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第28話
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「本当に、申し訳ございません」
そう言って私に頭を下げるのは、エライザ王妃。
「そんなっ、王妃様。お顔を上げてくださいませ」
「いいえ。私が伯爵の出てあったが為に、グノーシア公爵様にお願いして、
こちらからお頼みして、結ばれた婚約でしたのに・・・」
「確かに・・・父からはそう聞いてはおりましたが、ルクシア様のお考えは
違った・・・と言うことですわね」
「その様に、ございます」
おそらく今、エライザ様は伯爵の立場で話しているのだと思い、私は公爵令嬢として答えている。
「グノーシア公爵令嬢。エライザ様の思いに寄り添っていただいて、感謝する」
「いいえ。キエラ様。
私からすれば、エライザ様が私に気を遣う必要はないのです。
悪いのはエライザ様ではなく、ルクシア様。
ルイーザ様と一緒になりたければ、私との婚約を解消すれば良いだけだったのです。
それなのに、解消せず関係を持ってしまった・・・それは、ルクシア様の不貞です」
「そうね・・・その通りだわ」
「キエラ・・・」
「清算し、独り身になってから、手を出せば良かったのよ」
「はぁ?手、出しちゃったの?」
メイビス様がビックリして声を上げる。
「どうしたの?メイビス」
「兄上は知らないのか?聖魔法は、性交渉で弱くなるってこと」
「そうなの?」
「母上。母上も弱まったでしょ。元は聖力が安定しないから父上にって言う話だったけど、父上の第2妃になって、から力がなくなって、俺を生んだのだから」
私はこの時始めて、レイトミーア様が聖女だったことを知った。
「あぁ。エレノア様は、知らなかったのか」
「アウグスト様」
「レイトミーア様は聖女だから、第2妃になった。
父上には兄弟もいないし、レイトミーア様の力は安定していなかったが、
聖女の場合は、王族に嫁ぐことが決まっていた」
「だから母上は、第2妃になったと言う理由がある。兄上のように、欲じゃない」
「メイビス様」
私達で話している間、国王陛下はキエラ様を呼び、何かを相談していた。
私が婚約者を降りるとあの場で宣言したことで、お父様には筒抜けの筈・・・
もうそろそろ、ここに来そうな気が・・・
「失礼いたします。こちらにエレノア・グノーシアはいますでしょうか?」
部屋の扉がノックされ、廊下から大きな声が聞こえる。
「グノーシア公爵。入ってくれ」
国王陛下がそう声をかけると、扉が開きお父様が入ってこられた。
「お父様っ」
「エレノア。1人で対応させて済まなかった」
「いいえ。それは良いのですが・・・」
「婚約の事は気にしなくて良い。お前が判断したことに私達は口を出さない」
「ありがとうございます」
「ただ・・・」
そう言うとお父様は視線を国王陛下に向ける。
そう言って私に頭を下げるのは、エライザ王妃。
「そんなっ、王妃様。お顔を上げてくださいませ」
「いいえ。私が伯爵の出てあったが為に、グノーシア公爵様にお願いして、
こちらからお頼みして、結ばれた婚約でしたのに・・・」
「確かに・・・父からはそう聞いてはおりましたが、ルクシア様のお考えは
違った・・・と言うことですわね」
「その様に、ございます」
おそらく今、エライザ様は伯爵の立場で話しているのだと思い、私は公爵令嬢として答えている。
「グノーシア公爵令嬢。エライザ様の思いに寄り添っていただいて、感謝する」
「いいえ。キエラ様。
私からすれば、エライザ様が私に気を遣う必要はないのです。
悪いのはエライザ様ではなく、ルクシア様。
ルイーザ様と一緒になりたければ、私との婚約を解消すれば良いだけだったのです。
それなのに、解消せず関係を持ってしまった・・・それは、ルクシア様の不貞です」
「そうね・・・その通りだわ」
「キエラ・・・」
「清算し、独り身になってから、手を出せば良かったのよ」
「はぁ?手、出しちゃったの?」
メイビス様がビックリして声を上げる。
「どうしたの?メイビス」
「兄上は知らないのか?聖魔法は、性交渉で弱くなるってこと」
「そうなの?」
「母上。母上も弱まったでしょ。元は聖力が安定しないから父上にって言う話だったけど、父上の第2妃になって、から力がなくなって、俺を生んだのだから」
私はこの時始めて、レイトミーア様が聖女だったことを知った。
「あぁ。エレノア様は、知らなかったのか」
「アウグスト様」
「レイトミーア様は聖女だから、第2妃になった。
父上には兄弟もいないし、レイトミーア様の力は安定していなかったが、
聖女の場合は、王族に嫁ぐことが決まっていた」
「だから母上は、第2妃になったと言う理由がある。兄上のように、欲じゃない」
「メイビス様」
私達で話している間、国王陛下はキエラ様を呼び、何かを相談していた。
私が婚約者を降りるとあの場で宣言したことで、お父様には筒抜けの筈・・・
もうそろそろ、ここに来そうな気が・・・
「失礼いたします。こちらにエレノア・グノーシアはいますでしょうか?」
部屋の扉がノックされ、廊下から大きな声が聞こえる。
「グノーシア公爵。入ってくれ」
国王陛下がそう声をかけると、扉が開きお父様が入ってこられた。
「お父様っ」
「エレノア。1人で対応させて済まなかった」
「いいえ。それは良いのですが・・・」
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「ありがとうございます」
「ただ・・・」
そう言うとお父様は視線を国王陛下に向ける。
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