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前編
新しい道を前にして 3
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彼は、いつもと変わらず、イスに腰かけていた。
その前に、ジョバンニが跪いている。
カウフマンの出方について話していたところだ。
ハインリヒを殺してから、1ヶ月以上は経っていた。
だが、お互いに動きがない。
(あと数日で彼女は王都に行く。見過ごしにはしないだろう)
彼がアシュリーを重要視していないと、カウフマンは判断しているはずだ。
そうなれば標的が変わる。
次はサマンサだと、彼は予測していた。
もとより、カウフマンは、彼女を持ち駒にしようとしていたのだ。
なのに、サマンサの予期せぬ動きで台無しになっている。
彼は、カウフマンが王宮を動かそうとしていることにも気づいていた。
法の改正をするためだ。
それを成し得るのには、重臣の過半数の「票」が必要となる。
鍵を握っているのが、ティンザーだった。
公爵家の内訳を考えれば、ローエルハイドとカウフマン、それぞれに付くだろう家の数は五分五分。
大派閥のウィリュアートンは別格であり、ラウズワースとアドルーリットだけでは対抗できない。
その上、ウィリュアートンには、格付け3位のシャートレーがつく。
必然的に、5つ以上の家を同調させなければ、カウフマンに勝ち目はないのだ。
とはいえ、ブレインバーク公爵家は日和見主義に過ぎてアテにはならない。
結果、ティンザーの票の価値が高まる。
だから、ラウズワースとティンザーに姻戚関係を持たせようとした。
(まさか土壇場で彼女が私の元に飛び込んでくるとは思ってもいなかっただろうよ。私も彼女が来るまで、奴の動きには気づがすにいたのだしな)
思えば、カウフマンが、サマンサを野放しにし続けるとは考えにくい。
ましてや、ローエルハイドとティンザーが懇意になるのは避けたいはずだ。
票がローエルハイド有利に流れれば、アドラントの攻略が遠のく。
「そこまでして、アドラントに欲を出すとは」
ジョバンニが不快感を滲ませ、そう言った。
近年、増えている「契約婚」も、ジョバンニを不快にさせている。
当然、彼も不快に感じていた。
カウフマンはアドラントの「例外」を口実に、契約婚という名の、人身売買を行っているのだ。
「商人の中には、欲に果てしがない者もいる」
アドラントに入るのは難しい。
だが、ロズウェルド本国の者との婚姻で、それは解消されてしまう。
本国とアドラント、どちらで暮らすかは婚姻した者たちに選択が任されている。
アドラントを選べば、そこから先は「アドラント領民」なのだ。
出入りが、ずっと楽になる。
(奴が、アドラントを本国に領地返還させるのを目的としているのは間違いない。返還後に切り売りする気だろう。だが、それでは契約婚の利が消える。本国に統合されれば契約婚など必要ないからな。その儲けを捨てる理由がわからない)
彼はイスから立ち上がった。
合わせて、ジョバンニも立ち上がる。
カウフマンがいだいている「果てしのない欲」とはなにか。
自分で言ったにもかかわらず、先読みができずにいた。
「本当に恐ろしいものがなにか、きみは知っているかい?」
ジョバンニに、というより、自分自身に問うている。
彼は魔術師としては大きな力を持っているが、同時に、万能ではないことも知っていた。
ローエルハイドでは、代々「万が一に備える」ことを厳しく教えられる。
それは、魔術でできることが限られていると、身に染みているからだ。
どれほど備えても、避けきれないことがある。
一瞬で、なにもかもを失うことになる。
「どれほど力を持っていようと、知略や謀略を張り巡らせようとも、これにだけは勝てない、というものが、この世にはある」
彼の感情が、冷たく尖っていた。
カウフマンを意識することになったのは、サマンサの来訪に寄る。
意図したものでも、なんでもない。
「偶然ってやつさ」
サマンサが彼を訪ねたのも、偶然にティモシーとマクシミリアンの会話を聞いてしまったからなのだ。
そのたったひとつの偶然が引き金となり、カウフマンの計画を台無しにし、アドラントが腐った根に侵食されていると、彼に認識させている。
「さあ、ちょいと奴に会って来ようじゃないか、欲深い商人、カウフマンに」
今夜、事におよぶ気はないが、カウフマンが、どういった人物かは見定めておく必要があった。
王都への芝居見物はサマンサを危険に晒す。
彼が同伴しない最も大きな理由は周囲を怯えさせないためだった。
だとしても、それは自動的にサマンサを「餌」にすることにもなる。
彼女は、カウフマンがどう動くかを知るための囮になるのだ。
それでも、彼の裏の意図がどうであれ、彼女には芝居見物を楽しんでもらいたいと思う。
自信をつけ、新しい愛にも手を伸ばせるようになってほしい。
囮とならざる得なくても、サマンサに対する危険には彼が対処するつもりだ。
そのため「備え」を必要としている。
彼は点門を開いた。
まずは王都の屋敷に戻り、そこからカウフマンの屋敷に転移する。
意図的に追尾可能にしておいたので、ジョバンニは勝手についてくるはずだ。
カウフマンは、彼を待っていたらしい。
不意に姿を現したというのに、少しも驚かずにいる。
年相応にはまるで見えない、薄気味の悪い男だった。
ハワード・ラペルは「商人らしい諂いかたをする」と言っていたが、それも偽りらしい。
カウフマンは彼を恐れる様子を微塵も見せなかったのだ。
彼は、カウフマンを探りつつも、対話自体は短く終わらせるつもりでいた。
今ここで始末される心配などしていないカウフマンと多くを語るのは無意味だ。
実際、わずかな会話で知りたいことは得られ、すぐに帰ろうとしたのだけれど。
「ところで、私に、きみの魔術師を紹介してはくれないのかね? さっきから屋敷の中をうろうろしていて、紹介されたがっているのではないかと思うよ?」
屋敷内にあった魔術師の気配には、早々に気づいていた。
が、指摘せず、放っておくこともできたのに、なにか気になって、そう訊ねる。
いつも通りではない、ということを無視してはいけない。
曾祖父の言葉だ。
父から教わった数少ない事柄のひとつだったため、よく覚えている。
彼が「過保護」だと言われる理由でもあった。
「ジェシー、公爵様がお呼びだ」
「あいよ」
ひょいっと、少年が姿を現す。
その姿に、しばし言葉を忘れた。
ブルーグレイの髪と瞳。
彼は、わずかに目を細める。
時を遡るような感覚があった。
ジェシーという少年は、カウフマンの肩に肘をつき、彼に視線を向けている。
「こんばんは、こーしゃくサマ」
なんの感情も持たない口調と瞳。
彼は、穏やかな笑みを浮かべて言った。
「きみは、なかなか優秀そうだ」
「かもね」
ジェシーは彼を少しも怖がっておらず、平然としている。
ジョバンニが彼の縛りを振りきった時とは明らかに違っていた。
はなから、ジェシーには「縛り」が効かない。
その理由を、彼は知っていた。
カウフマンの試みを察して、ゾッとする。
大きな収穫を得たのは確かだが、長居をしたいとは思えなかった。
いくつかの言葉を置き去りに、彼はアドラントの私室に転移する。
(ああ、そうかい。そういうことかい、カウフマン)
契約婚の利は、金銭とは無関係なところにあると悟った。
カウフマンの期待を担える「人を作る」ために必要だっただけだ。
アドラントの領民になりたがる者は多い。
貴族ですら、息子や娘を平民にしてまで契約婚をさせている。
縁戚関係という間口があれば、アドラントに入り易いからだ。
そして、70年という時が、彼を邪魔していた。
予定にはなかったものの、今夜ケリをつけられれば、どれほど心安らかでいられたか知れない。
だが、カウフマンを始末すると、領民が飢餓に苦しむことになる。
長い時を使い、商人は、アドラントから自給自足の力を取り上げたのだ。
今夜は生かしておくよりしかたがなかった。
とはいえ、いつまでも放っておく気もない。
カウフマンは、どういう形にしろ、絶対に始末しなければならない相手だ。
今夜、カウフマンとの片をつけなかった理由をジョバンニに語ったあと、ジェシーを思う。
彼は、魔力に関係なく、血脈が見えた。
そのことは、ほとんどの者には知られていない。
確かな繋がりは、当人同士が近くにいる必要があったが、血脈の糸の切れ端から大雑把に、何人の子がいるかくらいは判断できる。
カウフマンからは、異様なほどの数の血脈の糸が伸びていた。
その中の1本が、ジェシーと繋っていたのだ。
ジェシーが姿を現したため、はっきりと視えた。
アドラントは、カウフマンの餌場であり、飼育場。
領地返還もまた金銭的な利益が主目的ではないのだろう。
バラバラに切り売りすることで飼育場の痕跡を消すのが最大の目的に違いない。
本国との行き来が容易になれば、自然と人の交わりも増える。
そうやって、本来の目的を隠蔽しようとした。
ジェシーという「奇跡」の子ができたから。
飼育場は役割を終えたのだ。
ジョバンニではないが、それこそ「そこまでするのか」と思う。
ゾッとする。
だからこそ、許してはおけない。
彼は、冷たく凍った心で、口元を緩める
アドラントから、カウフマンの血脈を根こそぎ引き抜くと決めていた。
ジェシーから伸びていた、もう1本の血脈。
ブルーグレイの髪と瞳。
それは、彼の祖父と同じ色。
ジェシーには、カウフマンの血とともに、ローエルハイドの血が流れている。
その前に、ジョバンニが跪いている。
カウフマンの出方について話していたところだ。
ハインリヒを殺してから、1ヶ月以上は経っていた。
だが、お互いに動きがない。
(あと数日で彼女は王都に行く。見過ごしにはしないだろう)
彼がアシュリーを重要視していないと、カウフマンは判断しているはずだ。
そうなれば標的が変わる。
次はサマンサだと、彼は予測していた。
もとより、カウフマンは、彼女を持ち駒にしようとしていたのだ。
なのに、サマンサの予期せぬ動きで台無しになっている。
彼は、カウフマンが王宮を動かそうとしていることにも気づいていた。
法の改正をするためだ。
それを成し得るのには、重臣の過半数の「票」が必要となる。
鍵を握っているのが、ティンザーだった。
公爵家の内訳を考えれば、ローエルハイドとカウフマン、それぞれに付くだろう家の数は五分五分。
大派閥のウィリュアートンは別格であり、ラウズワースとアドルーリットだけでは対抗できない。
その上、ウィリュアートンには、格付け3位のシャートレーがつく。
必然的に、5つ以上の家を同調させなければ、カウフマンに勝ち目はないのだ。
とはいえ、ブレインバーク公爵家は日和見主義に過ぎてアテにはならない。
結果、ティンザーの票の価値が高まる。
だから、ラウズワースとティンザーに姻戚関係を持たせようとした。
(まさか土壇場で彼女が私の元に飛び込んでくるとは思ってもいなかっただろうよ。私も彼女が来るまで、奴の動きには気づがすにいたのだしな)
思えば、カウフマンが、サマンサを野放しにし続けるとは考えにくい。
ましてや、ローエルハイドとティンザーが懇意になるのは避けたいはずだ。
票がローエルハイド有利に流れれば、アドラントの攻略が遠のく。
「そこまでして、アドラントに欲を出すとは」
ジョバンニが不快感を滲ませ、そう言った。
近年、増えている「契約婚」も、ジョバンニを不快にさせている。
当然、彼も不快に感じていた。
カウフマンはアドラントの「例外」を口実に、契約婚という名の、人身売買を行っているのだ。
「商人の中には、欲に果てしがない者もいる」
アドラントに入るのは難しい。
だが、ロズウェルド本国の者との婚姻で、それは解消されてしまう。
本国とアドラント、どちらで暮らすかは婚姻した者たちに選択が任されている。
アドラントを選べば、そこから先は「アドラント領民」なのだ。
出入りが、ずっと楽になる。
(奴が、アドラントを本国に領地返還させるのを目的としているのは間違いない。返還後に切り売りする気だろう。だが、それでは契約婚の利が消える。本国に統合されれば契約婚など必要ないからな。その儲けを捨てる理由がわからない)
彼はイスから立ち上がった。
合わせて、ジョバンニも立ち上がる。
カウフマンがいだいている「果てしのない欲」とはなにか。
自分で言ったにもかかわらず、先読みができずにいた。
「本当に恐ろしいものがなにか、きみは知っているかい?」
ジョバンニに、というより、自分自身に問うている。
彼は魔術師としては大きな力を持っているが、同時に、万能ではないことも知っていた。
ローエルハイドでは、代々「万が一に備える」ことを厳しく教えられる。
それは、魔術でできることが限られていると、身に染みているからだ。
どれほど備えても、避けきれないことがある。
一瞬で、なにもかもを失うことになる。
「どれほど力を持っていようと、知略や謀略を張り巡らせようとも、これにだけは勝てない、というものが、この世にはある」
彼の感情が、冷たく尖っていた。
カウフマンを意識することになったのは、サマンサの来訪に寄る。
意図したものでも、なんでもない。
「偶然ってやつさ」
サマンサが彼を訪ねたのも、偶然にティモシーとマクシミリアンの会話を聞いてしまったからなのだ。
そのたったひとつの偶然が引き金となり、カウフマンの計画を台無しにし、アドラントが腐った根に侵食されていると、彼に認識させている。
「さあ、ちょいと奴に会って来ようじゃないか、欲深い商人、カウフマンに」
今夜、事におよぶ気はないが、カウフマンが、どういった人物かは見定めておく必要があった。
王都への芝居見物はサマンサを危険に晒す。
彼が同伴しない最も大きな理由は周囲を怯えさせないためだった。
だとしても、それは自動的にサマンサを「餌」にすることにもなる。
彼女は、カウフマンがどう動くかを知るための囮になるのだ。
それでも、彼の裏の意図がどうであれ、彼女には芝居見物を楽しんでもらいたいと思う。
自信をつけ、新しい愛にも手を伸ばせるようになってほしい。
囮とならざる得なくても、サマンサに対する危険には彼が対処するつもりだ。
そのため「備え」を必要としている。
彼は点門を開いた。
まずは王都の屋敷に戻り、そこからカウフマンの屋敷に転移する。
意図的に追尾可能にしておいたので、ジョバンニは勝手についてくるはずだ。
カウフマンは、彼を待っていたらしい。
不意に姿を現したというのに、少しも驚かずにいる。
年相応にはまるで見えない、薄気味の悪い男だった。
ハワード・ラペルは「商人らしい諂いかたをする」と言っていたが、それも偽りらしい。
カウフマンは彼を恐れる様子を微塵も見せなかったのだ。
彼は、カウフマンを探りつつも、対話自体は短く終わらせるつもりでいた。
今ここで始末される心配などしていないカウフマンと多くを語るのは無意味だ。
実際、わずかな会話で知りたいことは得られ、すぐに帰ろうとしたのだけれど。
「ところで、私に、きみの魔術師を紹介してはくれないのかね? さっきから屋敷の中をうろうろしていて、紹介されたがっているのではないかと思うよ?」
屋敷内にあった魔術師の気配には、早々に気づいていた。
が、指摘せず、放っておくこともできたのに、なにか気になって、そう訊ねる。
いつも通りではない、ということを無視してはいけない。
曾祖父の言葉だ。
父から教わった数少ない事柄のひとつだったため、よく覚えている。
彼が「過保護」だと言われる理由でもあった。
「ジェシー、公爵様がお呼びだ」
「あいよ」
ひょいっと、少年が姿を現す。
その姿に、しばし言葉を忘れた。
ブルーグレイの髪と瞳。
彼は、わずかに目を細める。
時を遡るような感覚があった。
ジェシーという少年は、カウフマンの肩に肘をつき、彼に視線を向けている。
「こんばんは、こーしゃくサマ」
なんの感情も持たない口調と瞳。
彼は、穏やかな笑みを浮かべて言った。
「きみは、なかなか優秀そうだ」
「かもね」
ジェシーは彼を少しも怖がっておらず、平然としている。
ジョバンニが彼の縛りを振りきった時とは明らかに違っていた。
はなから、ジェシーには「縛り」が効かない。
その理由を、彼は知っていた。
カウフマンの試みを察して、ゾッとする。
大きな収穫を得たのは確かだが、長居をしたいとは思えなかった。
いくつかの言葉を置き去りに、彼はアドラントの私室に転移する。
(ああ、そうかい。そういうことかい、カウフマン)
契約婚の利は、金銭とは無関係なところにあると悟った。
カウフマンの期待を担える「人を作る」ために必要だっただけだ。
アドラントの領民になりたがる者は多い。
貴族ですら、息子や娘を平民にしてまで契約婚をさせている。
縁戚関係という間口があれば、アドラントに入り易いからだ。
そして、70年という時が、彼を邪魔していた。
予定にはなかったものの、今夜ケリをつけられれば、どれほど心安らかでいられたか知れない。
だが、カウフマンを始末すると、領民が飢餓に苦しむことになる。
長い時を使い、商人は、アドラントから自給自足の力を取り上げたのだ。
今夜は生かしておくよりしかたがなかった。
とはいえ、いつまでも放っておく気もない。
カウフマンは、どういう形にしろ、絶対に始末しなければならない相手だ。
今夜、カウフマンとの片をつけなかった理由をジョバンニに語ったあと、ジェシーを思う。
彼は、魔力に関係なく、血脈が見えた。
そのことは、ほとんどの者には知られていない。
確かな繋がりは、当人同士が近くにいる必要があったが、血脈の糸の切れ端から大雑把に、何人の子がいるかくらいは判断できる。
カウフマンからは、異様なほどの数の血脈の糸が伸びていた。
その中の1本が、ジェシーと繋っていたのだ。
ジェシーが姿を現したため、はっきりと視えた。
アドラントは、カウフマンの餌場であり、飼育場。
領地返還もまた金銭的な利益が主目的ではないのだろう。
バラバラに切り売りすることで飼育場の痕跡を消すのが最大の目的に違いない。
本国との行き来が容易になれば、自然と人の交わりも増える。
そうやって、本来の目的を隠蔽しようとした。
ジェシーという「奇跡」の子ができたから。
飼育場は役割を終えたのだ。
ジョバンニではないが、それこそ「そこまでするのか」と思う。
ゾッとする。
だからこそ、許してはおけない。
彼は、冷たく凍った心で、口元を緩める
アドラントから、カウフマンの血脈を根こそぎ引き抜くと決めていた。
ジェシーから伸びていた、もう1本の血脈。
ブルーグレイの髪と瞳。
それは、彼の祖父と同じ色。
ジェシーには、カウフマンの血とともに、ローエルハイドの血が流れている。
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