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第27話 魔道具師組合
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「港町のちょっと寂れた辺りに魔道具師組合があるなんてな」
「賑わってるのは港や市場だもの。魔道具師にはあまり関係ないわ」
「住宅地とも商業地とも違うし、かといって荒んでる感じでもない」
「なんにもないね。食堂とか屋台とか」
「この辺は魔道具師の研究施設や住宅や倉庫が多いのよ」
「食堂があってもロクに食事しそうにないですからね、彼らは」
「夜なかに食べ物を求めて徘徊してるのを見たことがあるわ」
「あ、ここ? 魔道具師の匂いがする」
「ぐるぐる」
「どんな匂いだよ」
「こんにちは。組合長呼んでもらえる?」
「あ、はい。かしこまりました。少々こちらでお待ちください」
「顔パスでカウンターのなかに通された」
「やっぱ有名人は違うな」
「立たせておくのは外聞が悪いんでしょうね」
「……そとにいるのは恥ずかしいからなかに入れてっていつも頼んでたらこうなったのよ」
「あー」
「なるほど」
「買いかぶりすぎましたね」
「みなさんこちらへどうぞ」
「二階?」
「応接室や会議室があるのよ」
「本日はお連れのかたがいらっしゃるので広めのお部屋をご用意しました。もう少々お待ちください」
「ここ初めて入ったわ」
「いつも一人だから?」
「うっ」
「虎彦それはやめなさい」
「トラ様お茶をどうぞ」
「あ、エドさんありがと」
「エドさんのお茶はうまいよな」
「ぐるる」
「お茶をどこから出したのかは気にしないわ」
「失礼します。ああ、高台の魔道具師様、お久しぶりでございます」
「組合長、久しぶりね。今日は特許登録に来たんだけど、まずはこちらを紹介するわ」
「これは……なんと! このようなところまで足をお運びいただき恐れ入ります」
「……まだ紹介してないわよ」
「高台の魔道具師様ももうそろそろお年頃ですからな、そのようなこともあろうかと」
「なんの話?! こちらは」
「ただの冒険者のトラです」
「同じく冒険者のタツです」
「御者のエドと申します」
「ぐるるう」
「ええ?!」
「冒険者のかたですか? 高台の魔道具師様とはどういう?」
「このたび高台の魔道具師様と共同研究でいくつか魔道具を開発しましたので、特許申請に同行しました」
「ほう、共同研究を。いままでだれともいっしょに研究をしたことのない孤高の魔道具師として有名なあの高台の魔道具師様と。これは興味深い」
「知らない人と話せないだけだよね」
「ぐはっ」
「虎彦、やめなさい」
「失礼いたします。時間もありませんのでまずはこちらの資料からどうぞ」
「どっさり」
「な、なんですかな? この書類の山は」
「今回ざっと四十あまりの新魔道具を開発なさいました。資料に不備はないと思いますが、内容に目を通してください。まごまごしてると日が暮れますよ」
「よ、四十?! しかも書類も記入済み?!」
「一件あたり五分から十分で片付けていただかないと今日じゅうに終わりませんので」
「は、はい。拝見いたします」
「さすがエドさん。圧力が違う」
「その書類を書かされたのよね……」
「あ、ヤギさんの意識が飛びかかってる」
「さてここは組合長と高台の魔道具師様に任せてわれわれは少し外出しましょうか」
「ええっ?!」
「夕方には戻ってきますから、そのときまでに終わってなかったらどうなるかわかりますね?」
「ひっ」
「それでは失礼します」
「またねー」
「……あとで差し入れに来よう」
*****
「今日は魚の仕入れの日らしいので、市場や屋台の内容が少しまえと違うはずです」
「おお、それは興味深い」
「おいしいものあるかなー」
「せっかく港町にいるというのにトラ様に市場を堪能していただくことができてませんからね」
「あ、それで今日までに登録を終わらせるって言ってたのか」
「タツ様といっしょでなければトラ様が楽しめませんから」
「そっか、すまんな虎彦」
「辰巳、あれ買ってもいい?」
「なんだ? 真っ赤な魚? すごい色だな」
「なかまであの色ですよ。すり身にしてスープに入れると鮮やかな赤いスープになります」
「ほかの色もある?」
「あっちに青い魚もありますね。ほかの色もあるはずですよ」
「こんな原色系の絵具みたいな色の魚がいるんだ……」
「これでカラフル団子作れるかな?」
「確かにこっちで色のついた食事って見たことないな。料理に色を付ける文化ってないのか?」
「料理は食材の色が美しく出ているのがいいとされていますけど、色を付けるというのはどういうことですか?」
「たとえばいつもの黄色い団子にこの赤い汁を混ぜたらきれいな赤い団子ができると思うんだが、そうやって食卓を飾るような料理はないのか?」
「見たことはないですね。ですが、特に避けられるとかいやがられたりするようなことはないと思います。見た目が美しければ興味を引くかと」
「よし、この辺の色付きの魚を仕入れて研究しよう」
「白い魚も買っといたほうがいいよ」
「ぐるう」
「あのエビっぽいやつもほしいの?」
「そうだな。あとは野菜や海藻も試してみよう」
「こっちでも海藻食べるんだね」
「赤、茶、黄、緑、青、紫、いろいろあるな」
「この茶色いのは見た目は悪いですが味がいいのでよく使われますね」
「昆布っぽいね」
「昆布より明るい茶色で確かに色はきれいじゃないな」
「形もいろいろあるし、飾るだけでおもしろいかも」
「この辺りでは生で食べるようですが、王都だと一度茹でて乾燥させたものを煮たりして火を通して食べるのが普通です」
「あ、これあの乾物のもとか。乾燥してあるのと見た目が全然違う」
「生は色鮮やかですね」
「いろいろ加工法を試してみたいな」
「野菜や果物はほかの町のほうが種類が多そうだよね」
「この町もいろんなものが集まって来るほうですが、産地に近いほうが種類が豊富ですしなにより新鮮ですね」
「よし、じゃあまずは海のものに絞って収集しようか」
「賑わってるのは港や市場だもの。魔道具師にはあまり関係ないわ」
「住宅地とも商業地とも違うし、かといって荒んでる感じでもない」
「なんにもないね。食堂とか屋台とか」
「この辺は魔道具師の研究施設や住宅や倉庫が多いのよ」
「食堂があってもロクに食事しそうにないですからね、彼らは」
「夜なかに食べ物を求めて徘徊してるのを見たことがあるわ」
「あ、ここ? 魔道具師の匂いがする」
「ぐるぐる」
「どんな匂いだよ」
「こんにちは。組合長呼んでもらえる?」
「あ、はい。かしこまりました。少々こちらでお待ちください」
「顔パスでカウンターのなかに通された」
「やっぱ有名人は違うな」
「立たせておくのは外聞が悪いんでしょうね」
「……そとにいるのは恥ずかしいからなかに入れてっていつも頼んでたらこうなったのよ」
「あー」
「なるほど」
「買いかぶりすぎましたね」
「みなさんこちらへどうぞ」
「二階?」
「応接室や会議室があるのよ」
「本日はお連れのかたがいらっしゃるので広めのお部屋をご用意しました。もう少々お待ちください」
「ここ初めて入ったわ」
「いつも一人だから?」
「うっ」
「虎彦それはやめなさい」
「トラ様お茶をどうぞ」
「あ、エドさんありがと」
「エドさんのお茶はうまいよな」
「ぐるる」
「お茶をどこから出したのかは気にしないわ」
「失礼します。ああ、高台の魔道具師様、お久しぶりでございます」
「組合長、久しぶりね。今日は特許登録に来たんだけど、まずはこちらを紹介するわ」
「これは……なんと! このようなところまで足をお運びいただき恐れ入ります」
「……まだ紹介してないわよ」
「高台の魔道具師様ももうそろそろお年頃ですからな、そのようなこともあろうかと」
「なんの話?! こちらは」
「ただの冒険者のトラです」
「同じく冒険者のタツです」
「御者のエドと申します」
「ぐるるう」
「ええ?!」
「冒険者のかたですか? 高台の魔道具師様とはどういう?」
「このたび高台の魔道具師様と共同研究でいくつか魔道具を開発しましたので、特許申請に同行しました」
「ほう、共同研究を。いままでだれともいっしょに研究をしたことのない孤高の魔道具師として有名なあの高台の魔道具師様と。これは興味深い」
「知らない人と話せないだけだよね」
「ぐはっ」
「虎彦、やめなさい」
「失礼いたします。時間もありませんのでまずはこちらの資料からどうぞ」
「どっさり」
「な、なんですかな? この書類の山は」
「今回ざっと四十あまりの新魔道具を開発なさいました。資料に不備はないと思いますが、内容に目を通してください。まごまごしてると日が暮れますよ」
「よ、四十?! しかも書類も記入済み?!」
「一件あたり五分から十分で片付けていただかないと今日じゅうに終わりませんので」
「は、はい。拝見いたします」
「さすがエドさん。圧力が違う」
「その書類を書かされたのよね……」
「あ、ヤギさんの意識が飛びかかってる」
「さてここは組合長と高台の魔道具師様に任せてわれわれは少し外出しましょうか」
「ええっ?!」
「夕方には戻ってきますから、そのときまでに終わってなかったらどうなるかわかりますね?」
「ひっ」
「それでは失礼します」
「またねー」
「……あとで差し入れに来よう」
*****
「今日は魚の仕入れの日らしいので、市場や屋台の内容が少しまえと違うはずです」
「おお、それは興味深い」
「おいしいものあるかなー」
「せっかく港町にいるというのにトラ様に市場を堪能していただくことができてませんからね」
「あ、それで今日までに登録を終わらせるって言ってたのか」
「タツ様といっしょでなければトラ様が楽しめませんから」
「そっか、すまんな虎彦」
「辰巳、あれ買ってもいい?」
「なんだ? 真っ赤な魚? すごい色だな」
「なかまであの色ですよ。すり身にしてスープに入れると鮮やかな赤いスープになります」
「ほかの色もある?」
「あっちに青い魚もありますね。ほかの色もあるはずですよ」
「こんな原色系の絵具みたいな色の魚がいるんだ……」
「これでカラフル団子作れるかな?」
「確かにこっちで色のついた食事って見たことないな。料理に色を付ける文化ってないのか?」
「料理は食材の色が美しく出ているのがいいとされていますけど、色を付けるというのはどういうことですか?」
「たとえばいつもの黄色い団子にこの赤い汁を混ぜたらきれいな赤い団子ができると思うんだが、そうやって食卓を飾るような料理はないのか?」
「見たことはないですね。ですが、特に避けられるとかいやがられたりするようなことはないと思います。見た目が美しければ興味を引くかと」
「よし、この辺の色付きの魚を仕入れて研究しよう」
「白い魚も買っといたほうがいいよ」
「ぐるう」
「あのエビっぽいやつもほしいの?」
「そうだな。あとは野菜や海藻も試してみよう」
「こっちでも海藻食べるんだね」
「赤、茶、黄、緑、青、紫、いろいろあるな」
「この茶色いのは見た目は悪いですが味がいいのでよく使われますね」
「昆布っぽいね」
「昆布より明るい茶色で確かに色はきれいじゃないな」
「形もいろいろあるし、飾るだけでおもしろいかも」
「この辺りでは生で食べるようですが、王都だと一度茹でて乾燥させたものを煮たりして火を通して食べるのが普通です」
「あ、これあの乾物のもとか。乾燥してあるのと見た目が全然違う」
「生は色鮮やかですね」
「いろいろ加工法を試してみたいな」
「野菜や果物はほかの町のほうが種類が多そうだよね」
「この町もいろんなものが集まって来るほうですが、産地に近いほうが種類が豊富ですしなにより新鮮ですね」
「よし、じゃあまずは海のものに絞って収集しようか」
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