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第16話
私が、ユニとして働き始めて数年後・・・
風の噂で、アークグランド侯爵家の事が聞こえてきた。
たった数年で、侯爵家が無くなっていた。
今は男爵家となり、マルコが継いでいた。
マルコには、5人の子供がいて、全てアンジェラ・アークグランドが産んだ子だった。
アンジェラ・・・姉は、自分が産んだ子を、育てようともしなかった。
全て母親に任せ、自分はマルコに抱かれる生活を送っていたとか・・・
「だから、5人も産んだのね」
そう呟いた私はまだハヴェル公爵家で働いていた。
ただ、1つだけ違ったのは・・・
「ユニ」
「はい」
「こっちにおいで」
「ルイクス様・・・」
私は、伯爵家の養子に入り、ルイクス様の婚約者になっていた。
「あ、あの・・・」
「なにもしない。ただ、隣にいてほしいだけだ」
そう言われた私は、ルイクス様の隣に行く。
今は、アドメリスト帝国の皇帝主催の、舞踏会に参加している。
今日は、クリンズワルト王国の使者を招いた、歓迎会にもなっていた。
「心配かい?」
私は、自分の身の上を、ルイクス様に話していた。
自分が、結婚していたこと。
姉に夫を、寝取られたこと。
夫は、自分では何もせず、公爵家を継げると思っていたことも、全て伝えた。
そして自分が、クリンズワルト王国のアークグランド侯爵家の次女であったことも・・・
だから心配してくれていた。
クリンズワルト王国の使者の中に、私を知っている人がいるかもしれない。
もし見つかれば、連れ戻されるかもしれないと・・・
ずっと思っていたからだ。
私は静かに頷くが
「大丈夫。君は今、ユリアナ・メリッド伯爵令嬢なのだから」
といってくれるルイクス様にほっとした・・・その時だった。
風の噂で、アークグランド侯爵家の事が聞こえてきた。
たった数年で、侯爵家が無くなっていた。
今は男爵家となり、マルコが継いでいた。
マルコには、5人の子供がいて、全てアンジェラ・アークグランドが産んだ子だった。
アンジェラ・・・姉は、自分が産んだ子を、育てようともしなかった。
全て母親に任せ、自分はマルコに抱かれる生活を送っていたとか・・・
「だから、5人も産んだのね」
そう呟いた私はまだハヴェル公爵家で働いていた。
ただ、1つだけ違ったのは・・・
「ユニ」
「はい」
「こっちにおいで」
「ルイクス様・・・」
私は、伯爵家の養子に入り、ルイクス様の婚約者になっていた。
「あ、あの・・・」
「なにもしない。ただ、隣にいてほしいだけだ」
そう言われた私は、ルイクス様の隣に行く。
今は、アドメリスト帝国の皇帝主催の、舞踏会に参加している。
今日は、クリンズワルト王国の使者を招いた、歓迎会にもなっていた。
「心配かい?」
私は、自分の身の上を、ルイクス様に話していた。
自分が、結婚していたこと。
姉に夫を、寝取られたこと。
夫は、自分では何もせず、公爵家を継げると思っていたことも、全て伝えた。
そして自分が、クリンズワルト王国のアークグランド侯爵家の次女であったことも・・・
だから心配してくれていた。
クリンズワルト王国の使者の中に、私を知っている人がいるかもしれない。
もし見つかれば、連れ戻されるかもしれないと・・・
ずっと思っていたからだ。
私は静かに頷くが
「大丈夫。君は今、ユリアナ・メリッド伯爵令嬢なのだから」
といってくれるルイクス様にほっとした・・・その時だった。
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