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第21話
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直ぐに執事長に、この瓶と同じサイズの瓶を持ってきてもらい中身を移す。
「お、奥様。そのような事をなさって宜しいのですか?」
「では貴方は、毎晩あの声を聞きたいのかしら?」
この家は、騎士爵を頂いた時、クーディアス様に下賜されたもの。
何十年も前に建てられたこの邸には、最新の防音なんてしていない。
だからここのところ毎晩、令嬢の喘ぐ声を館の全員が聞く羽目になっている。
本人達はその事に全く気が付いていない。
だからいい加減、子が出来て静かになってほしいというのが、女性陣の希望だった。
男性陣の希望は数人だが、聞くと顔を真赤にする人が多いのでそれ以上聞けない。
複雑な顔をしている、執事長を放置して同じ色の水を容器に注ぐ。
避妊薬は容器に少し残っていたから、効果はあるだろうが効き目は落ちる。
それをきちんと蓋をして元の位置に戻した。
「執事長。言うか言わないかは貴方に任せるわ。
私は出来れば、あの侯爵令嬢様に妻という場所を明け渡したいの。
それぐらい、していいでしょ?」
悪女のような言い方をしてみると
「似合わないことはお辞め下さい」
と言われてしまった。
その後、結局誰もクーディアス様に告げるものはいなかった。
夕方、クーディアス様がお帰りになり、それを追いかけるように侯爵令嬢様がお帰りになった。
「クー。ただいまー」
「あ、お帰り」
「今日、街に行ってきたの。」
「そうか」
「でね、可愛いドレスがあって…」
「そう言うのは自分で買ってくれ」
「えー⋯何で?」
「家にそんな余裕はない」
珍しくクーディアス様がはっきりと断った。でもそれまでに5着作成してますが?その費用は家持ちですが?
王城で何を聞いてきたのかは分かりませんが、今貴方がしていることは私達家を守る者達にとって、迷惑の何者でもないことを早くわかってほしいです。
「お、奥様。そのような事をなさって宜しいのですか?」
「では貴方は、毎晩あの声を聞きたいのかしら?」
この家は、騎士爵を頂いた時、クーディアス様に下賜されたもの。
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だからここのところ毎晩、令嬢の喘ぐ声を館の全員が聞く羽目になっている。
本人達はその事に全く気が付いていない。
だからいい加減、子が出来て静かになってほしいというのが、女性陣の希望だった。
男性陣の希望は数人だが、聞くと顔を真赤にする人が多いのでそれ以上聞けない。
複雑な顔をしている、執事長を放置して同じ色の水を容器に注ぐ。
避妊薬は容器に少し残っていたから、効果はあるだろうが効き目は落ちる。
それをきちんと蓋をして元の位置に戻した。
「執事長。言うか言わないかは貴方に任せるわ。
私は出来れば、あの侯爵令嬢様に妻という場所を明け渡したいの。
それぐらい、していいでしょ?」
悪女のような言い方をしてみると
「似合わないことはお辞め下さい」
と言われてしまった。
その後、結局誰もクーディアス様に告げるものはいなかった。
夕方、クーディアス様がお帰りになり、それを追いかけるように侯爵令嬢様がお帰りになった。
「クー。ただいまー」
「あ、お帰り」
「今日、街に行ってきたの。」
「そうか」
「でね、可愛いドレスがあって…」
「そう言うのは自分で買ってくれ」
「えー⋯何で?」
「家にそんな余裕はない」
珍しくクーディアス様がはっきりと断った。でもそれまでに5着作成してますが?その費用は家持ちですが?
王城で何を聞いてきたのかは分かりませんが、今貴方がしていることは私達家を守る者達にとって、迷惑の何者でもないことを早くわかってほしいです。
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