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最終章 黒い羽と青のそら
ロケットの中身 2
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ユージーンは、黙りこくっている。
レティシアを見つめたまま、じっとしていた。
なにやら居心地が悪くなる。
(そんなに驚くことじゃないじゃんか……てゆーか、気づくよね、フツー)
確かに、文献などには挿絵や写真の類は、載せられていない。
屋敷に来た当初、グレイに言われた通りだ。
ロケットの写真は屋敷にあったもので、外には出回っていないのだろう。
だとしても、祖父は国の英雄だ。
若かりし頃の姿くらい、知られていてもおかしくないと思うのだけれど。
「そうか……そうであったか……」
ようやくユージーンが、言葉を発した。
そして、イスに腰を落とす。
なんだか、がっくりきているようだ。
(気づかなかったのが、ショックだった? まぁ、国の英雄だもんね)
それに、今は、かなり身近にいる。
毎日のように顔を合わせているのに気づかなかったなんてと、落ち込む気持ちも、わからなくはなかった。
レティシアは、ユージーンが自分に恋をしている、ということを、考えに入れていない。
そのため、ユージーンの「がっくり」具合を勘違いしている。
「お前の理想は、大公なのだな?」
「そうだよ」
レティシアは、あたり前に答えた。
この世界に来てから、ずっとそうだったからだ。
グレイやサリーだって知っている。
隠すようなことではなかった。
「大公には、言っておらんのだろ?」
言われて、頬が少し熱くなる。
中庭で、祖父に聞かれた際のことを思い出していた。
「そりゃ……本人には言えないよ」
「なぜだ?」
「恥ずかしいからに決まってるじゃん」
「恥ずかしいことなのか?」
「恥ずかしいことなんデスよ」
乙女心というやつだ。
ユージーンには、わからないだろう。
本人を前にして「あなたが理想の男性です」なんて、とても言えない。
「日頃は、大公に大好きだなどと、言い散らかしているくせにな。なぜ理想だとは言えぬのか……意味がわからん」
「それはさぁ、ちょっと違うんだよなぁ」
祖父を大好きだと思うから、それは口にできる。
好みにしたって同じだ。
だが「理想」というのは、そういうものとは、ニュアンスが違うのだ。
理想という言葉の中には、自分の願望が、たらふく含まれている。
もう、目一杯、お腹が、たぷんたぷんになるほどに。
(こうだったらなー、こうであってほしいなーっていうのがさぁ、満々ているわけだよ。なんていうか、願望ってか、欲望に近いような……)
それが恥ずかしい、と感じる。
ほかの人に「こういう人が理想」と話すのはともかく、本人には言えない。
自分の願望、もとい、欲望を、さらけ出すようなものだからだ。
「それはよい。ところで、大公の、どういうところが理想か?」
「優しいところとか、スマートなところとか。冗談が上手くて、そつがないところも、かな」
ユージーンが、納得したようなしていないような顔で、うなずく。
レティシアの理想なのだから、ユージーンが納得する必要はないのだけれども。
「大公は皮肉屋だが、会話に関してエスプリが効いているのは確かだ」
エスプリというのは、機知という意味だったと記憶していた。
咄嗟に働く知恵であり、言うなれば「アドリブ」が上手いということ。
会話において、これがあるのとないのとでは、面白味が違う。
天気の話みたいな、当たり障りのない会話は、つまらないのだ。
(それに……お祖父さまは、私が私でもいいって、言ってくれた)
ユージーンには言えなかったが、心の中で、そう思う。
レティシアにとって、祖父の手は特別だった。
その手があるだけで、安心できる。
「まぁ、お前の理想が、わけのわからぬものであるのは、わかった」
「なんでだよ! 今、説明したじゃんか!」
「俺は、大公を優しいと思ったことはないのでな」
祖父は、おおむね誰にでも優しいし、スマートに接していた。
だが、ユージーンの言うことも、わかる。
祖父の力は、大き過ぎるのだ。
レティシアは、その力に守られているから、恐ろしいとは思わない。
(でも……敵対してる人たちにとっては……怖いよね……)
ユージーンは、今でこそ「ウチの人」だが、元は敵対する側だった。
祖父の力の大きさも、目の当たりにしている。
とても「優しい」などとは思えないだろう。
祖父は、それもわかっているから、祖父自身を嫌うのだ。
己を忌み、1人ぼっちに身を置き、死にたがりの祖父。
胸が、きゅっと痛くなる。
自分だけは、祖父に寄り添っていたい、と強く感じた。
「どうした?」
「え? なんでもないよ」
答えてから、気づく。
前かがみになっていたからか、ユージーンの首元に、レティシアのと似たようなロケットが下がっていた。
「それ、どうしたの?」
レティシアの視線を追うようにして、ユージーンが首元に視線を落とす。
それから、ロケットを手に乗せた。
なぜだか、ハッとさせられる。
ユージーンの瞳が、寂しげに揺らいだ気がしたからだ。
「これは、サハシーで買ったのだ」
言って、ユージーンは、ロケットを服の下に戻す。
表情は、いつものユージーンのものだった。
さっきの寂しげな雰囲気は消えている。
「俺は、買い物をしたことがなくてな」
「練習?」
「そのようなものだ。お前も、この前、初めて街に出たのだろ? 買い物を、したことはあるか?」
言われて、苦笑い。
この前、街に出た時は、祖父が支払いをしてくれた。
レティシアに「お小遣い」はないのだ。
「買いかたはわかると思うんだけどさ。お小遣いが……」
「金を持っておらんのか?」
こくっと、うなずく。
公爵家の財産は両親のものであって、レティシアのものではない。
屋敷にいれば、困ることもなかった。
街に出た時のカツラや、今夜の夜会服も、いつしか用意されている。
おそらくグレイが、うまく取り計らってくれているのだろう。
「宰相が、そのような吝嗇家だとは……」
「違うよ。私が、外に出ないから、必要なかったんだよね」
父はケチではない。
むしろ「お小遣い」などと言おうものなら、どんな大金を渡されるかわからないので、言い出せないのだ。
「それは、わかる。俺も、初給金をもらったのだがな。どう使えばよいのか、わからん。ウチにいれば、衣食住の心配はいらぬしな」
「だよね~ウチってさ、快適過ぎるんだよ」
レティシアの好きな本だって、山ほどある。
これといって、欲しいものが思い浮かばなかった。
「あ! じゃあさ、今度、街に行こうよ。ユージーンは、服とか小物とか、なんか見つかるかもしれないでしょ?」
「一緒に、か?」
「うん。カラコンもあるし、変装できるからね」
ユージーンが買い物をする姿を、ちょっと見てみたい。
初めてのおつかいみたいで、面白そうだ。
ユージーンの瞳の色が、やわらかくなっていることに、レティシアは気づいてはいなかった。
「カフェに立ち寄るのも、よいかもしれん」
「ジョーお勧めのカフェ! ケーキ、美味しかったもんなー」
もちろん行く前には、祖父に相談するつもりだ。
危険がなくなったのかは、今ところ定かでない。
ライラの姿は見えないが、ウィリュアートン公爵が、また騎士を差し向けてくる可能性はある。
(私もだけど……ユージーンも大変だよね。放っといてほしくても、周りが勝手に動くのは止められないから……)
王宮を出ても、窮屈には違いない。
レティシアは、好きで屋敷に、こもっているところがあったけれども。
「レティシア。今夜の記念に……ダンスでも、どうだろうか?」
その言い慣れていないのが丸分かりな口調に、笑いたくなった。
良い夜にしたい、との気持ちがあるのだろう。
出かける前にはあった、気まずさは消えている。
ユージーンが普通に接してくれたからだと、わかっていた。
「そうだね。せっかく来たんだし、踊ろっか」
レティシアを見つめたまま、じっとしていた。
なにやら居心地が悪くなる。
(そんなに驚くことじゃないじゃんか……てゆーか、気づくよね、フツー)
確かに、文献などには挿絵や写真の類は、載せられていない。
屋敷に来た当初、グレイに言われた通りだ。
ロケットの写真は屋敷にあったもので、外には出回っていないのだろう。
だとしても、祖父は国の英雄だ。
若かりし頃の姿くらい、知られていてもおかしくないと思うのだけれど。
「そうか……そうであったか……」
ようやくユージーンが、言葉を発した。
そして、イスに腰を落とす。
なんだか、がっくりきているようだ。
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それに、今は、かなり身近にいる。
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レティシアは、ユージーンが自分に恋をしている、ということを、考えに入れていない。
そのため、ユージーンの「がっくり」具合を勘違いしている。
「お前の理想は、大公なのだな?」
「そうだよ」
レティシアは、あたり前に答えた。
この世界に来てから、ずっとそうだったからだ。
グレイやサリーだって知っている。
隠すようなことではなかった。
「大公には、言っておらんのだろ?」
言われて、頬が少し熱くなる。
中庭で、祖父に聞かれた際のことを思い出していた。
「そりゃ……本人には言えないよ」
「なぜだ?」
「恥ずかしいからに決まってるじゃん」
「恥ずかしいことなのか?」
「恥ずかしいことなんデスよ」
乙女心というやつだ。
ユージーンには、わからないだろう。
本人を前にして「あなたが理想の男性です」なんて、とても言えない。
「日頃は、大公に大好きだなどと、言い散らかしているくせにな。なぜ理想だとは言えぬのか……意味がわからん」
「それはさぁ、ちょっと違うんだよなぁ」
祖父を大好きだと思うから、それは口にできる。
好みにしたって同じだ。
だが「理想」というのは、そういうものとは、ニュアンスが違うのだ。
理想という言葉の中には、自分の願望が、たらふく含まれている。
もう、目一杯、お腹が、たぷんたぷんになるほどに。
(こうだったらなー、こうであってほしいなーっていうのがさぁ、満々ているわけだよ。なんていうか、願望ってか、欲望に近いような……)
それが恥ずかしい、と感じる。
ほかの人に「こういう人が理想」と話すのはともかく、本人には言えない。
自分の願望、もとい、欲望を、さらけ出すようなものだからだ。
「それはよい。ところで、大公の、どういうところが理想か?」
「優しいところとか、スマートなところとか。冗談が上手くて、そつがないところも、かな」
ユージーンが、納得したようなしていないような顔で、うなずく。
レティシアの理想なのだから、ユージーンが納得する必要はないのだけれども。
「大公は皮肉屋だが、会話に関してエスプリが効いているのは確かだ」
エスプリというのは、機知という意味だったと記憶していた。
咄嗟に働く知恵であり、言うなれば「アドリブ」が上手いということ。
会話において、これがあるのとないのとでは、面白味が違う。
天気の話みたいな、当たり障りのない会話は、つまらないのだ。
(それに……お祖父さまは、私が私でもいいって、言ってくれた)
ユージーンには言えなかったが、心の中で、そう思う。
レティシアにとって、祖父の手は特別だった。
その手があるだけで、安心できる。
「まぁ、お前の理想が、わけのわからぬものであるのは、わかった」
「なんでだよ! 今、説明したじゃんか!」
「俺は、大公を優しいと思ったことはないのでな」
祖父は、おおむね誰にでも優しいし、スマートに接していた。
だが、ユージーンの言うことも、わかる。
祖父の力は、大き過ぎるのだ。
レティシアは、その力に守られているから、恐ろしいとは思わない。
(でも……敵対してる人たちにとっては……怖いよね……)
ユージーンは、今でこそ「ウチの人」だが、元は敵対する側だった。
祖父の力の大きさも、目の当たりにしている。
とても「優しい」などとは思えないだろう。
祖父は、それもわかっているから、祖父自身を嫌うのだ。
己を忌み、1人ぼっちに身を置き、死にたがりの祖父。
胸が、きゅっと痛くなる。
自分だけは、祖父に寄り添っていたい、と強く感じた。
「どうした?」
「え? なんでもないよ」
答えてから、気づく。
前かがみになっていたからか、ユージーンの首元に、レティシアのと似たようなロケットが下がっていた。
「それ、どうしたの?」
レティシアの視線を追うようにして、ユージーンが首元に視線を落とす。
それから、ロケットを手に乗せた。
なぜだか、ハッとさせられる。
ユージーンの瞳が、寂しげに揺らいだ気がしたからだ。
「これは、サハシーで買ったのだ」
言って、ユージーンは、ロケットを服の下に戻す。
表情は、いつものユージーンのものだった。
さっきの寂しげな雰囲気は消えている。
「俺は、買い物をしたことがなくてな」
「練習?」
「そのようなものだ。お前も、この前、初めて街に出たのだろ? 買い物を、したことはあるか?」
言われて、苦笑い。
この前、街に出た時は、祖父が支払いをしてくれた。
レティシアに「お小遣い」はないのだ。
「買いかたはわかると思うんだけどさ。お小遣いが……」
「金を持っておらんのか?」
こくっと、うなずく。
公爵家の財産は両親のものであって、レティシアのものではない。
屋敷にいれば、困ることもなかった。
街に出た時のカツラや、今夜の夜会服も、いつしか用意されている。
おそらくグレイが、うまく取り計らってくれているのだろう。
「宰相が、そのような吝嗇家だとは……」
「違うよ。私が、外に出ないから、必要なかったんだよね」
父はケチではない。
むしろ「お小遣い」などと言おうものなら、どんな大金を渡されるかわからないので、言い出せないのだ。
「それは、わかる。俺も、初給金をもらったのだがな。どう使えばよいのか、わからん。ウチにいれば、衣食住の心配はいらぬしな」
「だよね~ウチってさ、快適過ぎるんだよ」
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これといって、欲しいものが思い浮かばなかった。
「あ! じゃあさ、今度、街に行こうよ。ユージーンは、服とか小物とか、なんか見つかるかもしれないでしょ?」
「一緒に、か?」
「うん。カラコンもあるし、変装できるからね」
ユージーンが買い物をする姿を、ちょっと見てみたい。
初めてのおつかいみたいで、面白そうだ。
ユージーンの瞳の色が、やわらかくなっていることに、レティシアは気づいてはいなかった。
「カフェに立ち寄るのも、よいかもしれん」
「ジョーお勧めのカフェ! ケーキ、美味しかったもんなー」
もちろん行く前には、祖父に相談するつもりだ。
危険がなくなったのかは、今ところ定かでない。
ライラの姿は見えないが、ウィリュアートン公爵が、また騎士を差し向けてくる可能性はある。
(私もだけど……ユージーンも大変だよね。放っといてほしくても、周りが勝手に動くのは止められないから……)
王宮を出ても、窮屈には違いない。
レティシアは、好きで屋敷に、こもっているところがあったけれども。
「レティシア。今夜の記念に……ダンスでも、どうだろうか?」
その言い慣れていないのが丸分かりな口調に、笑いたくなった。
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