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第2章 黒い風と金のいと
王子様をやめました 3
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彼は、王太子との会話につきあってはいる。
さりとて、本気で国の行く末など考えてはいない。
ジークには丸分かりだ。
もうずっと、上の空。
実のところ、ジークも、だいぶ上の空だった。
王太子の話が難しいとか、退屈だからとかではない。
それも、少しはあるけれども。
(ま、好きにすればいいんじゃねーの?)
「む。なんだ、その、どうでもいいという言い草は」
(どーでもいいよ、国とか。オレには、関係ねーからサ)
「確かにな。国がどうであれ、大公もジークも変わらんか」
(そういうコト)
王太子は、あっさり納得した顔をする。
間が抜けていても、馬鹿ではないと思えるところだ。
理屈で、ちゃんと考えている。
王太子が「馬鹿」になるのは、彼の孫娘の前でだけだった。
言わなくてもいいことを言ったり、やったりする。
とても理屈で考えているとは思い難い。
ほかのことでは、そうならないのだから、本質は「馬鹿」ではないはずなのに。
(おい)
「なんだ?」
(あの話、本当なのかよ?)
「本当だ。あれが、そう言っていた」
彼の孫娘は、男と良い感じになったことがある。
事実とするなら、誰なのか、というのが気になった。
(理想の男ってのが、そいつか?)
「そこまでは、わからん」
(なんで、聞いとかねーんだよ、間抜け!)
「ザカリーのことで手一杯だったのだから、しかたあるまい」
王太子も、気にはしているらしい。
少し肩を落としている。
ちゃんと聞いておくのだった、と後悔しているのだろう。
(王宮に行く前のことかもしんねーな)
「正妃選びの儀の前、ということか?」
見えていないとわかってはいるが、ジークは、うなずいた。
彼は、何も言わずにいるものの、会話に興味は持っている。
上の空だったのは、孫娘の「良い感じになった男」について、考えていたからに違いないのだし。
(そうとしか考えらんねえ)
「なぜだ?」
(あれから、オレ、だいたい、ここに常駐してるからサ)
もし男が訪ねてきていたら、それがどんな奴であろうと知っている。
騎士であれば、絶対に見逃したりはしていない。
「だが、常に見張ってはおらんのだろ?」
(オレがいない間に誰か来てたって、屋敷のヤツらが噂するはずなんだよ)
「聞いておらんのだな?」
(ぜーんぜん。男の影すらない)
あれから、噂になっていないかと思い、ジークは屋敷内をうろつき回っている。
姿を消しているのだから、警戒はされていないはずだ。
とかく勤め人たちは、噂話をしたがる。
休憩室ができてからは、噂話に花を咲かせることも増えていた。
なにかあれば、必ず噂になっていると踏んだのだけれども。
(この人の孫娘が、話題になってることは多いんだ。料理や菓子の好みとか、どんな勉強してるとか。でも、男の話は聞かねえ)
王太子が、顔をしかめている。
彼も眉をひそめていた。
ジークは、頭をカリカリと掻く。
「どこの誰なのだ。まったくわからんではないか」
そもそも彼の孫娘は、屋敷から、ほとんど出ない。
中庭を散歩するのは日課だが、屋敷の門を抜けることはなかった。
「大公」
「なにかね?」
「あれが、魔術を使えんというのは間違いないのか?」
「レティが、転移で外に出ていると言いたいのかい?」
あり得なくはない話だ。
さりとて、魔術を使ったのなら、彼にもジークにもわかる。
気づかないなんてことは、考えられなかった。
「俺は、ザカリーが、街に出ていることを知らなかったのだ」
(魔力感知できねーお前が、気づくわけねーだろ)
「だが、いくつかの魔術を併用すれば、魔術痕も隠せると聞いたぞ?」
(……それは、そうだけど……)
言われると、少し自信がなくなってくる。
魔力感知をかいくぐる方法が、まったくないわけではないからだ。
ジークは、彼のほうに視線を投げる。
「いや……私はレティの魔力を見分けられる。あの娘が、魔術を使ったのなら、必ず、私には分かるはずだ」
(だよなあ! そーだよ、分かんねーってことはねーよ)
彼の言葉に、ホッとした。
自分が、また、しくじったのではないかと不安になっていたからだ。
彼の孫娘は、とにかく突発的に動くことが多い。
少しでも目を離すと、なにかをやらかしている。
それはかまわないのだが、彼の孫娘を追えないことを、ジークは、しくじりだと感じていた。
彼女がなにをしようと、それを把握しておくこと。
それが、ジークの役目のひとつでもある。
もちろん危険に対処することが、最優先だ。
さりとて、いるはずの男の気配すら感じ取れないのは、気持ちが悪い。
「よし。こうなれば、俺が聞く」
「レティに? 直接かい?」
「そうだ。気になってしかたがない」
(お前が聞いても、話さねーと思うぜ?)
王太子は、彼の孫娘に嫌われはいないが、好かれてもいない。
王太子と話す時は、怒っていることも多かった。
彼との会話にはある楽しそうな表情は、王太子には振る舞われないのだ。
「では、大公が聞け」
「なぜ、私がきみのために、聞かなければならないのかね?」
「大公は、気になっておらんのか?」
「危険があるのかどうかは、気にしているよ」
王太子が、彼におかしな視線を向けていた。
おかしいというのは、ジークにとって、そう見える、ということだ。
睨んでいるのとも、ただ見ているのとも、違う。
「どこの誰ともわからん、姿を現そうともせぬ男など、禄でもない者に決まっている。俺は、そのような禄でもない男と、あれが良い感じになるなど、断じて許せんがな」
めずらしく、王太子の言葉に、彼が黙り込んでいた。
やりこめられた、と言ってもいい。
王太子は、言葉を飾らないのだ。
そして、怖いもの知らずなところもある。
彼に対して、こんな口の利き方をする者は、今までジークだけだった。
彼の息子ですら、彼には、1歩、引いている。
「……いいだろう。私が確認するとも。危険がないと分かれば、それでいいのだからね」
ジークは、かなり驚いていた。
うわっと声を上げそうになったのを、咄嗟に堪えたほどだ。
一緒にいるようになってから、初めて見る。
彼が折れたところを。
彼は、彼のしたいようにしかしないし、やりたいことしかやらない。
人にどうこう言われ、妥協するなど、ありえなかった。
ジークは、少し、しょんぼりしてしまう。
自分がもっと役に立てていれば、彼に折れさせることはなかったのだ。
(今も会ってるとは限らねーぞ)
「昔の男、ということか?」
(王宮に行く前に会ってたんなら、そうなるだろ)
「つまり、今も、その男を忘れられずにいるのだな……」
なんだか、よけいに嫌な感じがする。
あり得そうなところが、さらに嫌だった。
彼の眉が、さっきよりも強く寄せられている。
いかにも「不愉快」といった雰囲気が、あふれていた。
「いかん! 早々に忘れさせねば! いつまでも、そのような禄でもない男を引きずっていては、あれの将来が台無しになるではないか!」
(そいつ、今どうしてんだろーな)
「わからんが、ともかく傍におらんということは……あれは、おそらく、その男に“ふられた”のだ!」
「ふられた?」
「特別な関係にはならんと言われた、ということだ!」
彼が、目を見開く。
それから、その目をすうっと細めた。
いつかは知らないが、彼の孫娘を傷つけた奴かもしれないのだ。
「それは、さすがに放ってはおけないね」
さりとて、本気で国の行く末など考えてはいない。
ジークには丸分かりだ。
もうずっと、上の空。
実のところ、ジークも、だいぶ上の空だった。
王太子の話が難しいとか、退屈だからとかではない。
それも、少しはあるけれども。
(ま、好きにすればいいんじゃねーの?)
「む。なんだ、その、どうでもいいという言い草は」
(どーでもいいよ、国とか。オレには、関係ねーからサ)
「確かにな。国がどうであれ、大公もジークも変わらんか」
(そういうコト)
王太子は、あっさり納得した顔をする。
間が抜けていても、馬鹿ではないと思えるところだ。
理屈で、ちゃんと考えている。
王太子が「馬鹿」になるのは、彼の孫娘の前でだけだった。
言わなくてもいいことを言ったり、やったりする。
とても理屈で考えているとは思い難い。
ほかのことでは、そうならないのだから、本質は「馬鹿」ではないはずなのに。
(おい)
「なんだ?」
(あの話、本当なのかよ?)
「本当だ。あれが、そう言っていた」
彼の孫娘は、男と良い感じになったことがある。
事実とするなら、誰なのか、というのが気になった。
(理想の男ってのが、そいつか?)
「そこまでは、わからん」
(なんで、聞いとかねーんだよ、間抜け!)
「ザカリーのことで手一杯だったのだから、しかたあるまい」
王太子も、気にはしているらしい。
少し肩を落としている。
ちゃんと聞いておくのだった、と後悔しているのだろう。
(王宮に行く前のことかもしんねーな)
「正妃選びの儀の前、ということか?」
見えていないとわかってはいるが、ジークは、うなずいた。
彼は、何も言わずにいるものの、会話に興味は持っている。
上の空だったのは、孫娘の「良い感じになった男」について、考えていたからに違いないのだし。
(そうとしか考えらんねえ)
「なぜだ?」
(あれから、オレ、だいたい、ここに常駐してるからサ)
もし男が訪ねてきていたら、それがどんな奴であろうと知っている。
騎士であれば、絶対に見逃したりはしていない。
「だが、常に見張ってはおらんのだろ?」
(オレがいない間に誰か来てたって、屋敷のヤツらが噂するはずなんだよ)
「聞いておらんのだな?」
(ぜーんぜん。男の影すらない)
あれから、噂になっていないかと思い、ジークは屋敷内をうろつき回っている。
姿を消しているのだから、警戒はされていないはずだ。
とかく勤め人たちは、噂話をしたがる。
休憩室ができてからは、噂話に花を咲かせることも増えていた。
なにかあれば、必ず噂になっていると踏んだのだけれども。
(この人の孫娘が、話題になってることは多いんだ。料理や菓子の好みとか、どんな勉強してるとか。でも、男の話は聞かねえ)
王太子が、顔をしかめている。
彼も眉をひそめていた。
ジークは、頭をカリカリと掻く。
「どこの誰なのだ。まったくわからんではないか」
そもそも彼の孫娘は、屋敷から、ほとんど出ない。
中庭を散歩するのは日課だが、屋敷の門を抜けることはなかった。
「大公」
「なにかね?」
「あれが、魔術を使えんというのは間違いないのか?」
「レティが、転移で外に出ていると言いたいのかい?」
あり得なくはない話だ。
さりとて、魔術を使ったのなら、彼にもジークにもわかる。
気づかないなんてことは、考えられなかった。
「俺は、ザカリーが、街に出ていることを知らなかったのだ」
(魔力感知できねーお前が、気づくわけねーだろ)
「だが、いくつかの魔術を併用すれば、魔術痕も隠せると聞いたぞ?」
(……それは、そうだけど……)
言われると、少し自信がなくなってくる。
魔力感知をかいくぐる方法が、まったくないわけではないからだ。
ジークは、彼のほうに視線を投げる。
「いや……私はレティの魔力を見分けられる。あの娘が、魔術を使ったのなら、必ず、私には分かるはずだ」
(だよなあ! そーだよ、分かんねーってことはねーよ)
彼の言葉に、ホッとした。
自分が、また、しくじったのではないかと不安になっていたからだ。
彼の孫娘は、とにかく突発的に動くことが多い。
少しでも目を離すと、なにかをやらかしている。
それはかまわないのだが、彼の孫娘を追えないことを、ジークは、しくじりだと感じていた。
彼女がなにをしようと、それを把握しておくこと。
それが、ジークの役目のひとつでもある。
もちろん危険に対処することが、最優先だ。
さりとて、いるはずの男の気配すら感じ取れないのは、気持ちが悪い。
「よし。こうなれば、俺が聞く」
「レティに? 直接かい?」
「そうだ。気になってしかたがない」
(お前が聞いても、話さねーと思うぜ?)
王太子は、彼の孫娘に嫌われはいないが、好かれてもいない。
王太子と話す時は、怒っていることも多かった。
彼との会話にはある楽しそうな表情は、王太子には振る舞われないのだ。
「では、大公が聞け」
「なぜ、私がきみのために、聞かなければならないのかね?」
「大公は、気になっておらんのか?」
「危険があるのかどうかは、気にしているよ」
王太子が、彼におかしな視線を向けていた。
おかしいというのは、ジークにとって、そう見える、ということだ。
睨んでいるのとも、ただ見ているのとも、違う。
「どこの誰ともわからん、姿を現そうともせぬ男など、禄でもない者に決まっている。俺は、そのような禄でもない男と、あれが良い感じになるなど、断じて許せんがな」
めずらしく、王太子の言葉に、彼が黙り込んでいた。
やりこめられた、と言ってもいい。
王太子は、言葉を飾らないのだ。
そして、怖いもの知らずなところもある。
彼に対して、こんな口の利き方をする者は、今までジークだけだった。
彼の息子ですら、彼には、1歩、引いている。
「……いいだろう。私が確認するとも。危険がないと分かれば、それでいいのだからね」
ジークは、かなり驚いていた。
うわっと声を上げそうになったのを、咄嗟に堪えたほどだ。
一緒にいるようになってから、初めて見る。
彼が折れたところを。
彼は、彼のしたいようにしかしないし、やりたいことしかやらない。
人にどうこう言われ、妥協するなど、ありえなかった。
ジークは、少し、しょんぼりしてしまう。
自分がもっと役に立てていれば、彼に折れさせることはなかったのだ。
(今も会ってるとは限らねーぞ)
「昔の男、ということか?」
(王宮に行く前に会ってたんなら、そうなるだろ)
「つまり、今も、その男を忘れられずにいるのだな……」
なんだか、よけいに嫌な感じがする。
あり得そうなところが、さらに嫌だった。
彼の眉が、さっきよりも強く寄せられている。
いかにも「不愉快」といった雰囲気が、あふれていた。
「いかん! 早々に忘れさせねば! いつまでも、そのような禄でもない男を引きずっていては、あれの将来が台無しになるではないか!」
(そいつ、今どうしてんだろーな)
「わからんが、ともかく傍におらんということは……あれは、おそらく、その男に“ふられた”のだ!」
「ふられた?」
「特別な関係にはならんと言われた、ということだ!」
彼が、目を見開く。
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