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第20話
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「あの、それは出来ないかと…」
「どうして?俺の事、嫌い?それとも苦手な方?」
「あ、いいえ、そうではありません。私は、ルキア様の婚約者ですので…」
「ああ、それ。明日白紙に出来る」
「ど、どうやって?」
「人に恩は売っておくものだよね。数年前に体を張ったから国王陛下からの褒賞を取ってあるんだ。それを使う」
「そんな…そんな大切な物を使わないで下さい」
「あんな糞女と結婚…ああ~言いたくない。
俺はこんな事に悩みたくないんです。せっかく理想の女性を見つけたのに」
「理想の?…ではその方にお使い下さい」
「分かった。
それじゃあ、君とジャネット嬢の婚約者を入れ替えて、子爵と伯爵を入れ替えるよう国王陛下に頼んでこよう」
そうにこやかに宣言したレイノルズ様。
私は、開いた口が塞がらなかった。
それを見たアンナさんが
「エリス様。レイノルズ様の理想は貴方様なのです」
と私の耳にぽそっと伝える。
ポンと頭が沸騰したように熱くなり、頬が紅くなる。
「ご主人様。きちんと伝えなければ、こういう事は伝わりにくいのですよ」
アンナさんの援護に気付いたレイノルズ様は、
「少し2人で話をさせて下さい」
そう言うと私の腕を引き部屋を出ようとする。
「あ、あの、ど、どこへ…」
私が声を掛けるが返事はなく、仕方なくついていくことにした。
「どうして?俺の事、嫌い?それとも苦手な方?」
「あ、いいえ、そうではありません。私は、ルキア様の婚約者ですので…」
「ああ、それ。明日白紙に出来る」
「ど、どうやって?」
「人に恩は売っておくものだよね。数年前に体を張ったから国王陛下からの褒賞を取ってあるんだ。それを使う」
「そんな…そんな大切な物を使わないで下さい」
「あんな糞女と結婚…ああ~言いたくない。
俺はこんな事に悩みたくないんです。せっかく理想の女性を見つけたのに」
「理想の?…ではその方にお使い下さい」
「分かった。
それじゃあ、君とジャネット嬢の婚約者を入れ替えて、子爵と伯爵を入れ替えるよう国王陛下に頼んでこよう」
そうにこやかに宣言したレイノルズ様。
私は、開いた口が塞がらなかった。
それを見たアンナさんが
「エリス様。レイノルズ様の理想は貴方様なのです」
と私の耳にぽそっと伝える。
ポンと頭が沸騰したように熱くなり、頬が紅くなる。
「ご主人様。きちんと伝えなければ、こういう事は伝わりにくいのですよ」
アンナさんの援護に気付いたレイノルズ様は、
「少し2人で話をさせて下さい」
そう言うと私の腕を引き部屋を出ようとする。
「あ、あの、ど、どこへ…」
私が声を掛けるが返事はなく、仕方なくついていくことにした。
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