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第1章
第44話 準備するのも難しい
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待って…100?なんて?
(ナビさん?今なんて言った?)
『情報再提示。およそ40分後、総数176体の魔物の群れが到達します。』
魔物の群れ…だと…?
176?…多過ぎじゃないか?
(ナビさん…どうしたらいい?)
『情報提示。村を離れることを推奨します。
現在提示できる避難ルートは、10分後に使用不能になります。』
10分?急がないとまずいってことじゃないか…
「…キャナタさ…」
「ん?どうした?何かあるのか?」
「いや…えっと…」
どう話す?いきなり大量の魔物がやって来ると話すのか?そんなもん信じられるはずがない…
「どうした?何か言いたいことがあるなら…」
「キャナタさん。逃げましょう。今すぐ逃げるなら、俺がなんとか…」
俺が話そうとしているのを、キャナタさんが止める。
「ボン!…大丈夫だ、領主様の屋敷には強力な結界石がある。屋敷の中にいれば絶対に安全だ。」
(ナビさん、結界石の効果は!?本当に耐えられるのか!?)
『情報提示。効果範囲はハボック男爵邸程度の大きさになります。この村の結界石では、今回規模の襲撃は耐えられません。』
屋敷に篭っても、無理じゃないか!?
「ダメだ!結界石じゃ防ぎきれない!逃げましょう!早くしないと…」
「ボン!落ち着け。大丈夫、俺たちが村を守る。今までもそうしてきたんだ。今回だって…」
キャナタさんは、自分に言い聞かせるように話す。
だけど、俺には無理なのが分かっている…
こんなところで言い合ってる時間も、本当は無いことも…
「ぼん…」
優子が服の裾を引っ張る。
優子の不安そうな顔を見て、俺は彼女を守らないといけないと思った…だけど、そのために逃げるのか?俺たちだけで?
「…ダメだな…目覚めが悪すぎる…」
俺は、グリムさんを助けられなかった時を思い出してしまう。
あんな思いは、もう嫌だ…
(ナビさん、この村の人達を助ける方法はあるか?)
『回答提示。マスターが迎撃準備をすることで、被害を抑える事は可能になりますが、準備を開始までの猶予時間は5分です。』
可能性があるなら…
「キャナタさん、俺が行く。優子、しろま達と避難してて。」
「ぼん!ダメだよ!一緒に居て!」
優子は、俺の腕を掴んで止める。
だけど…
「しろま、優子とでっかちゃんを頼んでいいか?」
「ぼん!待ってよ!」
『情報提示。準備開始の限界時間まで3分です。』
「ごめん。もう時間がないんだ…間に合わなくなるから行ってくるよ。後のこと、ロールさんに任せます。」
「ぼん!」
「ぼんさん?」
「キャナタさん、急ぎましょう!」
「は?ちょ、待てよボン!」
優子たちをロールさんに任せ、キャナタさんと外に出る。
後で怒られそうだけど…時間がないから仕方ない…
急いで村の入り口に向かいながら、ナビさんと交信する。
(ナビさん、迎撃準備を開始する。何から始めればいい?)
『回答提示。毒蔦により壁の補強を行い、攻性防壁に変更して下さい。』
(変更方法は?全体に魔法を使っていけばいいのか?)
『情報提示。魔法のみで変更する場合、生体魔素転換路の使用限界を迎える可能性があります。
攻性防壁化だけでは、迎撃準備としては不十分です。
迎撃効率を高めるため、村の入り口に至る道に罠を仕掛け、最終防衛点である村の入り口にも補強を施す必要があるため、外壁の補強にはストレージリング内の毒蔦を活用することを提案します。』
やる事が多い…間に合うのか…?
『情報提示。長い棒状の物を用意し、それに巻きつけることで、毒蔦の配置を効率化出来ます。』
…間に合うかじゃないな…間に合わせないといけないんだ…
「ボンじゃないか、何しに来たんだ?」
村の入り口には、まだレクレットさんしか居なかった。
他の人は、避難の準備をしている最中なんだろう…
人が居ないのは都合が良い。
「レクレットさん。その槍を貸して下さい。この村を守ります。」
「はぁ?ボン、お前何を…」
「今は時間がありません。早く。」
「いや、貸せるわけないだろ?何を言ってるんだ?」
槍は、丁度いい長さだと思っただけだし、借りられないなら別の手段を使うだけだ。
「そうですか…ならいいです。キャナタさん、手伝ってくれますか?」
「いや、ボン、何をする気か教えてくれないか?」
「…外壁を補強する準備をこれからやるんです。まずは周囲に…」
説明しようとしていると、レクレットさんが、口を挟んでくる。
時間がないのに…
「外壁になにかするのか!?何をするか分からんがダメだ!今すぐ村の中に戻れ!」
レクレットさんには悪いが、今、議論している時間的余裕はない…
早くしないと間に合わなくなってしまう。
『情報提示。準備開始の限界時間まで1分です。』
「もう時間がない!キャナタさん、行くぞ!」
「おい、待て、まだ話は…」
「村が大切なら、頼むから俺の邪魔をしないでくれ!」
俺は苛立ち、声を荒げてしまう…
ただ、それが功を奏したのか、レクレットさんはそれ以上追求してくる事がなくなった。
ーーーー
作者です。
焦ると主人公は雑になりますね…
戦闘は次…かな?
感想その他、お時間あれば是非。
(ナビさん?今なんて言った?)
『情報再提示。およそ40分後、総数176体の魔物の群れが到達します。』
魔物の群れ…だと…?
176?…多過ぎじゃないか?
(ナビさん…どうしたらいい?)
『情報提示。村を離れることを推奨します。
現在提示できる避難ルートは、10分後に使用不能になります。』
10分?急がないとまずいってことじゃないか…
「…キャナタさ…」
「ん?どうした?何かあるのか?」
「いや…えっと…」
どう話す?いきなり大量の魔物がやって来ると話すのか?そんなもん信じられるはずがない…
「どうした?何か言いたいことがあるなら…」
「キャナタさん。逃げましょう。今すぐ逃げるなら、俺がなんとか…」
俺が話そうとしているのを、キャナタさんが止める。
「ボン!…大丈夫だ、領主様の屋敷には強力な結界石がある。屋敷の中にいれば絶対に安全だ。」
(ナビさん、結界石の効果は!?本当に耐えられるのか!?)
『情報提示。効果範囲はハボック男爵邸程度の大きさになります。この村の結界石では、今回規模の襲撃は耐えられません。』
屋敷に篭っても、無理じゃないか!?
「ダメだ!結界石じゃ防ぎきれない!逃げましょう!早くしないと…」
「ボン!落ち着け。大丈夫、俺たちが村を守る。今までもそうしてきたんだ。今回だって…」
キャナタさんは、自分に言い聞かせるように話す。
だけど、俺には無理なのが分かっている…
こんなところで言い合ってる時間も、本当は無いことも…
「ぼん…」
優子が服の裾を引っ張る。
優子の不安そうな顔を見て、俺は彼女を守らないといけないと思った…だけど、そのために逃げるのか?俺たちだけで?
「…ダメだな…目覚めが悪すぎる…」
俺は、グリムさんを助けられなかった時を思い出してしまう。
あんな思いは、もう嫌だ…
(ナビさん、この村の人達を助ける方法はあるか?)
『回答提示。マスターが迎撃準備をすることで、被害を抑える事は可能になりますが、準備を開始までの猶予時間は5分です。』
可能性があるなら…
「キャナタさん、俺が行く。優子、しろま達と避難してて。」
「ぼん!ダメだよ!一緒に居て!」
優子は、俺の腕を掴んで止める。
だけど…
「しろま、優子とでっかちゃんを頼んでいいか?」
「ぼん!待ってよ!」
『情報提示。準備開始の限界時間まで3分です。』
「ごめん。もう時間がないんだ…間に合わなくなるから行ってくるよ。後のこと、ロールさんに任せます。」
「ぼん!」
「ぼんさん?」
「キャナタさん、急ぎましょう!」
「は?ちょ、待てよボン!」
優子たちをロールさんに任せ、キャナタさんと外に出る。
後で怒られそうだけど…時間がないから仕方ない…
急いで村の入り口に向かいながら、ナビさんと交信する。
(ナビさん、迎撃準備を開始する。何から始めればいい?)
『回答提示。毒蔦により壁の補強を行い、攻性防壁に変更して下さい。』
(変更方法は?全体に魔法を使っていけばいいのか?)
『情報提示。魔法のみで変更する場合、生体魔素転換路の使用限界を迎える可能性があります。
攻性防壁化だけでは、迎撃準備としては不十分です。
迎撃効率を高めるため、村の入り口に至る道に罠を仕掛け、最終防衛点である村の入り口にも補強を施す必要があるため、外壁の補強にはストレージリング内の毒蔦を活用することを提案します。』
やる事が多い…間に合うのか…?
『情報提示。長い棒状の物を用意し、それに巻きつけることで、毒蔦の配置を効率化出来ます。』
…間に合うかじゃないな…間に合わせないといけないんだ…
「ボンじゃないか、何しに来たんだ?」
村の入り口には、まだレクレットさんしか居なかった。
他の人は、避難の準備をしている最中なんだろう…
人が居ないのは都合が良い。
「レクレットさん。その槍を貸して下さい。この村を守ります。」
「はぁ?ボン、お前何を…」
「今は時間がありません。早く。」
「いや、貸せるわけないだろ?何を言ってるんだ?」
槍は、丁度いい長さだと思っただけだし、借りられないなら別の手段を使うだけだ。
「そうですか…ならいいです。キャナタさん、手伝ってくれますか?」
「いや、ボン、何をする気か教えてくれないか?」
「…外壁を補強する準備をこれからやるんです。まずは周囲に…」
説明しようとしていると、レクレットさんが、口を挟んでくる。
時間がないのに…
「外壁になにかするのか!?何をするか分からんがダメだ!今すぐ村の中に戻れ!」
レクレットさんには悪いが、今、議論している時間的余裕はない…
早くしないと間に合わなくなってしまう。
『情報提示。準備開始の限界時間まで1分です。』
「もう時間がない!キャナタさん、行くぞ!」
「おい、待て、まだ話は…」
「村が大切なら、頼むから俺の邪魔をしないでくれ!」
俺は苛立ち、声を荒げてしまう…
ただ、それが功を奏したのか、レクレットさんはそれ以上追求してくる事がなくなった。
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作者です。
焦ると主人公は雑になりますね…
戦闘は次…かな?
感想その他、お時間あれば是非。
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