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5 t h ストーリー 最悪な事態
ジョーカー継承!!レイナ、こころVS月影、茜!!
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俺はレイナの気配のした方へ歩いていった。すると、レイナを発見した。
「ようレイナ」
俺がそう言うとレイナは攻撃を仕掛けてきた。
「そう来るよな」
俺は木の枝を使って逆上がりをし、枝の上に乗った。
「レイナの体は返してもらうぞ、ディメイション」
俺は剣をさやから抜いた。そして攻撃を仕掛けた。レイナはその攻撃を受けようとしていた。
「 」
俺はそう呟き、レイナの剣を弾いて、横腹を一発蹴り飛ばした。
「使ってみるか……」
『キャスト!! ゴッドメディカル』
俺はそう言って、魔法を発動して作った精霊をレイナに接触させた。
「゛あ゛あ゛あ゛あ゛あーーーーーーーー!!」
すると、レイナの身体からディメイションが出てきた。
「眠ってろ」
俺はレイナの身体からでてきたディメイションを倒した。
「意外とあっさり倒せたな。茜さんの方に早く行かないと……」
俺は倒れているレイナの方へ行った。
「……う~ん……」
「目が覚めたか」
「月影?」
「おう」
するとレイナは抱きついてきた。
「レ、レイナ!?」
「怖かった。怖かったよぉ~!!」
レイナは泣いていた。
「そっか。けど、大丈夫……」
俺はレイナを抱きしめて言った。
「俺がレイナのそばにいてやるから……安心しろ」
レイナは俺の服を握って、大声を出して泣いた。そんなレイナの頭を俺は撫でてあげた。
【夜桜 茜視点】
私はこころちゃんがいるであろう方へ歩いていた。すると、こころちゃんを発見した。
「こころちゃん!!」
私はそう叫んだ。それに気づいたこころちゃんは炎魔法で火炎弾を作ってこちらに放ってきた。
「やっぱりね……」
私はその火炎弾を斬った。
「こんな状態での再開だなんて最悪ね」
私はこころちゃんの方へ走った。こころちゃんは私に向かって水流魔法を放ってきた。
「だったら……」
私は剣にブリザードストーンをはめ込んだ。
『アイスシールド!!』
私は氷の盾を作り出し、水流魔法を凍らせた。
「そして……」
エレキストーンを握りこころちゃんの方へ走った。
「少し痛いけど我慢してね……」
『エレキブロー!!』
私は電気をまとった拳でこころちゃんを殴った。が、それはこころちゃんに避けられ、私の拳は地面に当たった。
こころちゃんは避けながら、周りの植物のつるを操って私を拘束しようとした。
『アイススラッシュ!!』
私は剣でつるを斬って凍らせていった。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
私はスピードを上げた。
こころちゃんは火炎弾魔法を放ってきた。私は咄嗟にブリザードストーンとエレキストーンをはめ替えた。
『エレキショック!!』
私は剣先から電流を放ち、全ての火炎弾を斬った。そしてその電流はこころちゃんに当たった。
「゛あ゛あ゛あ゛あ゛あーーーーーーーー!!」
すると、こころちゃんの身体からディメイションが出てきた。
「ようやく現れたわね。くらいなさい!!」
『100億ボルト!!』
剣先から放った高電力の電流はディメイションに当たり、ディメイションは消滅した。
「ふぅ~」
私はこころちゃんの手を握って、継承魔法を唱えた。
「……う~ん……」
すると、こころちゃんは目を覚ました。
「茜……さん?」
「こころちゃん!!よかった……」
私はこころちゃんの体を起こしてあげた。
「なんで、茜さんがここに……?」
「月影君があの時、私を助けてくれたの。と言っても、現実世界へ干渉できる時間はもうそろそろで終わりなんだけどね」
「どういう事ですか?」
「私は月影君が生成した蛍なの。私自身はこの世界ではなく、異世界にいるの」
「異世界って、アリスさんがいる所ですか?」
「そうよ。そこと現実世界を繋げる方法は月影君の生成する蛍の力が必要なんだけど、レイナちゃんっていう子にジョーカーの力を継承する時に、蛍を生成する力も消えるのよ」
「待ってください。ジョーカーの継承ってどういう事です?」
「あ、こころちゃんにもジョーカーの力の継承してあるから」
「えぇ!?」
私はポケットからエレキストーンとブリザードストーンを、そして腰に着けていた剣をこころちゃんに渡した。
「こころちゃん。詳しいことは検索空間に来たら説明するよ。だから今は、月影君達と合流して。この武器とパワーストーンは私からのプレゼント。使い方は知ってる?」
「はい。一応お兄ちゃんが使っていたところは見ていましたので……」
「なら説明は省くね。そしたら月影君にここの居場所を伝えるから待っておこうか」
「なんだか混乱しそうです……」
「大丈夫?無理しなくていいからね」
「あ、大丈夫です」
【月影視点】
俺とレイナが森を歩いていると、茜さんから脳内交信を受け取った。
「了解」
「どうかしたの?」
「あ~。さっき話してた先代ジョーカーの茜さんがこころをディメイションから解放したっていう報告と居場所を教えてくれたんだ」
「そっか。それじゃあ、早く行こう!!」
するとレイナは俺の手を引っ張って走り出した。
「ちょ!!レイナ。こころの居場所わかんのか?」
「え?月影が教えてくれるでしょ?」
「全くレイナは……。置いてかれんじゃね~ぞ」
「え?」
俺はスピードを上げて、レイナの手を引っ張り、こころと茜さんがいる方へ走った。
「ちょ!!月影さん!?速すぎますよぉーーーーーーーー!!」
すると茜さんとこころの姿が見えた。
「茜さ~ん!!こころ~!!」
「お兄ちゃんって、えぇ!?」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「月影君!?手を繋いでる女の子、大声出してるよ!?」
俺は急ブレーキして止まった。が、引っ張っていたレイナが勢い余って俺の背中にぶつかり、俺とレイナは倒れた。
「お兄ちゃん!?レイナお姉ちゃん!?大丈夫!?」
「痛たた。ごめん月影!!」
そう言って、上に乗っかっていたレイナは退いてくれた。その後俺は立ち上がった。
「大丈夫だよぉ~」
(頭がクラクラしてる。てか、普通に背中に柔らかい何かが当たったような……、気のせいか?)
「月影君、本当に大丈夫?」
「あ、はい。大丈夫です」
「それじゃあ、私はこころちゃんにジョーカーの力を継承したし、あっちに戻るよ」
「ジョーカーの力を継承ってどういう事ですか?」
疑問を抱いていたレイナを茜さんは見て、俺に質問した。
「もしかしてだけど、月影君。ジョーカーの継承のこと、言ってないの?」
「え?あ~、はい」
「ふ~ん……」
すると茜さんはニヤニヤしながら俺とレイナを見ていた。
「な、何ですか茜さん?」
「レイナちゃん。実は君とこころちゃんにジョーカーの力を継承することを話していたんだよ」
「そうなんですね~」
「うん。それでね、ディアボロスに攻撃を与えるためには、ジョーカーの力が必要なのよね」
「そうですね。対戦相手の能力を全て無効化するジョーカーの力がないと、攻撃を当てれませんからね」
「そこで月影君と話していてジョーカーの力をこころちゃんとレイナちゃんに継承することになったの。ほら、2人は月影君との関係がいい感じだし、仲間だしね」
「まぁ、私達は仲間です」
「で~、こころちゃんには私がジョーカーの力を継承したのよ。で、後はレイナちゃんに月影君がジョーカーの力を継承するだけなんだけどね……」
「茜……さん?」
「異性にジョーカーの力を継承する時はね、唇と唇を合わせないといけないの」
「へぇっ!?」
するとレイナは顔を赤く染めていた。
「つまり~。月影君とレイナちゃんはキスしないと継承されないんだ~」
「え、えぇーーーーーーーー!?」
「まぁまぁ、若い2人に後は任せるよ」
すると、茜さんはレイナの近くに行き、レイナの耳元で呟いた。
「 」
「あぁぁぁ茜さん!?」
「それじゃあ、月影君。後は任せるよ」
「ちょっ……!!」
「あとは若者2人でごゆっくり~」
そう言って、茜さんは消えた。
(茜さん。なんかキャラ変わってませんか?)
「それじゃあ、私は検索空間に行ってジョーカーの力の使い方を確認してくるね」
「ちょっ……!!」
するとこころは、検索空間に意識を飛ばした。
(なんで検索空間への行き方を知ってるんだよ)
「あ、あのさ、月影……」
「お、おう……。何だ?レイナ」
「い、嫌なら……、別に……、しなくて……いいよ」
レイナは顔を赤く染めたままそう言った。
「……。嫌じゃないよ……、別に……」
「えっ?」
「俺、レイナのこと……、好きだしさ……」
「え、えぇーーーーーーーー!?」
(あ、やべっ。キスの事ばかりに気を取られてて変なこと口走ってしまった!!)
「あ、いや、そのだな~、レイナさん……」
「 」
「え?」
「私も月影のことが、好きよ……」
「そ~だよな。レイナは王女様だもんな。俺みたいな勇者より王子様の方が好きって、今なんて言った?」
「も~!!2回も言わせないでよ!!」
するとレイナは、上目遣いで頬を赤く染めたまま言った。
「その……。私も……、月影のことが、好きよ……」
………
(マジで!?両想いじゃん!!やったーーーーーーーー!!マジ嬉しい!!)
「月影?」
俺は小さくガッツポーズをしていた。
「月影?」
「あああ。なんだい?レイナ」
「なんだか、おかしいよ?」
「そそそ、そんな事ないよ!!」
「まぁ、いいわ」
するとレイナは目線を逸らし、照れながら言った。
「その……、キス……、しないの?」
「あ、うん。そ~だよな。ジョーカーの継承のためのキスしないとな……」
「いつでも……いいよ……」
「お、おう」
俺はレイナに近づいた。そして目線を逸らしていたレイナはこっちを見てくれた。
「あ……。茜さん曰く、濃厚なキスをしないと継承されないらしいよ……」
(茜さぁーーーーーーーーん!?なんでハードルあげる真似するん!?バカなん?バカなのか?)
「……わかったよ。それじゃあ……、いくよ」
「うん……」
俺はレイナの顎をクイッと上げて目を閉じ、唇をレイナの唇に触れさせた。すると、俺の身体は光り、その光は唇を通してレイナの方へ行った。
俺たちはゆっくり唇を離し、お互い後ろを向いた。
「これで、継承できたぞ」
「そうだね」
「……と、とりあえず、検索空間への行き方を教えるな」
「う、うん」
「検索空間への行き方は、目をつぶって、検索空間に行くことだけを考えといたら行けるよ」
「……わ、わかったわ」
「お、おう……」
(き、気まずい……)
「……ね、ねぇ、月影……」
「何?」
俺が振り返ると、レイナは僕の頬にキスをした。
「えっ……」
レイナは照れながら言った。
「月影……。私の……婚約者になってくれないかしら?」
「………」
(あ、そっか。レイナは確か、過去に飛んだ時、婚約者のことを話してたな)
「わ、私さ……、王女だからさ……、婚約者を決められたりするの。だからさ……、月影さえ良ければ、こ、婚約者に……なって ……」
俺の答えは決まってる。
「レイナ」
「うん……」
「いいぜ。俺がお前の婚約者になってやる!!」
「本当……ですか?」
「おいおい。喋り方がレイナちゃんの時と同じになってるぞ、レイナ。
俺たちは対等だろ?畏まらなくていいよ」
「そ、そうだね」
「改めて、これからもよろしくな……レイナ」
「うん!!」
「よかったね、レイナお姉ちゃん」
「うん!!」
………
『こころ(ちゃん)!?』
「いつからそこに?」
『月影……。私の……婚約者になってくれないかしら?』
「割と聞いてた感じ?」
「それは勿論。お兄ちゃん!!」
「な、何だ?」
するとこころは満面の笑みで親指を立てていた。
「………」
「何か言えよ!!」
「お兄ちゃん。綺麗な奥さんを、大切にね」
「お前は恥ずかしげも無くよく言えるな!!」
「ふふっ。月影、こころちゃん」
「うん?」
「どうしたの?レイナお姉ちゃん」
「これからもよろしくね」
「……おう!!」
「こちらこそよろしくね、レイナお姉ちゃん!!」
そうして、俺たちはディザスターに再戦を挑みに行くのであった。
「ようレイナ」
俺がそう言うとレイナは攻撃を仕掛けてきた。
「そう来るよな」
俺は木の枝を使って逆上がりをし、枝の上に乗った。
「レイナの体は返してもらうぞ、ディメイション」
俺は剣をさやから抜いた。そして攻撃を仕掛けた。レイナはその攻撃を受けようとしていた。
「 」
俺はそう呟き、レイナの剣を弾いて、横腹を一発蹴り飛ばした。
「使ってみるか……」
『キャスト!! ゴッドメディカル』
俺はそう言って、魔法を発動して作った精霊をレイナに接触させた。
「゛あ゛あ゛あ゛あ゛あーーーーーーーー!!」
すると、レイナの身体からディメイションが出てきた。
「眠ってろ」
俺はレイナの身体からでてきたディメイションを倒した。
「意外とあっさり倒せたな。茜さんの方に早く行かないと……」
俺は倒れているレイナの方へ行った。
「……う~ん……」
「目が覚めたか」
「月影?」
「おう」
するとレイナは抱きついてきた。
「レ、レイナ!?」
「怖かった。怖かったよぉ~!!」
レイナは泣いていた。
「そっか。けど、大丈夫……」
俺はレイナを抱きしめて言った。
「俺がレイナのそばにいてやるから……安心しろ」
レイナは俺の服を握って、大声を出して泣いた。そんなレイナの頭を俺は撫でてあげた。
【夜桜 茜視点】
私はこころちゃんがいるであろう方へ歩いていた。すると、こころちゃんを発見した。
「こころちゃん!!」
私はそう叫んだ。それに気づいたこころちゃんは炎魔法で火炎弾を作ってこちらに放ってきた。
「やっぱりね……」
私はその火炎弾を斬った。
「こんな状態での再開だなんて最悪ね」
私はこころちゃんの方へ走った。こころちゃんは私に向かって水流魔法を放ってきた。
「だったら……」
私は剣にブリザードストーンをはめ込んだ。
『アイスシールド!!』
私は氷の盾を作り出し、水流魔法を凍らせた。
「そして……」
エレキストーンを握りこころちゃんの方へ走った。
「少し痛いけど我慢してね……」
『エレキブロー!!』
私は電気をまとった拳でこころちゃんを殴った。が、それはこころちゃんに避けられ、私の拳は地面に当たった。
こころちゃんは避けながら、周りの植物のつるを操って私を拘束しようとした。
『アイススラッシュ!!』
私は剣でつるを斬って凍らせていった。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
私はスピードを上げた。
こころちゃんは火炎弾魔法を放ってきた。私は咄嗟にブリザードストーンとエレキストーンをはめ替えた。
『エレキショック!!』
私は剣先から電流を放ち、全ての火炎弾を斬った。そしてその電流はこころちゃんに当たった。
「゛あ゛あ゛あ゛あ゛あーーーーーーーー!!」
すると、こころちゃんの身体からディメイションが出てきた。
「ようやく現れたわね。くらいなさい!!」
『100億ボルト!!』
剣先から放った高電力の電流はディメイションに当たり、ディメイションは消滅した。
「ふぅ~」
私はこころちゃんの手を握って、継承魔法を唱えた。
「……う~ん……」
すると、こころちゃんは目を覚ました。
「茜……さん?」
「こころちゃん!!よかった……」
私はこころちゃんの体を起こしてあげた。
「なんで、茜さんがここに……?」
「月影君があの時、私を助けてくれたの。と言っても、現実世界へ干渉できる時間はもうそろそろで終わりなんだけどね」
「どういう事ですか?」
「私は月影君が生成した蛍なの。私自身はこの世界ではなく、異世界にいるの」
「異世界って、アリスさんがいる所ですか?」
「そうよ。そこと現実世界を繋げる方法は月影君の生成する蛍の力が必要なんだけど、レイナちゃんっていう子にジョーカーの力を継承する時に、蛍を生成する力も消えるのよ」
「待ってください。ジョーカーの継承ってどういう事です?」
「あ、こころちゃんにもジョーカーの力の継承してあるから」
「えぇ!?」
私はポケットからエレキストーンとブリザードストーンを、そして腰に着けていた剣をこころちゃんに渡した。
「こころちゃん。詳しいことは検索空間に来たら説明するよ。だから今は、月影君達と合流して。この武器とパワーストーンは私からのプレゼント。使い方は知ってる?」
「はい。一応お兄ちゃんが使っていたところは見ていましたので……」
「なら説明は省くね。そしたら月影君にここの居場所を伝えるから待っておこうか」
「なんだか混乱しそうです……」
「大丈夫?無理しなくていいからね」
「あ、大丈夫です」
【月影視点】
俺とレイナが森を歩いていると、茜さんから脳内交信を受け取った。
「了解」
「どうかしたの?」
「あ~。さっき話してた先代ジョーカーの茜さんがこころをディメイションから解放したっていう報告と居場所を教えてくれたんだ」
「そっか。それじゃあ、早く行こう!!」
するとレイナは俺の手を引っ張って走り出した。
「ちょ!!レイナ。こころの居場所わかんのか?」
「え?月影が教えてくれるでしょ?」
「全くレイナは……。置いてかれんじゃね~ぞ」
「え?」
俺はスピードを上げて、レイナの手を引っ張り、こころと茜さんがいる方へ走った。
「ちょ!!月影さん!?速すぎますよぉーーーーーーーー!!」
すると茜さんとこころの姿が見えた。
「茜さ~ん!!こころ~!!」
「お兄ちゃんって、えぇ!?」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「月影君!?手を繋いでる女の子、大声出してるよ!?」
俺は急ブレーキして止まった。が、引っ張っていたレイナが勢い余って俺の背中にぶつかり、俺とレイナは倒れた。
「お兄ちゃん!?レイナお姉ちゃん!?大丈夫!?」
「痛たた。ごめん月影!!」
そう言って、上に乗っかっていたレイナは退いてくれた。その後俺は立ち上がった。
「大丈夫だよぉ~」
(頭がクラクラしてる。てか、普通に背中に柔らかい何かが当たったような……、気のせいか?)
「月影君、本当に大丈夫?」
「あ、はい。大丈夫です」
「それじゃあ、私はこころちゃんにジョーカーの力を継承したし、あっちに戻るよ」
「ジョーカーの力を継承ってどういう事ですか?」
疑問を抱いていたレイナを茜さんは見て、俺に質問した。
「もしかしてだけど、月影君。ジョーカーの継承のこと、言ってないの?」
「え?あ~、はい」
「ふ~ん……」
すると茜さんはニヤニヤしながら俺とレイナを見ていた。
「な、何ですか茜さん?」
「レイナちゃん。実は君とこころちゃんにジョーカーの力を継承することを話していたんだよ」
「そうなんですね~」
「うん。それでね、ディアボロスに攻撃を与えるためには、ジョーカーの力が必要なのよね」
「そうですね。対戦相手の能力を全て無効化するジョーカーの力がないと、攻撃を当てれませんからね」
「そこで月影君と話していてジョーカーの力をこころちゃんとレイナちゃんに継承することになったの。ほら、2人は月影君との関係がいい感じだし、仲間だしね」
「まぁ、私達は仲間です」
「で~、こころちゃんには私がジョーカーの力を継承したのよ。で、後はレイナちゃんに月影君がジョーカーの力を継承するだけなんだけどね……」
「茜……さん?」
「異性にジョーカーの力を継承する時はね、唇と唇を合わせないといけないの」
「へぇっ!?」
するとレイナは顔を赤く染めていた。
「つまり~。月影君とレイナちゃんはキスしないと継承されないんだ~」
「え、えぇーーーーーーーー!?」
「まぁまぁ、若い2人に後は任せるよ」
すると、茜さんはレイナの近くに行き、レイナの耳元で呟いた。
「 」
「あぁぁぁ茜さん!?」
「それじゃあ、月影君。後は任せるよ」
「ちょっ……!!」
「あとは若者2人でごゆっくり~」
そう言って、茜さんは消えた。
(茜さん。なんかキャラ変わってませんか?)
「それじゃあ、私は検索空間に行ってジョーカーの力の使い方を確認してくるね」
「ちょっ……!!」
するとこころは、検索空間に意識を飛ばした。
(なんで検索空間への行き方を知ってるんだよ)
「あ、あのさ、月影……」
「お、おう……。何だ?レイナ」
「い、嫌なら……、別に……、しなくて……いいよ」
レイナは顔を赤く染めたままそう言った。
「……。嫌じゃないよ……、別に……」
「えっ?」
「俺、レイナのこと……、好きだしさ……」
「え、えぇーーーーーーーー!?」
(あ、やべっ。キスの事ばかりに気を取られてて変なこと口走ってしまった!!)
「あ、いや、そのだな~、レイナさん……」
「 」
「え?」
「私も月影のことが、好きよ……」
「そ~だよな。レイナは王女様だもんな。俺みたいな勇者より王子様の方が好きって、今なんて言った?」
「も~!!2回も言わせないでよ!!」
するとレイナは、上目遣いで頬を赤く染めたまま言った。
「その……。私も……、月影のことが、好きよ……」
………
(マジで!?両想いじゃん!!やったーーーーーーーー!!マジ嬉しい!!)
「月影?」
俺は小さくガッツポーズをしていた。
「月影?」
「あああ。なんだい?レイナ」
「なんだか、おかしいよ?」
「そそそ、そんな事ないよ!!」
「まぁ、いいわ」
するとレイナは目線を逸らし、照れながら言った。
「その……、キス……、しないの?」
「あ、うん。そ~だよな。ジョーカーの継承のためのキスしないとな……」
「いつでも……いいよ……」
「お、おう」
俺はレイナに近づいた。そして目線を逸らしていたレイナはこっちを見てくれた。
「あ……。茜さん曰く、濃厚なキスをしないと継承されないらしいよ……」
(茜さぁーーーーーーーーん!?なんでハードルあげる真似するん!?バカなん?バカなのか?)
「……わかったよ。それじゃあ……、いくよ」
「うん……」
俺はレイナの顎をクイッと上げて目を閉じ、唇をレイナの唇に触れさせた。すると、俺の身体は光り、その光は唇を通してレイナの方へ行った。
俺たちはゆっくり唇を離し、お互い後ろを向いた。
「これで、継承できたぞ」
「そうだね」
「……と、とりあえず、検索空間への行き方を教えるな」
「う、うん」
「検索空間への行き方は、目をつぶって、検索空間に行くことだけを考えといたら行けるよ」
「……わ、わかったわ」
「お、おう……」
(き、気まずい……)
「……ね、ねぇ、月影……」
「何?」
俺が振り返ると、レイナは僕の頬にキスをした。
「えっ……」
レイナは照れながら言った。
「月影……。私の……婚約者になってくれないかしら?」
「………」
(あ、そっか。レイナは確か、過去に飛んだ時、婚約者のことを話してたな)
「わ、私さ……、王女だからさ……、婚約者を決められたりするの。だからさ……、月影さえ良ければ、こ、婚約者に……なって ……」
俺の答えは決まってる。
「レイナ」
「うん……」
「いいぜ。俺がお前の婚約者になってやる!!」
「本当……ですか?」
「おいおい。喋り方がレイナちゃんの時と同じになってるぞ、レイナ。
俺たちは対等だろ?畏まらなくていいよ」
「そ、そうだね」
「改めて、これからもよろしくな……レイナ」
「うん!!」
「よかったね、レイナお姉ちゃん」
「うん!!」
………
『こころ(ちゃん)!?』
「いつからそこに?」
『月影……。私の……婚約者になってくれないかしら?』
「割と聞いてた感じ?」
「それは勿論。お兄ちゃん!!」
「な、何だ?」
するとこころは満面の笑みで親指を立てていた。
「………」
「何か言えよ!!」
「お兄ちゃん。綺麗な奥さんを、大切にね」
「お前は恥ずかしげも無くよく言えるな!!」
「ふふっ。月影、こころちゃん」
「うん?」
「どうしたの?レイナお姉ちゃん」
「これからもよろしくね」
「……おう!!」
「こちらこそよろしくね、レイナお姉ちゃん!!」
そうして、俺たちはディザスターに再戦を挑みに行くのであった。
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