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第61話
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「えっと、その…お付き合い…というかまずお友達から始めませんか?」
「では、とこかに旅に出るというのは…」
コークス公爵様が笑顔で確認するので、つい
「今は…やめておきます」
と言ってしまった。
「ですがそうすると実家…はお兄様のお邪魔になりますし。
ここは、お姉様のお邪魔」
「私は、別にいいわよ」
「俺も気にしないよ。義妹と交流出来ていい」
「駄目ですよ。ここはお姉様の、愛の巣なのです。
私が居ては、先に進めませんよお義兄様」
「お義兄様だって~…なんか嬉しい」
「アルは男兄弟だもんね」
「うん。義妹…良いね。でも、愛の巣だって」
あ~…やっぱり。簡単に2人だけの雰囲気になる。
私は少し前まで、そんな人達の中で暮らしていた。
だからもう、あんな思いはしたくないし、こう言っては何だが、お姉様の喘ぎ声など聞きたくない。
なので丁重にお断りした。
お義兄様を傷つけないようにやんわりと…
すると、
「……そうだ!だったら、叔父上の屋敷に止まればいいじゃん」
と、お義兄様が余計なことを言った。
「はぁ!?」
「はいっ!?」
「ふたりとも何びっくりしてんの。
実家はダメで、僕のとこはお邪魔になりたくない。
けど俺も、エルメディアも、宿屋とかには止まって欲しくないんだ」
「それは、どうしてですか?」
するとお姉様が、びっくりする事を言った。
「だって、マリアは今まで、一生懸命働いてきたのよ。
そんな妹に、ゆっくりと休んでもらいたいと思うのはいけないことかしら?」
「……私は、お姉様にそう言われることが、一番信じられませんが…」
「では、とこかに旅に出るというのは…」
コークス公爵様が笑顔で確認するので、つい
「今は…やめておきます」
と言ってしまった。
「ですがそうすると実家…はお兄様のお邪魔になりますし。
ここは、お姉様のお邪魔」
「私は、別にいいわよ」
「俺も気にしないよ。義妹と交流出来ていい」
「駄目ですよ。ここはお姉様の、愛の巣なのです。
私が居ては、先に進めませんよお義兄様」
「お義兄様だって~…なんか嬉しい」
「アルは男兄弟だもんね」
「うん。義妹…良いね。でも、愛の巣だって」
あ~…やっぱり。簡単に2人だけの雰囲気になる。
私は少し前まで、そんな人達の中で暮らしていた。
だからもう、あんな思いはしたくないし、こう言っては何だが、お姉様の喘ぎ声など聞きたくない。
なので丁重にお断りした。
お義兄様を傷つけないようにやんわりと…
すると、
「……そうだ!だったら、叔父上の屋敷に止まればいいじゃん」
と、お義兄様が余計なことを言った。
「はぁ!?」
「はいっ!?」
「ふたりとも何びっくりしてんの。
実家はダメで、僕のとこはお邪魔になりたくない。
けど俺も、エルメディアも、宿屋とかには止まって欲しくないんだ」
「それは、どうしてですか?」
するとお姉様が、びっくりする事を言った。
「だって、マリアは今まで、一生懸命働いてきたのよ。
そんな妹に、ゆっくりと休んでもらいたいと思うのはいけないことかしら?」
「……私は、お姉様にそう言われることが、一番信じられませんが…」
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