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最終章 黒い羽と青のそら
なんでもお見通し 2
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レティシアは、まだ、ぽ~っとしていた。
ベッドの中、体を起こしてはいる。
が、ぽや~っと、しているのだ。
(夢、じゃなかった……本当に……)
自分は、プロポーズされたらしい。
証拠の向日葵が、ある。
さっきのことは、なにからなにまで、現実なのだ。
(お祖父さま……私が言った名前、ちゃんと覚えててくれたんだ……)
思ったところで、ハッとなる。
ふわっと、顔が熱くなった。
祖父は、もう祖父ではない。
にわかに、気恥ずかしくなってくる。
じたじたしたくなるような気持ちだ。
(だってさー、私が、お祖父さまを好きっていうのは……まぁ、当然っちゃ、当然だけど、お祖父さまが私をっていうのは……)
なにが? どこが?
まるで見当がつかない。
孫娘としてなら、理解できる。
そういう意味での「可愛い」「愛しい」は、家族感情として、あり得るからだ。
孫が、祖父にとって、そういう存在であるのは、めずらしいことではない。
(孫娘としてじゃなく、好かれる要素って、ある……?)
自問するも、自答の部分が抜けてしまう。
女性として好かれる要素なんて思い浮かばなかった。
(いっつも、足引っ張りで……迷惑かけてばっかりだったし……)
祖父に、一方的に甘やかされていただけだ。
自分からは、これといって、何もしていない。
孫娘として好かれるのはあたり前、くらいの気分でいた。
だから、当然、どんなアプローチもせず、過ごしてきている。
(ただただベッタリしてただけというか……素だったよね……)
はっきり言って、あの告白の時まで、嫌われることなど考えもしなかった。
もっと言えば「嫌われることはない」とすら思っていたのだ。
なにしろ、レティシアは「孫娘」だったので。
どんな、なにをしようが、可愛がられることはあれど、嫌われることはない。
元々あったレティシアの強い家族意識から、そんなふうに感じていた。
親も含め、家族だからといって、嫌われない保証なんかないのだけれど、それはともかく。
(まさか……私の我儘を、そこまで受け入れてくれてる、とか……?)
ちょっぴり心配になる。
可愛い孫の言うことだから、とんでもない我儘さえ、のんでくれているだけなのではなかろうか。
その考えに、わずかに怯んだ。
(い、いや……さすがに、それはないよ……でもなぁ、でもなぁ……お祖父さま、包容力あるからなー! なんでも、いいよって言ってくれそうじゃん?!)
ぐぬぬ、と頭を悩ませる。
もし、そういうことであったなら、本当に、とんでもないことだった。
我儘では、すまされない。
自覚はないが、レティシアは、かなり混乱している。
もし、単なる包容力で片づけられるのなら、そもそもフラれていない、とか。
現状、血の繋がりはなくなっているので、すでに孫娘ではない、とか。
もとより、祖父に自由になってほしくて血の繋がりを断ったのではなかったか、とか。
そういうことを、考えられずにいるのだ。
同じ想いを返してもらえたことに、実感がないせいもある。
理想の人に振り向いてもらえるなんて、なかなかない。
まず、理想の人に出会うこと自体が、現実では、ありえないくらいなのだから。
(けど……)
チラっと、向日葵に視線を向けた。
あの花が存在しているのは、現実なのだ。
夢でも、レティシアの妄想でもない。
(うは~……信じらんない……お祖父さまが、あんな……)
たは~と、思わず、照れる。
さっきの祖父の表情が、頭に浮かんできたからだ。
とても真剣なまなざしで、レティシアを見ていた。
そして、言ったのだ。
『レティシア、愛している』
ぶわわわっと、首まで真っ赤になる。
レティシアには見えないが、そこにある熱さでわかった。
照れるどころか、また、じたじたしたくなる。
照れたり、心配になったり、じたじたしたりと、レティシアの心は忙しい。
夢ではないが、まさに夢見心地。
ついつい、ぽや~となってしまう。
そこに、扉の叩かれる音がした。
その音で、ハッと正気に戻る。
「あ、ど、どうぞ」
食事の準備ができたら呼びに来る、と、祖父は言っていた。
少し早い気もしたが、祖父が戻ってきたのかもしれない。
レティシアは、ガチガチに緊張している。
「レティシア様、お加減はいかがでしょうか?」
入ってきたのは、サリーだった。
全身から、緊張がほどける。
まだ、まともに祖父の顔が見られる気がしない。
(あ……お祖父さまが、すぐに部屋を出てったのって……)
ジークの言っていた通り「照れて」いたからだと、納得した。
あの祖父が照れるなんて、と思いはするけれども。
「大公様が、マルクに食事の準備をするように仰っておられましたが」
「あ……うん……」
「なにか、おありでしたか……?」
ありました。
心で、照れながら、うなずく。
サリーは、悪い事が起きたのではと、心配しているようだが、むしろ、起こったのは、良い事だ。
「えっと……あの……お、お祖父さまがね……」
「はい……」
「お、お祖父さまじゃなくなったんだよ!」
「………はい?」
どう説明すればいいのか、わからない。
おそらくだが、ジークは、ジークの存在を隠している。
どこまで血について話していいのか、判断しかねた。
そこは、祖父と相談して決めるべきことだろう。
とはいえ、今の説明では、サリーが「はい?」となるのも、わかる。
「……グレイと、サリーっぽくなった、って感じ……」
「グレイと私、ですか?」
「うん……と、特別な……その……」
幸い、サリーは、それで察してくれたらしい。
パッと、表情を明るくする。
「それは、喜ばしいことにございますね」
はは…と、レティシアは曖昧に笑った。
明るく振る舞っていたつもりでも、落ち込んでいるのはバレバレだっただろう。
きっと心配してくれていたに違いない。
「さきほど、大公様とユージーンが剣の鍛錬をしていたのですけれど……そういうことでしたか」
「なに?」
サリーが、フフと笑った。
レティシアは、きょとんと首をかしげる。
「大公様、少々、動揺しておられたのか、ユージーンに押されていましたよ」
「えっ?! お祖父さまがっ?!」
ちょっと信じられない。
魔術なしでも、祖父は強いのだ。
ユージーンだって強いが、祖父の相手になるとは思えなかった。
「ん? 動揺?」
「レティシア様をユージーンに取られると、焦っておられたのでは?」
「ぇえ~……そんなことあるかなぁ……」
「大公様にも、弱みがおありだということでしょう」
ふわわわん…と、レティシアの気持ちが浮き立つ。
「レティシア様、お戻りください」
「あ……」
サリーまで、秒でカウンターを入れてくるようになった。
が、2人で顔を見合わせ、笑う。
「ところで、レティシア様。大公様を、どうお呼びになられるのですか? もう、お祖父さま、とは、お呼びになれないでしょう? 愛称ですか?」
「ぅえっ?!」
そうだった、と思い出す。
もう祖父ではなくなっているが、祖父の声が蘇ってきた。
『きみが、私を名で呼べるようになったら、私のところに嫁いでおいで』
これはなんとも。
レティシアは、真っ赤になった顔を両手で押さえた。
(お祖父さま……それ、めちゃくちゃハードル高いんデスけど……)
ベッドの中、体を起こしてはいる。
が、ぽや~っと、しているのだ。
(夢、じゃなかった……本当に……)
自分は、プロポーズされたらしい。
証拠の向日葵が、ある。
さっきのことは、なにからなにまで、現実なのだ。
(お祖父さま……私が言った名前、ちゃんと覚えててくれたんだ……)
思ったところで、ハッとなる。
ふわっと、顔が熱くなった。
祖父は、もう祖父ではない。
にわかに、気恥ずかしくなってくる。
じたじたしたくなるような気持ちだ。
(だってさー、私が、お祖父さまを好きっていうのは……まぁ、当然っちゃ、当然だけど、お祖父さまが私をっていうのは……)
なにが? どこが?
まるで見当がつかない。
孫娘としてなら、理解できる。
そういう意味での「可愛い」「愛しい」は、家族感情として、あり得るからだ。
孫が、祖父にとって、そういう存在であるのは、めずらしいことではない。
(孫娘としてじゃなく、好かれる要素って、ある……?)
自問するも、自答の部分が抜けてしまう。
女性として好かれる要素なんて思い浮かばなかった。
(いっつも、足引っ張りで……迷惑かけてばっかりだったし……)
祖父に、一方的に甘やかされていただけだ。
自分からは、これといって、何もしていない。
孫娘として好かれるのはあたり前、くらいの気分でいた。
だから、当然、どんなアプローチもせず、過ごしてきている。
(ただただベッタリしてただけというか……素だったよね……)
はっきり言って、あの告白の時まで、嫌われることなど考えもしなかった。
もっと言えば「嫌われることはない」とすら思っていたのだ。
なにしろ、レティシアは「孫娘」だったので。
どんな、なにをしようが、可愛がられることはあれど、嫌われることはない。
元々あったレティシアの強い家族意識から、そんなふうに感じていた。
親も含め、家族だからといって、嫌われない保証なんかないのだけれど、それはともかく。
(まさか……私の我儘を、そこまで受け入れてくれてる、とか……?)
ちょっぴり心配になる。
可愛い孫の言うことだから、とんでもない我儘さえ、のんでくれているだけなのではなかろうか。
その考えに、わずかに怯んだ。
(い、いや……さすがに、それはないよ……でもなぁ、でもなぁ……お祖父さま、包容力あるからなー! なんでも、いいよって言ってくれそうじゃん?!)
ぐぬぬ、と頭を悩ませる。
もし、そういうことであったなら、本当に、とんでもないことだった。
我儘では、すまされない。
自覚はないが、レティシアは、かなり混乱している。
もし、単なる包容力で片づけられるのなら、そもそもフラれていない、とか。
現状、血の繋がりはなくなっているので、すでに孫娘ではない、とか。
もとより、祖父に自由になってほしくて血の繋がりを断ったのではなかったか、とか。
そういうことを、考えられずにいるのだ。
同じ想いを返してもらえたことに、実感がないせいもある。
理想の人に振り向いてもらえるなんて、なかなかない。
まず、理想の人に出会うこと自体が、現実では、ありえないくらいなのだから。
(けど……)
チラっと、向日葵に視線を向けた。
あの花が存在しているのは、現実なのだ。
夢でも、レティシアの妄想でもない。
(うは~……信じらんない……お祖父さまが、あんな……)
たは~と、思わず、照れる。
さっきの祖父の表情が、頭に浮かんできたからだ。
とても真剣なまなざしで、レティシアを見ていた。
そして、言ったのだ。
『レティシア、愛している』
ぶわわわっと、首まで真っ赤になる。
レティシアには見えないが、そこにある熱さでわかった。
照れるどころか、また、じたじたしたくなる。
照れたり、心配になったり、じたじたしたりと、レティシアの心は忙しい。
夢ではないが、まさに夢見心地。
ついつい、ぽや~となってしまう。
そこに、扉の叩かれる音がした。
その音で、ハッと正気に戻る。
「あ、ど、どうぞ」
食事の準備ができたら呼びに来る、と、祖父は言っていた。
少し早い気もしたが、祖父が戻ってきたのかもしれない。
レティシアは、ガチガチに緊張している。
「レティシア様、お加減はいかがでしょうか?」
入ってきたのは、サリーだった。
全身から、緊張がほどける。
まだ、まともに祖父の顔が見られる気がしない。
(あ……お祖父さまが、すぐに部屋を出てったのって……)
ジークの言っていた通り「照れて」いたからだと、納得した。
あの祖父が照れるなんて、と思いはするけれども。
「大公様が、マルクに食事の準備をするように仰っておられましたが」
「あ……うん……」
「なにか、おありでしたか……?」
ありました。
心で、照れながら、うなずく。
サリーは、悪い事が起きたのではと、心配しているようだが、むしろ、起こったのは、良い事だ。
「えっと……あの……お、お祖父さまがね……」
「はい……」
「お、お祖父さまじゃなくなったんだよ!」
「………はい?」
どう説明すればいいのか、わからない。
おそらくだが、ジークは、ジークの存在を隠している。
どこまで血について話していいのか、判断しかねた。
そこは、祖父と相談して決めるべきことだろう。
とはいえ、今の説明では、サリーが「はい?」となるのも、わかる。
「……グレイと、サリーっぽくなった、って感じ……」
「グレイと私、ですか?」
「うん……と、特別な……その……」
幸い、サリーは、それで察してくれたらしい。
パッと、表情を明るくする。
「それは、喜ばしいことにございますね」
はは…と、レティシアは曖昧に笑った。
明るく振る舞っていたつもりでも、落ち込んでいるのはバレバレだっただろう。
きっと心配してくれていたに違いない。
「さきほど、大公様とユージーンが剣の鍛錬をしていたのですけれど……そういうことでしたか」
「なに?」
サリーが、フフと笑った。
レティシアは、きょとんと首をかしげる。
「大公様、少々、動揺しておられたのか、ユージーンに押されていましたよ」
「えっ?! お祖父さまがっ?!」
ちょっと信じられない。
魔術なしでも、祖父は強いのだ。
ユージーンだって強いが、祖父の相手になるとは思えなかった。
「ん? 動揺?」
「レティシア様をユージーンに取られると、焦っておられたのでは?」
「ぇえ~……そんなことあるかなぁ……」
「大公様にも、弱みがおありだということでしょう」
ふわわわん…と、レティシアの気持ちが浮き立つ。
「レティシア様、お戻りください」
「あ……」
サリーまで、秒でカウンターを入れてくるようになった。
が、2人で顔を見合わせ、笑う。
「ところで、レティシア様。大公様を、どうお呼びになられるのですか? もう、お祖父さま、とは、お呼びになれないでしょう? 愛称ですか?」
「ぅえっ?!」
そうだった、と思い出す。
もう祖父ではなくなっているが、祖父の声が蘇ってきた。
『きみが、私を名で呼べるようになったら、私のところに嫁いでおいで』
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