103 / 116
第96話 新しい世界
しおりを挟む
「じいちゃんただいまー」
「おおトラたちも帰ってきたか」
「ん? 『も』ってことはもしかしてまた勇者チームもいるのか?」
「つい先ほど帰ってきたぞ」
「……エドさん?」
「わかりやすく知らんぷりしてるけどこれは影が連絡してるな」
「たまにしか帰ってこないんじゃ。そのときくらいは顔を合わせたらよかろう」
「まあいいけど」
「それで他の人はどこ行ったんだ?」
「なにやら大騒ぎで大浴場に行ったな」
「かかわらないでおこう」
「ところで新しいメンバーが増えたのかの?」
「ああこれは桃太郎だよ」
「……詳しく」
「サツマの先のオニナパというところに行ったんだが、そこに渡る船で出会った殺人鬼だ」
「さ、殺人鬼?!」
『殺人鬼ではないじゃろ、たぶん』
「なんで自信なさげ?」
「あとなぜかついて来た詐欺師だ」
『詐欺師じゃないだろ、たぶん』
「おまえは詐欺師だろ」
『厚かましいのう』
「すぐうそつくよね」
「な、なかなか変わったメンバーじゃの?」
「少なくとも詐欺師はメンバーにした覚えはないぞ」
「城の牢に入れておこうと思いまして連行いたしました」
『サツマでは引き取ってくれんかったんじゃ』
「かなりめんどくさそうだったね」
「大体討伐依頼だったのに連れて帰った桃太郎が悪い」
『こいつを斬るのはなんかいやじゃもん』
「まあなんかいやなのはわかる」
「こちらでこっそり処分しましょうか?」
『りんごの芯みたいに言うな!』
「なんでりんご?」
「りんごの芯とかよく言いすぎだろ。排水口に溜まった毛くらいでいい」
『ひどい!』
「というわけで凶悪犯として排水口の奥にでも詰めといてください」
「排水口詰まっちゃうじゃん」
「ちゃんと牢に入れましょうね」
『ひどい! 助けて!』
『斬られるよりいいじゃろうに』
「ま、まあよくわからんがわかった。牢を用意させよう」
「ふ~すっきりした」
「ひどいめにあったな」
「あんなプールみたいな風呂は初めてだよ!」
「うるさいのが来たぞ」
「あれ? 知らない人がいるね」
「お、虎彦たちがいるね。久しぶり」
「元気そうだな。なんかおもしろい話はあるか?」
『だれだ?』
『ん? もしかして勇者かの?』
「俺が勇者だけど……魔王の仲間か?」
『いや、魔王なんて知らんが……』
「なんか二人は通じるものがあるのかな?」
「なんでそこでエドさんが緊張してるんだ?」
「あ、ぼくを偽勇者呼ばわりして通報したガキじゃないか!」
「あれ? 知らない人だと思ったら偽勇者じゃん。久しぶり」
「偽勇者じゃない!」
「まあまあ、落ち着け」
「あ、先生いたの?」
「気配隠すのうまくなったな。モブみたいだ」
「わたしは最初からこの部屋にいたが?」
「うわっ! 脅かすなよ」
「じいちゃんはいるだけでうざいのにモブはなんでそんなに目立たないんだろうね」
「トラ……」
「じいさんを泣かすな」
「先王の扱いひどくないかのう?」
『先王様におすすめの孫攻略法があるぜ。いまなら』
「なに?!」
「詐欺師はだまってろ」
「日本のお風呂もいいけどお城の広いお風呂もたまにはいいわね」
「あ、母さんも来た」
「そういえば虎彦んちの風呂って異様に広いよな」
「そうかな?」
「うちの三倍くらいあるだろ」
「そうなんだ」
「虎彦も一般家庭の基準を知らなかったか」
「偽勇者じゃないのに……」
「あら~まだ言ってるの~?」
『偽勇者とはどういうことじゃ?』
「桃太郎も偽勇者だよね」
「おい、落ち込ませるな。めんどくさいだろ」
「子どもは残虐ですね」
「そっちのおっさんも偽勇者なのか? 殺人鬼じゃなくて」
『わしはどうせ殺人鬼じゃ……』
「先生言っていいことと悪いことがあるよ」
「え? いまの俺のせい?」
「みなさんおそろいですか?」
「カーさん?!」
「勇者と偽勇者が集まったところに悠々と現れる現○O△」
「あ、魔法陣業者のカーさんじゃないか。ちーっす」
「そして勇者の対応が軽すぎる」
「まだ業者だと思ってるあたりが親子ですね」
「父さんカーさんと知り合い?」
「うちの転移魔法陣を設置してくれたからね」
「勇者様が魔王城で魔王を倒したあとカー様が現れて『君たちがもとの世界に帰るために魔法陣用意しといたさかい。どこに設置したらええ?』って」
「俺が姫さまといっしょに帰るって言ったら『ほなら行き来できるようにしましょか?』って向こうにも設置してくれてね」
「勇者様」
「姫さま」
「久しぶりに見たな」
「先生が無の表情になってる」
「毎日見てるって顔だな」
「しかも彼女もいないし」
「うるせーよおまえら!」
「それでカーさん今日はどうしたんですか? 城にいるのは珍しいですね」
「ああそれや。とうとうよさそな世界が見つかったさかい巻き込もと思て」
「異世界見つかったんだ」
「しかもただの安全な足場やないで。ちゃんと人間とか社会とかありそうな異世界やったんや」
「おお、もしかして冒険の旅とかできちゃう?」
「トラ様、まだ安全とわかったわけではないですからね」
「はーい」
『相変わらず聞き分けがええのう』
「む? 君は?」
『ん? ああなるほど』
「ふむ」
「なにかわかりあってるな」
『確かにわしは勇者ではなかったようじゃな』
「君が百田せんせのとこの子ぉかいな」
『おっちゃんのこと知っとるんか?』
「あとでせんせの噂話でもしよか」
『……ええな』
「それより異世界はどうするんだ?」
「そやった。未知の異世界やさかいな。まずは勇者に行ってもろて安全を確保してから、わたいが向こうで帰りの魔法陣を設置……いや、同時に設置せんほうがええんか?」
「いったん設置したらオフにできないの?」
「あんたえらいこというなあ。魔法陣オフにするとか考えたことなかったわ」
「時間だけ指定して切り替えればいいんだよ」
「ああ、あの鏡みたいにな。ほんならいけるか」
「全然ついていけませんね」
「虎彦はときどきつながるんだよ」
「普段は切れてるみたいに言ってやるな」
「おおトラたちも帰ってきたか」
「ん? 『も』ってことはもしかしてまた勇者チームもいるのか?」
「つい先ほど帰ってきたぞ」
「……エドさん?」
「わかりやすく知らんぷりしてるけどこれは影が連絡してるな」
「たまにしか帰ってこないんじゃ。そのときくらいは顔を合わせたらよかろう」
「まあいいけど」
「それで他の人はどこ行ったんだ?」
「なにやら大騒ぎで大浴場に行ったな」
「かかわらないでおこう」
「ところで新しいメンバーが増えたのかの?」
「ああこれは桃太郎だよ」
「……詳しく」
「サツマの先のオニナパというところに行ったんだが、そこに渡る船で出会った殺人鬼だ」
「さ、殺人鬼?!」
『殺人鬼ではないじゃろ、たぶん』
「なんで自信なさげ?」
「あとなぜかついて来た詐欺師だ」
『詐欺師じゃないだろ、たぶん』
「おまえは詐欺師だろ」
『厚かましいのう』
「すぐうそつくよね」
「な、なかなか変わったメンバーじゃの?」
「少なくとも詐欺師はメンバーにした覚えはないぞ」
「城の牢に入れておこうと思いまして連行いたしました」
『サツマでは引き取ってくれんかったんじゃ』
「かなりめんどくさそうだったね」
「大体討伐依頼だったのに連れて帰った桃太郎が悪い」
『こいつを斬るのはなんかいやじゃもん』
「まあなんかいやなのはわかる」
「こちらでこっそり処分しましょうか?」
『りんごの芯みたいに言うな!』
「なんでりんご?」
「りんごの芯とかよく言いすぎだろ。排水口に溜まった毛くらいでいい」
『ひどい!』
「というわけで凶悪犯として排水口の奥にでも詰めといてください」
「排水口詰まっちゃうじゃん」
「ちゃんと牢に入れましょうね」
『ひどい! 助けて!』
『斬られるよりいいじゃろうに』
「ま、まあよくわからんがわかった。牢を用意させよう」
「ふ~すっきりした」
「ひどいめにあったな」
「あんなプールみたいな風呂は初めてだよ!」
「うるさいのが来たぞ」
「あれ? 知らない人がいるね」
「お、虎彦たちがいるね。久しぶり」
「元気そうだな。なんかおもしろい話はあるか?」
『だれだ?』
『ん? もしかして勇者かの?』
「俺が勇者だけど……魔王の仲間か?」
『いや、魔王なんて知らんが……』
「なんか二人は通じるものがあるのかな?」
「なんでそこでエドさんが緊張してるんだ?」
「あ、ぼくを偽勇者呼ばわりして通報したガキじゃないか!」
「あれ? 知らない人だと思ったら偽勇者じゃん。久しぶり」
「偽勇者じゃない!」
「まあまあ、落ち着け」
「あ、先生いたの?」
「気配隠すのうまくなったな。モブみたいだ」
「わたしは最初からこの部屋にいたが?」
「うわっ! 脅かすなよ」
「じいちゃんはいるだけでうざいのにモブはなんでそんなに目立たないんだろうね」
「トラ……」
「じいさんを泣かすな」
「先王の扱いひどくないかのう?」
『先王様におすすめの孫攻略法があるぜ。いまなら』
「なに?!」
「詐欺師はだまってろ」
「日本のお風呂もいいけどお城の広いお風呂もたまにはいいわね」
「あ、母さんも来た」
「そういえば虎彦んちの風呂って異様に広いよな」
「そうかな?」
「うちの三倍くらいあるだろ」
「そうなんだ」
「虎彦も一般家庭の基準を知らなかったか」
「偽勇者じゃないのに……」
「あら~まだ言ってるの~?」
『偽勇者とはどういうことじゃ?』
「桃太郎も偽勇者だよね」
「おい、落ち込ませるな。めんどくさいだろ」
「子どもは残虐ですね」
「そっちのおっさんも偽勇者なのか? 殺人鬼じゃなくて」
『わしはどうせ殺人鬼じゃ……』
「先生言っていいことと悪いことがあるよ」
「え? いまの俺のせい?」
「みなさんおそろいですか?」
「カーさん?!」
「勇者と偽勇者が集まったところに悠々と現れる現○O△」
「あ、魔法陣業者のカーさんじゃないか。ちーっす」
「そして勇者の対応が軽すぎる」
「まだ業者だと思ってるあたりが親子ですね」
「父さんカーさんと知り合い?」
「うちの転移魔法陣を設置してくれたからね」
「勇者様が魔王城で魔王を倒したあとカー様が現れて『君たちがもとの世界に帰るために魔法陣用意しといたさかい。どこに設置したらええ?』って」
「俺が姫さまといっしょに帰るって言ったら『ほなら行き来できるようにしましょか?』って向こうにも設置してくれてね」
「勇者様」
「姫さま」
「久しぶりに見たな」
「先生が無の表情になってる」
「毎日見てるって顔だな」
「しかも彼女もいないし」
「うるせーよおまえら!」
「それでカーさん今日はどうしたんですか? 城にいるのは珍しいですね」
「ああそれや。とうとうよさそな世界が見つかったさかい巻き込もと思て」
「異世界見つかったんだ」
「しかもただの安全な足場やないで。ちゃんと人間とか社会とかありそうな異世界やったんや」
「おお、もしかして冒険の旅とかできちゃう?」
「トラ様、まだ安全とわかったわけではないですからね」
「はーい」
『相変わらず聞き分けがええのう』
「む? 君は?」
『ん? ああなるほど』
「ふむ」
「なにかわかりあってるな」
『確かにわしは勇者ではなかったようじゃな』
「君が百田せんせのとこの子ぉかいな」
『おっちゃんのこと知っとるんか?』
「あとでせんせの噂話でもしよか」
『……ええな』
「それより異世界はどうするんだ?」
「そやった。未知の異世界やさかいな。まずは勇者に行ってもろて安全を確保してから、わたいが向こうで帰りの魔法陣を設置……いや、同時に設置せんほうがええんか?」
「いったん設置したらオフにできないの?」
「あんたえらいこというなあ。魔法陣オフにするとか考えたことなかったわ」
「時間だけ指定して切り替えればいいんだよ」
「ああ、あの鏡みたいにな。ほんならいけるか」
「全然ついていけませんね」
「虎彦はときどきつながるんだよ」
「普段は切れてるみたいに言ってやるな」
0
あなたにおすすめの小説
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!
菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは
「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。
同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと
アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう
最初の武器は木の棒!?
そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。
何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら
困難に立ち向かっていく。
チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!
異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。
話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい!
****** 完結まで必ず続けます *****
****** 毎日更新もします *****
他サイトへ重複投稿しています!
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる