あの日、僕は恋を知った

霜月龍太郎(旧 ツン影)

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1年1学期

曲と音域の課題

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 授業が終わり、放課後になった。
「おい月城。はやく行くぞ!!」
「なんでお前と一緒に行かないといけないんだよ」
「友達がいないの月城が悲しまないよう一緒に行ってやってんだよ。感謝しろよ」
「ぼっちじゃね~し!!友達ぐらいいるわ!!」
「嘘つかなくていいぞ。僕はわかってるから」
「いや、根本的な所から違うし」
「ネット上でしか友達が作れないんだよな」
「お前の場合はネット上でも友達が作れないだろ」
「現実でも作れてるわ!!」
「嘘つかなくていいぞ。俺はわかってるから」
「それさっき僕が言ったセリフじゃん!!」
「セリフに著作権はないだろ」
「あるわ!!」
「ね~よ!!」
 そんなどうでもいい話をしていると部室前まで来ていた。ドアを開けると麗華先輩がいた。
「おはよう」
「おはようございます」
 俺と舞は麗華先輩に挨拶をして、荷物を端っこに置き、舞はギターを持ち、俺はドラムの前に座った。
「それじゃあ、6時に合わせよっか」
「わかりました」
 6時まで俺らは個人で練習した。

 6時になり、合わせる時間になった。
「この曲、思ったより難しいね」
「そうですね」
「高音を出すのが難しいです」
「高音が出しずらいリズムだしな」
 俺たちがこの曲の難しさを味わっていた時に部長が1枚のチラシを持って大声で喜んでいた。
「今年の全国コンクール、この街でやることになったぞ!!」
 その一言を聞いた部員は全員驚いていた。
「今回の地区コンは各学校から3グループだけ出場できる。そこから上位3グループは地方コンクールに出場でき、そこで上位2グループは全国コンクールに出場できる。全グループ、全国コンクール目指して頑張るぞ!!」
 部長の掛け声で全員腕を上げて叫んだ。

 3人で合わせたあと、俺たちはお互いの課題を指摘しあっていた。
「ダメだ。やっぱり低音が出せない」
「舞ちゃんはどちらかと言えば声が高い方だからね~。私も高い方だから、こればかりはどうしようもないわね~」
 この曲の音域はとても広い。なぜなら歌っているボーカルの人は男性だが、音域が広いで有名で、一部からは「」と言われるほどの人だ。そんな人が歌っている歌を女性が歌おうとするのなら、男性並みに低い声を出せるのが最低レベルであった。
「あの人の音域マジでやばい。人間の音域じゃない」
「あ、」
 麗華先輩はそう言って俺に指をさして、指をさして!?
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