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温泉からワッサムの街へは、山道になる。途中では血吸いコウモリやハゲワシが空中から襲いかかり、毒蛇が地面から襲いかかるなど、行軍は難儀だった。
「こりゃ、参謀のニーナがいないと、厄介だわ」
「とにかく、戦闘の訓練と思って、戦いながら進むんだ」
プレイヤーたちは、上空から襲いかかる敵を、小型の盾を頭上にかまえることで防ぎ、地面から襲いかかる毒蛇を、付与術師の身体強化の魔法で防がざるを得なかった。
とにかく慣れない戦闘で時間をくった一行は、一日でワッサムの街へたどり着けるはずの行程に二日もかかることになり、山間にテントを張って休まざるを得なかった。例によって、灯りはつけず、食事も冷めきった弁当だけである。
「皆の不満はわかるが、一日間は戦闘訓練に費やさないとな。そうしないと、ワッサムの街の強風に慣れているオレらみたいな、魔王側のプレイヤーとは、勝負にならねえよ」
「そういえば、ミシチェンコは、どうして魔王側についたの? アレクサンドラやイズムルードと似たような理由なの?」
綾音がふと尋ねる。
「まあな。オレはもともと大学生だった。そこそこレベルの高い大学だ。でも、高校まで受験勉強や体育会系の部活しかやらされず、趣味も何も無かったから、大学で友達の作り方がわからずにヒキコモリになってしまった。当時は授業にも飲み会にも出ずに、下宿でオンラインゲームばかりしていたよ。実際、話の合わないやつらと会話するよりも、文学や小説などの会話ができるインターネット上の友人のほうが楽しいしな。それで不登校の末に大学も留年し、八方ふさがりだった頃に、魔王によって、この世界に連れてこられたってわけだ」
「なるほど。皆、引きこもっていたことは共通しているのね」
「だから、カザネがオレらを、魔王側のプレイヤーだとして疑ってかかるのは仕方ない。でも、オレらはヒキコモリで、多かれ少なかれ忠誠を誓う相手に飢えていた以上、アヤネとカザネには忠誠を尽くすつもりだ。三国志で多くの武将が、劉備に忠誠を誓ったみたいにな。だから、カザネには、もっとオレらを信用してほしい。特にアレクサンドラをな。あいつは、言い方はキツいところがあるが、性格までは悪くないから」
「わかった。風音にも言っておくよ。たぶん、風音はそういう本音を聞いたら、喜ぶだろうし」
夜空の星を眺めながら、二人は語り合った。
翌朝はワッサムの街を目指して、行軍が再開される。さすがに前日よりは、プレイヤーたちも戦闘に慣れてきたとはいえ、まだ強風の吹く中での空中からの攻撃には、苦労させられるプレイヤーも多かった。
「ひるむな。良いか? 空中のモンスターとの戦闘ってのは、こうやるんだよ」
ミシチェンコが空中に矢を射ると、ハゲワシが落ちてくる。
「空中からの敵は、とりあえずオレが迎撃する。おまえらは地上の敵を攻撃しろ」
プレイヤーたちは、足元の毒蛇などに攻撃を集中することで、何とか山中を踏破してワッサムの街の外の検問所に到着した。既に日は暮れかけている。もちろん、検問所の門衛が気づいて、「敵襲!」と叫ぶ。とたんに、検問所の周囲のバリケードの上に、攻撃魔法職や弓矢職がズラリと姿を現した。その数は数十人もいた。「撃て!」の合図とともに、攻撃魔法と矢が雨のように撃ち出される。
「うわわっ……一時後退」
風音の号令のもと、一行は山中まで後退し始める。ところが、その背後を突く形で、検問所の門が開き、剣をかまえた戦士職が突撃してきた。
「ひるむな。俺がしんがりになるから、早く後退して態勢を立て直せ」
クラーシンが十人ほどの戦士職を率いて、敵の戦士職の中に斬り込む。もちろん、風音も数人の攻撃魔法職を率いて、敵の戦士職に攻撃魔法を撃ち込んで援護する。だが、風音の率いる攻撃魔法職の頭上から、ゴブリンの射た矢が降り注ぐ。
「ぎゃああっ!」
「ちくしょう。ゴブリンが側面から攻めてきやがった!」
攻撃魔法職の右側から数十匹のゴブリンが矢を射てきたので、攻撃魔法職は総崩れになり、後退を余儀なくされる。
「まずい。このままじゃ、俺たちも敵のまっただ中に孤立しちまう。血路を開いて後退だ」
クラーシンは退路をふさぐゴブリンどもを十数匹も斬り殺し、満身創痍になりながらも、何とか後退に成功し、味方と合流することができた。だが、息つく暇もなく、空中からは百匹ほどのハゲワシが襲いかかる。さらに、山中からは狼に騎乗したゴブリンが百匹ほど押し寄せてきた。
「なるほど。前門の虎、後門の狼ってわけね。やってくれるじゃないの」
綾音は、満身創痍のクラーシンに代わり、敵の戦士職やゴブリンと斬り合う。
「くっそ~……こんなとき、ニーナがいてくれたらなぁ……」
皆は、いつの間にか、ニーナの防御の結界に頼りきっていたことに気づかされた。
「言っても始まらないわ。ウチらが今考えるべきは、この状況を何とかすることでしょう」
もちろん、綾音にも、状況が絶望的だということは明らかだった。それでも虚勢をはらざるを得ないほど、味方は追いつめられているのだ。さすがの綾音も、今度ばかりは死を覚悟した。そんなとき、ふいに皆の頭の中に、白い光に包まれた、華奢な体つきで銀髪の女の子のイメージが浮かんだ。女の子からは、どこか神々しい気配さえした。女の子が両手を差し出すと、その両手からは一人一人を包み込むように白い光がほとばしり、皆には傷が癒えていくのが感じられた。
「……今から、わらわが言う通りに動いてください……。今、魔王の腹心は……待ち伏せ作戦が上手くいったと思い、油断しています……。この機を逃せば、あなた方が血路を開いて、ワッサムの街へ突入する機会は永久にありません……。その場合……あなた方は追撃されて全滅します……。まず、わらわが、上空から襲いかかる百匹のハゲワシを操りますから……全員でハゲワシに騎乗してください……」
そこで女の子は、ハゲワシの群れに向かって両手を差し出し、白い光で群れを包み込んだ。同時に、個々のハゲワシは右往左往し始め、群れは混乱をきたす。しばらく混乱した後、女の子が地上を指差すと、ハゲワシの群れは地上に降下し、風音たちに頭を垂れる。
「……わらわの魔力で、ハゲワシの群れを帰順させました……。早くお乗りください……」
風音はまだハゲワシが味方についたとは信じられず、恐る恐るハゲワシに触れてみたが、ハゲワシが敵対行動をとらなかったので、思い切って背中に乗ってみる。羽毛が温かくて、意外と乗り心地は悪くなかった。それを見た味方も、次々とハゲワシの背中に乗る。
「……全員、騎乗しましたね……。では、しっかり掴まっていてください……」
女の子が両手を上げると、ハゲワシの群れは一斉に空へと舞い上がった。
「どうなっているんだ? 召喚術師は何をしている? 早くハゲワシどもにアライドの軍勢を振り落とさせんか!」
敵からは怒号が聞こえるが、それもだんだん小さくなっていく。ハゲワシは上空を悠々と飛び続けた。もっとも、すぐに眼下に石造の家々が見えてきたので、そこで着陸して一行を降ろすと、ハゲワシは山中の方向へと戻っていった。
「……ここが、皆さんが目指していて……わらわが牢屋の房に捕らえられている、ワッサムの街です……。アレクサンドラも……わらわとは房こそ違えど……牢屋に捕らわれています……。どうか、わらわたちをお助けください……。わらわは……ワッサムの街を守護する風の妖精、パイロン……。魔王の腹心により、魔法もほぼ封じられた身です……。でも、皆さんがわらわを牢屋から救出してくだされば……絶大な魔力は戻り、魔法でワッサムの街を解放できます……。よろしく、お願いいたします……」
そこで、女の子の姿は煙のように消え、白い光も徐々に消えていく。
「よし、せっかくパイロンが作ってくれた機会だ。決して無駄にしないように、ウチらもすぐに動こう。敵はまだ、検問所からワッサムの街まで戻れてはいないだろうから、今のうちに街の要所要所を制圧しないと」
綾音の号令のもと、一行は動き出した。まず、街の地理を多少なりとも知っているイズムルードとミシチェンコに、だいたいの地理を聞いておく。
「ここは中央通りですね。魔王の腹心がいる神殿がありますから、そこを優先的に制圧しましょう。後は、腹心が魔法薬の調合に利用する薬屋、召喚術師が使役するモンスターを飼っている郊外の飼育場あたりでしょうか。残念ながら、牢屋の場所までは、ぼくらのような下級のプレイヤーには教えられていないんです。街には、下級のプレイヤーが立入禁止の区画があり、腹心の親衛隊がいつも警備していますから、たぶん牢屋もそこでしょう」
「なるほど。ちなみに、腹心の親衛隊は何人ぐらいいるの?」
「正確な数はわかりませんが、おそらく数十人はいます」
「なら、まずは郊外の飼育場からね。召喚術師がモンスターを操って反撃してきたら厄介だし。ヨッフェが回復魔法職を十人以上率いていって、聖壁でモンスターを一ヵ所に閉じ込め、それを攻撃魔法職が一網打尽にすれば、召喚術師は無用の長物になるわ。次は薬屋だけど、ここはウチが、イズムルードと戦士職や回復魔法職などを率いていく。建物さえ制圧したら、石造だから、敵が奪還しに来ても、攻撃魔法や矢を防いで立てこもれるだろうし、そこに狙撃できるイズムルードがいれば助かる。そして神殿は、風音とクラーシンが残りの全ての戦士職と攻撃魔法職とミシチェンコを率いて向かって。立入禁止の区画は、ウチらには地理がわからない以上、後回しよ」
綾音は矢継早に命令をくだすと、一行を三つの部隊に編成し、街の制圧に向かわせた。
「こりゃ、参謀のニーナがいないと、厄介だわ」
「とにかく、戦闘の訓練と思って、戦いながら進むんだ」
プレイヤーたちは、上空から襲いかかる敵を、小型の盾を頭上にかまえることで防ぎ、地面から襲いかかる毒蛇を、付与術師の身体強化の魔法で防がざるを得なかった。
とにかく慣れない戦闘で時間をくった一行は、一日でワッサムの街へたどり着けるはずの行程に二日もかかることになり、山間にテントを張って休まざるを得なかった。例によって、灯りはつけず、食事も冷めきった弁当だけである。
「皆の不満はわかるが、一日間は戦闘訓練に費やさないとな。そうしないと、ワッサムの街の強風に慣れているオレらみたいな、魔王側のプレイヤーとは、勝負にならねえよ」
「そういえば、ミシチェンコは、どうして魔王側についたの? アレクサンドラやイズムルードと似たような理由なの?」
綾音がふと尋ねる。
「まあな。オレはもともと大学生だった。そこそこレベルの高い大学だ。でも、高校まで受験勉強や体育会系の部活しかやらされず、趣味も何も無かったから、大学で友達の作り方がわからずにヒキコモリになってしまった。当時は授業にも飲み会にも出ずに、下宿でオンラインゲームばかりしていたよ。実際、話の合わないやつらと会話するよりも、文学や小説などの会話ができるインターネット上の友人のほうが楽しいしな。それで不登校の末に大学も留年し、八方ふさがりだった頃に、魔王によって、この世界に連れてこられたってわけだ」
「なるほど。皆、引きこもっていたことは共通しているのね」
「だから、カザネがオレらを、魔王側のプレイヤーだとして疑ってかかるのは仕方ない。でも、オレらはヒキコモリで、多かれ少なかれ忠誠を誓う相手に飢えていた以上、アヤネとカザネには忠誠を尽くすつもりだ。三国志で多くの武将が、劉備に忠誠を誓ったみたいにな。だから、カザネには、もっとオレらを信用してほしい。特にアレクサンドラをな。あいつは、言い方はキツいところがあるが、性格までは悪くないから」
「わかった。風音にも言っておくよ。たぶん、風音はそういう本音を聞いたら、喜ぶだろうし」
夜空の星を眺めながら、二人は語り合った。
翌朝はワッサムの街を目指して、行軍が再開される。さすがに前日よりは、プレイヤーたちも戦闘に慣れてきたとはいえ、まだ強風の吹く中での空中からの攻撃には、苦労させられるプレイヤーも多かった。
「ひるむな。良いか? 空中のモンスターとの戦闘ってのは、こうやるんだよ」
ミシチェンコが空中に矢を射ると、ハゲワシが落ちてくる。
「空中からの敵は、とりあえずオレが迎撃する。おまえらは地上の敵を攻撃しろ」
プレイヤーたちは、足元の毒蛇などに攻撃を集中することで、何とか山中を踏破してワッサムの街の外の検問所に到着した。既に日は暮れかけている。もちろん、検問所の門衛が気づいて、「敵襲!」と叫ぶ。とたんに、検問所の周囲のバリケードの上に、攻撃魔法職や弓矢職がズラリと姿を現した。その数は数十人もいた。「撃て!」の合図とともに、攻撃魔法と矢が雨のように撃ち出される。
「うわわっ……一時後退」
風音の号令のもと、一行は山中まで後退し始める。ところが、その背後を突く形で、検問所の門が開き、剣をかまえた戦士職が突撃してきた。
「ひるむな。俺がしんがりになるから、早く後退して態勢を立て直せ」
クラーシンが十人ほどの戦士職を率いて、敵の戦士職の中に斬り込む。もちろん、風音も数人の攻撃魔法職を率いて、敵の戦士職に攻撃魔法を撃ち込んで援護する。だが、風音の率いる攻撃魔法職の頭上から、ゴブリンの射た矢が降り注ぐ。
「ぎゃああっ!」
「ちくしょう。ゴブリンが側面から攻めてきやがった!」
攻撃魔法職の右側から数十匹のゴブリンが矢を射てきたので、攻撃魔法職は総崩れになり、後退を余儀なくされる。
「まずい。このままじゃ、俺たちも敵のまっただ中に孤立しちまう。血路を開いて後退だ」
クラーシンは退路をふさぐゴブリンどもを十数匹も斬り殺し、満身創痍になりながらも、何とか後退に成功し、味方と合流することができた。だが、息つく暇もなく、空中からは百匹ほどのハゲワシが襲いかかる。さらに、山中からは狼に騎乗したゴブリンが百匹ほど押し寄せてきた。
「なるほど。前門の虎、後門の狼ってわけね。やってくれるじゃないの」
綾音は、満身創痍のクラーシンに代わり、敵の戦士職やゴブリンと斬り合う。
「くっそ~……こんなとき、ニーナがいてくれたらなぁ……」
皆は、いつの間にか、ニーナの防御の結界に頼りきっていたことに気づかされた。
「言っても始まらないわ。ウチらが今考えるべきは、この状況を何とかすることでしょう」
もちろん、綾音にも、状況が絶望的だということは明らかだった。それでも虚勢をはらざるを得ないほど、味方は追いつめられているのだ。さすがの綾音も、今度ばかりは死を覚悟した。そんなとき、ふいに皆の頭の中に、白い光に包まれた、華奢な体つきで銀髪の女の子のイメージが浮かんだ。女の子からは、どこか神々しい気配さえした。女の子が両手を差し出すと、その両手からは一人一人を包み込むように白い光がほとばしり、皆には傷が癒えていくのが感じられた。
「……今から、わらわが言う通りに動いてください……。今、魔王の腹心は……待ち伏せ作戦が上手くいったと思い、油断しています……。この機を逃せば、あなた方が血路を開いて、ワッサムの街へ突入する機会は永久にありません……。その場合……あなた方は追撃されて全滅します……。まず、わらわが、上空から襲いかかる百匹のハゲワシを操りますから……全員でハゲワシに騎乗してください……」
そこで女の子は、ハゲワシの群れに向かって両手を差し出し、白い光で群れを包み込んだ。同時に、個々のハゲワシは右往左往し始め、群れは混乱をきたす。しばらく混乱した後、女の子が地上を指差すと、ハゲワシの群れは地上に降下し、風音たちに頭を垂れる。
「……わらわの魔力で、ハゲワシの群れを帰順させました……。早くお乗りください……」
風音はまだハゲワシが味方についたとは信じられず、恐る恐るハゲワシに触れてみたが、ハゲワシが敵対行動をとらなかったので、思い切って背中に乗ってみる。羽毛が温かくて、意外と乗り心地は悪くなかった。それを見た味方も、次々とハゲワシの背中に乗る。
「……全員、騎乗しましたね……。では、しっかり掴まっていてください……」
女の子が両手を上げると、ハゲワシの群れは一斉に空へと舞い上がった。
「どうなっているんだ? 召喚術師は何をしている? 早くハゲワシどもにアライドの軍勢を振り落とさせんか!」
敵からは怒号が聞こえるが、それもだんだん小さくなっていく。ハゲワシは上空を悠々と飛び続けた。もっとも、すぐに眼下に石造の家々が見えてきたので、そこで着陸して一行を降ろすと、ハゲワシは山中の方向へと戻っていった。
「……ここが、皆さんが目指していて……わらわが牢屋の房に捕らえられている、ワッサムの街です……。アレクサンドラも……わらわとは房こそ違えど……牢屋に捕らわれています……。どうか、わらわたちをお助けください……。わらわは……ワッサムの街を守護する風の妖精、パイロン……。魔王の腹心により、魔法もほぼ封じられた身です……。でも、皆さんがわらわを牢屋から救出してくだされば……絶大な魔力は戻り、魔法でワッサムの街を解放できます……。よろしく、お願いいたします……」
そこで、女の子の姿は煙のように消え、白い光も徐々に消えていく。
「よし、せっかくパイロンが作ってくれた機会だ。決して無駄にしないように、ウチらもすぐに動こう。敵はまだ、検問所からワッサムの街まで戻れてはいないだろうから、今のうちに街の要所要所を制圧しないと」
綾音の号令のもと、一行は動き出した。まず、街の地理を多少なりとも知っているイズムルードとミシチェンコに、だいたいの地理を聞いておく。
「ここは中央通りですね。魔王の腹心がいる神殿がありますから、そこを優先的に制圧しましょう。後は、腹心が魔法薬の調合に利用する薬屋、召喚術師が使役するモンスターを飼っている郊外の飼育場あたりでしょうか。残念ながら、牢屋の場所までは、ぼくらのような下級のプレイヤーには教えられていないんです。街には、下級のプレイヤーが立入禁止の区画があり、腹心の親衛隊がいつも警備していますから、たぶん牢屋もそこでしょう」
「なるほど。ちなみに、腹心の親衛隊は何人ぐらいいるの?」
「正確な数はわかりませんが、おそらく数十人はいます」
「なら、まずは郊外の飼育場からね。召喚術師がモンスターを操って反撃してきたら厄介だし。ヨッフェが回復魔法職を十人以上率いていって、聖壁でモンスターを一ヵ所に閉じ込め、それを攻撃魔法職が一網打尽にすれば、召喚術師は無用の長物になるわ。次は薬屋だけど、ここはウチが、イズムルードと戦士職や回復魔法職などを率いていく。建物さえ制圧したら、石造だから、敵が奪還しに来ても、攻撃魔法や矢を防いで立てこもれるだろうし、そこに狙撃できるイズムルードがいれば助かる。そして神殿は、風音とクラーシンが残りの全ての戦士職と攻撃魔法職とミシチェンコを率いて向かって。立入禁止の区画は、ウチらには地理がわからない以上、後回しよ」
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