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第2章 黒い風と金のいと
あの日と同じ空 3
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王宮には、正妃選びの儀以来、1度も来ていない。
グレイのように、頭の中に見取り図も入ってはいなかった。
だから、ここがどこかもわからずにいる。
「申し訳ありません。レティシア姫様、私は兄上の部屋を訪ねたことがありませんので、直接、門を開くことができませんでした」
「サイラスがいるのは、王子様の部屋なの?」
「そのようです。魔力が、兄上の私室のほうに流れていますから」
ザカリーは、魔術に精通しているらしい。
しかも、王子様より達者な様子。
魔力の流れも見えるのだろう。
屋敷でも、その流れを視線で追っていた。
「王子様の部屋はわかる?」
「はい、それは知っておりますが……」
「なに?」
「行かれるおつもりですか?」
「うん」
ザカリーが、少し困った顔をする。
その意味を、レティシアはつかめなかった。
「案内するのは嫌かな? できない、とか?」
「いえ……案内はできるのですが……サイラスは危険です。レティシア姫様を危険に晒しては……兄上に叱られそうな気がします」
がくっと、腰が折れそうになる。
兄に叱られることを心配するとは、どこまで気が弱いのだろう。
(見た感じ、そんなに子供じゃないと思うんだけどなぁ……まぁ、あの”兄上”サマじゃ、怖がってもしかたないかもしれないけどさ)
さりとて、案内してもらえないのは、レティシアが困るのだ。
自分で探すことはできないのだから。
「大丈夫、心配しなくていいよ。王子様が怒ったら、私が取りなしてあげる」
「……わかりました。レティシア姫様のご機嫌を損なえば、それこそ兄上に叱られるかもしれませんし」
がくがくっと、腰が砕けそうになった。
この噛み合わなさに、やはりあの王子様の兄弟だ、と感じる。
(てゆーか、あの粘着王子め、どんだけ私を暴れん坊だって弟に話してんだよ)
王子様に対しては、ずいぶんと我慢強く接しているつもりだ。
これくらいのことで「機嫌を損ねる」と思われるのは、心外だった。
しかし、腹を立てている場合ではない。
一刻を争う事態なのだ。
このままでは、サリーの命が危ない。
「それじゃ、早く案内して」
「こちらです」
ザカリーが体を向けたほうに、レティシアは走る。
とたん、ザカリーの姿が後ろに流れた。
「ちょ……お待ちください、レティシア姫様!」
「え……??」
レティシアとしては、それほど速く走った覚えはない。
ザカリーは、とんでもなく足が遅いようだ。
必死で駆けてくる。
「案内してもらってるのに悪いけどさ、もう少し速く走れないの?」
「す、少しお待ちを」
ザカリーが、手をササッと動かした。
なにか魔術でも発動したのだろう。
「補助の魔術をかけましたので、これで少しは速くなったかと」
「わかった。できるだけ速く走ってね。サリーの命がかかってるんだから」
こくっとザカリーはうなずき、真剣な顔つきになる。
補助魔法のおかげで、ザカリーの速度も上がった。
レティシアは、ザカリーについて走りながら、ふつふつと怒りを滾らせている。
「なんなの、あいつ。なんで、こんなことするんだろ」
「サイラスですか?」
「そう、あいつ! 意味わかんないよ! サリーまで巻き込むなんてさ!」
「おそらく、彼女だけではないでしょう」
ザカリーの言葉に、レティシアは首をかしげた。
サイラスは、そもそもローエルハイドを目の敵にしている。
自分や祖父に絡んできては、周りを危険に晒していた。
(グレイなんて2回も巻き込まれてるし! 今度はサリーだし!)
エッテルハイムの城のことも、私戦のことも、結局のところ、自分と祖父がターゲットで、2人は巻き込まれただけだ。
「あの……えーと……」
「なに? はっきり言っていいよ」
「怒りませんか?」
「……怒らないから」
兄も兄で面倒だが、弟も弟で面倒くさい。
兄ほど横柄でないところは良いとしても。
「彼女のような半端者……あ! ひっぱたかないでくださいね!」
「今はいいよ。サリーはいないから」
「半端者から、サイラスは、魔力を奪っているのではないかと思います」
「どういうこと?」
「半端者の場合、国王との契約がないため、魔術師よりも、器から魔力を引き離し易いのです。もちろん簡単ではありませんが」
そういうことか、と思った。
サリーだけではなく、国王と契約していない魔力持ちから、サイラスは魔力を奪っているのだ。
「それって……どのくらいになるの?」
「半端者は、千人に1人程度の割合で現れると言われています」
千人に1人、つまり0.001%の割合になる。
そう思うと、少ない気がした。
が、しかし。
「我が国の人口は、およそ400万人。そのうち、王都にいるのは3割ほどになります。さらに、そのうちの千人に……」
「結果、何人くらいになるの?!」
計算に弱いわけではないが、走りながらだと、考えがまとまらない。
ザカリーに言ってもらったほうが早い、と思う。
「およそ1200人です……が、王都に住んでいない者の出入りもありますので、それを考えると、多ければ2千人くらいになるかと」
「そんなにっ?!」
1人の持つ魔力がまちまちだとしても、集まれば大きな力になるだろう。
なにより、命の危険がある。
サイラスを止められなければ、一気に2千人もの命が奪われるのだ。
「絶対、ダメだよ、そんなの!」
大勢が、なんの理由もなく、殺されようとしていた。
その2千人を大事に思う人だっているのに。
事実、レティシアは、サリーを大事に思っている。
(そうだよ、綺麗事だよ。私はサリーを助けたくて、ここに来たんだから)
それでも、大勢の見知らぬ人たちが犠牲になるのを、なんとも思わないわけではない。
サリーを助ける、その結果として大勢の人も助かるのなら、そのほうがいいではないか、と思った。
「あそこです!」
ザカリーが、ひとつの扉を指さす。
気持ちが悪いくらい、周囲は静かだった。
「こ、これは……」
「どうしたの?」
「王宮内の魔術師から、魔力を感知できなくなりつつあります」
この静けさは、そのせいかもしれない。
ザカリーが、眉をきゅっと寄せている。
深刻そうな表情をしていた。
「彼らは、サイラスから魔力分配されております。それを止められ……むしろ、逆に吸い上げられているのかもしれません」
「えっ? 魔術師って、国王様から魔力を与えられてるんじゃないのっ?」
「国王様が直接、魔力を与えておられるのは……魔術師長だけです。ですから、サイラスに魔力を与えているのは、魔術師長なのです」
「魔術師長は、魔力を止められる?」
「おそらく、もう止めているでしょう。ですが、すでに与えた魔力があります」
サイラスの魔力は、膨れ上がるいっぽうなのだろう。
ザカリーの口調からすると、回収もできなさそうだ。
「サイラスみたいに、吸い上げられないんだね?」
「彼の器には、国王様からの魔力と半端者の魔力とが、混じってしまっています」
選り分けができないから、吸い上げられない、ということらしい。
1度、紅茶に入れたミルクを取り出すことができないのと同じで。
(やっぱりサイラスを止めるしかないんだ)
レティシアは、扉に視線を向けて足を踏み出す。
祖父の言葉を、思い出した。
『次に、もしサイラスと顔を会わせたら、殺されると思いなさい』
グレイのように、頭の中に見取り図も入ってはいなかった。
だから、ここがどこかもわからずにいる。
「申し訳ありません。レティシア姫様、私は兄上の部屋を訪ねたことがありませんので、直接、門を開くことができませんでした」
「サイラスがいるのは、王子様の部屋なの?」
「そのようです。魔力が、兄上の私室のほうに流れていますから」
ザカリーは、魔術に精通しているらしい。
しかも、王子様より達者な様子。
魔力の流れも見えるのだろう。
屋敷でも、その流れを視線で追っていた。
「王子様の部屋はわかる?」
「はい、それは知っておりますが……」
「なに?」
「行かれるおつもりですか?」
「うん」
ザカリーが、少し困った顔をする。
その意味を、レティシアはつかめなかった。
「案内するのは嫌かな? できない、とか?」
「いえ……案内はできるのですが……サイラスは危険です。レティシア姫様を危険に晒しては……兄上に叱られそうな気がします」
がくっと、腰が折れそうになる。
兄に叱られることを心配するとは、どこまで気が弱いのだろう。
(見た感じ、そんなに子供じゃないと思うんだけどなぁ……まぁ、あの”兄上”サマじゃ、怖がってもしかたないかもしれないけどさ)
さりとて、案内してもらえないのは、レティシアが困るのだ。
自分で探すことはできないのだから。
「大丈夫、心配しなくていいよ。王子様が怒ったら、私が取りなしてあげる」
「……わかりました。レティシア姫様のご機嫌を損なえば、それこそ兄上に叱られるかもしれませんし」
がくがくっと、腰が砕けそうになった。
この噛み合わなさに、やはりあの王子様の兄弟だ、と感じる。
(てゆーか、あの粘着王子め、どんだけ私を暴れん坊だって弟に話してんだよ)
王子様に対しては、ずいぶんと我慢強く接しているつもりだ。
これくらいのことで「機嫌を損ねる」と思われるのは、心外だった。
しかし、腹を立てている場合ではない。
一刻を争う事態なのだ。
このままでは、サリーの命が危ない。
「それじゃ、早く案内して」
「こちらです」
ザカリーが体を向けたほうに、レティシアは走る。
とたん、ザカリーの姿が後ろに流れた。
「ちょ……お待ちください、レティシア姫様!」
「え……??」
レティシアとしては、それほど速く走った覚えはない。
ザカリーは、とんでもなく足が遅いようだ。
必死で駆けてくる。
「案内してもらってるのに悪いけどさ、もう少し速く走れないの?」
「す、少しお待ちを」
ザカリーが、手をササッと動かした。
なにか魔術でも発動したのだろう。
「補助の魔術をかけましたので、これで少しは速くなったかと」
「わかった。できるだけ速く走ってね。サリーの命がかかってるんだから」
こくっとザカリーはうなずき、真剣な顔つきになる。
補助魔法のおかげで、ザカリーの速度も上がった。
レティシアは、ザカリーについて走りながら、ふつふつと怒りを滾らせている。
「なんなの、あいつ。なんで、こんなことするんだろ」
「サイラスですか?」
「そう、あいつ! 意味わかんないよ! サリーまで巻き込むなんてさ!」
「おそらく、彼女だけではないでしょう」
ザカリーの言葉に、レティシアは首をかしげた。
サイラスは、そもそもローエルハイドを目の敵にしている。
自分や祖父に絡んできては、周りを危険に晒していた。
(グレイなんて2回も巻き込まれてるし! 今度はサリーだし!)
エッテルハイムの城のことも、私戦のことも、結局のところ、自分と祖父がターゲットで、2人は巻き込まれただけだ。
「あの……えーと……」
「なに? はっきり言っていいよ」
「怒りませんか?」
「……怒らないから」
兄も兄で面倒だが、弟も弟で面倒くさい。
兄ほど横柄でないところは良いとしても。
「彼女のような半端者……あ! ひっぱたかないでくださいね!」
「今はいいよ。サリーはいないから」
「半端者から、サイラスは、魔力を奪っているのではないかと思います」
「どういうこと?」
「半端者の場合、国王との契約がないため、魔術師よりも、器から魔力を引き離し易いのです。もちろん簡単ではありませんが」
そういうことか、と思った。
サリーだけではなく、国王と契約していない魔力持ちから、サイラスは魔力を奪っているのだ。
「それって……どのくらいになるの?」
「半端者は、千人に1人程度の割合で現れると言われています」
千人に1人、つまり0.001%の割合になる。
そう思うと、少ない気がした。
が、しかし。
「我が国の人口は、およそ400万人。そのうち、王都にいるのは3割ほどになります。さらに、そのうちの千人に……」
「結果、何人くらいになるの?!」
計算に弱いわけではないが、走りながらだと、考えがまとまらない。
ザカリーに言ってもらったほうが早い、と思う。
「およそ1200人です……が、王都に住んでいない者の出入りもありますので、それを考えると、多ければ2千人くらいになるかと」
「そんなにっ?!」
1人の持つ魔力がまちまちだとしても、集まれば大きな力になるだろう。
なにより、命の危険がある。
サイラスを止められなければ、一気に2千人もの命が奪われるのだ。
「絶対、ダメだよ、そんなの!」
大勢が、なんの理由もなく、殺されようとしていた。
その2千人を大事に思う人だっているのに。
事実、レティシアは、サリーを大事に思っている。
(そうだよ、綺麗事だよ。私はサリーを助けたくて、ここに来たんだから)
それでも、大勢の見知らぬ人たちが犠牲になるのを、なんとも思わないわけではない。
サリーを助ける、その結果として大勢の人も助かるのなら、そのほうがいいではないか、と思った。
「あそこです!」
ザカリーが、ひとつの扉を指さす。
気持ちが悪いくらい、周囲は静かだった。
「こ、これは……」
「どうしたの?」
「王宮内の魔術師から、魔力を感知できなくなりつつあります」
この静けさは、そのせいかもしれない。
ザカリーが、眉をきゅっと寄せている。
深刻そうな表情をしていた。
「彼らは、サイラスから魔力分配されております。それを止められ……むしろ、逆に吸い上げられているのかもしれません」
「えっ? 魔術師って、国王様から魔力を与えられてるんじゃないのっ?」
「国王様が直接、魔力を与えておられるのは……魔術師長だけです。ですから、サイラスに魔力を与えているのは、魔術師長なのです」
「魔術師長は、魔力を止められる?」
「おそらく、もう止めているでしょう。ですが、すでに与えた魔力があります」
サイラスの魔力は、膨れ上がるいっぽうなのだろう。
ザカリーの口調からすると、回収もできなさそうだ。
「サイラスみたいに、吸い上げられないんだね?」
「彼の器には、国王様からの魔力と半端者の魔力とが、混じってしまっています」
選り分けができないから、吸い上げられない、ということらしい。
1度、紅茶に入れたミルクを取り出すことができないのと同じで。
(やっぱりサイラスを止めるしかないんだ)
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