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第2章 龍牙と従兄弟
第90話
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「ねぇ、あれって、龍牙の幹部全員よねぇ」
「キャー・・・銀龍さんだ。こんなとこ来るのね」
「あれ、黒龍?初めて見た~」
「私、山下3兄妹揃ってんの、初めてかも~」
等々、みんなが叫ぶから、その声に引かれてどんどん人が増えていく。
なのに、
その中心に居る人達は、全然気にしてないみたい。
「淋。どれに乗る?」
「え~淋、あそこのお店入ろ~」
「淋!あれ買って食べようぜ」
なんて言ってる。みんな何かあると、私を呼んでる。
“昨日の今日で、気を使わせてるんですね・・・
とりあえず今日は、みんなと思いっきり遊ぼう。
思いっきり楽しもう”
そう思っている間に置いてかれた・・・
「「淋~早くおいでー」」
祐樹と裕樹が手を振って呼んでる。
急いで行こうとした時、声が聞こえた。
「何あれ?誰?
何であんなのが龍牙の方々と一緒にいるの?」
私はピタリと止まった。
ここ2日、みんなと一緒にいたから忘れてた。
周りから見ると、こんな綺麗な人たちの中に、私が居るのは変だよね。
“少し離れたほうが、周りの方にはいいのかな?”
そんな事を思っていると、ポツンと一人になった気がした。
一人蚊帳の外から、みんなを眺めている気になった。
・・・
ふと気が付くと、隣に背の高い人が立ってた。
『敦也さん!?』
「足・・・大丈夫ですか?痛いのでしたら、支えましょうか?」
『いいえっ、大丈夫です。すみません』
こんな所で支えてもらったら、さっきの人達になんて言われるか分からない。
すると、きゅっと手を握って
「よかった。それなら行きましょう」
にっこりと微笑み、手を引いて歩き出す。
周りから、悲鳴が聞こえる。でも、敦也さんは気にしてない
『敦也さん!?』
「はい?」
『あの・・・手・・・』
「前見てください。面白い顔が2つ、並んでますよ。フフフッ」
確かに・・・目の前の祐樹と裕樹はふくれっ面・・・
「キャー・・・銀龍さんだ。こんなとこ来るのね」
「あれ、黒龍?初めて見た~」
「私、山下3兄妹揃ってんの、初めてかも~」
等々、みんなが叫ぶから、その声に引かれてどんどん人が増えていく。
なのに、
その中心に居る人達は、全然気にしてないみたい。
「淋。どれに乗る?」
「え~淋、あそこのお店入ろ~」
「淋!あれ買って食べようぜ」
なんて言ってる。みんな何かあると、私を呼んでる。
“昨日の今日で、気を使わせてるんですね・・・
とりあえず今日は、みんなと思いっきり遊ぼう。
思いっきり楽しもう”
そう思っている間に置いてかれた・・・
「「淋~早くおいでー」」
祐樹と裕樹が手を振って呼んでる。
急いで行こうとした時、声が聞こえた。
「何あれ?誰?
何であんなのが龍牙の方々と一緒にいるの?」
私はピタリと止まった。
ここ2日、みんなと一緒にいたから忘れてた。
周りから見ると、こんな綺麗な人たちの中に、私が居るのは変だよね。
“少し離れたほうが、周りの方にはいいのかな?”
そんな事を思っていると、ポツンと一人になった気がした。
一人蚊帳の外から、みんなを眺めている気になった。
・・・
ふと気が付くと、隣に背の高い人が立ってた。
『敦也さん!?』
「足・・・大丈夫ですか?痛いのでしたら、支えましょうか?」
『いいえっ、大丈夫です。すみません』
こんな所で支えてもらったら、さっきの人達になんて言われるか分からない。
すると、きゅっと手を握って
「よかった。それなら行きましょう」
にっこりと微笑み、手を引いて歩き出す。
周りから、悲鳴が聞こえる。でも、敦也さんは気にしてない
『敦也さん!?』
「はい?」
『あの・・・手・・・』
「前見てください。面白い顔が2つ、並んでますよ。フフフッ」
確かに・・・目の前の祐樹と裕樹はふくれっ面・・・
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