それは、噂から

戒月冷音

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第130話

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「国王陛下。王弟陛下。クルセイダ公爵。ミッターマイヤー公爵。
 私の私的な事のために、時間を取ってくださったことに感謝いたします。
 そして、メイリア・・・カロングラス子爵令嬢。
 今まで、私の思い込みで辛い思いをさせて、申し訳なかった」
えっ・・・
なに?認めてないのでは、なかったの?
クラウスが話し始めた事に、私は最初から不思議でならなかった。

「私はつい昨日まで、メイリア様は、俺の事を愛しているから、全ての事を
 やってくれていると、勘違いな事を思っていました。
 しかし昨日、少しだけ話して・・・それが間違いだと気付きました。
 今となっては、どうして・・・
 メイリア様がずっと、俺の事を思っていると言う考えになったのか・・・
 良く分からないのです。
 私の婚約は、彼女の姉の時から始まりました。
 それは、理解していました。
 しかし、彼女・・・アメリアが亡くなったと聞いた時、そこでこの話は
 終わると思っていたんです。
 なのに、メイリアが来た。
 アメリアと婚約した時、カロングラス家には彼女以外娘はいなかった。
 なのにメイリアが来たことで俺は、彼女が俺の事が好きで、養子になってでも
 嫁いできたのだと勘違いしました」

「親からの、説明は?」
国王陛下が問うと
「たぶん話は、してくれていたと思いますが、俺が聞いていなかったのだと思います」
クラウスがそう答えた。
「それで?」
「はい。昨日、聞いた話で、俺は彼女に本当に、全てを丸投げしていたのだと
 気付きました」
「それはどうして?」
「彼女が笑うこともなく、必死で金を稼いでいた時、俺は彼女の稼いだ金で
 女を囲い、笑って過ごしていた事を知りました。
 そしてその金は全て、イザリアに吸い取られていた」
「それがどうして、分かったのだ?」
「子供の養育費を・・・俺が自分で稼いだ金で出したものを、半分以上取られていたことに
 俺は気付きもしなかった。
 しかしメイリアは、それを見越して、家に残ってくれた侍女長に頼んでくれていた事を
 昨日知りました。
 そのお陰で、一番下の子の命が助かったと聞いた時、俺が間違っていたのだと
 理解しました」
「その子は今、どうしている?」
国王陛下が、心配してくださった。

その先は私が説明した。
「その子を含めた兄弟4人は、今私の屋敷におります。
 メフィスト家の元侍女長に、危なくなったら連れてきてと伝えていたので、
 ギリギリのところで、イザリア様から逃げたようです。
 今は全員しっかりと食事をして、年齢に応じて教育を開始しております」
私がそう、国王陛下に伝えると、陛下はウンウンと頷いた後
「子は宝。せっかくこの世に生まれた命・・・大切に育てることが大人の使命だ」
と言われた。
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