貴方は・・・いらない

戒月冷音

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第29話

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「ルクシア殿下のやりようは、理解できませんな」
「グノーシア公爵。申し訳ない」
「陛下が、頭を下げる必要はありません」
「あぁ・・・やはり親子なのだな。エレノア嬢と、同じことを言う・・・」
陛下の言葉に、お父様は私を見て
「そうなのか?」
と聞いた。

その顔を見た私は、ふふふふっと笑い
「何て顔を、していらっしゃるのですか?」
と聞く。
「俺は今、どんな顔をしてる?」
「目が、きょとっとしておられますわ」
その言葉に、全員の視線が一斉に、お父様に向いた。

「ほんとだ・・・」
「初めて見た・・・」
「奥さまは、これで落ちたのね」
「そうだろうな」
「かわいいわ」
「レイトミーア様・・・」
メイビス様、アウグスト様、王妃様、国王様、レイトミーア様、キエラ様の順に出た言葉は、お父様を挙動不審にさせるには十分だった。
「なっ、ななな、何を言っておられるのかっ」
「お父様、落ち着いてくださいませ」
「だ、だがな、エレノア。かわいいなどど・・・」
「そんなお父様を、見たことがないからですわ。
 私はいつも見ておりますから、気にしておりませんが」
「そ、そうか・・・」
やっとお父様が落ち着いたのを確認し、私は本題にはいることにした。


「国王陛下。お父様。私は、ルクシア様を見限りました。
 ですが、この国で王太子妃の教育を受けたのは、私だけでございます。
 国の内情を知っている以上、勝手においそれと婚姻することは出来ないと、
 思っております」
「確かに、王子妃教育までなら、まだ良かったのだが・・・」
「それでエレノアは、どうする気だ」
お父様がそう聞いた時、パチッとアウグスト殿下と目があった。
私はそれをスッとかわし
「私は何処かに屋敷を借りて、1人でいようと考えております」
私がそう答えると
「「なんでっ」!?」
と、王子二人が反応した。

「なんでと、言われましても・・・」
「俺達二人のどちらかを、選べば良いんじゃないの?」
メイビス様が、そんなことを言う。

けれどそれではまた、ルイーザ様の手が回りそうで怖い。
あの方は、私の近くにいる男性を、じっと見ている。
クラスメイトの男性は、1/3お手付きになっていると誰かから聞いた。
そして、その中の半数は今だ繋がっていて、色々話しているとか・・・

「そう言えば、アウグスト様はルイーザ様に何かされておられませんか?」
私がそう突然言うと、ルイーザと言う言葉にビクッとした事に気付く。
「されてるんだ・・・」
そう言ったのは、メイビス様。
それに頷いたアウグスト様は、信じられないことを話し出した。
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