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最終章 黒い羽と青のそら
恋かどうかがわかりません 1
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あの夜会の夜から、半月。
あれから、何事も起こっていない。
日々は、ほとんど穏やかに過ぎている。
ほとんど、というのは、屋敷から悲鳴が聞こえない日を除いて、という意味だ。
ユージーンが屋敷に来て、1ヶ月以上が経っているが、未だに悲鳴や怒鳴り声は絶えない。
とはいえ、それも日常になりつつある。
(最近、お祖父さま、前より忙しいのかなぁ)
両親が戻らない日には、屋敷に寝泊まりはしていた。
が、一緒に過ごす時間は、少なくなっている。
寂しくは感じるものの、あまり我儘も言えない。
言えば、聞いてくれると、わかってはいるのだけれど。
(お父さまのお手伝いの邪魔はできないし……森のほうだって、放っとくわけにはいかないもんね……)
この世界に来てから、ずっと祖父には頼りっ放しの、甘えっ放し。
ここでは16歳とはいえ、中身は27歳なのだ。
我儘ばかりするのもどうか、と思ってしまう。
これと言って用事があるのでもないのに、ただ「一緒にいたい」だなんて、それこそ言えるはずがない。
「大公、いるか?」
レティシアは、祖父と小ホールにいた。
久しぶりに、のんびりとお喋り中だったので、ムッとする。
昼食後の散歩から、帰ってきたところだったのだ。
「見ればわかるだろう?」
祖父に呆れ顔で言われても、ユージーンに、気にした様子はない。
相変わらずだ。
夜会の日には好感度も上がっていたのだが、日常が戻ってくると、あまり芳しくはなかった。
好感度は上がるどころか、ちょっとずつ下がっている。
毎日のように騒ぎを起こすので、やっぱりユージーンはユージーンなのだな、と思ってしまうからだ。
「話すのを忘れていたのだが、グレイの服の調達をしてくれ」
「ちょ……っ……あれ、本気だったのっ?」
夜会の日、ユージーンが着ていた服は、グレイからの借り物だった。
汚すなと言われていたらしい。
さりとて、グレイの一張羅は、汚すどころではないくらい、見るも無残な状態に成り果てた。
責任の一端は、レティシアにもある。
屋敷に帰ったユージーンの有り様を見て、グレイは卒倒しかけたのだ。
それを、レティシアが、どうにか宥めた。
責任を感じていたからだ。
サリーにも、相談はしている。
両親に言って、なんとかしてもらうつもりでいた。
なにしろレティシア自身には「お小遣い」というものがないので。
「当然だ。俺は、グレイに、汚さないと約束をしていたのだからな」
それなら、自分でなんとかしろよ、と言いたい。
とはいえ、レティシアは、自身の責任も感じていたため、言えなかった。
クィンシーはユージーンを殺したがっていたが、レティシアも標的だったのだ。
ユージーンの服がボロボロになったのは、レティシアを庇ったせい。
そして、そもそも、無防備にクィンシーについて行った、自分が悪かった。
レティシアは、そう思っている。
「だからさ、それは私が……」
「お前は、小遣いをもらっておらんのだろ?」
「それは、そうだけど……お父さまに、頼んでみようと思ってるし……」
「なぜ宰相に頼む? 宰相は、関係なかろう」
関係ないと言われれば、関係はない。
あの件に、父は関わっていないのだ。
「でも、私が……」
「子のしでかしたことの、すべて責を、親は取らねばならんのか? お前は、もう16歳なのだぞ」
「う、う~……」
ユージーンの言うことは、間違ってはいなかった。
さりとて、やはりズレている。
そういうことではなくて、と言いたいのだが、どう説明したものやら。
小遣いをくれと言えば、父は、くれるに違いない。
しかも、大金を寄越すと、わかっている。
その金でグレイの服を買うことはできるだろう。
が、それはそれで、なんとなく違う気がするのだ。
レティシアは、小遣いがほしいのではない。
ただ、グレイの服をなんとかしたいだけだった。
「第一に、大公が俺に服を貸さなかったのが悪い。次に、大公の来るのが遅かったのが悪い。よって、俺がグレイの服を汚したのは、大公のせいだ」
「あのねえ! なんでもかんでも……」
「いいのだよ、レティ」
隣に座っていた祖父が、レティシアの頭を、ぽんぽんとする。
見れば、いつものように微笑んでいた。
なのに、なにか、いつもと違うような感じもする。
「グレイの服は、私が調達しよう」
うむ、とユージーンが鷹揚にうなずく姿に、ムッとした。
あれは、祖父の責任ではないのだ。
むしろ、城を崩壊させることなく、自分たちを助けてくれたことに、感謝すべきだろう。
ほかの人たちを顧みず、助けたい者だけを助けることだってできたのだ。
そして、そのほうが、よほど簡単だったに違いないのだから。
「ところで、なぜ、半月も経ってから、言い出したのかね? どの道、私のせいであれば、もっと早く言えば良かったように思えるのだが」
確かに、と思う。
帰りの馬車の中で、ユージーンは、すでに、その結論に達していた。
今さらと言えば、今さらだ。
あの後、ユージーンは、その話を持ち出していない。
だから、レティシアは、すっかり冗談だったのだと思い、忘れていた。
「宰相になれば、国の財政にも、もっと明るくならねばならん」
唐突に、話が変わった気がする。
ユージーンの中では理屈が通っているのかもしれないが、レティシアには、どう繋がっているのか、さっぱりだった。
「なるほどね」
あっさりと納得している様子の祖父に、驚く。
レティシアにとっては、こんなに、わけがわからないのに。
「給金を精査した、ということかな?」
「その通りだ。何か分からんものが、いろいろと差っ引かれていた」
あ…と、レティシアは、ユージーンから視線を逸らせた。
おそらく、街に出た時の、カツラやドレスの代金も「差っ引かれて」いる。
サリーが、グレイに、ユージーンの給金から差し引かせる、と言っていた。
「もし国庫で、このようなことが、まかり通れば、たちまち立ち行かなくなるではないか。きちんと精査をし、正さねばならん」
「というわけで、私がグレイの服の分を賄うのが正しい、と言いに来たのかい?」
「そうだ。街に出た際にかかった金については、納得している」
納得しているのか、と思う。
レティシアには、かなり「無理矢理」感が強いが、本人が納得しているのなら、口を挟む必要はない。
「しかし、きみは、なかなかの吝嗇家だ」
「俺は、吝嗇家などでは……」
「いいことじゃあないか。国の財を、湯水のように使われては困るからねえ」
「違うぞ。俺は、吝嗇家ではない。己の金なら、湯水のごとく使う」
「いや、それも、ダメだから」
ユージーンの金銭感覚が、わからない。
理屈も通っているような、いないような。
「なにが駄目なことがある。予定を立てて、湯水のごとく使うのだぞ」
(ちょっと、なに言ってるかわかんないんですケド……)
祖父には、これもわかるのだろうか。
思って、祖父に視線を向ける。
なにか、面白そうに、口元を緩めていた。
(すごいな、お祖父さま……こんな意味不明なこと言われても、わかっちゃうんだもんね……)
視線に気づいたのか、祖父が、レティシアを見て、にっこりする。
最近、一緒にいることが減っていたせいか、心拍数が上がった。
頬が熱くなる。
やはり、祖父は素敵なのだ。
「彼と、街にでも行く予定があるのかい?」
「へ……?」
「次の休みあたり、どうかと思っている」
「は……?」
首をかしげかけて、はたとなる。
そう言えば、夜会の日に、そんな話をした。
「すべて彼が支払いをしてくれる、ということさ」
「あ……ぁあ~……そういうこと……」
ようやく話に追いつく。
祖父が言ったのは、予定を立てて金を湯水のごとく使う、ということの意味だ。
ユージーンは、奢る、と言いたかったらしい。
普通、答えが「4」になる式はなにか?と、問われれば、たいてい「2+2」か「1+3」あたりが思い浮かぶ。
けれど、ユージーンの場合は「2×(1+1)」みたいなものなのだ。
カッコの中までは、思いつかない。
「せっかくだからね。彼と2人で、冒険してみてはどうかな?」
「え……あ~……うん……」
祖父の態度に、微妙な違和感をいだきつつ、うなずく。
街へのお出かけは、もとよりレティシアが言い出したことだったからだ。
もっとも、その際は、祖父も一緒である前提で考えていたのだけれど。
あれから、何事も起こっていない。
日々は、ほとんど穏やかに過ぎている。
ほとんど、というのは、屋敷から悲鳴が聞こえない日を除いて、という意味だ。
ユージーンが屋敷に来て、1ヶ月以上が経っているが、未だに悲鳴や怒鳴り声は絶えない。
とはいえ、それも日常になりつつある。
(最近、お祖父さま、前より忙しいのかなぁ)
両親が戻らない日には、屋敷に寝泊まりはしていた。
が、一緒に過ごす時間は、少なくなっている。
寂しくは感じるものの、あまり我儘も言えない。
言えば、聞いてくれると、わかってはいるのだけれど。
(お父さまのお手伝いの邪魔はできないし……森のほうだって、放っとくわけにはいかないもんね……)
この世界に来てから、ずっと祖父には頼りっ放しの、甘えっ放し。
ここでは16歳とはいえ、中身は27歳なのだ。
我儘ばかりするのもどうか、と思ってしまう。
これと言って用事があるのでもないのに、ただ「一緒にいたい」だなんて、それこそ言えるはずがない。
「大公、いるか?」
レティシアは、祖父と小ホールにいた。
久しぶりに、のんびりとお喋り中だったので、ムッとする。
昼食後の散歩から、帰ってきたところだったのだ。
「見ればわかるだろう?」
祖父に呆れ顔で言われても、ユージーンに、気にした様子はない。
相変わらずだ。
夜会の日には好感度も上がっていたのだが、日常が戻ってくると、あまり芳しくはなかった。
好感度は上がるどころか、ちょっとずつ下がっている。
毎日のように騒ぎを起こすので、やっぱりユージーンはユージーンなのだな、と思ってしまうからだ。
「話すのを忘れていたのだが、グレイの服の調達をしてくれ」
「ちょ……っ……あれ、本気だったのっ?」
夜会の日、ユージーンが着ていた服は、グレイからの借り物だった。
汚すなと言われていたらしい。
さりとて、グレイの一張羅は、汚すどころではないくらい、見るも無残な状態に成り果てた。
責任の一端は、レティシアにもある。
屋敷に帰ったユージーンの有り様を見て、グレイは卒倒しかけたのだ。
それを、レティシアが、どうにか宥めた。
責任を感じていたからだ。
サリーにも、相談はしている。
両親に言って、なんとかしてもらうつもりでいた。
なにしろレティシア自身には「お小遣い」というものがないので。
「当然だ。俺は、グレイに、汚さないと約束をしていたのだからな」
それなら、自分でなんとかしろよ、と言いたい。
とはいえ、レティシアは、自身の責任も感じていたため、言えなかった。
クィンシーはユージーンを殺したがっていたが、レティシアも標的だったのだ。
ユージーンの服がボロボロになったのは、レティシアを庇ったせい。
そして、そもそも、無防備にクィンシーについて行った、自分が悪かった。
レティシアは、そう思っている。
「だからさ、それは私が……」
「お前は、小遣いをもらっておらんのだろ?」
「それは、そうだけど……お父さまに、頼んでみようと思ってるし……」
「なぜ宰相に頼む? 宰相は、関係なかろう」
関係ないと言われれば、関係はない。
あの件に、父は関わっていないのだ。
「でも、私が……」
「子のしでかしたことの、すべて責を、親は取らねばならんのか? お前は、もう16歳なのだぞ」
「う、う~……」
ユージーンの言うことは、間違ってはいなかった。
さりとて、やはりズレている。
そういうことではなくて、と言いたいのだが、どう説明したものやら。
小遣いをくれと言えば、父は、くれるに違いない。
しかも、大金を寄越すと、わかっている。
その金でグレイの服を買うことはできるだろう。
が、それはそれで、なんとなく違う気がするのだ。
レティシアは、小遣いがほしいのではない。
ただ、グレイの服をなんとかしたいだけだった。
「第一に、大公が俺に服を貸さなかったのが悪い。次に、大公の来るのが遅かったのが悪い。よって、俺がグレイの服を汚したのは、大公のせいだ」
「あのねえ! なんでもかんでも……」
「いいのだよ、レティ」
隣に座っていた祖父が、レティシアの頭を、ぽんぽんとする。
見れば、いつものように微笑んでいた。
なのに、なにか、いつもと違うような感じもする。
「グレイの服は、私が調達しよう」
うむ、とユージーンが鷹揚にうなずく姿に、ムッとした。
あれは、祖父の責任ではないのだ。
むしろ、城を崩壊させることなく、自分たちを助けてくれたことに、感謝すべきだろう。
ほかの人たちを顧みず、助けたい者だけを助けることだってできたのだ。
そして、そのほうが、よほど簡単だったに違いないのだから。
「ところで、なぜ、半月も経ってから、言い出したのかね? どの道、私のせいであれば、もっと早く言えば良かったように思えるのだが」
確かに、と思う。
帰りの馬車の中で、ユージーンは、すでに、その結論に達していた。
今さらと言えば、今さらだ。
あの後、ユージーンは、その話を持ち出していない。
だから、レティシアは、すっかり冗談だったのだと思い、忘れていた。
「宰相になれば、国の財政にも、もっと明るくならねばならん」
唐突に、話が変わった気がする。
ユージーンの中では理屈が通っているのかもしれないが、レティシアには、どう繋がっているのか、さっぱりだった。
「なるほどね」
あっさりと納得している様子の祖父に、驚く。
レティシアにとっては、こんなに、わけがわからないのに。
「給金を精査した、ということかな?」
「その通りだ。何か分からんものが、いろいろと差っ引かれていた」
あ…と、レティシアは、ユージーンから視線を逸らせた。
おそらく、街に出た時の、カツラやドレスの代金も「差っ引かれて」いる。
サリーが、グレイに、ユージーンの給金から差し引かせる、と言っていた。
「もし国庫で、このようなことが、まかり通れば、たちまち立ち行かなくなるではないか。きちんと精査をし、正さねばならん」
「というわけで、私がグレイの服の分を賄うのが正しい、と言いに来たのかい?」
「そうだ。街に出た際にかかった金については、納得している」
納得しているのか、と思う。
レティシアには、かなり「無理矢理」感が強いが、本人が納得しているのなら、口を挟む必要はない。
「しかし、きみは、なかなかの吝嗇家だ」
「俺は、吝嗇家などでは……」
「いいことじゃあないか。国の財を、湯水のように使われては困るからねえ」
「違うぞ。俺は、吝嗇家ではない。己の金なら、湯水のごとく使う」
「いや、それも、ダメだから」
ユージーンの金銭感覚が、わからない。
理屈も通っているような、いないような。
「なにが駄目なことがある。予定を立てて、湯水のごとく使うのだぞ」
(ちょっと、なに言ってるかわかんないんですケド……)
祖父には、これもわかるのだろうか。
思って、祖父に視線を向ける。
なにか、面白そうに、口元を緩めていた。
(すごいな、お祖父さま……こんな意味不明なこと言われても、わかっちゃうんだもんね……)
視線に気づいたのか、祖父が、レティシアを見て、にっこりする。
最近、一緒にいることが減っていたせいか、心拍数が上がった。
頬が熱くなる。
やはり、祖父は素敵なのだ。
「彼と、街にでも行く予定があるのかい?」
「へ……?」
「次の休みあたり、どうかと思っている」
「は……?」
首をかしげかけて、はたとなる。
そう言えば、夜会の日に、そんな話をした。
「すべて彼が支払いをしてくれる、ということさ」
「あ……ぁあ~……そういうこと……」
ようやく話に追いつく。
祖父が言ったのは、予定を立てて金を湯水のごとく使う、ということの意味だ。
ユージーンは、奢る、と言いたかったらしい。
普通、答えが「4」になる式はなにか?と、問われれば、たいてい「2+2」か「1+3」あたりが思い浮かぶ。
けれど、ユージーンの場合は「2×(1+1)」みたいなものなのだ。
カッコの中までは、思いつかない。
「せっかくだからね。彼と2人で、冒険してみてはどうかな?」
「え……あ~……うん……」
祖父の態度に、微妙な違和感をいだきつつ、うなずく。
街へのお出かけは、もとよりレティシアが言い出したことだったからだ。
もっとも、その際は、祖父も一緒である前提で考えていたのだけれど。
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