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第2章 黒い風と金のいと
暗闇に飛ぶ 2
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ジークは、公爵家の屋敷にある木に、烏姿でとまっていた。
王宮には魔術師がいて近づけないからだ。
することもないので、昨夜のことを、つらつら思い出している。
森から飛び立ち、一直線にラペル公爵家の屋敷へと向かった。
当然、姿は消していたが、ジークにとって壁はあってなきがごとし。
するりと室内に入り込んでから、姿を消したまま、人型に戻った。
相手が魔術師ならば、魔術感知で、どこにどんな奴がいるか、だいたいわかる。
が、魔術師でない場合は、魔力感知に引っかからないため、面倒なのだ。
歩いたり飛び回ったりして、探さなくてはならない。
しかも、屋内となれば、さらに面倒なことになる。
ジークお得意の、上空からの探索ができないからだ。
必然的に、人の気配を辿っていくしかなくなる。
彼にとっても同じなので、あえて夜を選んだのだろう。
夜は人の気配が少ない。
使用人たちが動き回っている昼間よりは、探し易くなる。
ジークは、彼よりも先に屋敷に着いていたが、彼とどちらが先にラペル公爵を探し出せるか、心密かに競争していた。
ジークにとっての、ささやかな遊びのひとつだ。
そして、彼が室内に足を踏み入れた頃には、ジークはラペル公爵を見つけていた。
広間の一室に、ローエルハイド公爵家ほどではないが、なかなかに座り心地の良さそうなソファがある。
そこに、屋敷の主であるラペル公爵の姿があった。
横広のソファには、もう1人。
おそらく公爵家の三男だろうと、当たりをつける。
ジークは、三男の顔も知らなかったし、興味もない。
ただ2人が、わざわざ隣合わせに座り、こそこそと話をしているので、そうなのだろうと思っただけだ。
早言葉を使うまでもなかった。
ジークが公爵を見つけたと、彼はすぐに気づく。
案の定、姿を消しているジークの隣に彼は「飛んで」きた。
「ルパート、久しぶりだね。隣にいるのはメルヴィンかな」
ぎくっとした様子で、2人が顔を上げる。
彼は、今時期、使われていない暖炉の側に立っていた。
2人からすれば、彼の横顔しか見られない。
それでも、誰だかに気づいたのだろう。
目に見えて、顔色を蒼褪めさせた。
声も発せずにいる2人へと、彼が声をかける。
「このところ、私の周りが煩わしくてね」
2人の心臓の音が聞こえるような気がした。
彼の声は低く、とても冷ややかだ。
孫娘に語りかけている時とは、まるで違う。
彼の本質を心得ているジークにとっては、こちらのほうが馴染み深い。
彼が孫娘を相手に、声をあげて笑う姿を見ては、繰り返し違和感をおぼえるくらいなのだ。
「私だって不本意なのだよ。わかるだろう、ルパート?」
彼は、貴族らしくないのに、貴族をよく知っている。
爵位付けで呼ばず、名を呼ぶのは、己の上位性を示す貴族習慣だった。
事実、2人は体を寄せ合うようにして、怯えていた。
彼が姿を現してから、そこそこ時間が経つのに、まだ言葉を発さない。
ローエルハイドにちょっかいを出しておいて、何もないはずがないだろうに、とジークは呆れかえる。
いったい誰に喧嘩を売っている気でいたのか、と。
「ああ、失礼したね。立ったままだと話しにくいかい?」
彼は足音も立てず、彼らの向かいまで進み、1人掛けのソファに腰を下ろした。
足を組み、両手の指を交差させ、胸の前に置く。
「それで?」
短い言葉に、2人は、なおさら縮み上がった。
三男、メルヴィンとかいう奴は、見た目にもガタガタと震えている。
つまらない相手だ。
これなら、まだしもレスターのほうがマシだった。
一応は、抵抗しようとの気概を見せたのだから。
彼に言い訳は通用しないが、言い訳しないよりはいい。
と、思っていたところで、ラペル公爵が小刻みに震えながら口を開いた。
そして、言い訳どころか最悪なことを言う。
「こ、この家の下位貴族には、セシエヴィル子爵が、いるのですよ、大公様」
貴族というのは、たいてい愚かなものだ。
だとしても、このラペル公爵は、最悪から数えて、相当な上位に来るだろう。
考えなしにもほどがある。
それくらい、彼のことを知らないのかもしれないけれど。
「それで?」
彼の口調は、いささかも揺るがない。
さっきとまったく同じ言葉に、同じ口調。
少しばかり彼を知っている者ならば、けして口にしない名を、ラペル公爵は言葉にしてしまっている。
それは、自分で自分の息の根を止めるようなものだ。
逃げ道はないし、取り返しもつかない。
ジークからすると「あーあ」という感じ。
「で、ですから……わ、私に何かあれば……し、子爵家も困るだろうと……」
声が尻すぼみに小さくなっていく。
が、もう手遅れだった。
もとより手遅れだったのだし。
「それが、私に何か関係があるとでも思っているのかね、ルパート」
ラペル公爵が、何か言いたげに口をパクパクさせる。
窒息しかけの魚みたいだ、とジークは思った。
そこから、孫娘と釣りをしていた彼は本当に楽しそうだった、と回想を広げる。
ラペル公爵と三男がどうなるのか、わかっていたからだ。
あとは、彼の指示待ち。
やることが決まっているのだから、たいして面白味はない。
「不本意だ、と、言ったはずだが」
彼が指をほどいた。
時間をかける意味などないのだ。
ここに来る前から、結果は出ている。
合図を受け取り、ジークは、そっと2人の側に近づいた。
そして、膝の上に小型のナイフを置いてやる。
急に現れたナイフに、2人は、いよいよ青くなった。
膝の上でナイフが躍るほど、震えている。
「どちらでもかまわない。きみが選びたまえ」
2人はナイフを取ろうとしない。
彼が、すうっと目を細めた。
黒い瞳に、深い闇が広がっている。
そこは、覗き込んだら戻っては来られない黒い渦なのだ。
「この屋敷が、いつまでもあると思わないことだ」
そのほうが簡単だと言わんばかりの口調だった。
淡々と、やけになんでもなさそうに、彼は言う。
「本当に、私はどちらでもかまわないのだよ」
不意に、ラペル公爵の震えが止まった。
三男は、まだ震えている。
お気の毒様ではあるが、とてもつまらない。
なにしろナイフを置くしかやることがなかったので。
「自死を選べば、家を残してくださるのですか?」
ラペル公爵が死んでも、長男や次男が家督を継ぐことはできる。
が、屋敷が消されれば、家ごとなくなる。
2つにひとつ。
貴族というものは愚かで、そして、家に執着するものだ。
己の命が潰えても、名を残すことにこだわる。
ジークには意味がわからないが、貴族とはそういうものらしい。
自分が死んだあとのことなんてわからないのに、と呆れた。
「さてね。死んでみれば、わかるのじゃないかな」
彼が、そっけなく言う。
レスターには、苦痛ある生を望んだ。
ラペル公爵には、苦痛ある死を望んでいる。
生も死も、そこに苦痛があるかどうかに、意味があった。
だから、彼はラペル公爵に「解」を与えないのだ。
命を絶っても家は残らないかもしれない。
が、命を絶たなければ、確実に家はなくなる。
「そ、そんな……っ……お約束もなしに死ねと仰るのですか……っ……?」
メルヴィンとかいう奴が叫んでいた。
彼は、視線をそちらに向け、冷ややかに言う。
「何を言っているのかわからないね。私が、いつ、きみたちに死ねと言った?」
2人は、それ以上、言葉を発しなかった。
ようやく気づいたのだろう。
何を言っても無駄だ、ということに。
自分たちの愚かさにも気づいているかはともかく。
結局、しばらく時間をかけたのち、2人は自死を選んだ。
見とどけてから、彼は立ち上がり、ジークに軽く肩をすくめてみせた。
つまらないことにつきあわせて悪かったね、というように。
(まぁね。最初から、つまんねーコトになるって、わかってたサ)
ジークは回想を終わらせる。
王宮にいる彼は、相変わらずの調子なのだろう。
ジークが、今、気にしているのは、昨夜、彼が「孫娘が待っている」と言わなかったことだけだった。
王宮には魔術師がいて近づけないからだ。
することもないので、昨夜のことを、つらつら思い出している。
森から飛び立ち、一直線にラペル公爵家の屋敷へと向かった。
当然、姿は消していたが、ジークにとって壁はあってなきがごとし。
するりと室内に入り込んでから、姿を消したまま、人型に戻った。
相手が魔術師ならば、魔術感知で、どこにどんな奴がいるか、だいたいわかる。
が、魔術師でない場合は、魔力感知に引っかからないため、面倒なのだ。
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必然的に、人の気配を辿っていくしかなくなる。
彼にとっても同じなので、あえて夜を選んだのだろう。
夜は人の気配が少ない。
使用人たちが動き回っている昼間よりは、探し易くなる。
ジークは、彼よりも先に屋敷に着いていたが、彼とどちらが先にラペル公爵を探し出せるか、心密かに競争していた。
ジークにとっての、ささやかな遊びのひとつだ。
そして、彼が室内に足を踏み入れた頃には、ジークはラペル公爵を見つけていた。
広間の一室に、ローエルハイド公爵家ほどではないが、なかなかに座り心地の良さそうなソファがある。
そこに、屋敷の主であるラペル公爵の姿があった。
横広のソファには、もう1人。
おそらく公爵家の三男だろうと、当たりをつける。
ジークは、三男の顔も知らなかったし、興味もない。
ただ2人が、わざわざ隣合わせに座り、こそこそと話をしているので、そうなのだろうと思っただけだ。
早言葉を使うまでもなかった。
ジークが公爵を見つけたと、彼はすぐに気づく。
案の定、姿を消しているジークの隣に彼は「飛んで」きた。
「ルパート、久しぶりだね。隣にいるのはメルヴィンかな」
ぎくっとした様子で、2人が顔を上げる。
彼は、今時期、使われていない暖炉の側に立っていた。
2人からすれば、彼の横顔しか見られない。
それでも、誰だかに気づいたのだろう。
目に見えて、顔色を蒼褪めさせた。
声も発せずにいる2人へと、彼が声をかける。
「このところ、私の周りが煩わしくてね」
2人の心臓の音が聞こえるような気がした。
彼の声は低く、とても冷ややかだ。
孫娘に語りかけている時とは、まるで違う。
彼の本質を心得ているジークにとっては、こちらのほうが馴染み深い。
彼が孫娘を相手に、声をあげて笑う姿を見ては、繰り返し違和感をおぼえるくらいなのだ。
「私だって不本意なのだよ。わかるだろう、ルパート?」
彼は、貴族らしくないのに、貴族をよく知っている。
爵位付けで呼ばず、名を呼ぶのは、己の上位性を示す貴族習慣だった。
事実、2人は体を寄せ合うようにして、怯えていた。
彼が姿を現してから、そこそこ時間が経つのに、まだ言葉を発さない。
ローエルハイドにちょっかいを出しておいて、何もないはずがないだろうに、とジークは呆れかえる。
いったい誰に喧嘩を売っている気でいたのか、と。
「ああ、失礼したね。立ったままだと話しにくいかい?」
彼は足音も立てず、彼らの向かいまで進み、1人掛けのソファに腰を下ろした。
足を組み、両手の指を交差させ、胸の前に置く。
「それで?」
短い言葉に、2人は、なおさら縮み上がった。
三男、メルヴィンとかいう奴は、見た目にもガタガタと震えている。
つまらない相手だ。
これなら、まだしもレスターのほうがマシだった。
一応は、抵抗しようとの気概を見せたのだから。
彼に言い訳は通用しないが、言い訳しないよりはいい。
と、思っていたところで、ラペル公爵が小刻みに震えながら口を開いた。
そして、言い訳どころか最悪なことを言う。
「こ、この家の下位貴族には、セシエヴィル子爵が、いるのですよ、大公様」
貴族というのは、たいてい愚かなものだ。
だとしても、このラペル公爵は、最悪から数えて、相当な上位に来るだろう。
考えなしにもほどがある。
それくらい、彼のことを知らないのかもしれないけれど。
「それで?」
彼の口調は、いささかも揺るがない。
さっきとまったく同じ言葉に、同じ口調。
少しばかり彼を知っている者ならば、けして口にしない名を、ラペル公爵は言葉にしてしまっている。
それは、自分で自分の息の根を止めるようなものだ。
逃げ道はないし、取り返しもつかない。
ジークからすると「あーあ」という感じ。
「で、ですから……わ、私に何かあれば……し、子爵家も困るだろうと……」
声が尻すぼみに小さくなっていく。
が、もう手遅れだった。
もとより手遅れだったのだし。
「それが、私に何か関係があるとでも思っているのかね、ルパート」
ラペル公爵が、何か言いたげに口をパクパクさせる。
窒息しかけの魚みたいだ、とジークは思った。
そこから、孫娘と釣りをしていた彼は本当に楽しそうだった、と回想を広げる。
ラペル公爵と三男がどうなるのか、わかっていたからだ。
あとは、彼の指示待ち。
やることが決まっているのだから、たいして面白味はない。
「不本意だ、と、言ったはずだが」
彼が指をほどいた。
時間をかける意味などないのだ。
ここに来る前から、結果は出ている。
合図を受け取り、ジークは、そっと2人の側に近づいた。
そして、膝の上に小型のナイフを置いてやる。
急に現れたナイフに、2人は、いよいよ青くなった。
膝の上でナイフが躍るほど、震えている。
「どちらでもかまわない。きみが選びたまえ」
2人はナイフを取ろうとしない。
彼が、すうっと目を細めた。
黒い瞳に、深い闇が広がっている。
そこは、覗き込んだら戻っては来られない黒い渦なのだ。
「この屋敷が、いつまでもあると思わないことだ」
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「本当に、私はどちらでもかまわないのだよ」
不意に、ラペル公爵の震えが止まった。
三男は、まだ震えている。
お気の毒様ではあるが、とてもつまらない。
なにしろナイフを置くしかやることがなかったので。
「自死を選べば、家を残してくださるのですか?」
ラペル公爵が死んでも、長男や次男が家督を継ぐことはできる。
が、屋敷が消されれば、家ごとなくなる。
2つにひとつ。
貴族というものは愚かで、そして、家に執着するものだ。
己の命が潰えても、名を残すことにこだわる。
ジークには意味がわからないが、貴族とはそういうものらしい。
自分が死んだあとのことなんてわからないのに、と呆れた。
「さてね。死んでみれば、わかるのじゃないかな」
彼が、そっけなく言う。
レスターには、苦痛ある生を望んだ。
ラペル公爵には、苦痛ある死を望んでいる。
生も死も、そこに苦痛があるかどうかに、意味があった。
だから、彼はラペル公爵に「解」を与えないのだ。
命を絶っても家は残らないかもしれない。
が、命を絶たなければ、確実に家はなくなる。
「そ、そんな……っ……お約束もなしに死ねと仰るのですか……っ……?」
メルヴィンとかいう奴が叫んでいた。
彼は、視線をそちらに向け、冷ややかに言う。
「何を言っているのかわからないね。私が、いつ、きみたちに死ねと言った?」
2人は、それ以上、言葉を発しなかった。
ようやく気づいたのだろう。
何を言っても無駄だ、ということに。
自分たちの愚かさにも気づいているかはともかく。
結局、しばらく時間をかけたのち、2人は自死を選んだ。
見とどけてから、彼は立ち上がり、ジークに軽く肩をすくめてみせた。
つまらないことにつきあわせて悪かったね、というように。
(まぁね。最初から、つまんねーコトになるって、わかってたサ)
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