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第131話
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子は宝・・・
16の時、31の男性に嫁いだ私は、直ぐにでも子を産むものだと思っていた。
しかし、それは外れ、子を作ることも出来ない女として、レッテルを張られた私にとって、その通りと思える言葉だった。
16であれば、いつでも子を作る事か出来た。
しかし、41の今、それは叶わない夢だと、思うようになった。
女性は年齢を重ねれば、その分出産のリスクが上がる。
それは、世間で当たり前の情報だった。
だから私にはもう、子は望めない。
この歳まで、処女というのも珍しいとは思うが、こんなおばさんに手を出そうと言う人はいないと思っている。
私にとって子供とはそう言うものだ。
なのに、そんな大切な子供をほって、どこをほっつき歩いているのか。
イザリア様の所在が分からない状態になっている今、子供達を守るのは当たり前だと思っていた。
「それで、そなたの奥方を豪語していた女性は、今どこにいるのだ?」
国王陛下の方でも調べているであろう事を、クラウスに直接聞く。
「そ、それが、カウンティングレイスに行ったきり、帰ってこないのでございます」
「帰ってこない?」
「はい」
「一人で行ったわけでは、ないだろう?」
「我が家の騎士と、いつも一緒にいた侍女を連れていきましたが・・・」
そう聞いた瞬間、私の中でマリス侍女長の言葉が甦る。
「いつも、侍女と2人で、何かを話し合っておられました」
「どこに行くにも同じ侍女を連れて歩き、来て直ぐの時には、その侍女が動いた後には
高価なものが消えておりました」
「時々、その侍女一人で外出するときがあり、その時には必ず、大きな鞄を
持っていくのです。とても重たそうに・・・」
その侍女は恐らく、アローディアから連れてきたいた連絡係。
だとすると・・・
「国王陛下に進言いたします。
イザリア様は、アローディアのマイヤー家に帰られていると思います」
私は、今までの話と、侍女長の言葉を信じそう皆様の前で話す。
「何故、そう思った?」
「イザリア様は、子供の世話もせず、自分の領地以外を回っておられました。
ご自分が、メフィスト公爵のお役にたつ為なのなら、ご自分の領地を回る筈です。
しかし彼女はそうせず、どうやったら公爵の領地が増えるかを考えておいででした」
「領地が増える?」
「はい。私が復興している場所も返せと言ってきましたから」
「それは、メイリア嬢の、言った通りだろうなぁ」
「公爵の領地が増えると、収入も増えると考えておられたのでしょうが、
それは領主として働かなければ入りません。
では、どうやって自分の手元にお金を増やすか・・・」
そんな私の言葉に、繋げたのは・・・
16の時、31の男性に嫁いだ私は、直ぐにでも子を産むものだと思っていた。
しかし、それは外れ、子を作ることも出来ない女として、レッテルを張られた私にとって、その通りと思える言葉だった。
16であれば、いつでも子を作る事か出来た。
しかし、41の今、それは叶わない夢だと、思うようになった。
女性は年齢を重ねれば、その分出産のリスクが上がる。
それは、世間で当たり前の情報だった。
だから私にはもう、子は望めない。
この歳まで、処女というのも珍しいとは思うが、こんなおばさんに手を出そうと言う人はいないと思っている。
私にとって子供とはそう言うものだ。
なのに、そんな大切な子供をほって、どこをほっつき歩いているのか。
イザリア様の所在が分からない状態になっている今、子供達を守るのは当たり前だと思っていた。
「それで、そなたの奥方を豪語していた女性は、今どこにいるのだ?」
国王陛下の方でも調べているであろう事を、クラウスに直接聞く。
「そ、それが、カウンティングレイスに行ったきり、帰ってこないのでございます」
「帰ってこない?」
「はい」
「一人で行ったわけでは、ないだろう?」
「我が家の騎士と、いつも一緒にいた侍女を連れていきましたが・・・」
そう聞いた瞬間、私の中でマリス侍女長の言葉が甦る。
「いつも、侍女と2人で、何かを話し合っておられました」
「どこに行くにも同じ侍女を連れて歩き、来て直ぐの時には、その侍女が動いた後には
高価なものが消えておりました」
「時々、その侍女一人で外出するときがあり、その時には必ず、大きな鞄を
持っていくのです。とても重たそうに・・・」
その侍女は恐らく、アローディアから連れてきたいた連絡係。
だとすると・・・
「国王陛下に進言いたします。
イザリア様は、アローディアのマイヤー家に帰られていると思います」
私は、今までの話と、侍女長の言葉を信じそう皆様の前で話す。
「何故、そう思った?」
「イザリア様は、子供の世話もせず、自分の領地以外を回っておられました。
ご自分が、メフィスト公爵のお役にたつ為なのなら、ご自分の領地を回る筈です。
しかし彼女はそうせず、どうやったら公爵の領地が増えるかを考えておいででした」
「領地が増える?」
「はい。私が復興している場所も返せと言ってきましたから」
「それは、メイリア嬢の、言った通りだろうなぁ」
「公爵の領地が増えると、収入も増えると考えておられたのでしょうが、
それは領主として働かなければ入りません。
では、どうやって自分の手元にお金を増やすか・・・」
そんな私の言葉に、繋げたのは・・・
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