輪も『我が同士』とか彫られているのかな?
指輪の内側を確認してみる。
『わが妻ルキアに永遠の愛を誓う』
と彫られてあった。
「…。」
あれ?デイビット様とはかなりニュアンスが違うくない?
「これは…ただ事ではないぞ…。」
イリスが珍しく目を丸くして動揺している。
「え?何かやばいの?」
正直、この位のメッセージはキャバ時代色々プレゼントをもらった時死ぬほど書かれていた。
まあ、デイビット様から『友』とされた時はちょっぴりセンチメンタルにはなったけど、『最愛のルキア』『愛しの恋人ルキア』『マイラヴァ―ルキア』なんて言葉は前世ではざらだった。
「この国ではな、そもそもこの石で作られた指輪を贈られることは名誉なことでな…。」
うんうん。それは知ってる。
どこに持って行っても一目置かれるもの。
「さらに、魔力を封じ込めたものとなると、相手との深い関係が立証される。」
それも、聞いたことある。
実際私はデイビット様の魔力でエリザベスから守ってもらったし。
「さらに、この相手の名が入り、永遠の愛を誓うと彫られた指輪となると相当な想いと魔力が必要になるのだ。
そう、友への贈り物とは比べ物にならぬほど強い念がなければ作り出されない代物だ。
なんせ永遠だからな。」
「…。え?どういうこと?」
「つまり、この指輪をすでに作ったマスターは今後ルキア以外の女と結婚できないと言うことだ。」
「はあああああ!?
えええ?
い、意味が分かんない!!」
「私も本物は久々に目にした。
というか、そんな大切な説明なしにこの指輪を受け取ったのか?」
「えっと…だって…何か護身用かなって思ったから。
ディランは親切だなあって思って受け取っちゃった。」
「この指輪が無効になる方法ってあるの?」
「まあ、どちらかが死ねば無効になるかもしれないが、永遠の愛だからな。
死んでも無理じゃないか?」
「う、うそ…。」
「まあ、これを受け取ってもお互い体を繋げなければ無効になる方法もあるらしいが…。
これだけ鮮やかに輝いておれば…手遅れだな。」
ま、まじか…。
うそやん…。ディラン、そんな大事な事一言も言ってくれなかったじゃん。
「ルキアが離縁を考えていることは分かったが、この状況ではマスターが気の毒すぎるぞ。
ちゃんとマスターの思いを受け取ってから考えてやれ。
…それに、ルキアはマスターの事を好いているのだろう?
違うか?」
「うっ…。それは…。
でも…けど…。」
「まあ、私に気持ちを伝えなくても良いが、これだけ思ってくれている相手には誠実に気持ちを確かめ合うべきだ。
そうであろう?」
イリスにじろりと睨まれる。
むむむむ…と考え込むが、正論である。
「はい…おっしゃる通りです。」
ぐうの音も出ない。
「分かればよいのだ。
今晩にでも一度屋敷に戻るのだぞ我が主。」
にこりと笑みを浮かべるイリス。
「はい…承知しました…。」
「うむ。よろしい。」
どっちが奴隷なのさ。
やっぱり女王には勝てる訳がない…。
私はイリスの家にお世話になっている。
ここはもうイリスとクロエの生活の場になっているようで、クロエが使う資材で埋め尽くされていた。
でも、決して散らかってはおらず、機能的かつオシャレに整理されている。
二人のセンスが良いんだろうな…。
私の仕事はイリスに協力してもらい、ある程度こちらに運んでもらった。
「仕事をするなと言ったが、無理だったな。
まあ、ルキアらしいか。」
そんなため息をつきながら書類を取りに行ってくれるイリス。
何だかんだで超優しい。
日中はクロエもイリスもフィオナさんの事務所に通っているので、昼間は自分の仕事に没頭し、それ以外は家事を手伝っている。
でも、ずっとこんな生活は続けられないんだよね。
それこそ、ディランと同席してもらう仕事もスケジュールにぎっしり入ってるしさ。
まさか旅券を見つけられるなんて予想外だったもん。
本当だったらキリのいいフェードアウトプランを練って、ディランにも納得して協力してもらうつもりだったんだけどな…。
いや、旅券を見つけたディランのせいではないか。
ディランに惹かれて、体の関係まで持って…私が未練がましくずるずると過ごしてきたからこんな結果になっちゃったんだよね。
やだな…。
男女の恋愛なんてするからこんな周りの迷惑をかける大人になっちゃったんだ。
前世の母親と一緒じゃん。
最悪。
子供が出来なかっただけマシか。
そうなのだ。
自分のような存在を作らないためには完全なる避妊をする必要があった。
この世界では避妊という方法は限られており、望まない妊娠も多くあった。
けれど、私は知ってしまったのだ。
クロエがお世話になっている修道院で魔力による避妊施術がなされていることを。
もともとあの修道院があそこまで財政に潤っているのは寄付だけではないだろうと思っていたんだよね。
イリスが理事長を見て『生臭い』と感じた理由も気になったから、クロエの特権を使って修道院の中をこっそり見て回ったこともあった。
そして、分かったことは場にそぐわない年頃の貴族令嬢や貴婦人、一部の高級娼婦が出入りしている事だった。
出入りしていた貴族を調べると、後継者問題でこれ以上子をなしてはいけない家柄や明らかに理不尽な婚姻を結ばれている女性貴族ばかりだった。
そして、その女性たちは見事なまでに妊娠していないのだ。
ここまでの情報で推理するのは、避妊術をこの修道院で行われていると踏んだ。
ディランに体の関係を持ちかけられた時、今後の人生を考えて理事長に必死にすがったのだ。
始めは相手にしてもらえなかったけど、洗いざらい理事長に説明し何とか避妊術をかけてもらった。
私の魔力が特殊過ぎて一生分の効果は持続できないって言われたけど三年ほどは妊娠しない体にしてもらえたのは本当に幸運だったわ。
まさか、ディランが私の妊娠を考えているなんて思いもしなかったけど…。
子供が出来たら次の配偶者との関係がこじれちゃうんだから、そんな話はちゃんと詰めておかなくちゃいけなかった。
色々振り返ると、私は悪女と言うよりただの無責任で自分勝手な女だってことがよく分った。
そうだ、この指輪もちゃんと返さないとな…。
デイビット様とは違う、鮮やかで輝くようなミントグリーンの指輪はまだ私の左手薬指にはまっている。
指輪を光にかざしてぼんやり眺める。
「きれ―な色…。」
ディランの綺麗なミントブルーの瞳と同じ色…。
あんまり口数は多くないから何考えているか分からないけど、あの瞳が憎しみを帯びていた頃が懐かしいな。
いつの間にか優しさが混じって、誠実な眼差しになったんだよね。
もう、その頃からちょっとずつディランの事好きになってたのかな…。
親子二代に渡ってマックレーン家の男性はいい男過ぎるぞ。
別に、ネガティブに考えてるわけじゃないけど…
前世では虐待の毒親持ちで異世界に来ても毒親バカ姉持ちの教養無し学歴なしの女な私。
そんな私が貴族のイケメンと結婚生活をまともに築けるわけがないんだよね。
不相当ってこういう時に使う言葉じゃん。
ディランには色々迷惑かけちゃったけど、最後くらいは笑ってお別れしたいのは調子が良い考えかな。
指輪を眺めながらため息をついていると
「感傷に浸っているところ申し訳ないが…。」
後ろからぬうっとイリスが指輪を覗き込んできた。
「うわっ!イリス?
いつの間に?」
「クロエの使いでな、部屋に戻って資料を取りに来たのだ。」
「そ、そっか…。」
気配がないからびっくりした…。
「その指輪…。」
イリスが指輪を指さす。
「ああ、これ?
ディランが贈ってくれたものなの。
もう次に会う時は返さないとね。」
「その指輪には何か刻印されていないのか?」
「刻印?
貴族の紋章以外に?」
「ああ。
一度その指輪を外して確認して欲しい。」
「う、うん…。」
イリスにそう言われて指輪を取り外す。
確かに、デイビット様から頂いた指輪も『親愛なる友エレノア』と彫られていた。
この指輪も『我が同士』とか彫られているのかな?
指輪の内側を確認してみる。
『わが妻ルキアに永遠の愛を誓う』
と彫られてあった。
「…。」
あれ?デイビット様とはかなりニュアンスが違うくない?
「これは…ただ事ではないぞ…。」
イリスが珍しく目を丸くして動揺している。
「え?何かやばいの?」
正直、この位のメッセージはキャバ時代色々プレゼントをもらった時死ぬほど書かれていた。
まあ、デイビット様から『友』とされた時はちょっぴりセンチメンタルにはなったけど、『最愛のルキア』『愛しの恋人ルキア』『マイラヴァ―ルキア』なんて言葉は前世ではざらだった。
「この国ではな、そもそもこの石で作られた指輪を贈られることは名誉なことでな…。」
うんうん。それは知ってる。
どこに持って行っても一目置かれるもの。
「さらに、魔力を封じ込めたものとなると、相手との深い関係が立証される。」
それも、聞いたことある。
実際私はデイビット様の魔力でエリザベスから守ってもらったし。
「さらに、この相手の名が入り、永遠の愛を誓うと彫られた指輪となると相当な想いと魔力が必要になるのだ。
そう、友への贈り物とは比べ物にならぬほど強い念がなければ作り出されない代物だ。
なんせ永遠だからな。」
「…。え?どういうこと?」
「つまり、この指輪をすでに作ったマスターは今後ルキア以外の女と結婚できないと言うことだ。」
「はあああああ!?
えええ?
い、意味が分かんない!!」
「私も本物は久々に目にした。
というか、そんな大切な説明なしにこの指輪を受け取ったのか?」
「えっと…だって…何か護身用かなって思ったから。
ディランは親切だなあって思って受け取っちゃった。」
「この指輪が無効になる方法ってあるの?」
「まあ、どちらかが死ねば無効になるかもしれないが、永遠の愛だからな。
死んでも無理じゃないか?」
「う、うそ…。」
「まあ、これを受け取ってもお互い体を繋げなければ無効になる方法もあるらしいが…。
これだけ鮮やかに輝いておれば…手遅れだな。」
ま、まじか…。
うそやん…。ディラン、そんな大事な事一言も言ってくれなかったじゃん。
「ルキアが離縁を考えていることは分かったが、この状況ではマスターが気の毒すぎるぞ。
ちゃんとマスターの思いを受け取ってから考えてやれ。
…それに、ルキアはマスターの事を好いているのだろう?
違うか?」
「うっ…。それは…。
でも…けど…。」
「まあ、私に気持ちを伝えなくても良いが、これだけ思ってくれている相手には誠実に気持ちを確かめ合うべきだ。
そうであろう?」
イリスにじろりと睨まれる。
むむむむ…と考え込むが、正論である。
「はい…おっしゃる通りです。」
ぐうの音も出ない。
「分かればよいのだ。
今晩にでも一度屋敷に戻るのだぞ我が主。」
にこりと笑みを浮かべるイリス。
「はい…承知しました…。」
「うむ。よろしい。」
どっちが奴隷なのさ。
やっぱり女王には勝てる訳がない…。
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