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第14話 酪農の村
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いろいろと注文したものを受け取り、教えてもらったチーズを作っている村にやって来た。
「おやあ、おめだぢわんざわざちんず食いに来たんけ?」
「生チーズがほしくて来ました!」
「おお辰巳の勢いがいつもと違う」
「あれは日持ちがしねえから売るわけにゃいがねんだ。ここで食う分にはいんだけどよ」
「魔法の袋があるから大丈夫です! 永久に食えます! さあ!」
「辰巳、ちょっと落ち着いて、どうどう」
「あんれぇ、魔法のふぐろって高ぇんでねえか? ちんずば入れるのに使う人なんて初めてだ」
「ちんずあるだけください!」
「辰巳って食べ物絡むとこうなるのか」
「おい! サンブロータ! 大変だ! 森でボーだぢが襲われてっど!」
「なぬ?! お客さんがたちょっと一大事だから待っててけれ」
「三郎太さん? 行っちゃった。森って言ってたけどどうする?」
「おのれちんずの敵! 俺が叩き斬ってやるわ! 待ってろよ! はははははは」
「行っちゃった……。エドさん、お茶しようか」
「いいのですか? まあタツ様なら大丈夫でしょうけど」
「待っていろって言ってたし。お団子に合うお茶がいいな」
「かしこまりました」
*****
「おお、あのカピバラみたいなやつがボー?」
「かぴばらがなんだかわがんねけんど、あのもそもそ草食ってるのがボーだ」
「じゃあ木の上からボーにいたずらしようとしてるやつらが敵だな?」
「んだ。あのペッペどもが悪さすっからボーの乳の出や味が悪ぐなんのさ」
「みな殺しでいいな?」
「いやいやおっかねっすな。追っ払うだけでいてば」
「また来るぞ?」
「殺すと執念深く仕返しに来っからペッペは追っ払うのが一番被害が少ねんだ」
「なるほど。死なない程度に痛めつけて恐怖を沁みこませてやろう」
「おっかねえ」
*****
「あ、おかえり。あれどうしたの、三郎太さん?」
「ん、すまん。ちょっと興奮してやりすぎた」
「辰巳が正気に戻ってる」
「やっぱり正気でなかったんけ?!」
「いやちょっと、チーズの敵は人類の敵だと思って……」
「まあまあ、それでその敵はどうなったの?」
「ぶちのめした」
「おっかねええ」
「ボーが無事でよかったねえ」
「あーそれでな、しばらく森の見回りをしたほうがいいってことになったんだが」
「最近ペッペだのボゲダゴだのが増えてっからな」
「ペッペ?」
「なんかサルみたいなやつでいたずらばかりするんだ」
「ヒマなんかな?」
「そんなことある?」
「たぶん?」
「それにその、俺護衛なのに虎彦置いて森に行っちゃったし、反省してる」
「辰巳。オレたちは冒険者だよ。辰巳は護衛じゃない。自由に好きなことしていいんだ。あとついでにオレも連れてって」
「ん。ごめん。明日はいっしょに森に行こう」
「ペッペに会えるかな?」
「かなり脅したからムリかも」
「ひええおっかねえええだぁ」
「三郎太さんも脅したの?」
「いや脅してはないけど……すいませんでした」
「ところで三郎太さんってこっちでは珍しい名前だよね」
「ああ、これはな、二十年近くまえだが通りがかりの勇者が『お前はジョルジョって顔じゃねえ! サンブロータだ!』って言うもんだがらみんながサンブロータって呼ぶようになっちまって」
「大変申し訳ございませんでした!」
「??!」
「おやあ、おめだぢわんざわざちんず食いに来たんけ?」
「生チーズがほしくて来ました!」
「おお辰巳の勢いがいつもと違う」
「あれは日持ちがしねえから売るわけにゃいがねんだ。ここで食う分にはいんだけどよ」
「魔法の袋があるから大丈夫です! 永久に食えます! さあ!」
「辰巳、ちょっと落ち着いて、どうどう」
「あんれぇ、魔法のふぐろって高ぇんでねえか? ちんずば入れるのに使う人なんて初めてだ」
「ちんずあるだけください!」
「辰巳って食べ物絡むとこうなるのか」
「おい! サンブロータ! 大変だ! 森でボーだぢが襲われてっど!」
「なぬ?! お客さんがたちょっと一大事だから待っててけれ」
「三郎太さん? 行っちゃった。森って言ってたけどどうする?」
「おのれちんずの敵! 俺が叩き斬ってやるわ! 待ってろよ! はははははは」
「行っちゃった……。エドさん、お茶しようか」
「いいのですか? まあタツ様なら大丈夫でしょうけど」
「待っていろって言ってたし。お団子に合うお茶がいいな」
「かしこまりました」
*****
「おお、あのカピバラみたいなやつがボー?」
「かぴばらがなんだかわがんねけんど、あのもそもそ草食ってるのがボーだ」
「じゃあ木の上からボーにいたずらしようとしてるやつらが敵だな?」
「んだ。あのペッペどもが悪さすっからボーの乳の出や味が悪ぐなんのさ」
「みな殺しでいいな?」
「いやいやおっかねっすな。追っ払うだけでいてば」
「また来るぞ?」
「殺すと執念深く仕返しに来っからペッペは追っ払うのが一番被害が少ねんだ」
「なるほど。死なない程度に痛めつけて恐怖を沁みこませてやろう」
「おっかねえ」
*****
「あ、おかえり。あれどうしたの、三郎太さん?」
「ん、すまん。ちょっと興奮してやりすぎた」
「辰巳が正気に戻ってる」
「やっぱり正気でなかったんけ?!」
「いやちょっと、チーズの敵は人類の敵だと思って……」
「まあまあ、それでその敵はどうなったの?」
「ぶちのめした」
「おっかねええ」
「ボーが無事でよかったねえ」
「あーそれでな、しばらく森の見回りをしたほうがいいってことになったんだが」
「最近ペッペだのボゲダゴだのが増えてっからな」
「ペッペ?」
「なんかサルみたいなやつでいたずらばかりするんだ」
「ヒマなんかな?」
「そんなことある?」
「たぶん?」
「それにその、俺護衛なのに虎彦置いて森に行っちゃったし、反省してる」
「辰巳。オレたちは冒険者だよ。辰巳は護衛じゃない。自由に好きなことしていいんだ。あとついでにオレも連れてって」
「ん。ごめん。明日はいっしょに森に行こう」
「ペッペに会えるかな?」
「かなり脅したからムリかも」
「ひええおっかねえええだぁ」
「三郎太さんも脅したの?」
「いや脅してはないけど……すいませんでした」
「ところで三郎太さんってこっちでは珍しい名前だよね」
「ああ、これはな、二十年近くまえだが通りがかりの勇者が『お前はジョルジョって顔じゃねえ! サンブロータだ!』って言うもんだがらみんながサンブロータって呼ぶようになっちまって」
「大変申し訳ございませんでした!」
「??!」
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