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第177話
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「あの、マルクス様」
「ん?」
「どうしてさっきから、私を後ろから・・・その・・・」
「抱き締めていることかな?」
マルクス様は、自分を大切にと言った時、私の横に座ると、私に背中を向かせて後ろからぎゅっと抱き締めていた。
「大切だと・・・愛していると・・・口だけで言ったところで、本気か伝わらないから、
行動で示しただけだ」
「行動でって・・・」
「本当は、前から抱き締めてミシェルの顔を見たいけど、そんなことをしたら俺は
ミシェルから離れたく、なくなりそうだったから・・・」
そう言うと、もっと腕に力が入る。
それを私は心地よいと感じ、その腕にそっと手を添えた。
「ミシェル?」
「マルクス様。
これから一生懸命、貴方について行けるように頑張ります。
だから・・・私とずっと、一緒にいてくださいますか?」
私は、そう聞いた。
「うん。ずっと一緒に居る。君を愛しても、いい?」
「はい。私も貴方を愛しています」
そうして私達は婚約期間を経て、婚姻した。
マルクス様は私の夫となり、ずっと傍に居てくれた。
家に帰ってくると、二人で日本の話をして、この国に反映できないかを考えた。
考えて、出来そうなものは取り入れ、出来ないものは諦めた。
そうして私達は、楽しい日々をすごし、子供も三人育てた。
マルクス様は、ヘンドリック様を助け、ヘンドリック様が国王になられた時には、王弟として兄を支えた。
私は、カサンドラ王妃を支え、王妃のお子様には、私達の子供達が活躍した。
「ミシェル。君は、兄上の子が何時産まれるのか、知っていたのかい?」
「そんな訳はありませんわ。貴方こそ、知っていたのではなくて?」
「いいや。俺は、君を抱きたい時に、抱いていただけだからね」
「それじゃあ。
貴方の気持ちと、お義兄様の気持ちがシンクロしたってことかしら?」
「そうかもね」
そういって笑うマルクスに、私は呆れながら夕飯の準備をする。
日本の料理は、あれから広げるのをやめた。
今までに、料理長達と共に作ってしまったものは、レシピを提供したが、それ以外は私だけが知っているものとして、こうしてたまに、自分で作ったりしている。
「今日は何?」
あっちで言う、肉じゃが定食を作り、マルクスの前に出す。
「おっ、肉じゃが」
「こっちで言うと、肉じゃら?かしら」
「そうかもね」
そんな会話をしながら、今日の1日が終わる。それが、私達の日常となった。
私は、この世界で私の存在を、自分で作った。
前世では、存在そのものが曖昧になり、おそらく死んでも回りは、あっ、そぅ・・・で終わったと思う。
姉は・・・ちょっと好き勝手出来なくなって、面倒になっただろうけど・・・
それぐらいの、存在だった。
けれどこちらでは、日本の知識があったからそうならずにすんだ・・・と言いたいところだが、そうではないと思う。
前世の時のように、三人目だから・・・と言って放置されるのではなく、家族全員で構い倒してくれた。
だから私は安心して、日本の知識を放出出来たのだと思う。
まぁ、賢者を作り出した上に、その賢者から師匠っ・・・と呼ばれることもあったが、まぁ、仕方ない。
それは、ほおっておくことにしよう。
そうして出来た縁は、マルクスに続いている。
自分の存在の仕方は、人それぞれ。
だから出来れば、自分で見つけるのが一番だけど、無理そうなら・・・
自分が、もっとも信頼する人を、大切のするために存在する・・・
そんな風に考えてみるのは、いかがでしょうか?
案外うまく、行くかもしれませんよ。
「ミシェルっ!ユリウスがそっちに行ったぞ」
では皆様、主人と一緒に、子供達を捕まえに行きますので、ごきげんよう。
完
「ん?」
「どうしてさっきから、私を後ろから・・・その・・・」
「抱き締めていることかな?」
マルクス様は、自分を大切にと言った時、私の横に座ると、私に背中を向かせて後ろからぎゅっと抱き締めていた。
「大切だと・・・愛していると・・・口だけで言ったところで、本気か伝わらないから、
行動で示しただけだ」
「行動でって・・・」
「本当は、前から抱き締めてミシェルの顔を見たいけど、そんなことをしたら俺は
ミシェルから離れたく、なくなりそうだったから・・・」
そう言うと、もっと腕に力が入る。
それを私は心地よいと感じ、その腕にそっと手を添えた。
「ミシェル?」
「マルクス様。
これから一生懸命、貴方について行けるように頑張ります。
だから・・・私とずっと、一緒にいてくださいますか?」
私は、そう聞いた。
「うん。ずっと一緒に居る。君を愛しても、いい?」
「はい。私も貴方を愛しています」
そうして私達は婚約期間を経て、婚姻した。
マルクス様は私の夫となり、ずっと傍に居てくれた。
家に帰ってくると、二人で日本の話をして、この国に反映できないかを考えた。
考えて、出来そうなものは取り入れ、出来ないものは諦めた。
そうして私達は、楽しい日々をすごし、子供も三人育てた。
マルクス様は、ヘンドリック様を助け、ヘンドリック様が国王になられた時には、王弟として兄を支えた。
私は、カサンドラ王妃を支え、王妃のお子様には、私達の子供達が活躍した。
「ミシェル。君は、兄上の子が何時産まれるのか、知っていたのかい?」
「そんな訳はありませんわ。貴方こそ、知っていたのではなくて?」
「いいや。俺は、君を抱きたい時に、抱いていただけだからね」
「それじゃあ。
貴方の気持ちと、お義兄様の気持ちがシンクロしたってことかしら?」
「そうかもね」
そういって笑うマルクスに、私は呆れながら夕飯の準備をする。
日本の料理は、あれから広げるのをやめた。
今までに、料理長達と共に作ってしまったものは、レシピを提供したが、それ以外は私だけが知っているものとして、こうしてたまに、自分で作ったりしている。
「今日は何?」
あっちで言う、肉じゃが定食を作り、マルクスの前に出す。
「おっ、肉じゃが」
「こっちで言うと、肉じゃら?かしら」
「そうかもね」
そんな会話をしながら、今日の1日が終わる。それが、私達の日常となった。
私は、この世界で私の存在を、自分で作った。
前世では、存在そのものが曖昧になり、おそらく死んでも回りは、あっ、そぅ・・・で終わったと思う。
姉は・・・ちょっと好き勝手出来なくなって、面倒になっただろうけど・・・
それぐらいの、存在だった。
けれどこちらでは、日本の知識があったからそうならずにすんだ・・・と言いたいところだが、そうではないと思う。
前世の時のように、三人目だから・・・と言って放置されるのではなく、家族全員で構い倒してくれた。
だから私は安心して、日本の知識を放出出来たのだと思う。
まぁ、賢者を作り出した上に、その賢者から師匠っ・・・と呼ばれることもあったが、まぁ、仕方ない。
それは、ほおっておくことにしよう。
そうして出来た縁は、マルクスに続いている。
自分の存在の仕方は、人それぞれ。
だから出来れば、自分で見つけるのが一番だけど、無理そうなら・・・
自分が、もっとも信頼する人を、大切のするために存在する・・・
そんな風に考えてみるのは、いかがでしょうか?
案外うまく、行くかもしれませんよ。
「ミシェルっ!ユリウスがそっちに行ったぞ」
では皆様、主人と一緒に、子供達を捕まえに行きますので、ごきげんよう。
完
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