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最終章 黒い羽と青のそら
ロケットの中身 4
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レティシアは、自分も探すべきか迷っている。
ユージーンには、ここにいるようにと言われていた。
それでも、なくなったのは、自分のロケットなのだ。
グレイとサリーからもらった、大事な贈り物でもある。
いつも身につけていたので、首元が心もとない。
「あのぅ……あなたが、レティシア姫様ですか……?」
声をかけられ、レティシアは振り向いた。
ユージーンに引けを取らない、キラキラの金髪に、綺麗な青色の瞳をした青年が立っている。
華奢で、少し子供っぽい顔立ちに、年下だろうと思った。
「はい、そうですけど……なにか?」
青年が、ホッとしたような表情を浮かべる。
それから、小声で言った。
「それが……レティシア姫様のネックレスを拾った使用人が、そのまま懐に入れてしまい……殿下が大層に怒っておられるのです」
ネックレスを、この屋敷の勤め人がネコババしようとしたのだろう。
それを知ったユージーンが怒るのは、さもありなん、というところ。
今は勤め人をしているものの、ユージーンは元王太子なのだ。
しかも、真面目過ぎるきらいもあり、融通が効かなかったりもする。
言い聞かせて、その場をおさめる、なんてふうにはいかないのも無理はない。
「どうにもおさまりがつかず……このままでは、ウィリュアートン公爵様が大恥をかいてしまいます。なんとか、取りなしては、もらえないでしょうか?」
「わかりました。私が、ユージーンに話をします」
そもそも、ネックレスを落としたのは、自分なのだ。
誰のものかもわからないのだし、出来心で懐に入れたくなる気持ちを、理解できなくはない。
もちろんレティシア自身は、そんなことはしないけれども。
「それでは、こちらに……今は別室で、その者を叱りつけておられます……」
大騒ぎにならないよう、別の部屋に案内されたのだろう。
それが正解だ。
怒っている時のユージーンは、ことさらに周りを気にしなくなる。
もとより、人に自分がどう見られるかなど、気にしていない。
ホールにいれば、人目が集まってしようがなかったばずた。
青年に案内され、奥の部屋に向かう。
「こちらです」
青年が、扉を開いてくれた。
中に入る際、少しだけ「ん?」と思ったが、そのまま足を進める。
室内には、誰もいなかった。
振り向く間もなく、背中を、どんっと押される。
「なにするのっ?!」
前によろめきながら、振り向いた。
扉が半ば閉められていることに、ギクリとする。
そう、ここは「ウィリュアートン公爵家」なのだ。
(マズいマズいマズいっ! 元々、私が狙われてるんだった!)
うっかりついてきてしまったことを、後悔する。
ユージーンには、その場で待つように言われていた。
なのに、ロケットに気を取られていて、青年の言葉を鵜呑みにしたのだ。
いかにも、あり得そうな話でもあったし。
「私を、どうするつもり?」
青年は、少し開いたままの扉を、塞ぐようにして立っている。
レティシアは、後ろに下がり、距離を取った。
室内は、それほど広くない。
全体が石造りではあるが、打ちっ放しのコンクリートみたいに切れ目がない。
おまけに、天井がやけに低くて、圧迫感があった。
装飾品の類もなく、隠れられないのは一目瞭然。
「きみはねぇ、あいつを呼び寄せるための餌なんだよぉ」
あいつ、というのは、ユージーンのことに違いない。
ウィリュアートン公爵は、ユージーンを王太子に戻したいと考えている。
まんまと、囮に使われるはめになってしまった。
自ら囮になるのとは違い、罪悪感がわきあがってくる。
(どうしよう……ユージーンが、ここに来たら……)
自分を人質に、王太子復帰を迫られるに違いない。
ユージーンは、嫌なことを受け入れる性分ではなかった。
さりとて、今夜のユージーンが、いかに自分に気を遣っていたかを思う。
(ユージーン……私のこと、好きって……)
勘違いや、自惚れではない。
愛称の件で、ユージーンから告白されたのは、間違いないのだ。
もしかすると、嫌なことでも、ユージーンは、うなずくかもしれない。
誰だって、好きな相手を守りたいとか、助けたいとか、思ってしまう。
「ユージーンは来ないよ? 私を人質にしても無駄だから」
「そうかなぁ」
「今日は、たまたまユージーンしか暇な人がいなくて、エスコート役してもらっただけだもん。意味なんかないし」
「ふーん」
レティシアは、血の気が下がるのを感じる。
青年は、少しもレティシアの言葉を、聞いていない。
晴れた空のように青い瞳には、感情がこもっていなかった。
なにかされたわけでもないのに、体が震える。
視線が、怖くてたまらないのだ。
(弱気になっちゃダメだ! しっかりしないとツケ込まれる!)
気持ちで負ければ、相手をツケ上がらせるだけだ。
なにもできないとしたって、心を折らないこと。
レティシアは、青年を睨みつける。
「こんなことしたら、あなたが大変な目に合うだけだよ?」
青年が、馬鹿にしたように、小さく笑った。
心臓の鼓動が、ばくんばくんと、耳元で聞こえてくる。
ものすごく嫌な感じが漂っていた。
「きみの、おじーサマは、すごい人だものねぇ」
言いながらも、青年は少しも怯えていない。
が、祖父の力を、知らないわけでもなさそうだ。
知った上で、恐れてはいないのだろう。
「きみに悪さをすると、すーごく怒るのでしょう?」
「そうだよ……今ならまだ……間に合うから……私を、ここから出して」
また青年が笑った。
彼は、とても嫌な笑いかたをする。
笑われるたび、体に震えが走った。
「それは、できないなぁ。用があるんだもの」
「ユージーンは、王子様には戻らないよ!」
必死で、レティシアは抵抗を示す。
けれど、その言葉は、青年には通じていないようだった。
きょとんと、首をかしげている。
「王太子に戻したいなんて、言っていないよねぇ?」
「それなら……なにが、したいわけ……?」
青年が唇を、ぺろりと舐めた。
驚くほど、舌が赤い。
まるで血でも舐めたかのようで、怖気が走る。
「苦しめて、苦しめて、苦しめてからぁ……殺すんだぁ」
口調は、まったりとしていて、どことなし幼稚くささがあった。
だとしても、本気なのは、感じ取れる。
彼は、本気でユージーンを殺すつもりなのだ。
理由が、わからなかった。
見覚えもないし、誰なのかも知らない。
ユージーンの知り合いなのかもしれないが、そこまで恨まれることを、ユージーンがするとは思えずにいる。
ユージーンは、面倒くさくて生真面目に過ぎ、ややこしいところのある、はなはだ厄介な人ではあるけれども。
(いっつも一生懸命だし、間違いは認めるし……優しいところもあるし……)
根っからの悪人ではない。
国のことも真面目に考えていて、むしろ、良い人なのだ。
一方的に恨まれることなど、ないはずだと思う。
「あなた、誰? なんで、そんなに、ユージーンのこと恨んでるの? なにか誤解してるんじゃない? ユージーン、悪い人じゃないよ?」
レティシアには、戦うすべがない。
せめて言葉を尽くすしかなかった。
話せばわかる、が、通用しない相手がいるのは、わかっていても。
「きみは、なぁんにも、わかってないなぁ」
青年が、無機質な瞳に、レティシアを映している。
とても綺麗な色をしているのに、暖かみが、まったくない。
「ボクは、クィンシー・ロビンガム男爵。ボクの大事な、大事な、大事な、たった1人のにぃさんを、あいつは裏切った。副魔術師長サイラスを、切り捨てたあいつを、ボクは、絶対に許さない」
ユージーンには、ここにいるようにと言われていた。
それでも、なくなったのは、自分のロケットなのだ。
グレイとサリーからもらった、大事な贈り物でもある。
いつも身につけていたので、首元が心もとない。
「あのぅ……あなたが、レティシア姫様ですか……?」
声をかけられ、レティシアは振り向いた。
ユージーンに引けを取らない、キラキラの金髪に、綺麗な青色の瞳をした青年が立っている。
華奢で、少し子供っぽい顔立ちに、年下だろうと思った。
「はい、そうですけど……なにか?」
青年が、ホッとしたような表情を浮かべる。
それから、小声で言った。
「それが……レティシア姫様のネックレスを拾った使用人が、そのまま懐に入れてしまい……殿下が大層に怒っておられるのです」
ネックレスを、この屋敷の勤め人がネコババしようとしたのだろう。
それを知ったユージーンが怒るのは、さもありなん、というところ。
今は勤め人をしているものの、ユージーンは元王太子なのだ。
しかも、真面目過ぎるきらいもあり、融通が効かなかったりもする。
言い聞かせて、その場をおさめる、なんてふうにはいかないのも無理はない。
「どうにもおさまりがつかず……このままでは、ウィリュアートン公爵様が大恥をかいてしまいます。なんとか、取りなしては、もらえないでしょうか?」
「わかりました。私が、ユージーンに話をします」
そもそも、ネックレスを落としたのは、自分なのだ。
誰のものかもわからないのだし、出来心で懐に入れたくなる気持ちを、理解できなくはない。
もちろんレティシア自身は、そんなことはしないけれども。
「それでは、こちらに……今は別室で、その者を叱りつけておられます……」
大騒ぎにならないよう、別の部屋に案内されたのだろう。
それが正解だ。
怒っている時のユージーンは、ことさらに周りを気にしなくなる。
もとより、人に自分がどう見られるかなど、気にしていない。
ホールにいれば、人目が集まってしようがなかったばずた。
青年に案内され、奥の部屋に向かう。
「こちらです」
青年が、扉を開いてくれた。
中に入る際、少しだけ「ん?」と思ったが、そのまま足を進める。
室内には、誰もいなかった。
振り向く間もなく、背中を、どんっと押される。
「なにするのっ?!」
前によろめきながら、振り向いた。
扉が半ば閉められていることに、ギクリとする。
そう、ここは「ウィリュアートン公爵家」なのだ。
(マズいマズいマズいっ! 元々、私が狙われてるんだった!)
うっかりついてきてしまったことを、後悔する。
ユージーンには、その場で待つように言われていた。
なのに、ロケットに気を取られていて、青年の言葉を鵜呑みにしたのだ。
いかにも、あり得そうな話でもあったし。
「私を、どうするつもり?」
青年は、少し開いたままの扉を、塞ぐようにして立っている。
レティシアは、後ろに下がり、距離を取った。
室内は、それほど広くない。
全体が石造りではあるが、打ちっ放しのコンクリートみたいに切れ目がない。
おまけに、天井がやけに低くて、圧迫感があった。
装飾品の類もなく、隠れられないのは一目瞭然。
「きみはねぇ、あいつを呼び寄せるための餌なんだよぉ」
あいつ、というのは、ユージーンのことに違いない。
ウィリュアートン公爵は、ユージーンを王太子に戻したいと考えている。
まんまと、囮に使われるはめになってしまった。
自ら囮になるのとは違い、罪悪感がわきあがってくる。
(どうしよう……ユージーンが、ここに来たら……)
自分を人質に、王太子復帰を迫られるに違いない。
ユージーンは、嫌なことを受け入れる性分ではなかった。
さりとて、今夜のユージーンが、いかに自分に気を遣っていたかを思う。
(ユージーン……私のこと、好きって……)
勘違いや、自惚れではない。
愛称の件で、ユージーンから告白されたのは、間違いないのだ。
もしかすると、嫌なことでも、ユージーンは、うなずくかもしれない。
誰だって、好きな相手を守りたいとか、助けたいとか、思ってしまう。
「ユージーンは来ないよ? 私を人質にしても無駄だから」
「そうかなぁ」
「今日は、たまたまユージーンしか暇な人がいなくて、エスコート役してもらっただけだもん。意味なんかないし」
「ふーん」
レティシアは、血の気が下がるのを感じる。
青年は、少しもレティシアの言葉を、聞いていない。
晴れた空のように青い瞳には、感情がこもっていなかった。
なにかされたわけでもないのに、体が震える。
視線が、怖くてたまらないのだ。
(弱気になっちゃダメだ! しっかりしないとツケ込まれる!)
気持ちで負ければ、相手をツケ上がらせるだけだ。
なにもできないとしたって、心を折らないこと。
レティシアは、青年を睨みつける。
「こんなことしたら、あなたが大変な目に合うだけだよ?」
青年が、馬鹿にしたように、小さく笑った。
心臓の鼓動が、ばくんばくんと、耳元で聞こえてくる。
ものすごく嫌な感じが漂っていた。
「きみの、おじーサマは、すごい人だものねぇ」
言いながらも、青年は少しも怯えていない。
が、祖父の力を、知らないわけでもなさそうだ。
知った上で、恐れてはいないのだろう。
「きみに悪さをすると、すーごく怒るのでしょう?」
「そうだよ……今ならまだ……間に合うから……私を、ここから出して」
また青年が笑った。
彼は、とても嫌な笑いかたをする。
笑われるたび、体に震えが走った。
「それは、できないなぁ。用があるんだもの」
「ユージーンは、王子様には戻らないよ!」
必死で、レティシアは抵抗を示す。
けれど、その言葉は、青年には通じていないようだった。
きょとんと、首をかしげている。
「王太子に戻したいなんて、言っていないよねぇ?」
「それなら……なにが、したいわけ……?」
青年が唇を、ぺろりと舐めた。
驚くほど、舌が赤い。
まるで血でも舐めたかのようで、怖気が走る。
「苦しめて、苦しめて、苦しめてからぁ……殺すんだぁ」
口調は、まったりとしていて、どことなし幼稚くささがあった。
だとしても、本気なのは、感じ取れる。
彼は、本気でユージーンを殺すつもりなのだ。
理由が、わからなかった。
見覚えもないし、誰なのかも知らない。
ユージーンの知り合いなのかもしれないが、そこまで恨まれることを、ユージーンがするとは思えずにいる。
ユージーンは、面倒くさくて生真面目に過ぎ、ややこしいところのある、はなはだ厄介な人ではあるけれども。
(いっつも一生懸命だし、間違いは認めるし……優しいところもあるし……)
根っからの悪人ではない。
国のことも真面目に考えていて、むしろ、良い人なのだ。
一方的に恨まれることなど、ないはずだと思う。
「あなた、誰? なんで、そんなに、ユージーンのこと恨んでるの? なにか誤解してるんじゃない? ユージーン、悪い人じゃないよ?」
レティシアには、戦うすべがない。
せめて言葉を尽くすしかなかった。
話せばわかる、が、通用しない相手がいるのは、わかっていても。
「きみは、なぁんにも、わかってないなぁ」
青年が、無機質な瞳に、レティシアを映している。
とても綺麗な色をしているのに、暖かみが、まったくない。
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