貴方の✕✕、やめます

戒月冷音

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第102話

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その数十分後、私は目を覚ました。

私は昨夜、スラヴェ様を受け入れた。
しかしそのおかげで、起きることが出来ずに居ると、スラヴェ様が侍女長様を此処につれてきてしまった。
私は素っ裸だと、分かる状態で居るのに…
でも侍女長は、私をマリア様と呼び、奥様…といった。
確かに…たしかに、スラヴェ様を受け入れた。
受け入れたけれど…私は何も言葉にしていない。
…いないと思い、たい。

モゾッと動くと
「気がついたかい?」
と、すぐ横から声がした。
「?」
「クスッ…此処だよ」
その声と同時に、背中に手が添えられた。
「!?」
びっくりしてくるっと反転すると、スラヴェ様もベットに横になっていた。
「またまたおはよう…だね。気分は良くなった?」
彼は、私の乱れた髪を直しながら、頬に触れる。
「す、すみません。ご迷惑をおかけして…」
「いいよ。
 それに今日は、休みを理由にゆっくりと君と、過ごす予定だったし…」
嬉しそうに話すスラヴェ様を見ながらふと、自分が服を着ていること気付いた。

「あの、これは…」
服を持って、確認すると
「それは侍女長がやってくれた。
 叱られたよ。本来なら俺が、人を呼ぶ前にしておくことだ…って」
「そ、そうなのですか?いや、でも、それでは…」
「言われてみればそうだよな。
 俺が君を、抱き潰した。それくらいして当たり前だった。
 気が付かなくて、すまん」
そう言われて思い出す。
ティスミル様は、いつ起きても何かしらの服を着ていた。
誰も部屋には入れない状態で、そうだったのならあれは、クーディアス様が着せていたということだ。
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