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after that
紗凪 5
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「セックスレスなんでしょ?
姉さん、欲求不満だったんだね」
わざと煽るような言葉を選び、姉を傷付けるために続ける。
【家族】を諦めたくなくて、自分の傷を隠して取り繕うことを考えていたけれど、【家族】を諦めることを選んだことで気持ちを抑える気もなくなった。
「酷いよね、お義兄さんとの子供はもう要らないからパイプカットしろって言っておいて、貴哉の子を妊娠するんだから。
お義兄さんにどうやって説明するの?」
『説明なんて必要無いでしょ。
貴哉がこっちに来た時にあの人は邪魔なだけなんだから、別れるって言ってるならちょうどいいし』
「紗柚君は?」
『別に、好きにしたらいいんじゃない?
汐勿の後継は紗柚じゃないからあっちの家に行ってもいいし』
ボクの言葉でもっと動揺するかと思った姉は、開き直ったかのようにそう告げる。姉は義兄に対しても、紗柚に対しても情すらないのだろうか。
「そんなに上手くいくの?
姉さん有責だよね」
『あんた、知らないの?
性の不一致でも離婚できるのよ?
パイプカットすれば抱かせてあげるって言ったのに、拒んだのはあの人なんだから私のせいじゃないでしょ?
私はむしろ、被害者よ?
パイプカットしないならピルを飲んでもいいって言ったのに、反対したのはあの人だし。
私は夫婦仲を維持するための妥協案を出したのに、それを拒絶したのはあの人なの。
むしろ、あの人の有責なんじゃないかしら。
性の不一致で蔑ろにされたのは、私なの』
傷付けるために発した言葉だったのに姉は開き直り、自分こそが被害者だと言い放つ。静かになった母はそのことを知っていたのか、ショックで何も言えないだけなのか。
義兄から話を聞いていたせいで姉の勝手な言い分に呆れ、言葉の応酬が始まる。
「そんなのただの言い訳だよね。
姉さんのしたことはただの浮気だよ」
『浮気じゃないっ!
元の形に戻っただけでしょ?』
「戻れるわけないじゃん。
紗柚君が産まれて時点で、元の形になんて戻れないんだよ」
『だから、紗柚は向こうの家に行けば問題ないんだってば。
あっちも紗柚しか孫はいないし、ちょうどいいでしょ?』
『勝手なことばかり言わないでっ!』
姉の勝手な言葉はボクを呆れさせ、どう反論しようかと考えている間に聞こえてきたのは母の怒声だった。
『セックスレスとか、パイプカットとか、何言ってるの?
ふたり目を諦めたくないなんて言って、なかなかできないんじゃなくて、そんな理由だったの?』
『ちょっと、お母さん、声大きい』
『ふざけないでっ!
諦めなさいっ!!』
ボクが口を挟む間を与えず、母の怒りは姉に向けられる。
『諦めるって、無理よ?
今からそんなことしたら殺人よ?』
母の怒声に動じることなく姉は嗤う。
『何のためにここまで待ったと思ってるの?
もう堕ろせないの、産むしかないの。
この子産んで、貴哉と再婚して、汐勿の家を続けていくの』
『お母さんは認めない』
『別に、お母さんが認めなくてもおじいちゃんとおばあちゃんが認めてくれればいいし。
ふたりとも貴哉のこと気に入ってたから認めてくれるわよ』
『認めるわけないでしょっ!
それに、おじいちゃんもおばあちゃんも、紗柚のこと可愛がってるじゃない。
だいたい、貴哉君がどこにいるのかも知らないくせに』
『だから紗凪に聞いてるんでしょ?
紗凪、聞こえてるんでしょ、貴哉に赤ちゃんのこと、伝えなさいよ』
母と口論を始めた姉はボクの存在を忘れたかのように見えたけれど、結局、話が振り出しに戻ってしまう。
もっと姉を動揺させ、傷付け、少しでもボクの痛みを味合わせたかったのに、それなのに姉にとってボクの言葉は取るに足らないことだったのだろう。
それどころか、ボクが貴哉から受けた仕打ちは姉の溜飲を下げるものでしかなかったのだと思い知らされる。
ボクに対する情なんて期待するだけ無駄で、ボクが何をされていようと、ボクが何を伝えようと、姉にとってボクは貴哉との縁を結び直すためだけの存在でしかないのだろう。
「もういいや、」
姉と母の口論に大きな溜息と共にそんな言葉を吐き出す。
ボクが受けた仕打ちに心を痛めることなく自分のことしか考えられない姉と、そんな姉に振り回される母は、この先もずっとボクを傷付け続けるだろう。
紗柚のことが気にならないわけではないけれど、結局ボクは部外者で、何かができるわけでもない。
下手に関わって義兄だけでなく、将来的に紗柚にまで恨まれるのはゴメンだ。
「貴哉の居場所は知らない。
連絡を取ることもできない。
姉さんとも話したくないし、母さんにも期待しない」
言い聞かせるようにゆっくりと、はっきりとボクの意思を伝える。
『ちょっと、逃げないでよ。
本当は貴哉と連絡取れるんでしょ』
「姉さん、貴哉の会社覚えてるんでしょ?
自分で何とかしなよ」
『会社に行くつもりだったのに、事故ったんだからしょうがないでしょ?
しばらく車使えないし、家からも出られないだろうし。
紗凪が何とかしなさいよ』
「直接行かなくても電話くらいできるでしょ?」
ボクたちの住んでいた部屋を出て貴哉の会社に向かう途中で事故に遭いそのせいで親も巻き込むことになったけれど、もしも姉が事故に遭わなければどうなってきたのだろう。
貴哉と再会し、赤ちゃんができたことを伝え、ふたりでこの先のことを話し合う時に、ボクの存在が無ければもっとスムーズに話が進んだのかもしれない。
そうしたらボクはこんなにも傷付かなかったのだろうかと考えてみる。
事故に遭うことなく貴哉と再会し、妊娠したことを告げ、産むしかないことを伝えたら貴哉は喜んだのだろうか。
世界の終わりをふたりで迎えられなかったことを嘆いていたのは姉も貴哉も同じだったのかもしれない。
フタリデニイラレナイノナラ、フタリデ終ワリヲ迎エタイ
だから、新しい命の存在を知ればふたりで過ごす方法を模索したのだろう。
あの部屋を何も告げずに出たボクにはそれに対して口を出す権利は無い。
「ボクは、巻き込まれただけで関係無い。
汐勿の家のことも、ボクは知らない。
貴哉とももう関わりたく無いし、これ以上ボクを巻き込まないで」
電話の向こうで母が泣いているみたいだったけれれど、泣きたいのはボクだとしか思わなかった。
姉は自分の代わりに貴哉に会いに行けと言っているけれど、ボクにはもう関係のないことだと無視しておく。
「じゃあ、切るね」
ちょうどいい別れの言葉も思い浮かばず、2人の言葉を無視して通話を終える。
ボクが一方的に別れを告げたのに、再びかかってきた電話を無視して大輝と向き合う。
「これで終わるかな」
その言葉に「頑張ったな」と少し笑い、そっとボクを抱き寄せた大輝は「絶縁状、どうする?」と問いかける。
ボクは言葉で終わらせたつもりだったけれど、切った直後から振動を続けているスマホを見ればあちらは終わらせたつもりがないことが伝わってくる。
「しばらく様子見て、しつこいようなら出したほうがいいかもね」
「諦めないんじゃない?」
「何で、分かってくれないのかな」
大輝に抱きしめられながらつい泣き言を口にしてしまう。
ボクにもう少し寄り添ってくれることを期待していたのに、その期待は悉く裏切られてしまった。
貴哉に裏切られ、取り残された。
姉はボクの孤独を嘲笑い、その時に授かった命を盾にボクを更に傷付けた。
母は姉の言葉を鵜呑みにしたわけではなかったのだろうけれど、結局は姉を止めることなくボクに面倒ごとを押し付けようとしただけ。
「やっぱり、僕がいたら駄目だったのかな」
気が緩み、大輝のぬくもりが涙腺を緩ませる。一度泣き言を口にしてしまうと止めることが出来なかった。
「何で、みんなから要らないって言われないといけないんだろう。
貴哉は最後になるかもしれないのに姉さんを選んだし、お義兄さんにはボクが生まれたせいで姉さんがおかしくなったって言われたし。
姉さんなんて、ボクが生まれた時から、違うね、ボクが生まれる前からボクのこと嫌いだったんだよ」
ボクに向けられた言葉に存在まで否定される。
「何でお母さんはボクを産んだんだろう」
年を離して産んだことで姉はボクを恨んだ。ボクにはどうにも出来ないことで恨まれているのに、母はボクに寄り添ってはくれなかった。
それは、ボクと過ごした年月よりも、姉と過ごした年月の方が長く重かったからなのだろう。
それならば産まなければよかったのに。
ボク自身がボクの存在を否定してしまう。誰からも疎まれるボクは、やがて大輝からも疎まれるようになるのだろうか。
「ボクなんて、生まれなければよかったのかな」
その言葉は、ボクの発した言葉は自分を傷付ける刃となり、ボク自身がボクを疎ましく思ってしまった。
姉さん、欲求不満だったんだね」
わざと煽るような言葉を選び、姉を傷付けるために続ける。
【家族】を諦めたくなくて、自分の傷を隠して取り繕うことを考えていたけれど、【家族】を諦めることを選んだことで気持ちを抑える気もなくなった。
「酷いよね、お義兄さんとの子供はもう要らないからパイプカットしろって言っておいて、貴哉の子を妊娠するんだから。
お義兄さんにどうやって説明するの?」
『説明なんて必要無いでしょ。
貴哉がこっちに来た時にあの人は邪魔なだけなんだから、別れるって言ってるならちょうどいいし』
「紗柚君は?」
『別に、好きにしたらいいんじゃない?
汐勿の後継は紗柚じゃないからあっちの家に行ってもいいし』
ボクの言葉でもっと動揺するかと思った姉は、開き直ったかのようにそう告げる。姉は義兄に対しても、紗柚に対しても情すらないのだろうか。
「そんなに上手くいくの?
姉さん有責だよね」
『あんた、知らないの?
性の不一致でも離婚できるのよ?
パイプカットすれば抱かせてあげるって言ったのに、拒んだのはあの人なんだから私のせいじゃないでしょ?
私はむしろ、被害者よ?
パイプカットしないならピルを飲んでもいいって言ったのに、反対したのはあの人だし。
私は夫婦仲を維持するための妥協案を出したのに、それを拒絶したのはあの人なの。
むしろ、あの人の有責なんじゃないかしら。
性の不一致で蔑ろにされたのは、私なの』
傷付けるために発した言葉だったのに姉は開き直り、自分こそが被害者だと言い放つ。静かになった母はそのことを知っていたのか、ショックで何も言えないだけなのか。
義兄から話を聞いていたせいで姉の勝手な言い分に呆れ、言葉の応酬が始まる。
「そんなのただの言い訳だよね。
姉さんのしたことはただの浮気だよ」
『浮気じゃないっ!
元の形に戻っただけでしょ?』
「戻れるわけないじゃん。
紗柚君が産まれて時点で、元の形になんて戻れないんだよ」
『だから、紗柚は向こうの家に行けば問題ないんだってば。
あっちも紗柚しか孫はいないし、ちょうどいいでしょ?』
『勝手なことばかり言わないでっ!』
姉の勝手な言葉はボクを呆れさせ、どう反論しようかと考えている間に聞こえてきたのは母の怒声だった。
『セックスレスとか、パイプカットとか、何言ってるの?
ふたり目を諦めたくないなんて言って、なかなかできないんじゃなくて、そんな理由だったの?』
『ちょっと、お母さん、声大きい』
『ふざけないでっ!
諦めなさいっ!!』
ボクが口を挟む間を与えず、母の怒りは姉に向けられる。
『諦めるって、無理よ?
今からそんなことしたら殺人よ?』
母の怒声に動じることなく姉は嗤う。
『何のためにここまで待ったと思ってるの?
もう堕ろせないの、産むしかないの。
この子産んで、貴哉と再婚して、汐勿の家を続けていくの』
『お母さんは認めない』
『別に、お母さんが認めなくてもおじいちゃんとおばあちゃんが認めてくれればいいし。
ふたりとも貴哉のこと気に入ってたから認めてくれるわよ』
『認めるわけないでしょっ!
それに、おじいちゃんもおばあちゃんも、紗柚のこと可愛がってるじゃない。
だいたい、貴哉君がどこにいるのかも知らないくせに』
『だから紗凪に聞いてるんでしょ?
紗凪、聞こえてるんでしょ、貴哉に赤ちゃんのこと、伝えなさいよ』
母と口論を始めた姉はボクの存在を忘れたかのように見えたけれど、結局、話が振り出しに戻ってしまう。
もっと姉を動揺させ、傷付け、少しでもボクの痛みを味合わせたかったのに、それなのに姉にとってボクの言葉は取るに足らないことだったのだろう。
それどころか、ボクが貴哉から受けた仕打ちは姉の溜飲を下げるものでしかなかったのだと思い知らされる。
ボクに対する情なんて期待するだけ無駄で、ボクが何をされていようと、ボクが何を伝えようと、姉にとってボクは貴哉との縁を結び直すためだけの存在でしかないのだろう。
「もういいや、」
姉と母の口論に大きな溜息と共にそんな言葉を吐き出す。
ボクが受けた仕打ちに心を痛めることなく自分のことしか考えられない姉と、そんな姉に振り回される母は、この先もずっとボクを傷付け続けるだろう。
紗柚のことが気にならないわけではないけれど、結局ボクは部外者で、何かができるわけでもない。
下手に関わって義兄だけでなく、将来的に紗柚にまで恨まれるのはゴメンだ。
「貴哉の居場所は知らない。
連絡を取ることもできない。
姉さんとも話したくないし、母さんにも期待しない」
言い聞かせるようにゆっくりと、はっきりとボクの意思を伝える。
『ちょっと、逃げないでよ。
本当は貴哉と連絡取れるんでしょ』
「姉さん、貴哉の会社覚えてるんでしょ?
自分で何とかしなよ」
『会社に行くつもりだったのに、事故ったんだからしょうがないでしょ?
しばらく車使えないし、家からも出られないだろうし。
紗凪が何とかしなさいよ』
「直接行かなくても電話くらいできるでしょ?」
ボクたちの住んでいた部屋を出て貴哉の会社に向かう途中で事故に遭いそのせいで親も巻き込むことになったけれど、もしも姉が事故に遭わなければどうなってきたのだろう。
貴哉と再会し、赤ちゃんができたことを伝え、ふたりでこの先のことを話し合う時に、ボクの存在が無ければもっとスムーズに話が進んだのかもしれない。
そうしたらボクはこんなにも傷付かなかったのだろうかと考えてみる。
事故に遭うことなく貴哉と再会し、妊娠したことを告げ、産むしかないことを伝えたら貴哉は喜んだのだろうか。
世界の終わりをふたりで迎えられなかったことを嘆いていたのは姉も貴哉も同じだったのかもしれない。
フタリデニイラレナイノナラ、フタリデ終ワリヲ迎エタイ
だから、新しい命の存在を知ればふたりで過ごす方法を模索したのだろう。
あの部屋を何も告げずに出たボクにはそれに対して口を出す権利は無い。
「ボクは、巻き込まれただけで関係無い。
汐勿の家のことも、ボクは知らない。
貴哉とももう関わりたく無いし、これ以上ボクを巻き込まないで」
電話の向こうで母が泣いているみたいだったけれれど、泣きたいのはボクだとしか思わなかった。
姉は自分の代わりに貴哉に会いに行けと言っているけれど、ボクにはもう関係のないことだと無視しておく。
「じゃあ、切るね」
ちょうどいい別れの言葉も思い浮かばず、2人の言葉を無視して通話を終える。
ボクが一方的に別れを告げたのに、再びかかってきた電話を無視して大輝と向き合う。
「これで終わるかな」
その言葉に「頑張ったな」と少し笑い、そっとボクを抱き寄せた大輝は「絶縁状、どうする?」と問いかける。
ボクは言葉で終わらせたつもりだったけれど、切った直後から振動を続けているスマホを見ればあちらは終わらせたつもりがないことが伝わってくる。
「しばらく様子見て、しつこいようなら出したほうがいいかもね」
「諦めないんじゃない?」
「何で、分かってくれないのかな」
大輝に抱きしめられながらつい泣き言を口にしてしまう。
ボクにもう少し寄り添ってくれることを期待していたのに、その期待は悉く裏切られてしまった。
貴哉に裏切られ、取り残された。
姉はボクの孤独を嘲笑い、その時に授かった命を盾にボクを更に傷付けた。
母は姉の言葉を鵜呑みにしたわけではなかったのだろうけれど、結局は姉を止めることなくボクに面倒ごとを押し付けようとしただけ。
「やっぱり、僕がいたら駄目だったのかな」
気が緩み、大輝のぬくもりが涙腺を緩ませる。一度泣き言を口にしてしまうと止めることが出来なかった。
「何で、みんなから要らないって言われないといけないんだろう。
貴哉は最後になるかもしれないのに姉さんを選んだし、お義兄さんにはボクが生まれたせいで姉さんがおかしくなったって言われたし。
姉さんなんて、ボクが生まれた時から、違うね、ボクが生まれる前からボクのこと嫌いだったんだよ」
ボクに向けられた言葉に存在まで否定される。
「何でお母さんはボクを産んだんだろう」
年を離して産んだことで姉はボクを恨んだ。ボクにはどうにも出来ないことで恨まれているのに、母はボクに寄り添ってはくれなかった。
それは、ボクと過ごした年月よりも、姉と過ごした年月の方が長く重かったからなのだろう。
それならば産まなければよかったのに。
ボク自身がボクの存在を否定してしまう。誰からも疎まれるボクは、やがて大輝からも疎まれるようになるのだろうか。
「ボクなんて、生まれなければよかったのかな」
その言葉は、ボクの発した言葉は自分を傷付ける刃となり、ボク自身がボクを疎ましく思ってしまった。
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