この生の理

戒月冷音

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第236話

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「なんで、そんな顔をする?」
「ん~・・・うまく乗ってくれたなぁと、思ってね」
「乗った?」
「まぁ、そこは気にしなくて良いよ。
 それで、騎士団の方は、後ろの兄さん達はやる気だよ」
辺境組は体を動かすのが大好きなので、今からうずうずしている。
「騎士団のは、全て受ける。
 ミカエル騎士団長にも、承諾したと伝えてくれ」
「分かった。
 ・・・それでさ、ジョーがミカエル騎士団長と手合わせする時、
 リリーが見学しても良いか?」
「リリーベル様だけか?」
「出来れば、俺も・・・」
「了解。ただし、ミカエル騎士団長にも確認取れよ」
「分かった。アレス達の方も、確認して日程とか聞いてくるよ」
「あー・・・めんどいから皆今、アーサーについて行って聞いてこい」
「そうしていいっすか?」
「その方が楽です」
辺境組はそう言うと、アーサーについて部屋を出ていった。

思いの外、上手くいったなぁ・・・

俺がアーサーと時を共にするのは、アーサーと一緒に動くであろうリリーベル様を使うため。
アーサーは、リリーベル様を手放す気が全くない。
だったら彼女の方から、アーサーを刺激してやれば、色々なものが見えてくると考えた。
実際アーサーは、俺に気をむけている彼女をなんとか自分に向けようと必死だ。
でもそれは、数年前のリリーベル様の立ち位置だと、分かっているだろうか?
あいつは、リリーベル様が俺をかっこいいと言ったことに、悔しかったのだろうか。
俺に届きたいと思う・・・それがどういうことなのか?
剣技だけなのか?王位継承者としてなのか?
どっちかは分からないが、それをあいつの近くにいる奴が教えてやるか、自分で気付くかしてほしいものだ。


俺はそんなことを考えながら久しぶりに昼からベッドに転がった。

すると、何時もとは違うときの流れのせいなのか、俺はすぅーっと眠りにつく。
頭の中には、片付けなければいけない事がたくさん並んでいるが、今はとりあえず眠ることを優先した。



ガチャッー
「あー、寝てる」
「やっと、眠った?」
「そうでしょうね。あんなにピリピリしてたら、寝れませんから」
「でも、なんで今回、ジョージ様一人なんだろ?」
「イライヤじゃなく、ムスタファ相手だから」
「やっぱ、そうなんっすか?」
「お前ら、もう少し静かに話せ」
「「「「すみません」」」」
アレスの言葉に、皆が謝る、が。
その声がでかい。
「う゛ぅ~~・・・おまえら、うるせぇ」
「すみません。起こしちまいましたか」
「良い。少し寝れた。そんでどうなった?」

話を聞くと、とりあえず辺境組は、明日から出発前日まで、1人15人を受け持つことになったそうだ。
一人一人性格が出ているようで、一対一で相手をする奴もいれば、1対15で行う奴もいる。
1対15は楽しそうだ。
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